いざ日本の裏側へ!驚きと感動に満ち溢れたブラジルの旅

いざ日本の裏側へ!驚きと感動に満ち溢れたブラジルの旅

ブラジルは遠い!飛行機移動だけで24時間以上かかる。現地国内線の移動も考えたら30時間を超える。
そんな移動時間をかけてでも、おつりがきてしまうくらいブラジルは楽しいところだった…


リオのカーニバルを月末に控えたコパカバーナビーチにて

日本の国土の22倍もあるブラジルで、今回私が訪問したのは、イグアス・アマゾン・リオデジャネイロの3都市。まず最初の都市イグアスへは、ニューヨーク、サンパウロと2回の乗り継ぎを経てようやく到着した。羽田を出発してからすでに30時間が経過している。
イグアスに到着して早々に、日系三世のガイドさんに迎えられイグアス滝の観光へ。
イグアス滝は言わずと知れた世界三大瀑布の一つで、アルゼンチンとブラジルにまたがって流れている。到着日はまず、アルゼンチン側からイグアス観光だ。
ブラジルから車で国境を超え、簡単にアルゼンチンに入国。


ブラジル・アルゼンチンの国境

まずはビジターセンターから列車に乗り、イグアスの滝のハイライト、悪魔の喉笛を目指す。列車の駅は3つのみで悪魔の喉笛に行くには終点まで乗ればよい。


公園内を走る列車

そこから約15分ほど遊歩道を歩くと、ものすごい轟音が聞こえてくる…


悪魔の喉笛に行く遊歩道


悪魔の喉笛

すっごい水の量と音!そして水しぶき。これが世界三大瀑布か…恐怖を感じるスケールだ!
何とこれでも例年の雨季の6割程度なんだとか。本気出したらどうなっちゃうんだ!
去年日本でも大型台風が来たり、オーストラリアで山火事があったりしたが、ガイドさん曰く、ブラジルも今年は異常気象で雨の量が少ないそうだ。
でも水が多すぎると舞い上がる水しぶきで滝が見えなかったり、ボートツアーが滝に近づけないこともあるそうなのでこれはこれで良かったのかも。
というより、これでも充~分大迫力です!!なお、世界三大瀑布の中でもここイグアスは川幅、水量において最大とのこと。
アルゼンチンには滝の上下を周る遊歩道があるが、時間がなく上下遊歩道は断念。

次のアクティビティはボートツアーだ!
アルゼンチン・ブラジル両国がそれぞれボートツアーを行っているが、アルゼンチン側のボートツアーがオススメ。ブラジル側のボートツアーはアルゼンチンまで入ってくることができないため、見れる場所が少し限られてしまう。またボートツアーの一番のお楽しみは、「滝の中に突っ込んでビショビショになる」ことなのだが、アルゼンチン側のボートツアーだと2回滝に突っ込んでくれる。
ただし、アルゼンチン側のデメリットとして、老人、子供、体に障害のある人、病気の人はツアーに参加できないとルールがブラジル側よりも少し厳しめ。またツアー終了後、結構な階段を登らなければならない。ブラジル側にはロープウェイのような乗り物があり、移動がラクチン。
さてさて、いざボートツアーへ。


ボート

雨季にこのツアーに参加したらずぶ濡れ必至だ。よくガイドブックに上下の別れたレインコートを着よう、とか書いてあるけど、それは乾季のみで雨季にそんなものを着てもまっっったく意味がない。どうやったってびしょぬれになるのだから。
ボートに乗るとまずは濡れる前にポイントに止まって写真撮影♪


写真タイム

写真タイムが終わったら、ドライバッグに貴重品を入れ、いよいよ滝に突っ込んでいく。台風19号の時に外に出てたらこんな感じだったのかな?というくらいものすごい水だった。シャワーとかそういうレベルではない。息をするのが難しいほどに水を浴び、かなりスリリングな体験となった。

翌日、ブラジル側から改めてイグアスの滝観光へ。
滝の大部分はアルゼンチン側にあるので、どうしてもアルゼンチン側の方が見所が多いのだ。悪魔の喉笛もアルゼンチン側からじゃないと見れないし。ただブラジル側からだと滝の全景が見れる!


イグアスの滝/ブラジル側

なのだが、あいにくの雨…
もう雨なのか、滝の水しぶきなのか訳が分からない

イグアスからサンパウロで乗り継ぎ、次に向かったのがマナウスという街だ。マナウスはアマゾンに行くための玄関口である。
マナウスはネグロ川(アマゾン河最大の支流)が流れているのだが、豪華客船も停泊する、川とは思えないほどの規模だ。


停泊中の豪華客船

マナウスから高速ボートに乗り約30分。ネグロ川とソリモンエス川の合流地点に向かう。
この2河川合流地点はアマゾンの人気観光スポットである。川の交じるところがどうして人気なのか?なぜならこれだ!


ネグロ川とソリモンエス川の2河川合流地点

川が見事に分かれているではありませんか!この黒い川がネグロ川で、茶色いのがソリモンエス川である。この奇妙な光景が、なんと雨季には70㎞も続いているのだそうだ。
なんで~?ふつう水って混ざるんじゃないの~?このコントラストが起きる原因はそれぞれの川の流れる速度、温度、比重が違うからという事だが、それでなんで混ざらないのか…なかなか凡人が理解するのは難しい。とにかく目の前の不思議な光景を楽しもう。
たしかに茶色い川の方が流れが速く、川に手を入れてみると、黒い川の方が暖かい。
なお、この川の色の違いは、ソリモンエス川はアンデス山脈の氷河を流れているからで、ネグロ川は浸水林の間を時間をかけて流れてきているから。だそうです。
そしてこの旅で一番楽しみにしていたといっても過言ではない、アマゾン河のエコ・ロッジへ。マナウスの港からスピードボートで約15分程のジャングルの中に現れるエコ・ロッジ。アマゾン河最大の支流、ネグロ川沿いに位置している。たいていのロッジは3食付きで、滞在中にロッジが主催しているアクティビティーを楽しむようなプランになっている。


想像以上に快適そうなロッジ内

私はこのロッジでジャングルトレッキング、ピラニアフィッシング、ナイトクルーズ、というアクティビティーに参加した。
アクティビティー其の1、ジャングルトレッキング
ロッジの周囲は鬱蒼としたジャングルで、虫がすごい。。。主に見れたのが、蟻とクモ。クモといってもタランチュラとか大きいのではなく、ちっさーいクモ。少し見所に欠けるような気がしないでもないが、ガイドさんがこれはゴムの木だ、とか、巨大アリ塚からたくさんアリを出してくれたりとか、日本では絶対に見られない植物が見られるのでまぁまぁ面白い。


ジャングルに分け入っていく…


いろいろとデモンストレーションしてくれるガイドさん

アマゾンの虫はやはり日本とは根性が違うのか、虫よけスプレーを絶え間なく振りかけていたのに無数の蚊に刺されていた。またお腹など

アクティビティー其の2、ピラニア釣りへ。
ここが漁場となるのだが、きれいな水!


アマゾン川クルーズ


雲が湖面に反射している

釣り方はいたってシンプル。針の付いた竹竿に、生の牛肉をひっかけて…水に落とすだけ。エサが虫じゃなくて良かった。浮きも何もついておらず、頼るは己の神経のみ。
こんなんで釣れるのかなと思っていたが、あっと思って釣竿を上げた瞬間にはお肉はもう消えている…。ピラニアという魚を完全に舐め切っていた。入れ食い状態しか想像していなかったので、このままでは坊主になってしまうのではと思っていたころ、頼りになるガイドさんが見事釣ってくれた。


ピラニア待ち


ガイドさんさすが!


ガイドさんが釣った魚を自分が釣ったかの様に写真を捏造

ちなみに私の他、6名が参加していたが釣れたのはガイドさんだけ…。ピラニアって意外と賢いんだなぁ。

アクティビティー其の3、ナイトクルーズ


ドキドキのナイトクルーズへ

夕陽が落ちてからボートに乗り込み、ドキドキのアマゾン河クルーズへ。ボートの先頭に座ったガイドさんがサーチライトの明かりを頼りに川を照らす…
光が一点に集中し、その先を見てみると、キラリと光る2つの目が!ワニがこっちを見ているのだそうだ。ロッジから5分とは慣れていない場所で、ワニがいることに驚き。
そしてこの真っ暗闇の中、ワニを見つけ出すガイドさんの観察眼!そしてボートがスス~ッと岸に近づくと、ワニを捕まえに行くではないか。


小さーい!かわいい!

捕まえたワニは可愛い赤ちゃんだったけど、大人もいるのに、ビーサンに短パンでハンティングに行くなんてさすが。

なお、ジャングルロッジではホットシャワーや冷房はもちろん、WIFIもまぁ問題なく利用できた。
朝食のレストランに南国のオウムが飛んできたのにはびっくり!快適さとアマゾンらしさを感じられるロッジに大満足。

いかにもブラジルっぽいオウム

そして旅の最終目的地、リオでジャネイロへ。
リオと言えば定番のこコレ!


コルコバードの丘のキリスト像

あいにく天気が安定せず、晴れてたと思ったら霧が出てきたりで、せっかくのキリスト像が見えたり見えなかったり。
「砂糖パン」の名前を持つ、ポン・ジ・アスカールにも行ったのだが、こちらもあいにき霧がかかていて・・・


ポン・ジ・アスカール

ポン・ジ・アスカールに行くにはケーブルカーを2回乗り継いでいくのだが、実はこのケーブルカーの歴史は古く、創立は1912年。なんと100年も前からケーブルカーが使われていたのである。その時代、世界で2つしかロープウェイはなかったということだから、最先端の乗り物だったに違いない。

ここから、最近話題のインスタ映えスポット4連発!


セラロンの階段


セラロン氏

カラフルなタイルが一面に貼られたセラロンの階段。このヒゲ・メガネのおじさんがセラロン氏。電撃ネットワークの人みたい!


阪神タイガーズのタイル!


カテドラル・メトロポリターナ


幻想図書館/王立ポルトガル図書館

まるでハリーポッターの世界!幻想図書館という通称も誰が考えたのか、ステキな名前!


ギネスブックにも乗っている世界最大のグラフィティアート

リオ五輪の際に五大陸の民族が描かれた巨大アート!スプレーで描かれているとは思えないこの迫力!

こうしてあっという間に終わった9日間。
片道30時間の苦行も忘れてしまうくらいに毎日が驚きと発見に満ちた旅であった。ブラジル=危険というイメージが先行してしまうが、実際に旅行してみて怖い思いはまったくなく、むしろブラジル人の人懐っこさや優しさに心癒された。想像をはるかに超えた大自然にきっと皆さんも心震えることだろう。
かくゆう私も広いブラジルのたった3都市しか訪問していない。サルバドールも行ってみたいし、パンタナールも気になる。いつかまた苦行のフライトにチャレンジしてみたい!

2020年2月 久保井

おすすめ度
イグアス滝 ★★★★ いわずと知れた世界三大瀑布!一生に一度は見たい絶景
アマゾン ★★★★★ 冒険心を掻き立てられる、未知の世界を体感
リオデジャネイロ ★★★★ 人々も陽気でビーチにショッピング、観光と遊ぶ場所がいっぱい

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