6日間でコーカサス2か国!A班に続け!2019年B班の社員旅行

6日間でコーカサス2か国!A班に続け!2019年B班の社員旅行

今年の社員旅行は、ジョージアとアゼルバイジャンだ。
今年の社員旅行は25回目と記念すべき年にあたる。記念すべき年に何ともファイブスターらしい行先ともいえるこの2か国、後半組にあたるB班の一員だった楠本がご案内する。

日本では知名度が低いジョージアとアゼルバイジャン、まずはどこやということで、かなりおおまかに言えばロシアの南西のあたりに位置する。コーカサス地方とよばれる国々で、ジョージアの北部にコーカサス山脈(大変美しい)、アゼルバイジャンの東部にカスピ海(大変美しい)がある。ジョージア、アゼルバイジャンと聞いたときに「グルジアのワイン」としか頭に浮かばなかった私だが、実際に訪れてみるととても歴史が深く、素朴で素敵な国であったためすぐに魅了されてしまった。
先発隊のA班とはジョージアのトビリシにて合流だ。私たちB班はイスタンブール経由でトビリシに着後、すぐにA班と合流した。


いい眺め


メテヒ教会

トビリシにはこぢんまりとした旧市街がある。そこに建つのがメテヒ教会だ。
5世紀に建てられたこの教会は、上からみると十字架の形をする典型的なジョージアの教会だ。訪問時、中ではミサが行われていた。ここからは市内がよく眺められる。
良く晴れた日で、暖かく、すごく気持ちがよかった。


トビリシ市内の様子


旧市街の街並み


フルーツジュースやさん


ナリカラ要塞

ロープウェイに乗って高台まで登ってみると、市内が一望できる。ロープウェイを降りてすぐ横にあるナリカラ要塞も必見だ。少し歩いたところにあるジョージアの母の像はインパクト抜群で一見の価値あり。トビリシはこじんまりしているが居心地のよい町だ。主要な箇所は徒歩で周ることができる。


高台からの眺め


遠くまで見えるな~


ジョージアの母


絨毯やさんがあった


みんなでジョージアのパンをいただく


A班B班合同の夕飯!


A班B班合同の夕飯!

A班とはわかれ、その後B班は翌日ムツヘタへと向かった。ムツヘタは世界遺産に登録されており、ジョージアの昔の首都にあたる。また現在は大関である栃ノ心の故郷という、日本とも共通点がある町である。ムツヘタまではトビリシからバスで1時間ほど。
ムツヘタに近づくと、町に入る手前の山の頂上に小さな教会が見える。ジュヴァリ聖堂とよばれる教会で、石造りで装飾も少ない素朴な教会だが、どことなく佇まいが美しく目をひく。また、何よりも教会からのムツヘタの眺めが素晴らしい。
ムツヘタの小さい町の中心にジョージアで最古のものといわれるスヴェティ・ツホヴェリ大聖堂がみえる。運よくこの日は晴れ渡って風が優しくそよぎ、そこにいる全員がジョージアに来てよかったと思った瞬間であった。


ヴェティ・ツホヴェリ大聖堂


ジョージアらしい?素朴な眺め


スヴェティ・ツホヴェリ大聖堂


ムツヘタの街並み

それはそうと、ジョージアはギリシャ神話にも登場するような、長い歴史をもつ国だ。建国3,000年。文字は紀元前3世紀には生まれていた。この文字が丸っこくて愛らしい。ワイン発祥の地と言われており、そのワインには8000年の歴史がある。また、キリスト教を国境としたのは4世紀で、他のキリスト教を信仰する国の中でも最も古い国の1つだ。今日、国民の大部分はキリスト教(ジョージア正教)だが、イスラム教、ユダヤ教とも平和に共存しており、トビリシには教会やモスク、シナゴーグがある。


訪れたワイナリー


可愛らしい佇まい

昼食はワイナリーでいただくこととなった。誰かのお家に招待されたような、暖炉があって可愛らしい温かみのあるお部屋だ。そこにテーブルを1台、13人で食卓を囲む。
昼食の後、私はお酒に目がないので、併設されているワイナリーにて赤と白のワインを1本ずつ購入。こちらのワイナリーの白ワインは独特の樽の味がして私は好みだった。赤ワインについては後味がすごくすっきりしていてどんな人にも好まれそうなワインだった。とても美味しい。


白ワイン

ジョージア旅のハイライト、A班は天候により行けなかったという、十字架峠に向かう。
軍用道路をすすむすすむ。軍用道路とは、大コーカサス山脈を越えてトビリシとロシアを結ぶ約200Kmのハイウェイのことだ。1799年に帝政ロシア軍が軍事用に切り開いた。ただのハイウェイではなく、景色が素晴らしいことで有名だ。昔からプーシキン、レールモントフといった詩人をも魅了してきたらしい。酔うようなクネクネ道ではないし、電車や車など、車窓を眺めるのが好きな私は、飽きることなくコーカサス山脈を眺めていた。11月初旬の軍用道路はすでに山に雪がかかり、外は0度近い。十字架峠についてバスから降りると、雪が積もっていた。ここは標高2384m。ジョージア軍用道路の最高地点だ。この日に備えて皆で厳重な防寒対策をしていたのだが、ついてみると体感温度はそこまで低くはない。小さな教会が傍に建っており、記念撮影。1人ずつ鐘を鳴らしていたら怒られた。鳴らすものではなかったらしい。東京も大阪も、そこまで雪深い土地ではないので少しテンションがあがる13人。幸いにも空は晴れ渡っていた。


軍用道路


少し寒い


十字架峠

その後、十字架峠から少し下ったところにある、ロシア・ジョージア友好のモニュメントへ立ち寄った。雪が解けては凍るを繰り返し、階段がつるんつるん滑る。防寒対策はしていたものの、靴まで気が回っていなかった私たちはつるんつるん滑る。標高が高いので、眺めが最高だ。トイレは混むうえあまり清潔でもないので、峠に向かう前に必ず済ませておこう。


予想外の絶景


絶景かなああ絶景かな


綺麗なところに来たねぇ~


滑らないように滑らないように

ジョージアは食事もおいしい。
チーズピザのようなハチャプリは毎食、具やその見た目が異なり、種類の多さに驚かされる。小籠包のようなヒンカリは、熱々のお出汁がおいしい。関西人は故郷の551の蓬莱を思い出すことだろう。(個人的には蓬莱、あまり好きではない)
あと、メインのお決まりはケバブと呼ばれる、お肉が筒状にして焼かれた食べ物だ。食事の量として、日本人の感覚では全体的に多め。ただ、味は美味しい。ケバブは時々、羊の肉が焼かれてくる。羊の肉が苦手な社員が多かったため、羊の肉が好物な私はラッキーであった。
野菜料理も多く、味付けは日本人好みといえる。


ハチャプリ


ヒンカリ


ケバブとチキン


パンも美味しいよ

ハードスケジュールだが、トビリシ1泊ののち、夜便でアゼルバイジャンへと飛んだ。
翌朝、まずは市内観光だ。B班は晴女と晴男がいるおかけで本当に天候に恵まれる。
アゼルバイジャンの市内観光ではずせないのは旧市街にある高さおよそ30mの要塞、「乙女の望楼」だ。
望まない相手と結婚させられそうになった女性が塔の上から身投げしたという伝説がある。塔のうえに登ると向こうのほうにカスピ海がみえるが、伝説のその頃は塔のあたりまでカスピ海だったらしい。


乙女の望楼


楼の中を見学


望楼の屋上から有名なフレームタワーが見える

アゼルバイジャンは石油によって発展した町で、「第二のドバイ」といわれる。最近では芸術も盛んなようだ。変わった建築物がバクーを歩いていると目に留まる。隣国ジョージアとは違いイスラム教が国教だ。ただしソ連時代を経験しているためかそこまでイスラム色は強くはない。そのため飲酒も問題ない。また、ソ連だけでなくトルコの影響も強いということで、旧市街の建物や食文化にもトルコの影がチラホラ。


バクー旧市街


ランプ


旧市街からのフレームタワー


旧旧市街にて


旧市街街並み


バザールにて


社員だよ


これは新市街にて・・・


新市街の丘の上からはカスピ海と旧市街が一望

イスラム教がはいってくるまでは、拝火教(別名ゾロアスター教)が主要な宗教のひとつであった。拝火教は文字どおり、火を崇拝する宗教である。
学生のころから世界史が好きな私は、この拝火教寺院もこの旅の楽しみの1つであった。バクーから30分ほど車で走ったところにある拝火教寺院に向かった。中心に「永遠の炎」とされる火が据えられ、周りの僧房がちょっとした博物館になっている。昔の寺院の様子がわかることだろう。残念ながら博物館の写真がほとんどないので、様子が伝わらない・・


拝火教寺院


火を崇める

この地域でなぜ火を崇拝するようになったか。このあたりでは天然ガスが豊富に埋蔵されているのだが、例えばその天然ガスが地中の決まったところから吹きだし続けて、空気や砂などの摩擦が起こったとき火が起こり、地中からのガスによって自然にその火はずっと燃え続けることになる。それを見た昔の人は神聖に思い、火を崇拝することとなったとのこと。
拝火教寺院の近くにヤナル・ダグという小さいながらも炎が噴き出る山があり見学した。砂漠の中に絶えることなく燃え続ける火をみて、昔の人が神性を見出したのも頷ける。確かに、炎というのは自然なものであるが、不自然というか、超自然にもみえる。火がないところに煙は立たない・・普通は火など起こらないのだ。なんだか不思議だ。
ヤナル・ダグの横に人が動くとそれに反応して火も同時に動いて見えるようなミュージアムもあった。皆で火を真似てクネクネする。


ヤナル・ダグ


面白いミュージアムもあった

隣接する国であり、どちらもシルクロードの道筋にあったものの全く趣が違う国で興味深い旅になった。秘境を得意とするファイブスターならではの渡航先だったと思う。
個人的にはジョージアがとても興味深く、再訪したい国の1つとなった。
今回イスタンブール経由のターキッシュエアラインを利用した。大阪組は関空に就航していないので東京経由で参加することとなったが、来年2020年春からは関空にもターキッシュエアラインが復活するので今回の2か国が関空から1回の乗継でアクセスできる。ぜひ関西から近くなったコーカサスへ!


楽しかったねー!

2019年12月 楠本

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