「チャリンコこいでほろ酔い ゴールドコースト」<オーストラリア>

「チャリンコこいでほろ酔い ゴールドコースト」<オーストラリア>


寒波の日本を飛び出し真夏のゴールドコーストを訪れた。
現在ジェットスター航空の直行便が関空と成田から就航している。
このたびジェットスタージャパンが発足し、今後は日本国内他都市からの接続も拡大されるという。
2泊4日という短い滞在であったが、サーフィン、ヘリコプター遊覧、サイクリング、ワイナリー訪問、国立公園での夜行性動物観察と、様々なアクティビティを体験した。
個人的に特に楽しかったサイクリングとワイナリーを紹介したいと思う。


サイクリングとワイナリーは同日に行ったのだが、まずは午前のサイクリング。
朝に集合し、マウンテンバイクで海岸線を走る。
競技やトレーニングという意味ではなく、私は単純に自転車で走るのが好きで、高校の頃はアップダウンの激しい坂の上の高校に片道40分かけて通学していたから少し自信もあった。とはいえ、当時はママチャリである。今回はマウンテンバイクなので若干勝手が違ったが、すぐに慣れた。
ヘルメットを装着し、隊列を組んでツアー開始。Codyさんという大柄で人の良さそうなオーストラリア人のガイドさんが先導してくれる。我々日本人参加者7名と合わせて総勢8名でのツアーである。

前半は海岸沿いの遊歩道を走る。よく整備されており、ゆるやかな傾斜しかないので体も楽である。ジョギングの人達とハローと挨拶を交わしながらすれ違ってゆく。
ゴールドコーストは朝から日差しがきついが(紫外線は日本の4倍だという)、湿度が低いのでサラッとしており、心地よい潮風を感じながら快調に飛ばす。
この日は土曜日で快晴。波の状態も良く、朝から多くのサーファーが波に乗っていた。
その様子を横目に隊列はさらに進んでゆく。
半分ほどで一旦停止。速いペースで来ているけれど、このまま速く行く?それともペースを落とす?とCodyさん。このまま行きましょう!と我々。
ママチャリとはいえ、ちょっとそこまでの買い物にも自転車を使う日本の習慣。
やはり日本人は自転車が上手いのである。
休憩もそこそこに後半開始。未舗装の砂利道に突入する。
ここからは道の両側も緑が深く生い茂っており、蛇なども出るという。運がよければ様々な生き物に遭遇できるらしい。Codyさんが辺りを探索しながら先導してくれたが、あいにくこの日は特に珍しい生き物を見ることが叶わなかった。
砂利道に入ってからは道幅も狭く、坂もある。ここは結構本気でこがなければいけない箇所で、それが逆に挑戦しがいのあるとても魅力的なコースだと思った。
だんだん汗もかいてきて、なかなかハードである。
最後は海岸の波止場でゴール。海面が日差しを照り返してキラキラしている。
Codyさんが海亀を発見。海亀も今日の海は気持ちがいいのか、我々にサービスしてくれたのか、かなり近い位置でプカーと浮いていたのがかわいかった。
この日は見られなかったが、イルカが見える時もあるという。Codyさんはベテランで何か見つけると時には自転車を止めて色々教えてくれるので、とても楽しかった。
しばらく海を眺めながら休憩した後、解散場所までまた自転車で戻った。全体で1時間ちょっと運転したと思う。まだまだ続けたい気持ちだったが、これくらいがちょうど良いのかもしれない。

Codyさんのところでは様々なコースが設定されているので、好みに合わせて山コースなども体験してみると良いだろう。
我々の様子が動画でUPされているのでよければどうぞ。撮影はCodyさん。

自転車で良い汗をかいた後は、ワイナリーへ。
オーストラリアは近年ワイン産業が盛んで、今回訪れたのは、シロメ(SIRROMET)・ワイナリー。フランス名のようであるが、オーナーはオーストラリア人。T.E.MORRIS を逆から読んだのが名前の由来である。市内中心から1時間弱くらい車を走らせたところに広大な敷地を構えている。

ワイナリーのサトウさんというイケメン日本人の方の案内で早速見学と試飲。
我々に好評だったのが、めずらしい赤のスパークリングワイン。ワインが出来てから泡を後から加える製法が主流らしいが、このワイナリーでは製造過程の中で泡を作るらしく、泡が細かいのが特徴だという。

赤、白、様々なワインを試飲して堪能した後は、併設のレストランでランチ。
毎年賞を受賞している大人気のレストランで、なかなか予約が取れないという。
出て来た料理を口にして納得。なるほど、これはおいしい。
今まで食べてきたオーストラリアの大雑把な料理と比べて格段に上質で繊細な味である。
従業員も皆スマートで洗練されている。
料理と合わせてワイナリーのワインを楽しむのも忘れずに。

たっぷりと料理とワインを味わった後はワインの買い物。日本国内への配送手続きも簡単で、さすが工場直売、値段もお手頃である。私は試飲で気に入った赤のスパークリングと白のシラーズを購入した。早く日本の自宅に届かないか楽しみだ。

2012年2月 松井

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