アメリカン航空にてグアテマラシティに到着。標高1500mにある高原地帯にこの町はあるので、夜だと少しひんやりとさわやか。空港での注意は、ここで両替をしないこと!レートがあまり良くないのだ。きれいなお姉さん、イケメンのお兄さんがにこやかに両替を勧めてくるけどこの声にはのらないで。一年中気温は大きく変わらないそうで、とても蒸し暑い夏、長い冬に苦しめられる日本の気候とは違うので、とてもうらやましい。
翌日は08:00、ホテルを出発しチチカステナンゴへ。グアテマラには「~テナンゴ」という地名がたくさんあるが、「テナンゴ」とは~がたくさんあるところ、という意味だそう。ちなみにチチカスは植物の名前で、トゲがたくさんついていて、この国では親が子供をしかるとき、このチチカスでぶつそうだ。休憩もはさんで約2時間、山のぐねぐね道をいく。車に酔いやすい人は酔い止めを飲むといい。この町は木曜と日曜に露店のお店がたくさん出るため周辺の村からも多くの買い物客で賑わう。それを見るために外国人観光客も集まるので日用品だけでなくお土産もたくさん売っている。逆にそれ以外の曜日だと打って変わって静かなので、多少無理してでも、日、木に訪問できるよう調整すべきです。この国は50%ほどがマヤ系先住民が占めるため、原住民の生活や村を訪れたい人におすすめ。彼らは彼らの神々を信じており、この町ではキチェ族の伝統的な信仰を町の中心にあるサント・トマス教会にて見ることができる。色鮮やかな彼らが織りなす布で作られた民芸品、お土産は買い物好きな女子にはたまらない。お土産屋さんを見てるだけでもあっという間に時間がたってしまう。
その次に訪れたのがパナハッチェル。周囲に先住民の村が点在する町で、美しいアティトラン湖畔にある町だ。この湖は3つの火山に囲まれていてたくさんの人が訪れる景勝地。ここに泊まってのんびりするのもよさそうだ。私が訪れたときは残念ながら少しガスってた。
翌日はこの旅行のハイライトともいえるティカル遺跡へ!今回の旅行では日帰りではなく、ティカルに泊まってじっくり遺跡を堪能。フローレスの空港からの日帰り混載ツアーにのり、ホテルでおろしてもらい、翌日の混載ツアーがホテルまで迎えに来てもらって空港に送ってもらうような形になる。スペイン語グループ、英語グループと分けられる。私のグループはアメリカ人のお客さんが多かった。空港からバスで1回休憩をはさみ、約1時間半ほどでティカル遺跡に到着。ガイドさんは遺跡の説明だけでなく、このあたりの植生の説明もしてくれる。グアテマラシティと比べると標高の低いところにあり、遺跡めぐりは熱帯性の気候の中、ジャングルを探検するようなイメージになるので、帽子、サングラス、日焼け止め、虫よけ対策、しっかりとした靴を用意しよう。暑いし、遺跡に登ることになるので結構ハードだ。特にハードなのはⅣ号神殿。急な階段は運動不足の体にはこたえる・・・。しかし、その上にはその苦労に応えてくれる絶景が待っているので是非挑戦してください。ジャングルを見下ろすことができ、遠くに遺跡も見える。遠くからふいてくる風も気持ちいい。
この日はジャガーインというティカル遺跡の入り口の近くのロッジに宿泊。国立公園内にあるので設備はカジュアル、簡素だが何よりもの贅沢はティカル遺跡のある公園内に泊まり、その神秘を体で感じ、その自然の中に身を置くことなのだ!!!
宿泊する人だけが楽しめる特権
① サンライズツアー(サンセットツアー)に参加できる
② ティカル遺跡の観光をほぼ丸二日、どっぷり浸れる
③ ロッジは大自然の中!神秘の星空の下で眠り、鳥のさえずりで目を覚ます
私はサンライズツアーに参加した。ホテル主催のツアーで参加者は私を含め3人。スペイン語のガイドさんと一緒に朝4時にホテルを出発。ガイドさんが懐中電灯を貸してくれたが日本から持っていくのがおすすめです。4時なのでまだ真っ暗闇の中、遺跡公園内なので、街灯なんぞ全くない、振りそうな星空の下を歩いていく。同行のガイドさん、ツアー参加者のお互いの顔もよくわからぬまま、ただみんな暗闇の中を無言で歩く。昨日、歩いた遺跡公園の中だ。霊感がある人ならきっともっとはっきり感じるだろう。霊感のない私でも真っ暗闇の中、遺跡を歩くと五感が研ぎ澄まされる感じを覚える。こんな体験、日帰りじゃあ味わえない。どこから朝日を見るのか知らずにただただ、ガイドさんに遅れをとらないよう必死について行ったが、ははぁ、どうやら昨日苦労して登ったⅣ号神殿から朝日をみようというツアーのようだ。懐中電灯だけが視界を照らし、階段をひたすら登り、ようやく到着した。どうやら我々が一番客のようだ。朝5時。真っ暗で朝日が昇る気配はまだ全くない。周りで一番高いところにあるので、風が激しく吹く。まだ太陽が出ない暗闇の中だとさすがにジャングルの中でも肌寒く感じる。20分後、ようやくぽつりぽつりと他の観光客も到着。どんどん周りが明るくなってゆく。周りでボェーボェー、ボェーと奇声がジャングル中で聞こえてくる。ガイドさんによるとサルだとのこと。明るさが増すが一向に太陽の姿が見えない。どうやら今日はあたりを取り囲む霧がご来光を阻んだようだ。残念!!しかしながら、真夜中のマヤ遺跡探検はとても刺激的で感覚が研ぎ澄まされたような体験だった。(サンライズツアーの入場料Q100($14前後)は当日現地払いとなります。前の日の入場券をお手元にご用意ください)
サンライズツアーの後、公園内をガイドさんと散歩しながらホテルに戻ってきて、朝食を食べる。運動をした後の朝食は最高!朝の光を浴びてお庭で朝食を食べていると、鳥たちの歌声が聞こえてくる。15時ごろのお迎えまで時間があるので一休みしたのち、再度遺跡公園へ。この日のQ150($21前後)はご自身にてお支払ください。
ティカル遺跡内に宿泊したことで、遺跡と自然にどっぷり浸ることができとても満足だった。
フライトでグアテマラシティに戻り、そこからアンティグアへ。アンティグアでの宿泊はポサダ・デ・ドン・ロドリゴ。町の中心地にありとても素敵なホテルでテンションもあがる。他スタッフがかなり詳しく旅行記で書いているのでこちらもご参照ください。
http://blog.fivestar-club.net/2013/12/11/post-872/
おしゃれなカフェ、レストラン、美味しいお店も多いので、グアテマラシティ在住の人も足しげく通う素敵な街。急ぎ足で観光したが、じっくりゆっくりもう一度訪れてみたい!ここでスペイン語留学するのもきっと素敵だろうな。
アンティグアからそのまま空港へ向かい、次なる目的地、コスタリカへ。
サンホセも年間を通して大きく気温が変わらず、乾季と雨季に分かれる。暑すぎない気候でとても過ごしやすい。中米のスイスと呼ばれ、何となくこの国は豊かに見える。人々も陽気で親しみやすい。
今回のハイライト、ケツァールを見に、サン・ヘラルド・デ・ドタへ向かった。ケツァールは手塚治虫の「火の鳥」のモデルとなった鳥とも言われていて、世界中の野鳥愛好家のあこがれの鳥だ。この時期はかなり高い可能性で見れるとのことだが、やはり運次第でもあるので、見れるかどうか心配だった。
朝3時、サンホセのホテルを出発して、2時間後にサン・ヘラルド・デ・ドタに到着。観察できるのが早朝のため、かなりの早起きも仕方がない。サン・ヘラルド・デ・ドタは標高3000mの山奥にあるため早朝はかなりの冷え込みで帽子、手袋などかなり暖かい服装が必要。野鳥のガイドさんとサン・ヘラルド・デ・ドタにておちあい、一緒にいざ出発。車に5分ほど乗ってケツァールが好きな木の実があるエリアで車から降りた瞬間、緑色の長い物体がひらひらと我々の頭上を横切った!おぉ、いきなりケツァールに出会えるとは何たる幸運!まるでようこそ、と出迎えてくれたみたい。ガイドさんは鳥の観察用の大きなバズーカ砲みたいな望遠鏡を持っていて、さっとみつけてピントを合わせてくれる。でも、ケツァールもずっとじっとはしてくれないので、なんども追いかけてはピントを合わし、の繰り返した。こちらが望遠鏡の覗き口から携帯でとった写真。
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(サン・ヘラルド・デ・ドタ)
雄は長い尾を持っていて、美しい姿とつぶらな瞳と黄色いくちばしで可愛くて童顔だ。
ああ、なんて可愛らしい。なんと美しい。思わずため息がでてしまう。
ケツァールウォッチングは専門のガイドさんと出ないと見つけるのが難しい。
ケツァールウォッチングツアーのあとはサン・ヘラルド・デ・ドタのトロゴン・ロッジにて朝食。ここは一年中美しい花が咲き乱れ、花を観察しながら、また花の蜜を求めくるハチドリをみて、散歩するだけでも楽しい。今回は日帰りで訪れたが、是非宿泊して、ケツァールを観察し、そのあとゆっくり自然の美しさを堪能したい、そんな素敵なロッジだった。
また、キャノピーツアーもあって、初挑戦してみた。自然の中を一気に駆け抜けるのは快感!この際にもケツァールのつがいを発見!
朝はあんなに寒かった山中も日差しが出始めると暖かい天気となった。
今回コスタリカではサンホセを拠点に日帰りが可能なツアーに参加したが、コスタリカにはもっとたくさんの自然公園があるので今度はじっくり泊まってもっとコスタリカの美しい自然にどっぷり浸かりたい。
グアテマラとコスタリカに滞在したがグアテマラは先住民文化やマヤ遺跡など、コスタリカはエコツーリズム、とそれぞれ違った魅力をもつ。今回の旅はその美味しいとこどりの旅だったと思う。
(2014年 3月 辻 理恵子)
グアテマラへのツアーはこちら
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