レンタカーでタスマニア島を南北縦断!! 大自然、おいしい空気とグルメ満喫のセルフドライブツアー

レンタカーでタスマニア島を南北縦断!! 大自然、おいしい空気とグルメ満喫のセルフドライブツアー


シドニーから国内線で2時間、世界一空気と水がキレイと言われるタスマニアにやってきた。今回はもうすぐ2歳になる娘も連れているので、自由のきく レンタカーで周遊することに。タスマニア南東部にありオーストラリアではシドニーにつぎ2番目に古いホバートから、世界遺産のクレイドルマウンテンを経由して北部のロンセストンまで、タスマニア南北縦断のドライブだ。
タスマニアは北半球でいえば、北海道と同じくらいの緯度にあり、面積北海道をひと回り小さくしたくらい。10月初めは日本でいうと4月。冬が終わり夏を迎えるタスマニアはこれから観光シーズンを迎える。
まずはホバート空港にてレンタカーを借りる。

ホバート空港には到着ロビーにレンタカー会社のデスクがずらりと並んでいる。
事前に予約を入れていたハーツレンタカーのカウンターにて手続き。
国際免許証と日本の免許証を見せ、簡単な手続き後、車の鍵を渡される。空港の駐車場に止めてあるレンタカーの中から、貸し出された車のナンバーを見つけ、車に乗り込む。

ホバート空港ではタスマニアンデビルがお出迎え

空港から20分ほどでホバート市内に到着。
オーストラリアは日本と同じ、右ハンドルで運転しやすい。
ただ、タスマニアは信号がほとんどなくラウンドアバウトという。。。
それと高速道路でよく目にする小動物の屍にも慣れが必要だ…。


ホバートは、オーストラリアで2番目に古い町。石造りの建物が並ぶクラシックな雰囲気の町だ。タスマニアといえば、タスマニアンビーフ。早速、地元のツアーデスクで教えてもらった炭火焼きのお店「Ball and Chain Grill」に。おすすめはスコッチフィレ。さっぱりだけどジューシーで、肉嫌いの私でも食べられた。炭火焼きの香ばしさがたまらない。



翌日はホバートから世界遺産のポートアーサー流刑場までドライブ。
ホバート中心部から30分も走っていると、のどかな牧草地へと景色が変わる。
また、美しい海岸線に出会え、タスマニアの自然を感じながらのドライブを楽しめる。

突然現れた美しいビーチ

タスマンアーチ


デビルズキッチン

その後、タスマニアンデビル保護パークへ。

ここではタスマニアンデビルの餌やりを見ることができる。
飼育員さんが肉を投げ入れるとバリバリバリとものすごい音をたてながら骨をくだき、肉をむさぼる。かわいい顔に似合わず恐ろしい…。
タスマニアンデビルの餌付けは時間が決まっているので、餌付けにあわせて訪れたい。




タスマニアでしか買えないタスマニアンデビルのお土産
そのほか、ワラビーやカンガルーなども保護区内では見ることができる。
カンガルーが生活している中に人間が入るタイプで、近づいても全然平気だ。
もうすぐ2歳の娘は怖いもの知らずで、カンガルーにガツガツ近づいていく。



いよいよ、ポートアーサー流刑場へ。
ユネスコ世界遺産「オーストラリアの囚人史跡群」の一つだ。
広大な敷地に残る廃墟と化した刑務所跡、囚人が建てた教会など約30の歴史的建造物が点在している。
入場チケットには約30分のクルーズも含まれていて、海からポートアーサーを眺めることもできる。





夕暮れ時、ホバートへ戻る前にリッチモンドへ立ち寄り。コール川にかかるのが、オーストラリア最古の石橋リッチモンドブリッジだ。
みんな芝生に寝っ転がったり、サンドイッチを食べたりとゆるりと過ごしている。
美しいリッチモンド橋に癒される。

ホバートに戻り夕刻港を散策。
夕食にはシーフードを。港に位置するカジュアルなシーフードレストラン「Mures」にて。






タスマニア3日目、ホバートからロンセストンへ移動。
途中、ロス村へ立ち寄る。


ロス村は、ホバートから約2時間、ロンセストンから約1時間とタスマニアを南北に走るミッドランドハイウェイのちょうど中間ぐらいのところにある。
石造りの小さな教会があるかわいい村だ。お昼ご飯も兼ねて立ち寄るのがおすすめ。
なぜなら、ここにはジブリ映画「魔女の宅急便」で登場するキキのパン屋さんのモデルとなったとウワサされるパン屋があるからだ。





観光シーズン前にもかかわらず、大人気のパン屋さんにはたくさんのお客さんがいた。
パイがメインのお店だが、バニラスライスというケーキが絶品!
カプチーノにとってもあう。カスタードクリームをたっぷり使っているのだけど、口に入れるとスッと溶けて甘さ控えめでとっても美味しい。
また、村のメインロードにはかわいい雑貨店やウールのお店、ミュージアムなどもあり、散策も楽しめる。



この日はロンセストンに宿泊。
到着後、町をぶらぶらと散策。ビール醸造所「ジェームズボーグ&サン」を発見。あいにく工場見学は終了していたが、工場出来立てのビールをタップで一杯! おいしい。



タスマニア4日目、この旅の最大の目的地、クレイドルマウンテンへ向かう。
途中、ロンセストンから約1時間のデボンポートへ立ち寄る。タスマニアの北端にあるこの町は、オーストラリアのメルボルンとタスマニアを結ぶ船、スピリッツ・オブ・タスマニア号の出港地。港にはレンタカーのオフィスもあるので、メルボルンから船でタスマニアに入るのもいいかもしれない。

壁画の町、シェフィールドへも立ち寄り。デボンポートからは車で1時間ほど。お店やレストラン、銀行から郵便局まで町中いたるところに巨大な絵が描かれている。インフォメーションセンターで地図をもらったら、青空アートを楽しもう。




アッシュグローブファームへ。
タスマニア北部、エリザベスタウンにある牧場。特にチェダーチーズが有名で、数々のアワードを受賞していて、チーズ製作工程の見学や試食もできる。そのほか、牛乳やバター、アイスクリームなどの乳製品、ワイン、ビール、地元の特産品などを販売するショップ、軽食が楽しめるカフェなども併設している。






カラフルな牛のオブジェがたくさんありおもしろい。
日本人にオススメなのがワサビチーズ。
さっぱりスパイシーな味わいでお土産にもぴったり。
カフェでフレッシュな牛乳とバニラアイスを注文。牛乳好きな娘は大きな瓶に入った牛乳を一気飲み。
ドライブ途中の休憩としてもぴったりで、大人も子供もたのしめる。
あいにくの雨の中、クレイドルマウンテン国立公園に向かう。
のどかな牧草地が終わり、カーブが続く山道に入る。徐々に車の中が曇ってきた。
気温がかなり低くなってきたらしい。
クレイドルマウンテン国立公園のビジターセンターに到着。ここで入場チケットを購入する。




1日券は24時間有効なので、明日の午前中まで観光が可能だ。またビジターセンターでは地図だけでなく、日の出日の入り時刻や天気など、トレッキングが必要な情報が手に入り、またカフェも併設されている。国立公園周遊には無料のシャトルバスが利用可能だが、今回はレンタカーで回る。車のダッシュボードに購入したチケットを乗せておけば、国立公園内に入ることができる。ひとまず、ダヴ湖まで車を走らせる、があいにくの土砂降りのため、本日の観光は断念。


公園を周遊するシャトル<バス>

ここでの宿は、ウィルダネスビレッジ。コテージタイプで、キッチン、テラスもある。キッチンにはカトラリー、食器、鍋、電子レンジ等なんでも揃っているので、スーパーで買った食材で自炊も可能。ファミリーで滞在するのにも十分な広さ。またビレッジ内のレストラン「Hellys restaurant」は、タスマニアの食材を使った創作料理でビールにあう絶品料理が食べられる。







翌朝は早起きして昨日土砂降りだったダヴ湖へ向かう。
レンタカー利用だと、公園内を走る周遊バスを使う必要がないので、好きな時間に観光できる。早朝の人気の少ないクレイドルマウンテンを見ることも可能だ。
今日は晴れているので、クレイドルマウンテンをしっかり写真におさめよう!
と思うものの、あいにく山頂は雨なのか雲を被っていた。
ダヴ湖の駐車場で車を停めておき、グレーシャーロックまでは徒歩で約10分の道のり。
ここはクレイドルマウンテンの絶景ポイントとして人気だ。
あいにくの天気と強風と寒さでいい写真は撮れなかったが、晴れていたらきっと素晴らしい景色が広がっているはず。




ロニークリークにてボードウォーク。
クレイドルマウンテンにはこのようなボードウォークが整備されていて、平坦もしくは緩やかな坂でとってもあるきやすい。



ボードウォークに出発する際に、名前を記入していく。


ペンシルパインフォールズは最も易しい約20分のボードウォークコース。
苔むした倒木がなんともいえない神秘的な雰囲気で、まるでジブリの世界のようだ。





ビジターセンターで昼食を取ったあと、一路ロンセストン空港へむかう。
クレイドルマウンテンを後にした直後、晴れてきた・・・



ロンセストン空港にてレンタカーを返却。レンタカー用パーキングに駐車し、荷物をまとめていると、どこからともなくレンタカー会社のスタッフが現れ、鍵を返して簡単に車をチェックして返却手続き完了となった。



レンタカー利用は、日本と比べて手続きがスピーディでとっても簡単。
また、その日の気分や天気に合わせて立ち寄りポイントも決められる気ままさがいい。
小さな村に立ち寄ったり、壮大な景色を思う存分カメラにおさめたり、タスマニアの大自然を肌で感じるなた、やっぱりセルフドライブの旅がおすすめ!!
ロンセストンからは国内線でメルボルンへ移動。
メルボルンはガーデンシティと呼ばれ、公園の多いとっても素敵な街だ。


メルボルンではヤラバレーのワイナリーツアーに参加したので、素敵なワイナリーを少しだけご紹介。
メルボルンから車で約1時間走れば、広大な丘陵地にブドウ畑が広がる。
ヤラバレーはオーストラリアを代表するワイン生産地だ。
DOMINIQUE PORTET 比較的新しいワイナリー。おしゃれな雰囲気で飲みやすいワインが多い。



OAKRIDGE 2012年ワイナリーオブザイヤーを獲得した人気ワイナリー。
有名建築家がデザインしたというスタイリッシュな建物が目をひく。
テイスティングルームはガラス窓の向こうに、広大なブドウ畑が広がり開放感がある。



Domaine Chandon  世界的に有名なモエ・エ・シャンドンのワイナリー。工場見学の後は、生ハムやブルスケッタと一緒に、極上のスパークリングワインを楽しめる。
珍しい赤のスパークリングワイン。フルーティで飲みやすい!




YERING Station メルボルンで最初にブドウの苗木が植えられた由緒あるワイナリー。歴史ある建物の中でテイスティング。スパイシーで重いボディが特徴だ。オリジナル食材なども購入可能。




スタッフおすすめ度
世界遺産クレイドルマウンテン ★★★★★ 晴れていれば絵画のように美しい山と湖のコントラストが見られる。世界一ピュアな空気と水を味わうならこの場所で。
世界遺産ポートアーサー流刑場 ★★★★  広大な敷地に点在する廃墟。美しさと悲しさが混在する絶景。
ロスビレッジ         ★★★   『魔女の宅急便』のパン屋のモデルとウワサのお店で絶品のバニラスライスを食べたい!
ヤラバレーのワイナリー巡り  ★★★★ 広大な丘陵地帯に広がるブドウ畑を眺めながらのワイナリーツアー。個性的なワイナリーが多い。
(2017年10月 山本みな)
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