ずいぶん秘境に行くのねぇ。○○さん、この方(私)、アイスランドに行くんですって~!まぁ!!
たまたま飛行機の座席が隣り合った団体ツアーの奥様方に言われた。
どこに行くのかと問われたので、レイキャビックです~アイスランドですよ~と答えたのだ。
私的にはメジャーな目的地と思っていたが、そうか、アイスランドは一般的には秘境なのか。
直訳すれば氷の国。うん、確かに最果ての地という感じはするな。
今回の日程はそんな秘境?のアイスランドはレイキャビックと、デンマークのコペンハーゲン、スウェーデンのストックホルムの3か国3都市を周遊する。夏の北欧、超欲張りプランだ。
フライトの遅延が発生し、乗り継ぎにかなりヒヤヒヤさせられたが、アイスランドの首都レイキャビックに無事降り立った。うーん、寒い!
空港ではパフィンがお出迎え
到着後に知ったが、レイキャビックは世界最北の首都なのだそうだ。世界で最も寒い首都…ではないが(それはウランバートル)、それでもやっぱり寒い。
氷の国という名前ではあるものの、メキシコ暖流の影響でニューヨークよりも暖かいそうだ。
ちょうど白夜の時期に重なっていて、ずーっと明るい。深夜の1時になってようやく日本の夏の夕暮れ時ぐらいの明るさだ。こんな時間になってもお外が明るいなんて、とっても不思議!
アイスランドの人口の70%が首都レイキャビックに住んでいるというが、とてもこじんまり、のんびりした可愛らしい街だ。いたるところにステキなアートも見られる。
おしゃれな街並み~!
時間をかけて街歩きやショッピングを楽しみたいところだが、2日間という限られた日程…私は観光に出かけなければならない!レイキャビック観光の王道中の王道、ゴールデンサークルツアーとブルーラグーンに行かねばならないのだ!!
ゴールデンサークルとは。本来であれば、海の底深くにあるユーラシアプレートとアメリカプレートの2大ダイプレートの境目(これをギャウという)が地上で見ることのできるシンクヴェトリル国立公園、雪解けシーズンには毎秒2000トンの水量を称えるグトルフォスの滝、毎5~10分おきに高さ20ⅿ位の温水が吹き上がるゲイシールの間欠泉と巡るツアーである。
シンクヴェトリル国立公園
グトルフォスの滝
ゲイシール間欠泉
まさにアイスランドツアーの初歩中の初歩。時間があればヨーロッパ最大規模の氷河をトレッキングするツアーや火山の中に入っていくツアーというのもあったなぁ…。
日本と同じく島国のアイスランドには、おいしい魚料理がたくさんある。中でもサーモンやロブスターは有名だ。私は港近くのレストランでロブスターのスープ(ロブスターといっても手長エビの事だそうだ)と、エビの串焼き、そしてビールを頼んだ。どれもとてもおいしい!
ロブスターのスープ
エビの串焼き
ただ、これだけで3940円アイスランドクローナ(約3400円)もするのだ…涙。これでもアイスランド価格からしたらだいぶ安くついているはず。本当に物価が高い。
もう一つのアイスランドの目的、ブルーラグーンへ。
レイキャビックの市内バス停からバスに乗り、ターミナルへ。そこから大きなバスに乗り換え約40分でブルーラグーンに到着!あいにくの霧模様で景色がかすんでいる…
この日、私は市内から移動してきてブルーラグーン近くのノーザンライトインに宿をとっていた。スーツケースはブルーラグーンの荷物預かり所に預け、いざ温泉へ!
ブルーラグーン到着!
温泉の中ではリストバンドですべて決済ができるシステム。通常の入場券には泥パック(一番安いヤツ)とウェルカムドリンクが含まれている。日本のプールとは違うので、プールサイドに荷物を置いたりすることはできない。荷物をロッカーに入れたら、シャワーで体を洗いブルーラグーンへ!おぉ~!霧でかすんでいるけど、バスクリンを入れているようなクリームっぽい青と溶岩のコントラストが素敵じゃないか。温度は暑いところとぬるーいところがまちまちなので、気持ちの良いところを探そう。そしてラグーン内にはアルコールも扱っているバーがある。ここでリストバンドをみせて、迎えの一杯!酔っ払い防止のためだろうが、アルコールは一人3杯まで。
あいにく霧でかすむブルーラグーン
ブルーラグーンで飲むビールは最高
泥パック
泥パックを楽しむ集団
私も多分に漏れず泥パック(シリカ)をやったのだが、目元までエキスを吸収しようとがっついたところ、落とすとき左目に泥パックのシリカが目に入った。あまりの激痛に目が空けられない。ピ、ピ、ピンチ!慌ててロッカーに戻りシャワーで目を洗い流して一件落着・・・とならない!いてぇ!まだいてぇ。なにこれ。超痛いんですけど。眼球の裏まで入っちゃって、泥だからこびりついてもう出てこないのかな。と恐怖に震えおののく。ようやく目が空けられるようになって、もう一度ブルーラグーンにつかろうと思いつつも、涙は止まらず、目の沁みが半端ないのでもうホテルに向かおう…と意気消沈して滞在はわずか1時間半くらいでブルーラグーンを去ることに。
そんな激痛に見舞われながらも、ちゃんとレストランも視察した私。
こちらをご覧いただきたい… お、寿司あるじゃーんと思い、手に取ってみると、なんと1つ約2000円!
ブルーラグーンで売られているお寿司
お分かりいただけるだろうか…ネタの一つがニンジンであることに!!!ニンジンに春菊みたいなものが載っている。2000円も出して、ネタの一つが輪切りのニンジン!なんていうことでしょう…
帰り際、号泣してチェックアウトする私を不憫に思ったのか、受付のお姉さんが医務室に連れて行ってくれ、目薬をくれた。横になってダウンしている私にちょこちょこ目薬を差してくれ、大丈夫、たまにいるのよ的なことを言って励ましてくれていた。感謝。
その後2日間位は目に違和感があったので、本当に目の際までぬるなんて愚行はしないよう、ご注意いただきたい。目ん玉取り出してじゃぶじゃぶ洗いたい、そんな気持ちでアイスランドを後にし、2か国目のコペンハーゲンへ。
すっかり元気を取り戻した私は、氷の国からようやく半そでで過ごせるコペンハーゲンに来てほっと一息。コペンハーゲン、とっても良かった!さすがアンデルセンの生まれたおとぎ話の国!
良かった場所①チボリ公園。なんとあのウォルトディズニーもディスにーランド創設の際、このチボリ公園にヒントを得たという、1843年オープンの歴史ある遊園地なのである。首都コペンハーゲンの中央駅を出たらすぐこの夢の国という立地もまた素晴らしい。乗り物も園内の装飾もくレトロで、とにかくかわいいのだ。白夜ではないものの夜中まで明るいこの時期、夜遅くまで人々は公園に集う。
レトロ可愛いチボリ公園
チボリ公園名物のパントマイムシアターを楽しむ人たち
夜にはライブ演奏も…
レストランで食事する人、乗り物にはしゃぐ人、芝生でダラダラする人、ライブ演奏を楽しむ人と、本当に1日楽しめる場所だ。
良かった場所②ニューハウン。ニューハウンとは新しい港を意味するが、その歴史は古く1671年に造られた人工の入り江である。これがまた、絵本のようにかわいい!アンデルセンもここを気に入って3度も居を構えたそう。
とってもメルヘンなニューハウン
デンマークと言えば、人魚像もまた有名。市内からバスにのって近くのバス停で下車。住宅街のようなところで降りたけど、人魚を探して辺りをうろうろ。入り江の遠くになんかしらの像が見える。あれに違いない!と人気のない入り江を進んでいくと…
何これ、気色わるっ!!やられたー、道理で人っ子一人いないわけだよ。結構な距離歩かせられたわ~と、来た道を逆戻り。本物の人魚は大型バスで大挙している観光客からきちんとシャッターを浴びまくっていた。
首のおれたウネウネした人魚像
本物の人魚像
コペンハーゲンでは、バスの乗り放題チケットを購入し観光していたが、こちらのチケットで水上バスも乗ることができる。この人魚像近くからニューハウンまで水上バスで行くことができるので、景色を楽しみながら移動するのがおすすめ。
水上バス
水上バスからの景色
デンマークから国際線でストックホルムへ。
ストックホルムで楽しかったこと…それはショッピング!H&M、IKEA、HAPPY SOCKS、ACNE STUDIOSなど日本でもおなじみのブランドがあるが、何となくで入ったセレクトショップがめちゃくちゃおしゃれで、テンションがうなぎのぼり。ただ税金が25%とというとんでもない金額なので、きちんとTAXリファウンドプリーズと言わねばならない。日本で買おうと思っていた、ACNEのストールも割安で購入でき、大満足!
H&M の超絶可愛いインテリアショップ(しかも安い)
それでは観光はというと、ガムラスタンと呼ばれる旧市街がやっぱり一番楽しい。ストックホルムは第二次世界大戦の影響が少なかったので、中世の街並みがきれいに残っている。この大広場、今ではこんなに可愛いがその昔はデンマークの侵攻に抵抗したスウェーデン貴族90人の首がはねられ、一面が血の海になったという場所。
ガムラ・スタン大広場
ガムラ・スタンにはアンティークショップや北欧雑貨を扱うお店があるので、ショッピングも楽しい。
ガムラスタンの賑やかな通り
アンティークショップ
グスタフスベリを発見!かわい~
そしてノーベル賞晩餐会が行われる市庁舎や、
市庁舎黄金の間
ちょっと郊外に足を延ばせば、世界遺産のドロットニングホルム宮殿が。
ドロットニングホルム宮殿
ドロットニングホルム宮殿は今もスウェーデン王室がお住まいなのだとか!
何ともインスタ映えなストックホルム市立図書館もおすすめ!
ストックホルム市立図書館
こうして駆け足の3都市周遊ツアーが幕を閉じたが、本当に駆け足すぎて、どの都市もあと1日欲しかった(T_T)と思えるほど見所が満載だった。
物価高さえ気にしなければ、北欧は最高だ!
2019年7月 久保井
スタッフおすすめ度
レイキャビック ★★★★★ ダイナミックな自然に心癒される場所…
コペンハーゲン ★★★★★ これはちょっと可愛すぎやしませんか?ってくらい可愛い
ストックホルム ★★★★★ ショッピングも歴史ある旧市街も街歩きが楽しい