車両は3両編成と2両編成がつながった全部で5両の各駅停車、通学の高校生がたくさん乗っていました。
電車の外側は落書きだらけでした。
●リュブリャナ~レスツェブレッド
スロベニアの首都リュブリャナからブレッド湖に向かうため事前に列車の切符を用意していったのですがリュブリャナ→イェセニツェ(ローカル線に乗り換え)→ブレッドジェセロと発券して行きました。リュブリャナに着いてからよく調べるとブレッド湖に行くにはイェセニツェの手前にレスツェブレッドという駅があるのでそこから路線バスのほうがブレッド湖にいくには便利だという事がわかりそのルートで行く事にしました。
●ブレッドジェセロ~イェセニツェ~ザグレブ
ブレッド湖の滞在は大雨で予定の仕事もうまくいかず散々でした。
まちがえてしまいましたがせっかくブレッドジェセロ駅からの切符を取っているので遠回りになりますがローカル線のブレットジェセロ駅から乗ることにしました。
この線は電化されていないローカル線です。観光シーズンの日曜日にはSLが走るそうです。
出発時間を10分過ぎても列車が来ません。イェセニツェで20分しか乗継時間がないのでやきもきします。このあとその心配は全く無駄な話になるという事は予想できませんが。
15分遅れでやっと2両編成のディーゼルカーが来ました。途中混雑で遅れたのかもと思いましたがお客さんは他に3人しか乗っていませんでした。
イェセニツェ駅に着いて乗り継ぎ時間が2分しかないのであわてて降りて今度乗る列車を探しましたが列車がいません。30分くらい待って構内アナウンスがありましたがスロベニア語ですのでさっぱりわかりません。他に同じ列車を待っていると思われる人に英語で聞いてみるとオーストリアが大雪でだいぶ遅れているとの事。この大雨は国境の山の向こうは大雪だそうです。そのうちこの駅も雨が雪に変わってきました。まだ10月なのに寒いのなんのいつまで待てば列車は来るのでしょうか?
駅の切符売り場のおばちゃんにあとどれくらいで来るのか聞いてみても明確な回答は得られません。そのうち勤務時間の16時を過ぎると窓口のカーテンを閉めてさっさと帰ってしまいました。
乗る予定の列車はドイツのミュンヘン発オーストリアのザルツブルグ、スロベニアのリュブリャナ、クロアチアのザグレブを経由して最終的にセルビアのベオグラード行きの5カ国国際列車です。結局予定より5時間遅れで前面に雪がべっとり付いた状態で到着しました。まだ10月中旬なのに予想外の大雪でラッセル車も活動していなかったようです。いつ来るかわからない列車を待っていたため売店もない駅なので駅の外のレストランにも行けずはらぺこです。食堂車が付いている列車なので行ってみると5時間遅れのためすでに閉店していました。さらに悪い事に予約した1等車の暖房が故障していて車掌が後の2等車に移るように言われたがすでに満席で移るに移れず4時間寒いわ、腹が減るわで最悪でした。
●ザグレブ~スプリット
2両編成のディーゼル特急です。1等車が最前方の1区画8席、それ以外が2等車でした。1等は日本で予約できないので2等車に乗りました。
この列車は2両編成ですので当然食堂車は付いていません。車内販売はありましたがジュース類のみで食べるものは売っていませんでした。クロアチアの列車に乗るときは食べるものは事前に用意してから乗らないといけないようでした。途中峠を越えるところでは一面雪景色でしたがスプリットに着いたら暖かかったです。スプリットには15分遅れで到着です。
この後ドブロブニクに向かいますがもう鉄道はありませんのでバスになります。鉄道ファンの私にはあまり面白くない旅になります。
2011年10月 奥山