北米以外旅したことのない私が今回初のアジアへ!今回印象的だった観光スポットを紹介したいと思う。中でも、井戸掘りは心温まる体験でした。
<エネルギッシュな街ハノイ>
「歴史あふれるハノイ旧市街エリア」
ハノイには水上人形劇、ハノイ近郊のハロン湾などの観光スポットがありますが、ハノイ36通りと呼ばれているホアンキエム湖の北側一帯には旧市街職人街があります。通りの名前には「ハン(店)○○」など扱う商品の名称がついており、その通り沿いには同業者のお店が並んでいます。ショッピングのみならず、散策するだけでも飽きない。町並が好きな人にはオススメの場所です。
<遺跡の街シェムリアップ>
「アンコールワットの朝日」
早朝5時10分にホテルを出てアンコールワットへ。5時30分にアンコールワットへ到着する。足元が見えにくいので、小さいライトを持っていくと歩きやすい。
アンコールワットの朝日を見るスポットまで着き、約35分間フリータイムで朝日を見ることができる。時期によって、太陽の位置が異なるとのことをガイドから聞いた私はオススメされたアンコールワットの右側から朝日を眺めた。
日が昇るにつれて、朝日を反転させた池の色が徐々に赤くなっていき、神秘的な感覚を味わうことが出来る。
<感動の井戸掘り体験>
「井戸掘り」と聞くと、アフリカの壮大な大地で大規模なプロジェクトに参加するイメージが強いのですが、弊社のツアーにはカンボジアで「井戸掘り体験」をするツアーがあります。今回シェムリアップの郊外で井戸を作ってきました。水脈までショベルで掘っていくのか?どうやって作っていくのか?イメージがわかないまま当日の朝を迎えた。
朝、タオル、水、カメラ、ビニール袋を持って出発。8時にガイドが迎えにきて、井戸掘りをする場所まで移動する。国道6号線のオリュオス遺跡群の方向へ走ること30分、小さい集落(マーケット)が見えてくる。
車1台分しか通れないマーケットの道を通過し、走ること2分、今回の目的地である井戸掘り体験をする民家へ到着する。
貴重品とビニール袋、水、カメラ、タオルを持って、いざ井戸掘りへ。今回井戸を掘る場所は民家の裏庭である。
現地のエンジニアが井戸掘りの工具を取り付け、すでに作業にかかっている。ガイドに「どうやって穴を掘る場所を決めているか」と聞いたところ、雑草が生えている場所には地下水があるので、そこを掘れば井戸が出来るという。ダウジングや機械を使って水脈を探すかと思っていたのだが、古典的な手法で行うのがここシェムリアップ式。
今回作業にあたるエンジニア4人、1人は現場監督、その他は私と井戸を掘っていく。
井戸が出来るまで30メートル以上掘らなくてはいけないそうなので、1本3メートルの鉄の棒を手作業で、11本分地下へ入れて行く。
1本約40分から1時間のペースで鉄の棒を入れていく。その間、ひたすら鉄の棒を左右に動かしていくと地下へ鉄の棒が入っていく。
井戸を掘っている途中、井戸が出来るのが楽しみなのか、日本人が珍しいのか、現地の子供たちがやってきて、心を和ませてくれた。
地層によって、掘りやすいところと、砂利が混ざって掘りにくく、疲れたら他の人に代わってもらう形式で、作業が進められる。1人の力では掘ることが難しいときは2人がかりで掘っていく。
掘っていくにつれて、段々足場が悪くなる。
作業をしていると、やさしい民家のおばあちゃんから「お昼ご飯食べて行きなさい」と誘いがきた。私はおにぎり入りのランチボックスを持って、ガイドとドライバーはエンジニアと共におばさんの作った料理をご馳走になった。
昼食をご馳走になった後、また同じ作業を開始。
夕方、すべての鉄が入り、この日の作業が終了する。井戸が出来るまでは2日かかるので、その間はエンジニアに任せることに。
2日後の朝、完成した井戸を見に民家へ向かう。初日にはなかった井戸の周りに土台が作られている。洪水があってもの被害に遭わないように井戸の周りを高くしたのだと、ガイドさんが教えてくれた。すでに完成された井戸を見に行くと思っていたのだが、これから井戸のポンプを付ける作業に掛かっている。
次にコンクリートを流して、枠と排水を作って行く。
いざ、ポンプから水を出すと、徐々に水の透明度が高くなり、キレイな水が・・・
最後に、完成した後には寄付した人の名前の付いた看板が立てかけられる。
体力のいる作業が多いが、現地の人との交流で心温まる「井戸掘り体験」になった。今回日程上の関係もあり、民家の人が実際に生活水として井戸の水を使った姿を見ることはできなかった。また是非、民家の人が井戸を使っている姿を見に行きたい。
2011年11月 中出