変わりゆくコロンビアの現在 少しのテクノロジーとアイデアでより良い世界へ!〜絶景スポットもあるよ〜

変わりゆくコロンビアの現在 少しのテクノロジーとアイデアでより良い世界へ!〜絶景スポットもあるよ〜

コロンビアと聞かれてどんなイメージを持つだろうか?「コロンビアに旅行するんだよ」といえばおそらく、どうしてそんなところへ行くの?と疑問を持たれることだろう。コロンビアではかつて麻薬カルテルが跋扈し、それをもとに映画やドラマがつくられた結果、ネガティブなイメージが一人歩きしてしまった。しかし大物ギャングとして知られるパブロ・エスコバールが治安部隊によって打ち果たされたのが93年、ウリベ大統領が麻薬組織を一掃したのが2002年、それ以来すでに20年近い月日が流れている。
巨大な犯罪組織があったことは事実であるが、それはコロンビアを語る上でごく一部の側面にすぎない。南米ではブラジルに次ぐ人口を抱えるコロンビアは経済成長著しく、コーヒーのほかにも石油・石炭などの資源が豊富。人々の暮らしも徐々に良くなり、それとともに治安も大きく改善している。観光業からの観点では、2000年代以前には少なかった観光客も2010年代以降、徐々に増え、今まで地元の人しかしらなかった、または知る人ぞ知る観光地が徐々に世界の旅行者に知られることとなった。観光客が増えたことでより開発が進み、観光がしやすくなっているのが現在のコロンビアだ。
そして変わりゆくコロンビアを見てきた若者達がコロンビアをさらに面白いものにしている。今回参加させていただいたコロンビアのファムトリップではメデジンのスラム「コムナ13」のグラフィティアーティスト・CHOTA13、ファーマーズマーケットでコロンビアの「食」についてワークショップを行うマリア・ゴメスさんが印象に残った。若くても才能があれば活躍できる場があるのが、今のコロンビアだ。現在の大統領イバン・ドゥケ氏が2018年に41歳という歴代最年少で大統領に就任したことからでもそれはうかがえる。
若くて才能豊かな若者達はコロンビアの従来のイメージを払拭し、変化を成し遂げられるだろうか。今回約1週間という短い視察の中ではあったものの、私は期待を込めて大きく「YES」と答えたい。「コロンビアに旅行するんだよ」と伝えた時に「いいね、羨ましい」と言われることが普通になる日を願って。

===========行程===========

1日目:成田からボゴタへ
2日目:ボゴタ市内観光
3日目:カーニョクリスタレス観光(予定だったが・・・)
4日目:メデジン観光
5日目:グアタぺ観光
6日目:カルタヘナ観光
7日目:ボゴタにて商談会、そのまま深夜空港へ(行く予定が・・・)

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◎11月16日 成田からボゴタへ

今回のファムトリップは元々10月12日に予定されていた。10月12日は関東エリアに住む人々には忘れられない日だ。そう大型の台風19号が猛烈な勢いで関東地方に上陸したのだ。当然ながら我々旅行会社のスタッフも前日からてんやわんや、12日は臨時休業とし緊急対応のため一部のスタッフのみが出社した。もちろんこのような状況のためファムも中止に。
まさかファムが中止になるなんて人生初めての出来事だ。台風の影響で出発が13日に繰越となったが、この日も欠航、あえなく中止に。今回11月16日はまさに3度目の正直でのコロンビアファムへの出発だったのである。

15時に成田空港に集合。今回主催者の一つであるアメリカン航空さんの計らいで成田空港第2ターミナルにあるアドミラルクラブを見せてもらった。

【アドミラルクラブ】
アドミラルクラブはアメリカン航空の専用ラウンジ。ファーストクラスやビジネスクラスのお客様、アドミラルクラブの会員、または有料にて当日空きがあれば利用できるそうだ(59ドル)。
ラウンジの中には食事が用意されており、時間帯によっては朝食・昼食・夕食に合わせて食事内容を変えているとのこと。ソフトドリンクはもちろん、アルコールは無料。ワンタッチで生ビールを注いでくれるビールサーバーや、ワインやウイスキーをはじめ日本らしく日本酒や焼酎なども用意しているので日本人のみならず外国人の方にも嬉しいサービスだろう。
食事だけでなくビジネスセンター、シャワーや会議室など設備も充実している。広々とした室内と滑走路が真近で見渡せるロケーションが素晴らしいこの成田空港のアドミラルクラブは残念ながらアメリカン航空が2020年3月末に成田空港から羽田空港に本拠地を移すことに合わせて閉鎖される。代わりにアメリカン航空の搭乗者は成田空港ではJALと共同のラウンジを利用可能になる予定だ。JALのラウンジもきっと素晴らしいものかと思うが、このラウンジがしばらくなくなってしまうことが残念だ。次はどの航空会社のラウンジになるのだろうか?

ダラス行きのAA60便はほぼ定刻通りボーディングが始まったが、機内にて約1時間の待機後、無事出発。約12時間のフライト。
食事は夕食1回、その後カップラーメンかサンドイッチの軽食とスナックがあり、ダラス到着前に朝食が出た。飲み物はサミュエル・アダムスをいただいた。米系のキャリアはビールが複数の種類積んでいるのがうれしい。

【アメリカの入国、そしてダラス1回乗り継ぎで第3国に抜ける場合】
少し遅れてダラスに到着。ダラス空港ではアメリカ入国手続きを行う。
ダラス空港のアメリカの入国手続きは以前と少し変わっていたのでメモしておく。

日本国籍は「ESTA所持者」のレーンに並びまずキオスクでパスポートチェックと顔写真撮影、いくつかの質問を受けた後レシートを受け取る。
これまでの場合は、無作為でそのままスルーできるかもしくは有人のパスポートコントロールに並ぶかを選別される。
しかし現在、無作為で選ばれることには違いないが、いずれにしても空港スタッフのチェックが必ず入る仕組みになっている。つまりこれで以上に入国手続きに時間がかかるようになったので、乗り継ぎ時間は少なくとも1時間半はみておいたほうがいいだろう。

なお今回の我々のようにダラス1回乗り継ぎで第3国に抜ける場合は、ダラスで1度荷物を受け取る必要がない。これはダラス空港のみの対応で、その場合一般的にパスポートの裏に「ITI」のステッカーが貼られる。
第3国に抜ける場合でもロサンゼルス乗り換えやダラス空港とマイアミでも乗り換えする場合はスルーで流れない。少し複雑なので日本出発の時にチェックインの時に確認するのがベストである。

【ダラス空港に新たにできたフラッグシップラウンジ】
ダラス空港に2019年5月にオープンしたのがフラッグシップラウンジ。フラッグシップラウンジとはアメリカン航空の通常のラウンジ(アドミラルクラブ)よりもさらに1つ上級クラスのラウンジでビジネスクラスかファーストクラスのお客しか入ることができない。通常のラウンジであるアドミラルクラブではビジネスクラスやファーストクラス以外でもアドミラルクラブ会員や当日空いていれば有料では入ることができるため、混み合うことがあるが、このフラッグシップラウンジは限られたお客しか利用できないため混雑知らずだ。なおファーストクラスの搭乗者であればラウンジ内のレストランでゆっくり食事も楽しめる。
しっかしりした食事はもちろん、様々種類のソフトドリンクとアルコール類。ビジネスセンターや仮眠室、そしてシャワーブースももちろん完備している。是非ビジネスクラス、ファーストクラスに乗られる方は乗り継ぎ時間をたっぷりとって優雅な時間を過ごして欲しい。

【そしてボゴタ到着】
ボゴタへはダラスから約6時間のフライト。隣の席の乗客がボゴタ出身のご夫婦で日本行ったばかりだそうで写真を見せてもらう。なかなか楽しいひと時だった。食事は1回とスナックが出た。映画を見たり、寝たりしているうちにボゴタのエルドラード国際空港に到着。
エルドラードに到着したのはすでに0時過ぎ。とはいえ入国審査のレーンには長蛇の列が。パスポートチェックに時間をかけているためか、自分の番になるまで約1時間かかった。入管職員にはコロンビアの入国目的はなんですか?泊まるホテルはどこですか?など簡単な質問を聞かれた。
ようやくバゲージクレームに辿り着いたが私達の荷物はすでにロストアンドファウンドに追いやられていた。
荷物を引き取り、バゲージクレーム内のカンビオ(両替商)でドルからペソへ両替をした。1ドル=3180ペソだった。私は50ドル両替した。
バゲージクレームを抜けると別の両替屋さんがあったがこちらはお客が全然少なかった。おそらくレートが悪いのだろう。しかしここでは日本円も受け付けているので、日本円しか持っていない人には便利だろう。

そうしてようやくボゴタのガイドを引き受けてくださった新井さんと合流。新井さんは23年もの期間ボゴタで旅行社を運営しているコロンビア旅行の第1人者である。
そしてこの日のホテルへ。

【BEST WESTERN PLUS 93 PARK HOTEL】
高級住宅街エリア、93公園そばのロケーションのチェーン系ホテル。流石、世界的チェーンだけあり、清潔感があり、スタッフの対応も良い。そしてエレベーターホールには無料のコーヒーやお茶が置いてあるのもうれしい。部屋はタワー1とタワー2の2棟に分かれている。室内は広めで清潔感に溢れているモダンな造り。ミニバー、エアコン、ドライヤー、セーフティーBOX、無料のWIFIあり。
近くにはレストランもたくさんあるので食べるところには困らないだろう。

◎11月17日 日曜はお得?ボゴタ市内観光

朝9時にロビーに集合。この日はボゴタ市内観光。
ホテルを出て我々が最初に向かったのがモンセラートの丘。

【パロケマオ花市場】
モンセラートに向かう途中に、新井さんのご厚意で見せてくれたのがパロケマオ花市場。実はコロンビアは花の輸出量で世界2位の輸出量を誇る切り花大国なのである。ちなみに1位はオランダとのこと。売られているものは様々な種類の草花。特にバラは色とりどりでかわいらしいものが多い。ボゴタで生産しているものだけでなく、メデジンなど標高が低い場所からも花を輸送されているそうだ。熱帯地域でしか自生しない珍し植物も多い。植物の輸出先はアメリアかロシア、イギリスや日本とのこと。日本からも花のバイヤーたちがここ、パロケマオ花市場に訪れることも多いそうだ。ちなみに市場は月曜以外の営業で早朝から朝10時くらいまでの営業、花はダース売りで24本200〜300円とのこと。

花市場の後にモンセラートに向かうも、この日は日曜日ということで非常に多くの人がロープウェイ乗り場に並んでいた。コロンビア観光のベテランの新井さんもびっくりしていたので、この日は特に多くの人が並んでいたようである。そのため、モンセラートの丘は一旦やめて、改めて訪れようということになった。

【黄金博物館】
次に訪れたのがボゴタ市内観光のハイライトとも言える黄金博物館はコロンビアで発掘された金製品を一挙に展示している4階建ての博物館。この日は偶然にも日曜日であったので通常4000ペソ(130円くらい)の入場料が無料。
おびただしい数の金で作られた装飾物や日用品のそのほとんどに細かな細工が施されており、コロンビアの奥深い金の歴史を知ることができる。ネックレスやイヤリングを始め、王様がつけるというジャガーのマスクや埋葬される際につけるというデスマスクなど。古代文明好きでなくとも惹きつけられる。
中でも「ポポロ」と呼ばれるコカの葉を詰める壺は数多く残されており、様々な形と装飾を持ったポポロを鑑賞ができる。コカの葉はシャーマンが宇宙との交信を行う上で重要なものであり、現在も一部の先住民族はコカの葉を栽培されることが許されているという。(もちろん一般人が栽培するのは違法)。
さらにこの博物館の中でも最高傑作と言われているのはエルドラード伝説の元になった「黄金の筏」。実に巧妙に作られたこの装飾品はボゴタ郊外のグアタビータ湖で発見された。グアタビータ湖では、その土地の首長が全身に金粉を塗り神に捧げる黄金を船に積み、そのまま湖に沈んで身を捧げるという風習をもっていた。その話を聞きつけた大航海時代のスペイン人たちはアマゾンの奥地に黄金郷があるという言い伝えがこの伝説の元になったとされている。実際にグアタビータ湖ではいまだに金やエメラルドが発掘されているとのこと。


黄金博物館のカフェ サン・アルベルトのコーヒーショップ

【サン・フランシスコ寺院】
王号博物館の向かいにある1640年に完成した教会。美しい祭壇をもつ教会。写真撮影不可。

【ボゴタのグラフィティ】
ボゴタのグラフィティはレベルの高いことで知られており、グラフィティツアーも開かれるほど。良い作品があることで知られている。グラフィティといえどもただの落書きではなく、ボゴタではきちっと行政で管理しているそうだ。

【ボゴタ発祥の地 チョロ・デ・ケベド広場】
ボゴタの1番通りにあるのがチョロ・デ・ケベド広場。ボゴタはここの広場周辺に住んでいた数家族の村として始まったとされている。そのため広場を中心にまるで一つの村のような造りになっているのが実際に歩いてみるとお分かりになるだろう。歴史を感じる石畳の道などが残っている。

【ボテロ美術館と貨幣博物館】
ボテロはメデジン出身の有名な画家。ぼてっとした体型を描くのが特徴的でこれらはコロンビアの先住民族が残した土偶や石像からインスパイアされたとも言われている。展示されているのはボテロの作品およびボテロがコレクションしたピカソやミロ、シャガール、ダリなどの作品。ボテロは現在も存命中で今はスペインに縁があり住んでいるそうだ。なおボテロ博物館の隣に貨幣博物館がありエメラルドと18金で精巧に作られた「黄金の台座」と呼ばれる重要な作品が展示されている。ちなみにボテロ美術館も貨幣博物館も入場無料だ。

【昼食はCASA VIEJA】
ガイドブックにも載っているコロンビアの伝統料理店、CASA VIEJA(カサ・ビエハ)。店内もコロニアル風で良い雰囲気。黄金博物館にも近いので観光中の休憩としても立ち寄るのもおすすめ。熱帯フルーツのグアナバナのミルク割りが美味しかった。

【ボリーバル広場】
中央に初代大統領シモン・ボリーバルの彫像が立つ、旧市街の中心地。周りにはカテドラルや国会議事堂、市庁舎、裁判所、大統領官邸などが国家の中枢とも言える機関が立ち並ぶ。歴史ある建物を一堂に見ることができる非常に重要な観光場所となっている。
なお私たちは偶然にも日曜の3時に大統領官邸に立ち寄ったところ、軍隊によりマーチングバンドの演奏と国旗の貢納式を見ることができた。


スーパーでSIMカードを購入 4ギガと通話込みで5万ペソ、約1600円

【ウサケン公園の日曜蚤の市】
もし日曜にボゴタの市内観光をするならウサケン公園に立ち寄ることも検討してはどうか。ここはではハンドメイドのアクセサリー、雑貨に日用品、食材や若いアーティストの作品などが売られるマーケットが開かれる。センスの良いお土産を探し求めるのも良いだろう。

【夕食は人気レストランのAndrés D.C.で】
一度ホテルに戻り、夕食へ。夕食はレストランやカフェ、バーが軒を連ねるTゾーンにあるAndrés D.C.へ。Andrés D.C.はおしゃれなデザインと生演奏で人気のレストラン。特にステーキに定評のあるコロンビア伝統料理店である。

◎11月18日 いざ行かん!カーニョクリスタレス・・・のはずがヘリで遊覧飛行

この日は朝5時にホテルロビーに集合。この日はカーニョクリスタレスと呼ばれるコロンビア観光でもまだまだ訪れる人が少ない未知なる観光地へ向かうためだ。

【カーニョクリスタレスとは?】
ボゴタから400kmほど南にある国立自然公園「シエラ・デ・ラ・マカレナ」を流れる全長100kmの川「カーニョクリスタレス」。驚くべきなのはその鮮かな色彩。赤・青・緑・紫・黄の5色に輝く摩訶不思議な川。7月〜12月に出現するこの幻想的な現象の正体は川の温度によってその色を変える川床一面に広がる藻と苔。乾期と雨季の間の境の時期に、雨が少なく水位が少なく温められることで川底の藻や苔が急激な成長をみせ、もっとも鮮かな色を見せるという。
この地帯は2000年代前期までゲリラ部隊の潜伏地帯だったため、カーニョクリスタレスがメディアに取り上げられることはなく、一般の人々に知られることがなかった。観光客が訪れることができるようになったのは国立公園が一般旅行客に解放された2009年以降。しかし山深くの場所のため、車で訪れるのは困難。ラ・マカレナ空港まで飛行機で移動するのが一般的だ。
また環境保護のため、園内のトレッキングの際には日焼け止めや虫除けなどは生態系を壊す可能性があるとして肌に散布することを禁じられている。絶景ではあるが、同時にこの特別な景観を守ろうとする意識があるためか、まだまだ知られていない本当の秘境と言える絶景なのだ。

一般的にカーニョクリスタレスに行くには定期便を利用して2泊3日をかけて旅行するそうだが、ここはコロンビア観光局のお力添えにより、特別に希望者だけでセスナ機をチャーターし1泊2日で楽しんでくるプランを組んでいただいたのだ。

【セスナ機でラ・マカレナへ行くはずが・・・】
宿泊のホテルからチャーター便が出発するグアイマラル空港へ。グアイマラル空港は元々空軍の基地で現在は航空学校も備えているチャーター便やヘリ専用の空港。そのため一般の観光では訪れることはないだろう。
朝5:30頃にグアイマラル空港に到着。渋滞を見越していたのだがスムーズに車は流れ結果、空港職員よりも早くつくことになった。予定は朝7時の出発。
待合室ではパンやコーヒーが振る舞われ、思い思いに出発までの時間を過ごした。
しかしこの日のパイロットからの情報によるとカーニョクリスタレス観光の拠点となるラ・マカレナ空港が悪天候のため、着陸許可がおりないという。ボゴタはこんなにいい天気なのに。。。
8時くらいになったら行けるだろうとのことで、そのまま様子見。8時30分をすぎても特にその後の続報はなく、9時、9時半、10時、10時半とときは過ぎて行く。幾ら何でもこのままではカーニョクリスタレスの観光もままならないということで11時頃には最終決断をして、それまでに何か代案を考えることになった。
11時になってもやはり着陸許可が降りなかったので、急遽ヘリコプターでグアタビータ湖の遊覧飛行とシパキラ観光をすることとなった。
今度はシパキラの着陸許可を待つことになり12時頃に着陸許可出た。そして自分の体重や血液型を記入し、ヘリコプター乗車時の諸注意などを映像にまとめたブリーフィングのビデオを見た。
そして、ようやく待合室を出てヘリコプターに乗車。
初めてのヘリコプターで胸が高まる。防音用のヘッドフォンを付けて、巨大なプロペラの大きな音を立てて旋回するのを待つ。いくつかの準備段階を経て、無事離陸。徐々に高度を上げてボゴタの空中散歩へ出発。


6時間待ったVIPラウンジ

【グアタピータ湖】
ボゴタ市内から約80キロ北上した場所にあるグアタピータ湖は直径500mほどの小さな円形の湖。一見何気ない湖に見えるがこの湖は黄金伝説、エルドラードの元になった神秘の湖なのだ。かつてこの地に住む少数民族のチブチャ族の首長が、民族の繁栄を祈るために、全身に金をまといエメラルドや金の装飾品を乗せたいかだにのり、その身を水中に沈める儀式を行なっていた。それを聞きつけた大航海時代のスペイン人たちによって広まったのが黄金伝説の由来。ここで発掘された黄金やエメラルドはボゴタ市内の黄金博物館で鑑賞することができる。エルドラード伝説に興味がある方はぜひ訪れてほしい場所だ。ボゴタ市内からは山道を越えるため少なくとも車で3時間かかるため、遊覧飛行にはうってつけの場所だったように思う。

【シパキラの塩の教会】
グアタピータ湖で遊覧飛行を楽しんだ後、何度かシパキラの街を回旋しヘリポートに到着。

シパキラはボゴタから約60キロ北にある、塩鉱山の採掘場として栄えた町。すでに先住民族が住んでいた時代から塩が採れる土地として知られていたが、1600年代スペイン人達の入植に伴い、塩の採掘が進められることになった。しかし技術が発達していなかった当時、発掘作業は非常に危険を伴うものであった。1932年、採掘者は自分自身の身の安全の祈願と亡くなった人々弔うために洞窟内に祭壇を作ることにした。これが現在の塩の教会の始まりと言われている。すでに1991年には現在の最大収容人数 8,000 人規模の教会(長さ 120 m、高さ 22 m)が完成していた。そして1995年、塩の採掘が終了した部分を「塩の教会」として改修し一般公開されることになった。教会内部にはキリストの受難と復活にちなんで14のモニュメントが配置されている。特に見所は洞窟の最深部にある大聖堂。大聖堂に正面に掘られた巨大な十字架に誰もが圧倒され、このような空間を地下に作ったことに驚かされることだろう。精巧に作られた彫刻は洞窟内を一層幻想的にし、見るものを別の世界にいざなってくれる。ボゴタから日帰りでも訪れることができるのも嬉しい。
塩の洞窟内の土産物店には塩で作った置物がたくさん販売されている。値段も手頃で作りも巧みなのだが、ガイドを担当してくださった新井さんによると日本に持って帰ると日本の湿気にやられてボロボロに崩れてしまうそうだ。買って帰るのであればしっかり保存をするように心がけたい。

塩の教会を観光した後はフードコートにて遅めの昼食。すでに時計の針は午後3時を回っていた。昼食は目玉焼きの乗ったステーキを食べた。

シパキラからボゴタは元々ヘリコプターで戻る予定だったが、ヘリコプターに不具合があったようなので車でボゴタへ戻ることに。

シパキラからボゴタまでは通常1時間程度の移動だが、大雨と帰宅ラッシュに巻き込まれで、実際ホテルに到着したのは午後6時過ぎとなった。

【CASA DANN CARLTON HOTEL】
この日のホテルはベストウェスタンではなくこちらのCASA DANN CARLTON HOTEL。あいにくベストウェスタンが満室で取れなかったためだ。CASA DANN CARLTON HOTELはボゴタ市内を貫く大通り沿いに位置する新市街にある5つ星ホテル。歴史深い外観が特徴的な巨大なホテル、クラシックな造りは威厳のある風格を漂わせており、一目で高級ホテルだなと認識できる。
室内はかなり広めで、2つのベッドに1つの大型のソファー、2人がけの丸いテーブルが配置されている。室内にはミニバー、ドライヤー、セーフティーボックス、室内の無料WIFIが使える。バスタブはなくシャワーブースのみ。
この日は遅い昼食だったため、特にお腹も空いていなかったので、レストランで夕食は食べなかった。代わりに近くのスーパーでビールやおつまみだけ購入して過ごした。

◎11月19日 第2の都市・メデジン観光

朝8時にボゴタのホテルを出て、ボゴタの空港へ向かう。
この日は朝10:20発のアビアンカ航空の国内線でボゴタからコロンビア第2の都市・メデジンへ。

初めてのアビアンカ航空。空港ではキオスクでチェックインを済ませて、バゲージをカウンターで預けるだけ。アメリカ系航空会社と同じ要領だ。

荷物検査を受けて、時間が少し余ったので空港内のコーヒーショップで時間を潰すことにした。

【どこかで見たことがあるはず、フアン・バルデスおじさん】
ところでこのラバを従えたヒゲをたくわえたおじさんの「フアン・バルデス」のロゴはどこかで見たことがないだろうか?このロゴはコロンビア国産100%のコーヒーのみ、商品のパッケージに掲載することが許されている、つまり「フアン・バルデス」のロゴがあるお店や製品は「美味しいコーヒーの飲める」という証なのだ。ちなみに缶コーヒーで有名なジョージアのエメラルドマウンテンにもこのフアン・バルデスのロゴが印刷されている。
コロンビア国内では「フアン・バルデス」とは最大チェーンのコーヒーショップのブランドであり、国外ではコロンビアコーヒー生産組合のイメージキャラクターとして知られているのだ。


「フアン・バルデス」のコーヒーショップ 

【メデジン到着】
美味しいコーヒーで一息ついた後、メデジン行きの飛行機に乗り込み約30分程度のフライトの後、メデジン空港に到着。国内線ではあるもののモニターが付いていたのが印象的だった。機内サービスは水かお茶のみ・
メデジン空港は第2の都市の空港とはいえども国内線の発着がメインのため、空港は小さめ。荷物が運ばれてくるターンテーブルは2つしか見かけなかった。
無事荷物を受け取ってこの日のガイドであるパウロさんと合流。パウロさんは84年生まれで生まれも育ちもメデジンという生粋のメデジンっ子。
空港からまず向かうのは約40分山道を行った先にあるサンタ・エレナ村のお宅。

【花の都・メデジンでフラワーアレンジメント】
実はコロンビア第2の都市・メデジンは花の都として知られている。温暖な気候と多様な地形を持つメデジン郊外のサンタ・エレナやさん・クリストバルといった村では花の栽培が盛んだ。かつてはシジェタと呼ばれる運搬道具(スペイン語で小さな椅子の意)で花を売り歩いていたことから担ぎ手のことをシジェテロといい、毎年8月に開催されるフラワーフェスティバルにはこのシジェテロが花を売り歩いていた風習にちなみ、フラワーアレンジメントを背負って大通りをパレードするのだ。今回お邪魔したホセさんもこのフラワーフェスティバルに毎年参加している常連さんで我々に実際フラワーアレンジメントを見せてくれたり、伝統衣装に身を包みフェスティバルさながら担いでいる様子を見せてくれたりする。
フラワーアレンジメントの中には重さ100キロを超えるものも多いそうで、まるで1人で担ぐ神輿のよう。ホセさんは我々外国人の観光客に実際にフラワーアレンジメントを担がせてくれたり、実際に栽培している花を見せてくれたりと非常に楽しく過ごすことができた。
特にフェスティバルの時期にはこういったホセさんのようにメデジンの花文化をレクチャーしてくれる地元の方のお宅へ観光客が押しかけ、ピークでは1週間に7000人もホセさんの話を聞きにやってくることもあるのだとか。
ホセさんの人柄と花を愛する気持ちが伝わってなんだかほっこり暖かい気分となったのだった。

【ボゴタ市民も羨むメデジンの市民の足 ペットボトルで乗れるロープウェイはメデジンを救う?】
コロンビアの最大の都市はもちろん人口1000万人級の首都ボゴタであるが、実は地下鉄やロープウェイといったバス以外の公共交通機関があるのはコロンビアでここメデジンが唯一。メデジンに住む人々がメデジンを誇りに思い、ボゴタよりもメデジンの方がいい!という住人は少なくないという。ボゴタとの違いは過ごし易い気候、喋り言葉(方言)、郷土料理、風習など様々な要因はあれど特にメデジン市民が誇りに思っているのがメデジンの交通網だという。
メデジンの地下鉄が非常に興味深いのは、盆地という立地ゆえ、地下鉄からロープウェイへの乗り換えが可能なシステムになっており、ロープウェイが出来たことで山の中腹に住んでいる人々が容易に街中にいけるようになった。メデジンでは標高が高い場所に住むほど貧しい人々が多いと言われている。つまりメデジンメトロ(地下鉄)やメトロカブレ(ロープウェイ)が出来たことで容易に街中にいけることが可能となり、通勤・通学が可能となる。そうすると貧しい地域に住む人々が徐々に豊かになり貧困から抜け出すこともできる。しかも一時期は犯罪組織メデジン・カルテルの影響で史上最悪の治安の悪さとも言われたメデジンの治安の改善につながる効果も見られたのだ。
さらに興味深いのはそのチケットの購入方法。もちろん現金でチケットを購入することも可能なのだが貧しい人でもチケットが購入できるように考え出されたのが、ペッドボトルの回収によってチケットとして使えるという画期的なアイデア。空のペッドボトル1つ回収することによってメトロカードに50ペソ(日本円で約1円)がチャージされる。メトロの切符が約2000ペソのため約40本を回収すればメトロ1回乗車分として利用できるのだ。そうすることでスラムにいる人々も自分で出したペットボトルのゴミを無駄に捨てたりはしないだろうし、人によっては近隣のみならず街中までゴミを探しに行くだろう。たかが1円ほどの価値だが、治安の向上そして貧困から抜け出すための希望の1円なのである。

【最も革新的発展を遂げたメデジンのスラム「コムナ13」へ】
メデジンは市内を16の区画に分けて管理している。その中でComuna 13(第13地区)はメデジンでも最も治安の悪い場所の一つであった。コムナ13はカリブ海まで続く高速道路の入り口までのアクセスが良いため、1990年前後には麻薬組織の重要拠点となっており、ギャング同士の縄張り争いが絶えない場所だった。2002年当時のウリベ大統領により麻薬組織のゲリラ掃討作戦が決行されたが、実際治安が劇的に改善したのは2011年に市が公共の無料エスカレーターを設置してから。
エスカレーターができた事により約30階のビルの高さを約6分で移動できるようになり、スラムの人々が市内へ容易に行き来できるようになった。さらに警備体制が強化されることによって観光客が訪れることもできるようになった。そのため閉ざされた空間だったこのコムナ13は他のコミュニティとの関わりができ、経済的、治安的に劇的に改善することとなったのだ。
もちろん危険さを期待して観光客がこのスラムに押し寄せているのではない。このエリアは優れたグラフィティアートのギャラリーとして知られているのだ。特に象徴的なアーティストは「CHOTA13」。コムナ13に約90あるグラフィティのうちの10数点は彼の作品だと言われている。まだ20代のこの若いアーティストはメデジン出身で、コムナ13が現在のような脚光を浴びる以前から独学で絵を書いていたが、コムナ13が注目を浴びるとともに彼の作品も一躍知られることとなる。現在は自由や生きる権利を訴える象徴的な存在として、世界的なスポーツブランドとのコラボなど、新たな世界へと羽ばたいて行った、言わばスラム街のヒーロー的な存在なのである。

【POBLADO PLAZA】
メデジンのホテルはポブラド地区にあるホテル、POBLADO PLAZA。このポブラド地区はメデジン随一の高級タウンで治安も良く宿泊場所としては大変オススメなエリア。ホテル内にもレストランやバーはあるが、すぐ隣にマクドナルド、さらにショッピングセンターに、徒歩3分ほどに高級スーパーもあるのでちょっとした食べ物や買い物にも便利な立地。ホテルの室内も清潔感があり広々しており、セーフティーボックスにミニバー、無料のWIFIがある。なおバスタブや無料の水はなかった。近くの駅までは徒歩だと少し離れているので、観光にはタクシーまたはUBERなどの配車アプリを活用するのが良いだろう。

【メデジンきってのお洒落でカジュアルなレストランOCIにて夕食】
ホテルにチェックインした後に夕食のホテルとして向かったのがOCI。こちらのレストランもホテルと同じくポプラド地区にあり、ハイソなエリアだけあって高級感もありつつ遊び心に溢れた店内でセンスの良さを感じる。料理はアジアンエスニックとコロンビア料理のフュージョン。和風テイストのマグロのタルタル。角煮を彷彿とさせる醤油ベースのスペアリブ。ココナッツ風味豊かなカレーなど。これまでになかったエスニックで繊細な風味や味付けの料理が楽しめるので大変オススメ。

◎11月20日 メデジン郊外のコロンビア随一のインスタ映えスポットへ

この日はメデジン郊外のグアタぺとピエドラ・デル・ペニョールへ行く予定だがまずは昨日渋滞の影響で訪れることができなかったボテロ広場へ向かう。

【無料のアートギャラリー ボテロ広場】
ボテロ広場は本来サン・アントニオ公園と呼ばれる公園なのだが、園内にボテロの彫刻が多く置かれていることからボテロ広場の方が、現在は通りが良い。
ボテロ広場はメデジン市内で最も活気のあるサン・アントニオ駅付近。東京でいえば新宿駅のような場所にある。市井の人々向けの日用品、生活雑貨の販売店や大衆的な食堂やB級グルメ屋台、ショッピングモールなど老若男女問わず街を闊歩しており、大きな賑わいを見せている。
最初からボテロの作品ありきでこの公園が作られたわけではない。メデジンは非常に治安が悪かった時代、この公園は麻薬取引の場所として使われており、メデジン市民が気軽に立ち寄れる場所ではなかった。90年代に当時の市長が、誰もが鑑賞できるアートがあれば観光客を引き寄せ、この公園を監視する役割ができ治安の改善が期待できるとして、無料で入園可能なアートが溢れる公園を計画。そのアーティストとして当時白羽の矢がったのが、メデジン出身の芸術家フェルナンド・ボテロ。ボテロはその計画を受け入れ、なんと彫刻を無料で提供したのだという。
私自身はコロンビアに訪れるまで実はボテロの名を聞いたことがなかった。しかしメデジン、ひいてはコロンビアを語る上で、ボテロの作品に触れないわけにはいかない。世界的な芸術家としてボテロが非常に尊敬されているのは、作品が素晴らしいことは当然として、こういった誰の目にも触れられる印象的な作品を多く残しているという点なのだろう。公園内にはボテロの作品を展示した無料の美術館もあるので時間があればぜひ訪れてみてほしい。

なお治安面で大きな問題はないのだが、夜には酔っ払いや近くには売春婦のたむろするエリアもあるので、観光する際はガイドともに訪れることをオススメしたい。

【メデジン郊外の高級保養地・ペニョル貯水池でクルーズ】
メデジンから東へ約50キロ、エルペニョールとグアタペの2つの自治体にまたがる総面積約6600ヘクタール。この巨大では貯水湖ではコロンビアで使用される電気量の10%程度が生産されており、独特の地形を持つこのダムでのクルーズが観光客に人気となっている。

中でもクルーズ客に人気の高いスポットを紹介しよう。

現在は高級保養地として人気が高いこのペニョル貯水湖。日本でも知られているセレブとしてはレアル・マドリード所属のサッカー選手ハメス・ロドリゲスがこのダムの湖畔に白亜の豪邸を持っている。また別な意味で世界的な有名人と言えば、麻薬マフィアのパブロ・エスコバールもここに8ヘクタールもの敷地にヘリポートやテニスコート、馬小屋、サッカー場、さらには殺し屋の育成施設などを備えた巨大な邸宅を持っていた。パブロ・エスコバールは非常にこの豪邸を気に入っており、死後は娘と管理人の持ち物になっていたそうだが、2005年頃、政府に接収され、現在は抜け殻のような場所になっており、現在も船上からその姿を見ることができる。

湖上に浮かぶ十字架はクルーズ中に誰もが不思議に思う景色だろう。何のためにここに十字架が?と。このダムが完成したのは1967年。ダムの開発のため、従来ここに住んでいた人々は別の街へと移住させられた。その街の教会があった丁度真上に、この巨大な十字架が立っているのだ。まさに沈んだ街を象徴するモニュメントとして現在も観光客に街の存在を知らせる役割を果たしている。当時の街の様子を残す資料館も十字架の近くにあるそうだ。

【ピエドラ・デル・ペニョールで遊覧飛行のススメ】
クルーズを終えた我々は車で、ピエドラ・デル・ペニョールに向かう。ピエドラ・デル・ペニョールは高さ220mの巨大な一枚岩。コロンビアを代表する絶景スポットとして知られているが、周囲には似た山がなく、なぜピエドラ・デル・ペニョールだけがこの場所に存在するのか、依然として謎に包まれている。
そんなピエドラ・デル・ペニョールを遊覧飛行で、上空からその景観を楽しめるのはご存知だろうか?ピエドラ・デル・ペニョールの麓そばに高級ホテルがあり、そのフロントに遊覧飛行の受付がある。受付をすませ、簡単なレクチャーを受ける。ヘリコプターは定員が4名なので我々6人は3・3の2グループに別れて前半後半でそれぞれ搭乗。
10分程度のフライトと聞いていたので実はそこまで期待していなかったが、今回の旅で一番興奮した。まずヘリコプターはグアタぺ上空へ移動。グアタペのカラフルな街並みは上空からでも分かった。グアタぺを越えると我々がクルーズしたペニョル貯水池をじっくり上空から眺める。ペニョル貯水池は入江が複雑に入り込んだ非常に奇妙な形をしているのが上空からだと良くわかる。そして最後はハイライトのピエドラ・デル・ペニョールへ。遠くに見えていた巨大な岩の塊が目前に迫ってくる様子は圧巻。岩の上の展望台へはかなり接近してもらえるので非常にハラハラした。ピエドラ・デル・ペニョールが立体的に迫る様子は大迫力だった。ヘリコプターは4人乗れば1人あたり15000円前後だそうなので高所恐怖症でなければ是非乗って欲しい。
ちなみに写真を見ていただければお分かりになるかと思うが、このヘリコプターの遊覧飛行の受付をしている女性はまるで世界的モデルかハリウッド女優かというほど超絶美人で、この受付のお姉さんを見れるだけで男性にとって価値があるではないだろうか。もちろん我々がライフジャケットをつけてもらっている間、私をはじめこの旅行に参加した男性陣は全員鼻の下を伸ばしていたことは言うまでもない(世界の中でも美人大国と言われるコロンビアでもメデジンは美しい女性が多い都市として知られている)。


ピエドラ・デル・ペニョール遊覧飛行(2020年11月20日)

【740段の階段を持つピエドラ・デル・ペニョールを登ってみた】
ヘリコプターとコロンビア美人に圧倒された我々が向かったのが、ピエドラ・デル・ペニョールの麓へ。ヘリコプターでは上空からその姿を楽しんだが、今度は麓から自分の足でこの巨大な一枚岩を登る。ピエドラ・デル・ペニョールの頂上までの会談は740段あるといわれている。個人的にはしばらく登山をしておらず、そこまで長い階段を登ることがこれまでなかったので、最初は不安だったが意外に簡単に登り切ることができた。参加者全員が登れたので、特に足が悪い方でなければ日頃運動不足の方でも登れるレベルだと思う。ちょうど中間あたりに途中の見晴らし台があるので、ギブアップしたい方はそこまで頑張ろう。頂上まで行くと土産物店やレストランがあるのでピエドラ・デル・ペニョールからの絶景を眺めながら一休みしても良いだろう。頂上にはさらに展望台があるので、体力に余裕があればそこまで挑戦しよう。さらに素晴らしい景色が見えるはずだ。

【インスタ映えスポット カラフルな街並みのグアタぺ】
ピエドラ・デル・ペニョールから車で約15分、グアタぺで遅めの昼食。食事はもちろんこの地方の名物料理「バンテハ・バイサ」。日本でいえば幕の内弁当、インドでいえばターリーのような存在。昼食の後にグアタぺ観光。
コロンビア内外問わず人気観光地といえばこのグアタぺ。カラフルに彩られた可愛らしいお家の数々はコロンビアで有数のインスタ映えスポットだ。グアタぺの村を特徴付けているのがソカロ。建物と地上とを接する部分に装飾された幅木のことで、グアタペが「ソカロの村(Pueblo de Zocalos)」と呼ばれる理由でもある。
一説によると最初にこの印象的なソカロを最初に作ったのは1919年、ドン・チェペ・パラという村人。その後、周りの人々の自宅の美しさを競うように装飾されたことがきっかけで町おこし的に村全体にこの装飾が広がったのだそう。村にはセンスのよいお土産屋さんやレストラン、ジェラートショップにチョコレートショップなどたくさん。街全体を歩くには2時間あればまわれるが、ゆったり気ままに過ごすのもおすすめ。祝日や週末は観光客で大変混み合うそうなのでできれば平日に訪れたい。ホテルもたくさんあるので希望であれば1泊して観光客が少ない時間帯を狙って写真を撮るもの良いだろう(ただしメデジンから移動に2時間かかるので移動費はかかる)。

【ポプラドエリアの雰囲気抜群のレストラン CARMEN】
この日の夕食は昨日と同じポプラドエリアの高級レストラン、CARMEN。昨日のレストランのOCIは東アジアとコロンビア料理のフュージョンだったが、今回のCARMENはイタリアン・フレンチとのフュージョンと言えるだろう。ワインに合いそうな創作料理の数々。私はツナのセビーチェとサーロインステーキをいただいたのが、コロンビア料理にありがちな量も味も大きい(大味)というイメージを覆すような繊細で小ぶりな量。ボリューム満点なコロンビア料理は、しばらく旅行していると日本人としては、量を減らしていいので美味しいものを少量食べたい気持ちになる。それを叶えてくれる場所としては最適なレストランだろう。日本だと飲み物込みで12000円程度してもおかしくない味わいとクオリティなのだが、5000円程度でそれが叶ってしまうという幸せ。今回の旅行の中でも一番好きかもしれない。

◎11月21日 カリブ海に面する世界遺産の街・カルタヘナへ

朝7時にホテルを出発して、メデジンの空港へ。
アビアンカ航空にてカルタヘナ行きのフライトにチェックイン。
約1時間のフライトの後にカルタヘナ空港に到着。
「暑い!」、常春の街・メデジンから到着した我々は口々にカルタヘナのカリブ海の都市らしい照りつける太陽の日差しとのギャップに驚いた。
荷物を受け取り、この日のガイドのニコさんと合流。ニコさんはアフリカ系のコロンビア人。コロンビアにはスペイン統治時代に労働力として連れてこられた黒人達の血を引く方々が暮らしており、特にカルタヘナではコロンビアで暮らす多くのアフリカ系の方々を見ることができる。この日は1日でカルタヘナの主要観光地を巡る必要があるためお昼は車内で移動しながらいただき、顔の広いニコさんの案内でコロンビアの見所を周遊した。

【サン・フェリぺ要塞】
最初に向かったのがサン・フェリぺ要塞。1536年に建設が始まり1657年に完成した高さ40mもの堅牢な要塞。16世紀、スペインがインカ王国を滅ぼした後、南米各地で強奪した金や銀、エメラルドなどのアメリカ大陸の産物を自国向けに輸出した当時スペインの最も重要な港の一つであった。しかしながら財宝を乗せた船に対してイギリスやフランスの海賊達が、スペインへの輸出を妨害し略奪することが頻繁に行われた。そのため、スペイン政府は難攻不落の要塞の建設に着手。その際に多くのアフリカ人奴隷がここカルタヘナに連れてこられ要塞のみならず旧市街や城塞教会もこの時代に建てられた。
17世紀〜18世紀、度重なる海賊達の攻撃にも耐え、カルタヘナの街はこの時期、最盛期を迎えたのだった。
要塞には海賊達から身を守るための見晴台、砲台、さらに石灰岩で築かれた壁など大航海時代を忍ばせる趣を感じる。

【ピンクラグーン】
カルタヘナでにわかに海外観光客に人気上昇中なのがこのピンクラグーン。カルタヘナ空港からは旧市街から反対方法へ約30分。ガレラサンバという地区が本来のピンクラグーンのあるエリアの名称だ。ピンクラグーンとはその名の通り、一面ピンク色した海のことであり主に12月から7月に見られる現象。海中の塩分濃度が濃くなることで、浅瀬に自生する藻が繁殖し赤く変色することで一面ピンク色に見えるのだ。
もともとピンクラグーンが見える場所は公共のビーチではなく、現地企業が持つ塩田である。そのため一般の立ち入りを禁じていたが、最近一般にも解放され、インスタ映えするスポットとして口コミで人気がで始めている。そのため今の所はお手洗いや駐車場など整備されていないが、きっとこれから観光地化が進むことだろう。
残念ながら私たちが訪れた時は11月とあって、一面ピンク色にはまだなっていなかった。必ず見られたいという方は時期を選んでいかれることをお勧めしたい。ベストシーズンは1月頃とのこと。なお入場料は今の所6000ペソ(約2ドル)とのこと。

【トトゥモ泥火山】
ピンクラグーンから車で20分ほどにある泥火山。といってもそこまで大規模なものではなく高さ約15mほどの泥山があるだけ。この頂上に泥が吹き出し、泥風呂に入ることができる。入場料は10,000ペソ(約3ドル)。塩分濃度が強いため、泥風呂では沈むことなく浮くことができる。泥は健康に良い成分が含まれているそうで、泥山の近くでも泥を販売している。なお泥を洗い流す場合は近くのラグーンにざぶーんと飛び込むとのこと。
ピンクラグーンとトトゥモ泥火山は空港からも近いため、もしオプションとして組み込むのであれば空港到着後にそのまま行くのが効率的かもしれない。

【話題のスポット ヘツェマニ地区】
カルタヘナ旧市街のすぐ南の位置するヘツェマニ地区は近年観光客がじわじわと増えてきた人気のスポット。それまで治安が悪い地区だったがコロニアル調のカラフルな街並みとグラフィティが混在し、お洒落なレストランやバー、ブティックホテルが軒を連ねる歴史とアートの街へと変貌を遂げた。中でもフォトジェニックな場所として観光客が耐えないのは色とりどりの傘を空一面に広げた通称、傘の道。ポルトガルのアゲダでも7月〜9月まで傘を空いっぱいに広げる通りが有名だが、ヘツェマニ地区の方がカルタヘナの有名観光地のそばにあるためアクセスが良く、旧市街地からも歩いていける。

【カリブ海の世界遺産の街並み カルタヘナの旧市街】
コロンビア国内で2番目に古い街・カルタヘナ。16世紀以降、スペイン帝国の最も重要な港として栄え、17・18世紀に最盛期を迎えた。旧市街にはその時代の栄華を語る美しいスペイン風の街並みが広がっている。中世に港の建設のため多くのアフリカ人を奴隷として働かせた歴史があるため、他のコロンビアのボゴタやメデジンなどの都市とは人種や、言葉、風習、食文化も違っており、コロンビアの新たな一面を発見させてくれる魅力的な場所である。カルタヘナの旧市街には日中だけでなく是非夕刻から夜にかけて訪れるのも忘れてはならない。夕刻にはカリブ海に沈んで行く美しい夕日を見てみたい。夕日が見れることで有名なカフェデルマーには少なくとも日没予定時間の30分前には到着していることをお勧めする。夕日が落ちる時間帯は非常にロマンティックな風情がありプロポーズ場所としても良く使われるそうだ。日が落ちた後の旧市街もそれに負けないほど魅力的だ。太陽が日差しをジリジリと照りつける暑さの日中とは大きく変わり、潮風が頬を吹き付ける程よい涼しさはどこかノスタルジックな気分にさせてくれる。旧市街にはお洒落なレストランやバーがたくさん存在するのでお店をハシゴするのもカルタヘナの楽しみだ。もし歩くのが疲れたら馬車に乗るのも良いだろう。趣ある古い町並みを馬車で闊歩すれば、中世時代にタイムスリップしたような感動を与えてくれるはずだ。

【カリブ海のカルタヘナではシーフード料理を食べたい!CANDEでの夕食】
このファム最後の夕食は旧市街内のレストランCANDE。CANDEはカルタヘナの郷土料理をだす、人気レストラン。従業員もカルタヘナ伝統衣装に身を包み陽気でいい雰囲気。食事中にダンスショーを見れることもある。
私は名物のジュース、ココナツレモネードと鯛の姿揚げを食べた。カリッとしており香ばしい。醤油があればもっと食が進むだろうなと思った。付け合わせのアボカドとトマトサラダやココナツ入りのライスもGOOD。他の参加者の方々からいただいたロブスターも美味。
カルタヘナに訪れたなら是非、ボゴタやメデジンでは味わえないシーフード料理を堪能してほしい。

【コンラッド・カルタヘナ】
この日の宿泊はコンラッド。ヒルトンホテルグループの、言わずと知れた5つ星ホテルである。このコンラッドは2017年末にオープンしたばかり。広大な大自然の中に佇む白亜の建物が印象なこのホテルには敷地内に全268室の素晴らしい部屋に7つのレストラン&バー、プールやスパにジムはもちろんなんとジャック・ニクラスが設計したゴルフコースまでもあるという。ロケーションは空港から約20分、旧市街まで約25分という立地。旧市街行きのシャトルバスも出ているので観光にもピッタリだ。白を基調とした室内にはドライヤーやセーフティーボックス、バスタブ、ミニバー、もちろん室内の無料WIFIも完備。旧市街には歩いて行くできないが、その分、広さや設備は十分に整っているため、家族連れやハネムーンなど大切な旅行にも大変お勧めできるホテルだ。

◎11月22日 日本大使館へそして帰国のはずが・・・

朝4時半にホテルを出発。この日はカルタヘナからボゴタへ飛行機で移動して、そのまま日本大使館で商談会が行われる。

朝食は空港へ移動中に、コンラッドが用意してくれたのでそれをいただく。カルタヘナ空港にてアビアンカ航空にチェックインして、ガイドのニコさんとお別れ。短い時間ながら、いろんな人々に顔がきき、非常によくこなしてくれたガイドさんだった。
カルタヘナからボゴタへのフライトはAV9755、約1時間半のフライト。
早い出発だったため移動中は爆睡。

【日本大使館で商談会】
ボゴタ空港に到着して、送迎車で日本大使館へ。在コロンビアのツアーオペレーター、サプライヤーと我々日本の旅行社との商談会のためである。もともと日本大使館での商談会ではなかったが、ありがたいことに日本大使館が場所を提供してくれることとなった。これは在日本のコロンビア大使館、および今回の視察ツアーを主催したプロコロンビアと日本大使館の関係が良好であることの現れであろう。
恐れ多くも森下大使、山本書記官と挨拶を交わし、さらなる観光業並びに経済の成長が見込めるコロンビアについての状況を山本書記官にお話しいただいた。
その後、商談会へ。計9社のコロンビアの情熱あるツアーオペレーター、サプライヤーの話しが聞けて貴重な機会であった、そして何よりも現地の受け入れ先が情熱をもっており、今回訪れてはいないが他にも魅力あるコロンビアの観光地があることを教えていただけたのが何よりの収穫であった。

【ファーマーズマーケットでコロンビアの食についてワークショップ】
商談会の後訪れたのがサンタフェ地区にあるファーマーズマーケット(Market Square district perseverance)。このマーケットでは地元で取れた野菜や果物、肉類が集うマーケットとなっており、フードコートも併設されている。特にフードコートは地元の人々に根ざした人気のスポットであるらしく、お昼時には満席で入れないことも多いそうだ。清潔感もありつつお洒落な雰囲気なので観光客にも入りやすい場所であろう。
今回参加したのがこのファーマーズマーケットで開かれる食のワークショップ。コロンビアの食の状況や食材について理解を深めながら実際味わってみようというのがこのワークショップの醍醐味。主催は「321.Colombia」。今回321.Colombiaの創設者であるマリア・ゴメスさんからレクチャーを受けた。
マリアさんはもともと大学では食について学んでいたわけではないが、カリブ海と太平洋に挟まれたコロンビアは豊かな気候と山岳部や海岸エリアなど様々な地形を持つことから多種多様な食材が栽培されているにも関わらず実際にはそういった素晴らしい食材の価値についてコロンビア人に完全に理解されていないことに気づいた。大多数の人の食卓は豆、イモ、肉、コメが大きな割合を占めており、豊かな食材があるにも関わらずそれらが消費されていないのが実情だ。特に果物に関してはコロンビアには433もの種類がある。例えばイエローピタヤというフルーツをご存知だろうか?イエローピタヤは黄色いドラゴンフルーツのような形をしており、ドラゴンフルーツをさらに甘くて濃厚にしたような果物だ。しかしコロンビアに住む人たちはイエローピタヤがほかの国にはないことを知らない。
海外の旅行者と地元の農家をつなぎ、その食材の本当の価値を旅行者と地元農家で共有し合うことで、コロンビアの食材が世界で知られることとなり、地元農家ももっと豊かになることを考えたのがこの321.Colombiaなのだ。マリアさんは「コロンビアというとマフィアや麻薬というネガティブなイメージを持たれるかもしれないけど、コロンビアの食材や料理がそれにとって代わることができたら」と話す。コロンビアのローカルな食材や味わいを世界の人々と共有し、人々がコロンビアにはこんなに美味しいものがあるんだ、と気づくことでマリアさんは「お腹だけでなく、心も満たされる食卓」をコロンビアから目指していきたいと笑顔で語った。

【モンセラートの丘に行くはずが・・・】
この日のデモの影響で一部道路が通行止めになったため、この後モンセラートの丘とサン・アルベルトのコーヒーカッピングの予定は中止。空港に行く手前にショッピングモールやスーパーマーケットがあるからそこによって空港へ行こう、と新井さん。しかしショッピングモールやスーパーマーケットも急遽閉店に。新井さん曰く、公共交通機関が運行を中止している場合は従業員を帰さないといけないので強制的に閉店になるとのこと。行くとこともない我々は仕方なく7時間ほど早めに空港に行くことにした。午後5時ほどに空港到着。
スーパーマーケットで購入するはずだった土産を空港内で購入。フアン・バルデスのコーヒー豆だ。チェックイン時間までコーヒーショップで過ごしていると、どうやら乗る予定の便だった飛行機が出発地へ引き返しているとの情報が入る。ほぼ欠航と考えて間違いなさそうだ。急遽ホテルを手配してもらい、空港までの移動手段を講じる。
ボゴタ在住23年の新井さんもデモの影響で飛行機が運休するのは初めての経験とのこと、なのでこういったことがしょっちゅう起きているわけではないことは強く念押ししてお伝えしておきたい。

現地旅行社を通じて空港近くのシェラトンを手配してもらい、混雑する空港をなんとか脱出。車で10分程度のシェラトンホテルに到着。

【シェラトン・ボゴタ】
空港近くの5つ星ホテル。近代的な高層ビルでさすがシェラトンという佇まい。しかしチェックインに非常に時間がかかったのはマイナス点。またベッドが非常に高い位置にあるので人によっては使いにくいかもしれない。室内は比較的狭目、しかし清潔感とモダンで機能的。ミニバー、セキュリティボックス、ドライヤー、無料のWIFIあり。バスタブはない。なお翌日の朝食は種類豊富でチェックインに時間がかかったのを挽回するような期待を上回るものだったので結果的に満足。

11月23日・24日 無事ダラス行きにチェックイン、帰途へ

シェラトンホテルから出る空港へのシャトルバスを利用して空港へ。この日は快晴。昨日の大混乱はまるで嘘のような絵に描いたように平和な週末の朝。
3時間前にはすでにアメリカン航空のチェックインが始まっていたので列に並びチェックイン。皆がチェックインしたところで、ボゴタを案内してくれた新井さんとはお別れ。そしてコロンビアの出国手続き。
ボゴタのエルドラード空港は土産物店が充実しており、土産を買うには便利。スーパーマーケットとは違ってお土産用のおしゃれなパッケージに包んであるので高いとわかっていてもついつい欲しくなってしまう。

ダラス行きの便は約1時間半遅れたものの、無事出発。
約6時間のフライトののち、ダラス空港に到着。この日はすでに日本行きの便はないため、ダラス空港付近に1泊する。今回はデモによる不可抗力の大幅な遅延だったが、ダラス空港のアメリカン航空がホテルを1泊分とミールクーポン12ドル分を用意してくれた。ありがたい。

荷物を受け取り、シャトルバス乗り場へ。
空港出口のCOURTESY VANSと書かれた箇所で、ホテルに電話をして、シャトルバスが来るのを待った。参加者は口を揃えて、「COURTESY VANS」とは分かりづらいよね、と言い合った。確かにSHUTTLE BUSと書けばいいものを敢えて「COURTESY VANS」と書かなくてもよくないか?と思いつつ指定されたホテルへ向かう。

【マリオット・ダラスフォートワースエアポート・ノース】
ダラス空港からおよそ10分。有名ホテルチェーン、マリオット系列の空港近くの4つ星ホテル。空港付近で1泊してから次の目的地または帰国の便に乗るには最適、リフレッシュして次の旅先へ行けるはずだ。室内にはバスタブ、ドライヤー、冷蔵庫、セーフティーボックス、有料のWIFIあり。無料のWIFIはロビーなどの公共スペースのみ利用可能だが、私の部屋は比較的ロビーに近いせいか普通にロビーのWIFIが使えた。一つ文句を言うとしたらコンプリメンタリーのお水がないこと(ロビーには無料のフレーバーウォーターがあったようだが、気付かなかった)。ホテルにはジム、プールなど設備も充実。アメリカン航空からもらったミールクーポン(12ドル分)もホテル内のレストランで使うことができた(12ドルで食べられるものはオニオンスープ飲みだったけれど)。
ちなみに翌日、青空が広がる気持ちの良い朝だったので中庭に出てどんぐりを拾っていたら、オートロックらしくホテルの中庭に閉じ込められてしまった。無事スマホを追っていたので前日に交換していたラインで参加者の皆さんと連絡をとり助けられてことなきを得た。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

翌日は成田行きのAA175便に乗るために、朝8時にチェックアウト。8時20分くらいのホテル発のシャトルバスに乗り、空港へ。我々が出発するターミナルはDだが、他のターミナルで降りる人もいたため真っ直ぐ行けば10分程度の距離だが、移動には約25分かかった。

アメリカン航空には昨日チェックイン済みだったので、この日は荷物のダグのみキオスクで取り出して荷物を預けて、荷物検査を済ませ搭乗ゲートへ。

ほぼオンタイムでAA175は出発、成田へ。
出発日は台風の影響であえなく出発できず、3度目の正直でようやく催行できた今回のファム。途中、カーニョクリスタレスは悪天候のため中止というトラブルと、帰りの予期せぬフライト変更。一筋縄ではいかなったが、様々な苦難(?)を乗り越えたからこそ非常に思い入れの深い旅行となった。あらゆる分野からそれぞれのエキスパートの方々とご一緒できたのは非常に有意義な経験となった。

最後になりますが、現地オペレーターの方々、ガイドの新井さん、パブロさん、ニコさん、ドライバーさん達、そしてプロコロンビアの玉城さん、アメリカン航空の徳田さん、西遊旅行の寺坂さん、阪急交通社の大塚さん、HISの上村さんとご一緒できてよかったです。この場をお借りしてお礼申し上げます。

2019年11月 橋本

【スタッフおススメ度】
ペニョール&グアタぺ ★★★★★
コロンビアの絶景スポットと言えばここ。特にヘリコプターでの遊覧飛行は圧倒的迫力!

カルタヘナ旧市街とヘツェマニ地区 ★★★★★
中世そのものが残るカリブ海の街。本場スペイン顔負けの美しい旧市街が一見の価値あり。グラフィティや傘の道のあるヘツェマニ地区も忘れずに!

メデジンのスラム街「コムナ13」ツアー ★★★★★
コロンビアに住む人々の政治・社会への関心の高さを伺えるツアー。よりより社会を目指し、所属するコミュニティが違えど互いに無関心を決め込むのではなく、「対話をし続ける努力と少しのテクノロジー、そしてアイデアがあれば小さなことから社会変革は可能なのだ」、という力強いメッセージを受け取った気がする。

ファーマーズマーケットでコロンビアの「食」についてのワークショップ ★★★★
「食」を通じて、コロンビアがバラエティに富んだ食材を持つ国であること、そしてコロンビアの暮らしが見える体験型アクティビティ。参加後は自分でスーパーやマーケットでコロンビア独自のフルーツを購入したくなるはず。

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