景勝地は人の心を幸せにしてくれます。

景勝地は人の心を幸せにしてくれます。

ブレッド湖

2019年秋、10月16日から22日までスロベニア、クロアチア、モンテネグロに行って来ました。ここ数年毎年特に夏大人気のクロアチア、ファイブスターのお客様には定番になりつつありますが、世間からみるとまだまだどんな国?クロアチアってサッカー強いよね?くらいの認識度。何度家族や友人に訪問予定国を話しても、ねぇそれでどこ行くのだっけ?となかなか覚えてもらえません。各国の魅力をしっかり感じて参りたいと謎な使命感を持って旅をスタートしました。今回も40歳超えてお一人様旅第二弾です。
(大人一人旅推奨勝手に初めてみました。)

ヨーロッパの沢山の都市に就航しているターキッシュエアラインは、とても便利です。2019年4月からはイスタンブール新空港が本格的にオープンし、ますます利用しやすくなりました。とても大きな空港なので乗り換え移動大変かなと心配しておりましたが、比較的シンプルなつくりで分かりやすいので乗り換えはスムーズにでき、問題なく最初の目的地スロベニアのリュブリャナ空に到着。残念ながらタイトな旅のためリュブリャナ観光は今回スキップして空港から車で約1時間スロベニアでも大人気の景勝地ブレッド湖へ向かいました。

弊社のツアーでも良く利用するクリムホテルからブレッド湖迄は歩いて数分、ガイドブックを片手に歩かなくてもすごくわかりやすい小さなタウンです。湖に到着してまずはプレトゥナと呼ばれる船頭さんがいる手漕ぎボート乗ってブレッド島へ。人が集まると出発する船です。料金は往復で15ユーロ。たまたま他の船は団体のお客様がいらしたので隣の船のアコーディオンとチェロの音色に叔父様の美声。乗客からのブラボーの声に気分も高まります。15分程で島に到着すると約45分間のフリータイム。島内には聖母被昇天教会があり、島周りはくるりと一周歩く事も出来ます。往復移動含めて約2時間湖の上から対岸の写真を撮影するのもまた違った景色が楽しめます。朝はちょっと曇っていたのですがだんだんと晴れてきて気が付けば青空が、幸先の良い旅の始まりになりました。


ブレッド湖遊覧船


ブレット湖

湖畔にまた船で戻った後はブレッド湖に来たら是非食べてみたかったのがブレッド湖名物スイーツ「ブレイスカ・クレムナ・レズイーナ」弊社別スタッフの旅日記をみて食べたい!!と思っていたのでせっかくならば、と湖が望める湖畔の4星ホテルパークのテラスにて堪能しました。お値段はコーヒーとあわせて8.2ユーロ。ホテルのカフェなのに意外とリーズナブルなのもうれしいです。ケーキは層になっていて、一番下がパイ生地その上に固めのカスタードクリームその上にまた固めの生クリーム、その上にパイ生地が乗って粉糖が雪のように乗っております。ナポレオンパイのカスタードクリームが主役バージョンでしょうか?甘いものがお苦手で無ければブレッド湖に立ち寄った際には御賞味下さい。


ブレッド湖名物スイーツ(ブレイスカ・クレムナ・レズイーナ)

湖の上からブレッド湖をみた後次は上からのブレッド湖をみてみたくなります。湖の淵から歩く事約10分緩やかな坂道を登って行くとブレッド城にたどり着きます。下から眺めてみると登るのが大変そうにもみえますが意外とすんなり登れます。そして上から眺めるブレッド湖はまた圧巻です。面倒がらずに登って良かった〜ときっと思っていただけると思います。太陽の光がキラキラと湖面に光るのがとても印象的でした。


ブレッド城からブレッド湖を眺める

そして最後の観光はせっかくなので湖一周散歩。約一周6キロでゆっくり歩いて約2時間。途中沢山ベンチもあるので、疲れたら湖を眺めながら休息もできます。マラソンをされてる方、ベビーカーで散歩される方、本格的に釣りを楽しむ方、レンタサイクル、絵を描いたり、カメラの三脚をたてて撮影を楽しむ人、等々 思い思いに皆さん湖を楽しんでいらっしゃいます。途中湖畔でピクニックランチをしているのがとてもうらやましかったです。時間があれば避暑地としてゆっくり滞在して毎日散歩もよい場所です。うーんこんなところで毎日散歩していたら長生きできそう!!


ブレッド湖


ブレッド湖畔レストランからのまるで絵葉書のような眺め

また、ボート乗り場近くにはお土産物屋さんも並んでいておすすめはスロベニアの有名な塩専門店『ピランスケ・ソリネ(Piranske Soline)』。「塩の町」として知られるアドリア海の街・ピランで1200年以上もの間、大切に受け継がれてきた伝統的な製法により作られた良質なお塩を使用した製品を取り扱っています。おしゃれなお土産を買った後はスーパーでオーストリア産チョコレートがリーズナブルに購入出来るので是非スーパーも立ち寄られることをお勧めします。

翌日は朝早めの07時出発に出発してクロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園へ。


プリトヴィツェ湖群国立公園

国境もパスポートチェックのみでスムーズに移動でき、約4時間でプリトヴィツェに到着。クロアチアの訪問地でも大人気のプリトヴィツェ湖群国立公園は大小16の湖と92ヶ所の滝を持つ国立公園で1979年にユネスコの世界遺産にも登録されております。公園の入り口にはホテルが3軒しかないので毎年夏のシーズンは世界中の良く手配する国の中でもホテルの空きが心配な都市ベスト5には入ります。今回はツアーでもよく利用するベルビューに宿泊2星なので設備はいたってシンプルですが、学生時代にスキー合宿で泊まった宿を思い出させてくれるような懐かしい宿です。


ホテルベルビュー(外観)


ホテルベルビュー(室内)

なお、公園は混雑を緩和するため2019年の春から入場時間が予約制になっています。入場は簡単で最初にインフォメーションセンターで予約済みの確認書をチケットに交換してもらって入り口でスキャンしてもらうだけです。公園内はいくつかのルートがありアルファベットの看板も出ているので半日で時間が無い場合は下群だけなどコンパクトに観光が出来ます。移動用の遊覧ボートも夏季シーズンはあるので滞在時間の短縮も可能です。


プリトヴィツェ湖群国立公園内移動バス


プリトヴィツェ湖群国立公園観光ルート用看板


プリトヴィツェ湖群国立公園内遊覧船

出来れば上群も観光してするとプランクトンの数の関係で深い青にみえて湖の色の変化が楽しめます。ちょうど訪問10月は紅葉の時期で紅葉した赤や黄色の葉っぱの色が湖面に映ってまるで雑誌やカレンダーのようです。はらはらと舞い落ちる葉っぱと、落ち葉を踏みしめる音、森と湖の香り贅沢な時間です。トトロでも出てきそうな明るい森。光の加減で深いみどり、青、エメラルドグリーン、透けるようなアクアマリンの色、と湖の色は本当に宝石箱のようです。気がつくと2日間で22.5キロも歩いておりました。いつまでも眺めていたい景色。ひさびさに出会ったなと思います。是非クロアチア旅行の際には組み込んでいただきたい場所です。今回1番感じた事は、公園で散策する沢山の人の顔を眺めているとみんな笑顔で、あー綺麗なものをみると自然とみんな笑顔になるんだなぁととてもしあわせな気分になりました。ザグレブから日帰りでも訪問できますが、1泊してゆっくり2日かけて観光するのがおすすめです。


プリトヴィツェ湖群国立公園

プリトヴィツェ湖群国立公園に滞在時比較的困ったのがあまりレストランのバリエーションが無い事で、一番美味しかったのはホテルイエゼロのレストランでした。宿泊はイエゼロではなかったのですが、公園内のホテルの中では客室数も多く大型の団体のお客様も多いので1人でもレストランは使用しやすかったので、公園を観光後、夕食をイエゼロで食べてホテルに戻りましたが味も良くおすすめでした。

プリトヴィツェ湖群国立公園からは約2時間半の車移動で一度ザグレブに戻り国内線で1時間のフライトでドブロヴニクへ。到着後ホテルまではタクシーで移動したのですが約日本円で5000円早朝便や夜間帯の便もあるので、ある程度現金の準備が必要です。(ちなみに私が利用したタクシーではクレジットカード支払いはできませんでした。)そして今回宿泊したホテルは旧市街からバスで約10分のグルージュ港目の前にあるペトカに泊まりました。バスが便利で比較的本数もあるので便利ですが、さすがに観光地乗車している人も多いのでバスに乗るのは簡単ですが、降りるのはなかなか大変でした。降りますと声を出さないでいるとあっという間に出発してしまうので、終点じゃない場所で降りる場合は特に注意が必要です。


ホテルペトカ

到着翌日はモンテネグロのコトルへ、ドブロヴニクからは約片道車で2時間半、コトルは
美しいコトル湾に面した要塞都市です。コトルの自然と文化歴史地域は1979年ユネスコの世界遺産にも登録されていて、1978年から登録が始まった世界遺産の中でも初期から登録されています。海外の旅をするときコトルのような場所に来ることが出来ると、足伸ばしてよかったな。とふと思います。今までにも沢山の写真で目にしたことがある場所はある程度イメージを持って訪れますが、名前場所を知っていてもそこまで馴染みのない場所は先入観が無いので、旅を終えてみて何処がよかったかな?何処をおすすめしたいかな?と考えた時にパッと思い浮かぶような場所。それがこのコトルです。


コトルの美女


コトル旧市街の門


コトル旧市街

要塞の門をくぐるとそこは、まるで中世の国。ガイドブックが必要ないくらい足で歩けば
街を知ることができる広さですが、できれば日中のコトルと 朝の観光客が少ないコトルを散歩するのも楽しいそうだなと思わせてくれます。そして海に目を向けると湾には、大きな客船が停泊しているのが驚かされました。恥ずかしながら勉強不足で、こんなに大きな客船が停泊できるとは思っていなかったので、小さな湾の中に大きな船が泊っているのがちょっと驚きでした。せっかくなので美味しいシーフードを食べて、いざ城壁の頂上に向かいます。手配先の方がお時間的な事がある場合は、頂上まで行かずに中腹の救世聖女教会まで行って戻るのもいいですよと前に教えていただきましたが、ここはせっかくなので頂上まで約4.5キロの階段をひたすら上ります。一人で上るのは流石に修行に近いです。でも世界一美しい湾と言われるコトルの湾どうしても上からみたいので、ひたすら上り続けました。体力に自信はないので、上るのにかかった時間は1時間15分ほどかかりましたが、山からの風の音がここちよく、風の通り道、通過場所なのでしょうかすごく心が落ち着きました。上りながら眼下に広がる旧市街のオレンジの屋根と、コトル湾の エメラルドグリーンのコントラストがなんとも言えない美しさで、街中で売っていたどの絵ハガキよりも実際目で見た景色のほうが綺麗でとても贅沢な時間でした。


コトル城壁

ドブロヴニクは、とても人気があるので私にとってペルーのマチュピチュやエジプトのカイロみたいなイメージがあり、なぜそんなにも旅行が好きな人の心を奪う場所なのかとても気になっていました。世界中から人が集まる場所はなにか理由が絶対あります。訪問してみて一言でいうとみんなが好きになる街。という印象でした。

●私が感じたドブロヴニク●
1) アドリア海の海がとにかく綺麗で、その海の色に魅了されます。


青く美しいアドリア海

2) 城壁の周りは1週約2キロで城壁の上を歩くことができるのですが、オレンジの屋根、城壁の中で生活する人の生活感。まるで写真フレームのようなアーチ型の石の枠から覗くドブロヴニクの街の眺め。どこを切り取っても絵になります。


ドブロヴニク城壁を歩く


城壁の上を歩くと旧市街に住む人の生活も感じる事が。


アーチ型の石の枠からみるドブロヴニク旧市街

3) 旧市街はコンパクトで歩いてまわれる観光のしやすさ。まるでおもちゃ箱のように沢山のお店やレストラン、教会、博物館など沢山並んでいて飽きさせません。雑貨も男性にも女性にも喜ばれるようなかわいくそして実用的な物も多かったです。


旧市街総監邸内の手すり


旧市街の中は急に静かな通りもとてもお洒落

4) ケーブルカーの頂上へ行くとガイドブックでも一度見たら忘れない印象的な旧市街の街の形を上から堪能できます。


ケーブル―カ頂上から見たドブロヴニク●

5) 食事について、以前にクロアチアに訪問したスタッフに聞いて、ドブロヴニクへ行ったら是非手長ビを食べるようにと言われていたので食してみましたがもう絶品です。クロアチアはトリュフも他の国に比べてリーズナブルなので良い香りのお手頃価格のトリュフにも出会えました。また名物のカラメルプリンもシンプルながら今まで食べたプリンの中で一番の美味しさであやうくお代わりプリンをしたくなる味でした。ワインも沢山売っていてどれを買おうか悩みました。


手長エビのグリル


シンプルかつ忘れられない味のカラメルプリン

スロベニア・クロアチア・コトルの旅は特に天気も良くすごく写真映えのする場所ばかりだったので帰国後に時々旅の写真を眺めては癒されています。ここは誰かに教えてあげたくなる国々でした。ドブロヴニクは就航する航空会社も増えより行きやすくなったように感じます。平和で美しい国々に是非一度足を運んでみて下さいませ。

ブレッド湖★★★★
プリトヴィツェ湖群国立公園★★★★★
コトル★★★★★
ドブロヴニク★★★★

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