2泊4日で、オーストラリアのゴールドコーストに行ってきた。滞在時間が本当に短く、まさに「弾丸ツアー」である。
ジェットスター航空さんで、10時間弱のフライトののち、翌日早朝に現地に到着。
紫外線が日本の約7倍もあるオーストラリア。着いた瞬間からその日差しの強さの洗礼を受けてしまった。時期的には真夏ではないものの、朝8時で既に肌がじりじりと暑い。外出時は帽子やサングラスは必需品だ。
2日間の中で、ほぼフリータイムなしで分刻みの観光スケジュールだったので、体験できるだけのことは体験してきた。
ゴールドコーストとその近郊の良かった場所を紹介していきたい。
さて、ゴールドコーストと聞いて思い浮かべるのは何だろうか。
おそらくほとんどの人が「ビーチ」と答えるのではないか。
市内中心部は「サーファーズパラダイス」という地区名がついていることから分かるように、ここはサーフィンにはもってこいの場所。ロングビーチにサーフボードを持ち闊歩している現地人たちの姿を多く見ることができる。
スカイポイントという展望台から、360度サーファーズパラダイスを見渡すことが出来る。
私が行く1週間前はずっと雨だったそうで、海水が濁った状態。普段はもっと美しく、エメラルドグリーンに輝いているそうだ。この状態でも十分楽しめたが、もっと綺麗な海も見てみたいと思った。
ゴールドコーストの見所は海だけではない。
山側へ行けば、熱帯雨林を見ることができ、その中を散策もできるのだ。
●マウントタンボリン
今回のツアーでわたしが訪れたのは「スカイウォーク」。マウントタンボリンの、時代が違う2種類の熱帯雨林を観察することができる。
【レインフォレストスカイウォーク】
その観察の仕方が面白い。ちょうど真ん中に分けられたポイントにスカイウォークが設置されており、まるでそこを歩くと空中散歩しているかのようである。地上から20メートルも上にあるので、なかなかスリルがあって緊張感が味わえ楽しい。
最近日本ではパワースポットというのが流行っている。神聖な神社やお寺、滝や山など、そこへ行けばパワーが得られ幸運になれるというような類の場所だ。
日本から遠く南半球のオーストラリアにもそんなスポットがあるというので、滞在2日目はゴールドコースト付近に点在する場所へ(2等指定)帰りツアーで訪れた。
オーストラリアというとエアーズロック(ウルル)を代表とする遺産の多い、そして自然も多い土地だ。確かにスピリチュアルな場所が多そうな国ではある。
●バイロンベイ
ゴールドコーストから約1時間半。この街の郊外「ケープバイロン」はオーストラリア大陸の最東端に位置し、その場所は写真撮影スポットにもなっている。
小高い丘には小さなかわいらしい灯台があり、ケープバイロンのシンボルとして知られている。見渡す限り広い海、青い空、とてもいい空気だ。今回訪れた中で私が一番気に入った場所。
ケープバイロンの後、街へ。バイロンベイの街並みはヨーロッパのどこかの国のよう。西欧人の観光客が好むというのもうなずける。
このあたりは高層ビルやファストフード店の建設を禁止しており、街の景観を大切にしていることがうかがえる。
アパレルのセレクトショップや可愛い雑貨屋さんが多くウィンドウショッピングをするには最適だったが、お値段は可愛くなかったのでお土産は買うことができなかった。とても残念。
ケープバイロンもそうだが、バイロンベイの街自体、のんびりとしていて、空気がすごくゆっくり流れている感覚があった。忙しく働いているのがばかばかしくなるほどに。この街に移住したくなる・・。
【バイロンベイ近くのビーチ】
●クリスタルキャッスル
ここはかなり独特な場所。現在日本人用のオプション観光はあまりやっていないそうで、バスも通っていないので行こうと思ったら自分で車をレンタルしていくしかないような辺鄙な場所にある。道中ずっと牧草地で放し飼いにされている牛や馬がのんびり歩いていた。
クリスタルをはじめとするパワーストーンが公園の中に点在し、お店もあるので実際にお土産としてもパワーストーンを買って帰ることが出来る。
公園には石と植物と、なぜか各国の神様(ブッダやガネーシャ、あと狛犬も。オーナーの趣味らしい)の像がところどころにあり、不思議な雰囲気。当日は小雨だったので、更に神秘的な空気を醸し出していた。
ここで体験できるのが、「オーラ診断」。うさんくさい名前ではあるが、これがなかなか面白い。
診断方法はとても簡単。椅子に座って両手を機械の上におき、リラックスして写真を1枚撮ってもらうだけである。
10分後には写真が出来上がり、自分のオーラの色がうつっている。その色をもとに自分の性格や向いている職業、また未来のことを診断してもらう。英語で全部説明してもらうので、ところどころ不明な点もあったものの、自分の性格とかなり当たっている結果だった。信憑性はあるような気がする。診断のおまけで小さなパワーストーンももらえるのでなんだか得した気分。とても楽しめたので占い好きの女子達にはもってこいのオプションだと思う。
●マウントウォーニング
オーストラリアの先住民族アボリジニが聖地として崇め奉ってきたマウントウォーニング。ウルルと並ぶアボリジニの聖地だという。今回はこの山のふもとの河原を散策。
この河原で願い事をしながら石を積むと、願い事が叶うという。かわいらしい話だ。石を積めば積むほどいいらしいが、ちょうどよい石を探すのが難しい。あまり欲張らずにしておいた。
小鳥のさえずり、川のせせらぎを聞きながらの散策はとても気持ちが良い。自分の中の邪気が消されていくようだ。
パワーをもらえたかどうかは定かではないが、自然に溢れた場所を巡って、とてもリフレッシュできた。
今回は、実に女子らしい旅ができた。いつもと違った、緊張感のない、気楽な旅。遺跡や歴史建造物などには行かず、海を見て、ビーチでわいわいして、新鮮な魚介を食べて・・・正直知的好奇心をくすぐられるような場所ではなかったが、なんにも考えない楽しい休暇を求めるなら、ゴールドコーストやオーストラリアは最適だと思う。2日間しかいられなかったが、空気がのんびりしているので随分長くいたような気持ちになった。今度は友達を引き連れて行ってみたい。
2012年2月 相沢