表情の異なる西ヨーロッパ周遊紀行*おまけにトルコも?! ~大航海時代の風を感じるポルトガル★巨匠ガウディの建築に魅せられるスペイン★東西文化の交差点トルコ~

表情の異なる西ヨーロッパ周遊紀行*おまけにトルコも?! ~大航海時代の風を感じるポルトガル★巨匠ガウディの建築に魅せられるスペイン★東西文化の交差点トルコ~

今回は便利なターキッシュエアラインを利用し、ポルトガル、スペイン、そしてトルコへ渡航!


サグラダ・ファミリア 光が溢れる内部


アンダルシアの白い村 カピレイラから見える大自然


ポルトガルの可愛らしい村 オビドスの教会


イスタンブール アヤソフィアの神秘的な空間

☆スケジュール☆
1日目 成田発
2日目 リスボン着 フリータイム
3日目 リスボン→ロカ岬→シントラ→オビドス観光
4日目 リスボン→バルセロナ フリータイム
5日目 バルセロナ フリータイム サグラダファミリア観光
6日目 バルセロナ→グラナダ アルハンブラ宮殿観光
7日目 グラナダ→アンダルシアの白い村観光→マラガ→イスタンブール
8日目 イスタンブール市内観光 夜イスタンブール発
9日目 成田着

5/8
成田発・ターキッシュエアラインにてイスタンブール乗り継ぎでリスボンへ。


機内食

イスタンブールまでおよそ12時間。イスタンブールは最近空港が新しくなりとても広いため、乗り継ぎには余裕を持って移動することがおすすめ。
迷った際はインフォメーションもしくは、現在は新しくなったばかりだからか空港案内のスタッフが各所に立っているため声をかければ教えてくれる。
また、各所に大きなモニターが設置してありボタンを押すと案内係と直接会話が出来る。
基本、空港での無料Wi-fiはないため、乗り継ぎ時間の間インターネット接続を希望の場合はレンタルWi-fiを日本から持参が必要。
※現地で利用予定の携帯電話番号がある場合やSIMを購入し電話を使う場合は、その番号を入力しSMS認証を行えばWi-fiが使えるようだった。


到着ロビー


Transferの表示に沿って移動


新しくなった空港内部


インフォメーション


内部はとても広い

ゲート番号が表示され、該当のゲートへ。
場所によっては時間がかかる。各所モニターの案内表示には、そこからゲートまでの移動にかかる目安時間が表示されるため参考にして余裕を持って到着したい。

5/9
イスタンブールを出発し、予定よりも1時間ほど遅れてリスボンに到着。
そこから、長蛇の列に並び入国審査には1時間ほど時間がかかった。


イミグレーションでは黒のゲートへ並ぶ

ようやく荷物をピックアップし、市内へ。
市内への交通手段は様々あるが今回は地下鉄を利用した。

この時、移動と観光に便利なリスボンカードを購入。空港内のインフォメーションで購入可能。


空港インフォメーション

これは短期間で各所観光をする際に便利なカードで、市内のメトロ、バス、市電、ケーブルカー、エレベーター、ポルトガル鉄道の一部路線に乗り放題となり、加えて各所観光地の入場が無料または割引となる。
24時間、48時間、72時間と種類があるが今回は市内観光の時間がこの到着日のみとなるため、24時間のカードを購入。(料金:19ユーロ/2019年5月現在)

地下鉄の駅は空港の出口を出たところにある。


空港内の案内表示


メトロ入り口


券売機

各路線色分けされており慣れればわかりやすい。行き先を確認し、改札へ。改札にはチケットをタッチして入る。緑の矢印が光る入り口のみ入場可能。
ホームの電子掲示板には、行き先の駅名と列車があと何分で来るかという表示が出ている。


メトロの改札


ホーム

空港から市内までは約30分。わりと近い。
今回宿泊予定のホテル近くのRoma駅へ到着。外はあいにくの雨。ホテルにチェックインをしたあと、早速観光へ。

*HOTEL ROMA


外観

地下鉄駅が近く、移動には困らない立地。
中心部へのアクセスも良い。部屋が広く快適。各アメニティ、セーフティーボックス、ドライヤー、冷蔵庫など完備。歯ブラシとスリッパの用意はないため持参が必要。


ツインルーム


バスルーム


レストルーム


ドライヤーも完備


アメニティ

ホテル出発時点で既に15時をまわっており、各観光地の開館時刻に間に合うか不安になりながら地下鉄と国鉄を利用しベレン地区へ。


国鉄へ乗り換え


黄色い車体の国鉄列車


Belém駅

この日、ジェロニモス修道院、発見のモニュメント、ベレンの塔への入場を試みていたが最終的に叶ったのはベレンの塔以外の2つ。
やはりこの地区の観光には、半日は時間を充てておいた方が良さそう。次に訪れる際は入国審査に思いのほか時間がかかることを念頭において計画をしたい。

以下入場が叶った2つの観光地と、ベレンの塔の紹介。次は必ず入るぞ。


ベレン地区の可愛らしい街並み

*ジェロニモス修道院
世界史にも出てくる有名なエンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業をたたえ建設された1502年着工の修道院。
およそ100年かけて完成。マヌエル様式の最高傑作とされる回廊は見事。食堂の壁に埋め込まれたアズレージョと呼ばれるポルトガル伝統のタイルや、サンタ・マリア教会内の細やかなステンドグラスなど壮麗な見所ばかり。教会内には、ヴァスコ・ダ・ガマとポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの石棺が安置されている。修道院外観の各門に刻まれたマリア像や聖人たちの彫刻も必見。回廊2階から入ることのできる聖歌隊席には磔刑のキリスト像も。


ジェロニモス修道院 外観


ジェロニモス修道院


修道院中庭


アーチ部分の装飾


回廊


回廊


食堂の美しいアズレージョ


回廊


サンタ・マリア教会


ヴァスコ・ダ・ガマの棺


ルイス・デ・カモインスの棺

*発見のモニュメント
エンリケ航海王子の500回忌を記念し、1960年に造られた。モニュメントは帆船のイメージ。先頭に立つエンリケ王子の手にはカラベル船が握られている。あとに続くのは天文学者、宣教師、地学者など。モニュメントの中にはエレベーターがあり、チケットを購入すると上がれる。上からはリスボンの街並みに加え、テージョ川と、それにかかる4月25日橋が見える。
またモニュメント前にある広場のモザイク画も上から全容を見ることが出来る。


モニュメント前の広場に描かれた世界地図


近くで見ると大きな発見のモニュメント

*ベレンの塔
外観のみ撮影出来た。
1515年着工の要塞兼、税関や灯台としての役割も与えられた建物。テージョ川のほとりに現れる、宮殿の一角のようなその建物は圧倒的な存在感がある。入ってみたかった。発見のモニュメントから徒歩数分ほどの距離にあるため、セットで訪れると良い。
とくに見所は、優美なテラス(砲台)。4階の礼拝堂の天井にはマヌエル様式の装飾が見られ、2階のバルコニーはルネッサンス様式で造られているなど当時の建築技術や美術の文化が垣間見える部分も魅力的。


ベレンの塔


ベレンの塔の模型

途中、ジェロニモス修道院近くに大行列が出来ていたため覗いてみると、なるほどポルトガルで有名なパステル・デ・ナタ(エッグタルト)の名店だ。

Pasteis de Belem


外観


名物パステル・デ・ナタとカプチーノ


青を基調とした店内

観光を終えたあと、19時ころに訪れたら列がなくなっていた。ちなみに行列をなしていたのはテイクアウトの客で、中で食べることも可能。おそらく中で食べる場合はそこまで待たない。店の外観からは想像出来ないほど、奥まで広いつくりとなっている。

夜、食事の前にサンタ・ジュスタのエレベーターへ立ち寄ったがこちらも大行列のうえ、天気も悪いため上まで行くことは諦めた。
晴れていたらさぞ綺麗な夜景を見る事が出来ただろう。
*サンタ・ジュスタのエレベーター
バイシャ地区のランドマークとなっている高層エレベーター。展望台まで上ることが出来る。20世紀はじめにエッフェルの弟子により造られた高さ45メートルの塔となっている。
下から上る場合は長蛇の列だが、上から下る場合は待たずに乗れる可能性大。上はバイロ・アルト地区へ通じる連絡橋に出られる。


サンタ・ジュスタのエレベーター

その後、夕食を食べホテルへ。

*レストラン CASA DO ALENTEJO
アレンテージョ地方の料理を堪能できるレストラン。ロシオ広場横の細い道を入ったところにある。1階はテラス席で軽食に最適。同じ建物がアレンテージョ会館となっており、2階には素敵な内装の同レストランがあるというが今回は営業終了しており入れず。
1階にてアレンテージョ産のロゼワインとタパスの生ハムを頂いた。付け合わせのパンは可愛らしい布の袋で出てきた。


生ハムとワイン


アレンテージョ地方のワイン

5/10
リスボンを離れ、近郊の町の観光へ出かける。


ホテルRoma朝食

今回訪れた場所は世界遺産の町シントラ、ユーラシア大陸の西の果てロカ岬、城壁に囲まれた小さな町オビドス 。

あいにくシントラとロカ岬は雨が降り、とくにロカ岬では有名な石碑も大西洋も白い霧に覆われてしまい見えなかった。
しかしオビドスでは晴天に恵まれた。
*シントラ
かつてイギリスの詩人バイロンが「この世のエデン」と称えた美しい町並みが残るシントラは、世界遺産に登録されている。
リスボンからもロカ岬経由で約1時間半~2時間と、日帰りで来ることが出来るため、国内でも人気の観光地となっている。
王宮を中心として広がる町では宮殿や城館、貴族の館など豪奢な建物が並ぶ。
レストランや土産物屋も多く、観光には半日くらいあっても良さそう。今回は1時間ほどの滞在だったため駆け足で巡った。王宮はあいにく入場のため長蛇の列が出来ていたため外観のみ写真におさめ、町内散策をすることに。


あいにく雨だが雰囲気のあるシントラ


シントラの王宮


町に映える赤い電話ボックス


壁のデザインが可愛いアイスクリームショップ


可愛い壁に囲まれる階段


ピンクの壁と装飾が可愛らしい飲食店


陶器の店

陶器の店がとても可愛く、
ついつい購入してしまう。


陶器の種類が豊富

鮮やかな絵が美しい


伝統工芸品の幸運を呼ぶニワトリ「ガロ」がモチーフとなった陶器も多い


壁にずらりとつけられた陶器


アズレージョもこんなに!


遠くまで歩いて行きたくなる町並み


王宮前の広場に咲く赤い花が印象的


黄色の壁にぴったりなアズレージョ

*ロカ岬
今回は天気がすぐれなかったため文字通り立ち寄っただけになってしまったが、通常であれば美しい景色を見ることができる。
北緯38度47分、西経9度30分、高さ140メートルの崖の上に、頂上に十字架を携えた石碑が立っている。
石碑には、ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスが詠んだ詩の一節が刻まれている。
インフォメーションでは、最西端到達証明書を発行してもらえる。
(料金:11ユーロ/2019年5月現在)
天気が良い時に見ることの出来るロカ岬の景色を写した写真2枚が貼られた台紙に日付、名前を手書きで記入してくれる。
雨で何も見えなかったが、せっかくここまで来たからにはと記念に購入した。ちなみに証書のタイプはAとBの2種類から選択出来る。撮影不可のため写真はないがどちらも素敵なデザインだ。土産物屋やワイン売り場もある。


ロカ岬のインフォメーション


インフォメーション外観


ワインショップ


晴れていたらこんな風に見えるのだろうか…

*オビドス
周りを城壁に囲まれた絵本のような町オビドス 。ローマ時代に敵の侵入を防ぐため砦が築かれたことをはじめに、イスラム教徒に征服されたこともあったが12世紀に町は再建された。1282年から約550年もの間その美しさに魅了された王妃の代々の直轄地となっていた。
王妃が魅了されたということで、ここはとくに女性におすすめの可愛らしい町並みを見ることが出来る。門をくぐってすぐに、カラフルなラインが印象的な白い壁と橙色の屋根が連なる景色に目を奪われる。
今回訪れた際、みどころのひとつであるポルタ・ダ・ヴィラというイスラム時代に造られた門の内部にあるアズレージョで覆われた壁は修復中だった。


オビドスの入り口


門を抜けるとこんな感じ!

町自体は小さいため、2~3時間もあれば十分まわることが出来そうだ。また、ポサーダ・カステロ・オビドス という中世の城を改装した宿泊施設もありここを目当てに訪れる観光客も多い。今回はおよそ1時間の滞在だったため、駆け足でみどころを巡る。城壁の上にも登れるはずだが、時間がなく断念。上には門の近くの階段から上ることが可能。城壁に沿って歩くと、町の風景を一望出来る。手すりがないため足元には要注意。


絵本のような世界

各家の壁にカラフルなラインが入っているのが特徴的


どこを撮っても絵になる

町のほぼ中心に位置するサンタ・マリア広場に面しているサンタ・マリア教会は是非内部を見学したい。内部の壁は、17世紀の青いアズレージョで全面が覆われている。
町の最も奥にあるサンティアゴ教会は現在書店となっており、教会内が多くの本で埋め尽くされているユニークな場所。


サンタ・マリア教会


内部は真っ青なアズレージョ!


必見の場所


サンティアゴ教会


中はなんと本だらけ!


教会の本屋ってなんだか不思議

通りには土産物屋やレストランが並ぶが、とくに目を惹くのはジンジャというオビドス特産のサクランボ酒。チョコレートで出来たカップに入れてくれる店があり、1ユーロと安価。横にはカップにたっぷり入ったイチゴが並んでおり、これもチョコと一緒に頼んで1.50ユーロ。歩き疲れたら休憩に頼みたい。


サクランボ酒やイチゴが楽しめる

空も綺麗


有名な缶詰の店もある


小道に入りたくなる


近くには有名な陶器ブランドであるボルダロのアウトレットもある

ひととおり観光を終え、リスボンへ戻る。

既に夕刻だが、この日昼食を食べておらず空腹だったため中心部へ向かう。

*カフェ CONFEITARIA NACIONAL
クリスマスの菓子で有名な洋菓子店兼カフェ。飲食スペースもある。ロシオ駅から徒歩すぐの場所にあり便利。有名店だからかやはりレジには行列が出来ていた。
テーブルにはポストカード風のマットが敷かれて可愛らしい雰囲気。軽いサンドイッチとパステル・デ・ナタを頼む。個人的にはここのデ・ナタがとても美味だった。


お洒落な外観


内装も素敵


種類豊富な洋菓子が並ぶ


パステル・デ・ナタ!

ここから歩いてサン・ジョルジェ城へ向かった。が、城はあいにく何故か閉まっていた。門にはストライキのため本日は閉館と記載されていたが詳しい理由はよくわからず。
それでも、途中の展望台で綺麗な景色を見ることが出来たためまあいいか、と歩を進める。


途中で市電も発見


夕暮れ前のリスボン

城をあとにし、さらに歩いてカテドラルを発見。

*カテドラル
建設当初はロマネスク様式の簡素な大聖堂だったが、のちにゴシック様式、バロック様式などの建築様式が入り混じることとなった。
リスボンをイスラム教徒の勢力から奪還したアフォンツ・エンリケスの命によりモスクの跡地に建てられたもの。

内部ではバラ窓のステンドグラスを拝むことが出来るが、この日は学生たちのイベントを行なっており大勢人が入っていたため撮影出来ず残念。


2つ並ぶ塔が特徴的なカテドラル


なにやらイベント中で学生がたくさん

歩き回り、夜も更けてきたため夕食へ。

途中、サンタ・エングラシア教会の外観を撮影出来た。完成に300年以上かかったというバロック様式の教会だ。


サンタ・エングラシア教会

この日は、美味しいと評判のキノコ料理専門店へ。

*SANTA CLARA DOS COGUMELOS
サンタ・エングラシア教会の奥の道を上がったところにある。店は2階だが、看板が出ていてわかりやすい。キノコ料理専門というだけあって店内の装飾もユニークな雰囲気。既に店は混み合っており、予約客しか入れない状況だったがバーカウンターならOKと特別に通してくれた。
メニューも全てキノコづくし。マッシュルームスープとキノコリゾットを頼んだが、どちらも濃厚な味でとても美味だった。量は多目かもしれない。


入り口


看板も出ている


ユニークな内装


テーブル席も可愛らしい


濃厚なスープに


食べ応えのあるリゾット!

ポルトガル最後の夜。深夜に道を歩いていても、とくに危険も感じない。油断は禁物だが、やはりリスボンはヨーロッパの中でも治安の良い町だと感じた。
心残りは、レトロな市電やケーブルカーに乗れなかったこと。訪れたい箇所が様々あったため、どうしても地下鉄の方が本数も多く駅もわかりやすく使いやすかった。次に来るときは是非乗りたい。主要な場所を巡るには、リスボンでは丸2日くらいのフリータイムがあると丁度良さそうだ。


ポルトガル伝統音楽「ファド」を演奏している店の看板

5/11
朝の便でバルセロナへ向かう。地下鉄を利用し問題なく空港へ到着。
EU間の移動のため出国手続きもスムーズに済んだ。


リスボン空港の外観

国間の移動は、ヨーロッパ内の移動に便利なブエリング航空を利用。
機内食などの提供はないが、とくに問題もなく快適。


ブエリング航空チェックインカウンター

バルセロナ到着後。
私はなんとスリにあった。何をすられたかというとドーナツだ。ドーナツ。
たかがドーナツ、されどドーナツ。ドーナツで良かったけれどまさか本当にこんなにすぐにスリに遭うとは!

ことの経緯は、まずバルセロナ到着後鉄道でホテルへ向かうことにした私はポルトガルの時と同様にインフォメーションでバルセロナカードというものを購入した。


バルセロナ空港インフォメーション


メトロのホーム

ガイドブックなどには3日券からと記載があったが、2日券も購入できる。利用開始から48時間有効で、各種公共交通機関と各観光地への入場が割引になるというカードだ。3日券からは、無料で入れる施設が増える。
2日券は20ユーロ。(2019年5月現在)地下鉄や国鉄(レンフェ)に多く乗ることが予想されたため、迷わずこちらを購入。

そうして地下鉄に乗った矢先の出来事だ。
もちろん、リュックを後ろに背負っていた自分も悪いが前にかけていたショルダーバッグもいつのまにか全開に。リュックも全てのチャックが開けられており、気づいた時には一番上に入れていたドーナツだけ盗られていた。
ほかの貴重品はなぜか無事。良かった、良かったけれどこんなにあからさまに全てのチャックを開けられているのに気づかなかったのが悔しい上に本当にいつ盗られたかが謎。
プロだなあ、と感心してしまうほど。
というわけでポルトガルとは打って変わって治安はとても良いわけではなさそうなことが分かった。貴重品の管理は十分に注意しよう。

さて気分を切り替えてホテルへ。

*EURO HOTEL GRAN VIA
バルセロナの中心駅サンツからレンフェに乗って1駅先にあるBELLVITGE駅から徒歩10分ほどの立地。空港にも近いため利用しやすい。またホテル近くにはバス停もあるがバルセロナのバスは慣れないと利用が難しそうだった。レンフェの駅と同じ名前の地下鉄駅もあるが、この駅からは遠く途中でバスに乗る必要があるため、鉄道を利用の場合は必ずレンフェの駅で降りることをおすすめする。
ホテルはガラス張りでエレベーターを中心に円形に客室棟が広がるモダンな造りとなっており部屋も広い。アメニティもひととおりそろっている。このホテルには歯ブラシも置いてあった。スリッパは基本どこのホテルも置いていないと思った方が良さそうだ。
地下階にレストランやバーがあり、利用はしなかったがジムなどもある。
BELLVITGE駅の近くにスーパーマーケットもあるため便利。


ホテル外観


ロビー


モダンな内装


ツインルーム


洗面台


アメニティ


ドライヤー


レストルーム


シャワールーム


バーカウンター

ホテルを出た時点で14時。昼食を食べに行く。


レンフェ車内


バルセロナ・サンツ駅


カタルーニャ広場


現代美術館

*LA RUBIA
バルセロナ現代美術館そばにあるバル。


テラス席


外観

1人前でもパエリアの提供が可能とのことで、入ってみる。店の前にはテラス席も出来上がっていた。スペインと言えばやっぱりパエリア!シーフードパエリアを注文すると、30分くらいで可愛い鍋が出てきた。パエリア用の平たい鍋は2人前からだろうか。
開けてみると、とてつもなく美味しそうな見た目と香り。もちろん、美味。魚介の出汁が凝縮されており米の硬さも丁度良く、レモンをかけると味が格段とさっぱりとして美味しい。


可愛い小鍋に入って登場


絶対美味しい

量が多いかと思ったがパエリアは意外とリゾットのようにさらっと食べてしまえることに気づいた。ここにきてよく考えると今まで、日本でもパエリアを食べたことがなかったかもしれない。初のパエリアがここのシーフードパエリアで嬉しい。

夕刻、まだ入場が間に合う観光地を求めて街を歩きながらグエル邸へ行こうと思いついた。
カタルーニャ広場近くの駅で降り、ランブラス通りを下っていく。
途中でブケリア市場という市場を通ったため中を覗いてみると、広い敷地内に各店舗がひしめき合っていた。果物屋やパン、ハム、野菜などの屋台が並び観光客で賑わっている。


ブケリア市場


スイーツの店


果物がたくさん!


大きなハム!

市場正面入り口

市場を出てさらに通りを下り、細い道へ入るとそれは見えてきた。ほかの建物に比べ、明らかに異様な屋根がついているためすぐにわかった。グエル邸だ。


大きすぎてカメラに収まらない

*グエル邸
建築家ガウディの最大の支援者であった実業家・政治家であるグエルの邸宅として建てられた、初期の作品。どちらかというとシンプルな外観に相反し、内装はとても豪奢。2階には吹き抜けのサロンがあり、この部屋がとくに美しい。各窓のステンドグラスや、木組みの天井、柱の彫刻、部屋の入り口のアーチの装飾など細部にわたって彼のこだわりが散りばめられている。屋上にはガウディらしいデザインの、キノコのようなモニュメントがところどころに建っている。
バルセロナカードを利用して入場は9ユーロ。通常は12ユーロ。(2019年5月現在)


外観は直線的


豪華な階段


邸宅という名が似合う内装


ステンドグラスも美しい


木材も多く使われている


天井の装飾


サロンは圧巻 星空のよう


神秘的な空間


2階はなんだか日本的?


屋上はガウディらしいオブジェが並ぶ


細かい装飾が見事

グエル邸の見学を終えた時点で、時刻は20時。内装が思いのほか美しく、じっくり見学してしまったことと地下鉄の乗り継ぎなどで迷って時間をかけてしまったことによりもうひとつどこかへ入場しようと思っていたが間に合わず。

ちなみにこの日途中から、地下鉄でなぜかバルセロナカードが使えなくなった。理由は不明だ。カードを通してもゲートが開かない。
しかし、それを話すと駅員が係員用のドアからか、もしくは特別にゲートを開けて通してくれるためそのまま通った。どの駅でもそんな状態だったが、翌日ある駅でカードを替えてもらえた。


カードを交換してくれた駅のインフォメーション

なんだ、交換出来るのか!ただ見た目が思い切りただの乗り放題乗車券に見えたが「同じ機能だから!」というので受け取った。結果、案の定ただの乗車券となっており各観光地への特別入場権を失ってしまった。

というわけで、バルセロナカードが万一使えなくなった場合は駅の窓口ではなく、カードの発行が可能な駅のインフォメーションなどで交換してもらうことをおすすめする。(サンツ駅など)

辺りも暗くなってきたため夕食へ出かけることに。タパスを食そうと考え、バルが沢山あると有名なピカソ美術館のあるボルン地区へ。
時間も迫っているため、少し歩いて吸い寄せられるように落ち着けそうな雰囲気の店に入った。

*TAPAS BAR GARBO
ピカソ美術館とフランサ駅の間の路地裏にあるコンパクトなバル。落ち着いた雰囲気の店内か、テラス席でタパスとお酒を楽しめる。タパスの種類は豊富でクオリティも高い。そして量も多いためシェアするのがおすすめ。頼んだのは白ワイン、ホタルイカのフリットとマグロとアボカドのディップ。


外観


店内


お洒落な雰囲気


ホタルイカのフリット


マグロとアボカドのディップ

食後、ホテルへ戻り就寝。

5/12
この日も朝からガウディ建築を巡ろうと出発。


ホテル朝食


種類豊富
ちなみにサグラダ・ファミリアは大変込み合うため、スペイン出発前に事前予約必須。公式サイトより予約可能。

もちろん通常のチケットよりも価格は上がるが、聖堂内のエレベーターを利用し塔の上にも上ることが出来る。とくに、このエレベーターへ乗る際の時間指定が厳しいため注意が必要。

今回は昼過ぎにエレベーターを予約していたため、先にグエル公園へ。

だが、グエル公園も既に長蛇の列。朝10時前ころだ。チケット売り場まで行って係員の説明を聞くと、もう午前中の当日券は売り切れており15時以降でないと入れないと。


グエル公園のチケット券売機に出来た列


券売機

こちらもマストで訪れる場合は事前予約が必要かもしれない。
仕方ないため夕刻のチケットを購入しておく。チケットは発券機があり、係員が確認してくれる。入場料:10ユーロ(2019年5月現在)
2019年4月より、シャトルバスの運行が始まったようでバスの料金も含まれ新料金になったようだ。バスはAlfons X駅間を往復利用が可能なようだが今回は利用しなかった。

続いて、カサ・ミラとカサ・バトリョの様子を見にアシャンプラ地区へ行くことに。
この2件は近くにある。
カサ・ミラはメトロのDiagonal駅、カサ・バトリョはPasseig de Gracia駅からすぐのためどちらもわかりやすい。建物間は徒歩で5分ほどの距離。

まずカサ・ミラに到着。案の定チケット売り場には列が出来ている。サグラダ・ファミリアに時間を要することを考えると、どの建物に入るよう計画をするか迷う。次にカサ・バトリョへ。近くまで来ても姿が見えない。派手な外観のはずなのに何故だろうと思っていると、修復工事中であった。外観のみ修復しているようで中には入れるそうだが、この日他にもう1件気になるガウディ建築があったためバトリョは断念することに。次回、ぜひ!


カサ・ミラ


近くで見ると大きい!

そこでカサ・ミラのチケットを購入しておきつつ、そろそろサグラダ・ファミリアの入場時間となるため徒歩で向かってみることに。


カサ・ミラのチケット売り場

町並みを楽しみつつ、早歩きで30分かからないくらいで受難のファサード側にある広場にたどり着いた。


エントランス

建物の塔が見え始めて来た時は興奮した。
いつかは入ろうと思っていたがまさかこんなに早くに、そして完成前に入場が叶うとは。


空高くそびえる大聖堂

*サグラダ・ファミリア聖堂
聖ヨセフ帰依者協会の本堂として1882年に着工開始。翌年にガウディが主任建築家となった。サグラダ・ファミリアは「聖家族」という意味であり、イエス・キリストとマリア、およびマリアの夫でイエスの養父となるヨセフのことを表している。家族を大切にしようという理念のもとにカトリック信者団体により着工。現在も建設中の教会は当時、信者による寄付を財源として建設されていたためなかなか工事が進まなかった。しかし教会としての価値はもちろん、ガウディのライフワークとなった建造物として建築的価値を広く認められるようになり入場料収入が増えたため、完成はガウディ没後100年にあたる2026年を目指し建設が進められている。

チケットは様々なタイプがあるがやはり塔に上ってみることをおすすめする。
TOP VIEWチケット:オンライン購入の場合で32ユーロ(2015年5月現在) 塔へのエレベーターと各言語音声ガイド付き。日本語もある。
ユース割引等もある。詳細は公式サイトを要チェック。
塔は2種類、生誕のファサード側か受難のファサード側か選ぶことが出来る。
今回はとても迷ったが、生前のガウディが深く関わった生誕のファサード側へ上ることに決めた。

☆生誕のファサード
ガウディ自らが指揮をとって生前に完成させた。イエス・キリストの誕生から幼少期の出来事を見事な彫刻で細やかに表現されている。まさに生命の息吹を感じるように、人も植物も動物も石で造られているとは思えないほど生き生きとしている。

☆受難のファサード
イエス・キリストの死がテーマとなっているこちらのファサードは太陽の沈む西側を向いている。生誕のファサードのようになめらかで繊細な装飾はなく、曲線の中でもどこか骨のように角ばった印象を持たされる彫刻が施されている。

聖堂入り口は生誕のファサード側となる。
そちらへ向かうと、目の前の広場でイベント中で多くの学生団体で賑わっていた。入場の列も混み合っており、並んでスマートフォンに入れておいたチケットの写真を見せ入場料。中で再度チケットを見せ、バーコードリーダーにかざして入場する。

音声ガイドを受けとり早速見学開始!

やはり入り口のファサードから、近くで見ると大迫力。


生誕のファサード


とにかく細やかで壮麗な彫刻


人も動物も生き生きとしている

思った以上に細かな装飾で、この原案を構想し、そして実現してしまうことの凄さを目の前で深く感じた。その上、キリスト教の物語とともに当初の目的であった家族を大切にしようという観点も抜け目なく表現している。加えて建物としての機能も考えられており、例えば入り口の柱の土台として象られているカメの彫刻は、雨どいの役割も果たしている。因みに向かって右側のカメは陸亀、左側のカメは海亀を表しており、左のカメの足には水かきがついている。


右の亀


左の亀には水かき!

このような細やかな工夫がところどころで、細部にわたり施されているのだ。

ファサード上部の塔(鐘楼)に何故穴が空いているかというと、これは鐘楼に付ける鐘の音響効果を最大限に引き出す工夫。


この穴の部分

ガウディは音楽好きとしても有名だったが、この教会自体を巨大な楽器にしようという夢のような構想も視野に建築を進めていた。自身で音響効果を研究した結果、このような鐘楼を造ることとなった。2026年、ガウディが思い描いたような鐘の音色がバルセロナの街に響き渡るのだろうか。

聖堂内部へ入ると、言葉も出ない。


聖堂内部


森のようにのびる白い柱


ステンドグラスも美しい

何もかもが美しすぎる。外側の荘厳な装飾からは想像できないような、白い空間のなかにステンドグラスのカラフルな光が差し込む柔らかな色合いが広がっている。そしていくつも伸びる柱は上部で枝のように分かれ天井へと繋がる。ガウディはこの聖堂内部を森に見立てた。と同時に、ここにも建築技術の高さが表されている。柱を上部で枝分かれさせることにより内側から天井を支える役割を持ち、これまでヨーロッパの他の巨大な建築物に見られた建物の外側から支える支柱が不要となったのだ。
よって、建築物であるけれどそれだけではない、もっと別の一つの独立した世界観を人々に感じさせることが出来るのだろう。


中央の祭壇

そして何より光が美しい。時間によって外からの光の差し込み方が異なるが、出来れば1日中見ていたくなってしまうほど移り変わりが美しい。太陽の昇る東側の窓は青を基調とした寒色系、沈む西側の窓は赤を基調とした暖色系のステンドグラスが埋め込まれており光で色が溶け合い神秘的な空間を生み出している。


暖色のステンドグラスから溢れる光


こちらは寒色


やさしい光に包まれている

聖堂中央の祭壇には、パンとワインの原料である小麦とブドウの装飾で囲まれたイエス・キリストの十字架磔刑像がある。


キリスト像

この祭壇の反対側に、現在は閉鎖中だが全ての建設が完成したのち正面入り口となる扉が出来るようだ。つまり今回入った生誕のファサード側の扉は正面入り口ではないらしい。


正面入り口となる予定
エレベーターに乗る時間となった。祭壇の奥に乗り場があった。塔の中は狭いため、大きなリュックなどを持っている場合は鍵付きのロッカーに預けることとなっている。
チケットを見せて列に並ぶ。


エレベーター

5~6人くらいずつ乗り込み、塔の上へ。
到着するとすぐに、塔の間を渡る橋に出た。間近で塔の先の彫刻を見ることが出来た。
同時に、工事の足場もすぐ近くに見えいかに大掛かりな建設であるか改めて実感。
そこから螺旋階段で塔内部を移動しながら下へ下りていく。塔の中腹で、バルセロナの街並みを展望出来るバルコニーもある。


間近!


塔からの景色


近くで彫刻を見ることができる

こちらのファサードにして特に感動した部分は、ファサード中心の糸杉の彫刻をすぐ近くで見ることが出来た点だ。永遠の命を象徴する緑の糸杉と、信者を表す白い鳩のコントラストが美しい。葉や枝の表現もリアルで驚いた。


上部の緑色の彫刻が糸杉


バルコニー


螺旋階段で下へ

一通り内部の見学を終え、最後に受難のファサードへ。
生誕のファサードと比べるとやはり、冷たく直線的な印象を受ける。イエス・キリストの死を表すファサードだけあって、門の左側には数字が書かれた16枚の四角いパネルがあるがこれは縦横斜め4つの数字を足すとどこを足しても33になる。


骨のような印象


全ての数字を足すと33


生誕のファサードとは全く印象が異なる

イエスが死亡した時の年齢だ。ファサードの下から上へ向かって彼の死への一途を彫刻で辿っており、屋根で区切られたその上には金色のイエス・キリスト像(神として崇められる存在となったイエス)が立っている。


上の方に金色の像がある

まだまだ見足りないが気づいた時にはもう既に2時間以上ここに滞在しており、翌朝にはバルセロナを出るため他の場所を見るため急ぎ足で地下鉄に乗りカサ・ミラへ戻った。


カサ・ミラの前で演奏中

*カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)
20世紀初めの高級マンション。波打つような曲線美が特徴的なユニークな建物。別名ラ・ペドレラ。道を尋ねる時などに、スペイン語ではこちらの方が通じやすいかもしれない。内装は可愛らしい家具が置かれ、当時のブルジョワの住居内部が再現されている。屋上から中庭をみおろすとその不思議な構造を良く確認出来る。ちなみに屋上からはサグラダ・ファミリアを見ることもでき、アーチ越しに写真撮影が可能な場所もありおすすめ。
建物の2階にはカフェがあり、曲線の美しい天井とシックな雰囲気が素敵。ちょっとしたお茶にも、食事にも利用可能。


入ってすぐにこの光景


上は青空!


また不思議な屋上


曲線が特徴的


波打つ建物


このアーチのむこうにサグラダ・ファミリアが!


内部は可愛らしい雰囲気


女性におすすめ


白を基調とした家具が並ぶ


天井はマーブル模様

このカフェで少し休憩後、夕刻となりようやくグエル公園へ。


カフェも天井が美しい


アップルパイ

スムーズに入園出来たが案の定観光客でまだまだ賑わっている。

*グエル公園
ガウディとグエルの夢の集合住宅の跡地とも言うべき公園。自然と芸術の調和を望んだ2人の価値観が当時の人々には理解されず、家の買い手がなくグエル没後に市の公園として寄付された。グエル邸、カサ・ミラとともに1984年に世界遺産に登録されている。
入場券は時間指定となっており、記載の時間から30分を過ぎると入場出来ないため注意が必要。また開園前、閉園後の早朝や夜は無料で入園可能だが夜は暗く人通りも少ない場所のためあまりお勧めできない。

正門に立つ2つの可愛らしい家は有名画家ダリにより「砂糖をまぶした菓子のようだ」と評された管理人室と守衛小屋がある。


たしかにお菓子のような外観


管理人室

高い塔のある方は管理人室となり、現在中は土産物屋となっている。もう一方のまさにお菓子の家のような建物が守衛小屋で、現在は市歴史博物館となっており入場には並ぶことが予想される。内装は真っ青な壁。窓からは、中央階段と上のホールを見渡すことが出来る。


お菓子の家感

中央階段には有名な青いトカゲのモニュメントが鎮座し撮影スポットになっている。


中央に鎮座するトカゲ


近くで見るとモザイクが美しい


階段上には蛇のモチーフ

階段を覆う白い壁もタイルで埋め尽くされており美しい。階段の上には建設当初、市場になる予定だった列柱ホールがある。


列柱ホール


ドーム状の天井

ホール内を見上げると、ただの天井ではない。ドーム状になっており、ここも砕いたタイルで彩られている。特徴的な円形のタイルは、四季を表しておりジュゼップ・マリア・ジュジョールによる作品。さらに階段を上がると見えてくる、波打つベンチのタイルも同様。ベンチに覆われた広場は思いのほか広く、そしてバルセロナの街並みを楽しめる。サグラダ・ファミリアもここから見える。
グエル公園には、今回のように階段を上る入り口ではなく外の無料エリアから下ってきて入場することも可能。
そこから来る人々も多かった。


波打つベンチの外側


広場は思ったより広い!


広場から見える景色


草花も生い茂る


階段正面

グエル公園をあとにし、そこから近くにあるカサ・ビセンスへ向かう。


カサ・ビセンス外観

*カサ・ビセンス
長らく内部の公開がなされていなかったガウディの初期作品であるカサ・ビセンスは2017年から見学可能となった。一人前の建築家となったガウディが初めて手がけた作品とされている。


可愛らしいドア


カラフルでポップ


入り口

個人邸宅であったこの家は、とてもカラフルで可愛らしく、緑のタイルに黄色の花が咲く壁が美しい。イメージとしては、レトロでポップな洋館。古さも新しさも感じる。壁を覆う草花のタイルのように、内装にも自然をモチーフにした装飾が壁や天井にびっしりと描かれている。


レトロなランプ


室内


こんな部屋に泊まってみたい


天井の絵画

ランプも種類が豊富で、暖色系の薄明かりのなかに浮かび上がるそれぞれの部屋のユニークな表情を楽しむことが出来る。


外のランプ


上の階は展示室となっている

ガウディといえば曲線を自在に操るイメージがあるが、このカサ・ビセンスはどちらかというと直線的。ただ、自然の美しさを建築に反映している点ではやはり彼の魂が込められた建物なのだと感じる。
公開されてそこまで年数が経っていないからか、中心部からは少し外れているからか他の観光地に比べ圧倒的に人が少ないため、じっくりと中を見てまわることができる。
今のうちに行っておくことをおすすめする。
ここを見ることが出来て良かった。


屋上

あわよくばサン・パウ病院も見にいきたかったが、残念ながら入場時間に間に合わず。


途中で見かけたサグラダ・ファミリア

外観だけ拝み、次回来るときに絶対に見ようと誓った。


サン・パウ病院

*サン・パウ病院
カタルーニャ音楽堂とともに世界遺産に登録されている建物。世界で最も美しいとされるモデルニスモ建築の病院。その豪華な建物はぱっと見、病院には見えない。さながら宮殿のようにそびえ建つこの病院はガウディのライバルとされるルイス・ドメイク・イ・モンタネールによる設計。インターネット等で写真や情報を見る限り、敷地が広く見学には少なくとも1時間はかかるのではないかと思う。
次回こそ、必ず。

日も暮れてきたため、市内中心部へ戻ることに。夕食はサグラダ・ファミリア周辺で見つけた店で。

*KOOK
メトロのVerdaguer駅近くにあるお洒落な雰囲気の店構えが素敵なレストラン。テラス席は満席だった。落ち着いた雰囲気のなか、ゆったりと食事出来る。もちろんパエリアもあり、一人でも頼むことが可能。ここは一人前でもパエリアパンで提供されて本格的な食事を楽しむことが出来る。


外観


内装


ここのパエリアも美味!

そしてホテルへ戻り、就寝。なんだか長い1日だった。

5/13
早朝。再びブエリング航空にて、南の都市グラナダへ向かう。
バルセロナではまだまだ見たい場所があり名残惜しい。

およそ2時間かからないくらいで空港に到着。
グラナダの空港はコンパクトでわかりやすい。荷物を受け取り外へ出ると、並ぶタクシーのほかにバスが待機している。


グラナダ空港 バゲージクレーム


バスが待っている


市内まではこの青いバス

市内まで、タクシーは便利だが35~40ユーロと、一人では高くつくためバスを利用。
ただしバスは1時間に1本レベルだ。
到着便に合わせて待機しているが、バスが満員になるか、全ての乗客が空港から出てきたことを確認してから出発となる。
運転手さんに荷物を預ける際、どこで降りるか聞かれた。おそらく全員に行き先を確認してくれる。ホテルの地図を見せると、最寄りのバス停の名前を教えてくれた。「アナウンスするから、そこで降りて!」とのこと。しかしアナウンスを聞き取る自信がなかったためGoogleMAPを利用し自分の位置情報を確認しながら乗ることにした。

市内までは3ユーロ。乗るときに現金で支払う。

座席に座ると窓にWi-fiの文字が。繋いでみるがなかなかネットには繋がらず、乗るバスと運によりそうだ。


Wi-fi?

バスは多くの停留所に立ち寄りながら市内へ向かうため、中心部までは45分ほどかかる。

教えてもらった停留所に到着し、下車。荷物をおろしてもらい、ホテルへ向かう。

*HOTEL NAVAS
グラナダ大聖堂まで徒歩約10分という中心部の好立地ホテル。また周辺にはタパスの店が多くあり、遠くまで行かずとも食事には困らない。コンパクトで清潔感のある部屋は快適な滞在が期待できる。ドライヤーや各アメニティも備えあり、無料Wi-fiもきちんと繋がる。空港からバスで来ても最寄りのバス停から徒歩約5分ほどで途中に道案内もあり利用しやすいホテル。フロントではグラナダの MAPを貰える。


外観


ロビー


ダブルルーム


シャワールーム


レストルーム


バスタブ

まだ12時前だったが、この日は空いているのかすぐにチェックインし部屋の利用が出来た。融通が利くホテルでとても助かる。

この日は到着早々、かの有名なアルハンブラ宮殿の観光予定があるためカメラ、iPhoneの充電をしっかりとして万全の状態で外へ出た。

アルハンブラ宮殿は、主要部分の見学にはサグラダファミリア同様に予約して入ることが大前提だ。
今回は公式サイトから2ヶ月前に予約をしようと試みたところ既に売り切れ状態で驚いた。そこで、別の方法でチケットを確保。
多様な海外オプショナルツアーを扱うベルトラさんのサイトではまだチケットが残っていた。後にわかるが、何やら裏ルートがあるらしく公式サイトが売り切れていてもこちらで取れることがあるようだ。


グラナダの街


市庁舎

ベルトラさん経由で予約をしたチケットを受け取りに、「日本語情報センター」なる場所へ向かう。ここも大聖堂近くの大通り沿いで市役所隣のビルに入っている。


日本語情報センター

担当の方から日本語オーディオガイドと紙のチケットを頂き、いざ宮殿へ。ちなみにここでは美味しいレストランの場所やバス停の情報など教えていただけた。グラナダ観光で迷った際には訪れてみると良いかもしれない。
お話を聞いたところ詳しい理由は不明だが、ここのスタッフの方が宮殿チケットの入手に特化しているようだ。

アルハンブラ宮殿は無料開放ゾーンと有料ゾーン(チケットが必要なゾーン)があり、有料ゾーンのなかでも最も重要な見どころであるナスル朝宮殿は入場時間が指定される。指定時間を30分以上過ぎてしまうと入場不可となる厳しい決まりがあるため注意が必要だ。
今回取れたチケットは14時入場のため、若干まだ時間がある。ということで大聖堂近くで昼食をとった。

*Los Manueles
ヌエバ広場に面する大通りレジェス・カトリコス通り沿いにあるカジュアルなレストラン。この日は現地のテレビ局が店の料理の撮影に来ておりなんだか賑やかな雰囲気だった。屋内1階はバーのようになっており、2階にテーブル席がある。テラス席も多い。アンダルシア料理を楽しむことが出来る。
グラナダはここに限らず、基本的にどこへ入っても食事時の時間に飲み物を頼むとタパスがタダ!店ごとに異なるタパスが出てくるためハシゴして楽しむことが出来る。


外観


テラス席


イカスミパエリア

この日はアンダルシア風イカスミパエリアを頼んだ。バジルが散らされてお洒落な雰囲気で黒いパエリアが出てきた。とても濃厚な魚介の風味が美味しい料理だった。
因みにタパスはお酒だけでなくソフトドリンクを頼んでもついてくる。今回はミーガスというパンを刻んだようなものに野菜を加えたグラナダの名物料理。


ただで出てくるタパス!

食後、いよいよ宮殿へ。
この中心部からだと、徒歩圏内。バスも出ている。バスを利用する場合は、アルハンブラバスという宮殿への巡回バスを使う。


アルハンブラバス

宮殿へ行く際にはC30番のバスに乗る。バスの番号は停留所の看板に記載がある。料金は1回の乗車あたり一律1.4ユーロで切符は乗車時に運転手さんから購入する。大聖堂前やヌエバ広場から乗ることが出来、宮殿のチケット売り場前まで運行している。

ただ今回は街並みもゆっくり楽しみたいため、歩いて行ってみた。ヌエバ広場横の細い坂道(ゴメレス坂)を上っていく。


ゴメレス坂

坂道の途中は土産屋が多くある。坂道を上った先にあるザクロの門(グラナダ門)をくぐると森に囲まれる。ここをさらに上がってゆくと、裁きの門という宮殿の入り口へたどり着く。


ザクロの門

*アルハンブラ宮殿
グラナダの街の小高い丘の上に広い敷地を有するアルハンブラ宮殿は、スペイン最後のイスラム王朝がのこした傑作。レコンキスタによりイスラム王朝の終焉を迎えても、宮殿だけは残されたまま。それほどまでにこの建物に価値があるということは、誰が見てもわかるだろう。当時は城内にモスクや住宅街が整備され2000人以上の人々が生活していたという。
アルハンブラ宮殿はとにかくチケットがすぐに売り切れてしまうため事前購入を必ずしておくべき。見学の3ヶ月前から購入出来る。ただし購入後はキャンセルや変更不可となる。また、ナスル朝は入場時間指定となる。指定時間を30分以上過ぎると中に入れなくなるため注意が必要。チケットは公式サイトや、オプショナルツアーを取り扱う会社のサイトから購入出来る。


裁きの門

宮殿の敷地内でチケットが必要な場所はアルカサバ、ナスル朝宮殿、ヘネラリフェ。逆にここ以外は自由に出入り可能。

敷地はとても広いため、まわる順番は事前に決めておいた方が良さそう。

ナスル朝宮殿の入り口前は、入場時間が近づくと列が出来始める。
チケットに印刷されたQRコードを読み取られ、早速中へ。まだまだ混み合う時期ではないと思われるが、人はやはり多かった。


ナスル宮入場の列


入り口

見学のメインとなるナスル朝宮殿はおおまかにメスアール宮、コマレス宮、ライオン宮と分かれている。

メスアール宮に属するメスアールの間は、アルハンブラ宮殿に現存する建物の中で最も古い。ここでは政治や裁判が行われていた。
壁に散りばめられたモザイクタイルや、木彫りの天井の装飾が印象的。


メスアールの間の天井


壁のタイル

細やかな装飾


美しいタイル


窓の外にはグラナダの街

中庭は漆喰細工の壁の装飾に目を奪われる。
イスラム教建築に見られる典型的なアラベスク。幾何学模様や植物、文字が密に並べられ神秘的な模様を生み出している。


壁の装飾が美しい


近くで見るとこんな感じ

ナスル朝宮殿で個人的にとても印象的な部分は、壁の装飾ももちろんのことだがそれを差し置いて「天井」だった。
中に入るまで、天井がこんなにも美しく仕上げられているとは正直思っていなかった。
ずっと見上げていたため、出るときには首が痛かった。


大使の間の天井


まるで星空

まるでプラネタリウムかのように星のような装飾が散りばめられたコマレス宮の「大使の間」は圧巻。
象牙や木材を用いて彩られた星空。
部屋の壁は文字を装飾模様とするカリグラフィーで埋め尽くされている。
なんとも神秘的な空間で、声も出ない。

もうひとつ。ライオンの中庭の北に位置する「二姉妹の間」。ここの天井も素晴らしい。
入った瞬間から最後までずっと上を見ていた。細やかすぎる鍾乳石飾りだ。緻密すぎて気が遠くなる。この天井、花弁のように並ぶ石それぞれにも絵が入れ込まれているのだ。しかも色もついている。


鍾乳石飾りの美しい天井

どの部屋にも壁の下方にはタイルが敷き詰められているが、それぞれのデザインが異なり見ていて飽きない。


種類の異なるタイルが敷き詰められる


アラヤネスの中庭


ライオンの中庭


中庭の回廊


カリグラフィーなどが彫り込まれる


ステンドグラスの光が映り込む


小高い丘に建つためグラナダの街並みもよく見える

2時間くらいはナスル朝宮殿にいただろうと思う。

次にアルカサバ、最後にヘネラリフェを見終わった時にはもう日暮れの時間。カメラの充電もほぼゼロ。

要塞であったアルカサバ


アルカサバ内部


ここからの展望も美しい


頂上からの景色


ヘネラリフェの整備された庭


バラ園


水と緑が美しい庭


アセキアの中庭


スルタナの中庭

歩いて街へ下り、少しだけアルバイシン地区を散歩し夕食へ。


ゴメレス坂沿いにあるクラシックギター店


暮れてきたアルバイシン地区の景色

*LEON
ヌエバ広場近くの小道を入ったところにある人気レストラン。なんと日本語のメニューもある。入り口付近は立ち飲みのバーになっているが奥にテーブル席もあり、落ち着いて食事をしたい方におすすめ。グラナダの伝統料理も豊富に用意がある。


外観


内装


日本語メニューもある


ガスパチョはさっぱり!


イカのグリル


入り口すぐは立ち飲みバー

5/14
グラナダを出発し、アンダルシアの白い村めぐりへ!

今回訪れた村はブビオン、カピレイラ、ネルハ、フリヒリアナ、ミハス。
ネルハはもともと予定になかったがガイドさんがうまく時間を調節してくれたため、少し立ち寄ることとなった。

*ブビオン
こぢんまりとした白い村。山の斜面に位置しのどかな風景が広がる。早朝に訪れたため出歩く人も少ない。急な斜面につくられた家の壁には花が飾られ、ほっこりする。


ブビオンの美しい花

白い家に囲まれる


村の教会のタイル


素朴な村

*カピレイラ
ブビオンのとなりに位置する村。同じようにこぢんまりとしている。中心部の広場から少し下ると、山の景色が一望出来るビューポイントがある。カフェやレストラン、土産屋もある。


山の景色が美しい


猫の看板がかわいいレストラン


本物の猫発見!


のどかでのんびりした雰囲気

*ネルハ
「ヨーロッパのバルコニー」と呼ばれ、スペインの人々だけでなくヨーロッパ各国からも多くの人が集まる観光地。山の上ではなく、海のそばにある白い村。真っ青な海が美しく、ビーチもある。


ネルハから見える青い海


教会

観光客も多い

*フリヒリアナ
かつて「スペインで一番美しい村」に選ばれたこともある有名な村。規模も大きめ。レコンキスタでグラナダを追い出されたムーア人たちがここに逃れてきて反乱を起こしたという歴史ある村。家の壁にはところどころに、彼らの抵抗の歴史を描いたタイルが埋め込まれている。
絶景を楽しみながら食事のできるレストランも多いためランチに立ち寄るのもおすすめ。


フリヒリアナは規模が大きめ


カラフルなドアが可愛らしい


青い空によく映える


歴史が刻まれたタイル


白と青のコントラスト


迷路のよう


フリヒリアナの展望を楽しめるレストラン「Bodega de pepe」


村を見渡せる

*ミハス
日本人に人気の高い村。マラガからも近い。ここも規模は大きめ。ロバに乗って村を巡ることも出来る。陶器などを扱う雑貨屋も多く、ショッピングにも最適。他の村に比べると坂道もなだらかで歩きやすい。地中海を見下ろす高台に位置する洞窟のような教会もみどころ。


ミハスも花が飾られた壁が並ぶ


ロバタクシー


教会


雑貨屋さんがたくさん


白い村めぐりの終盤

1日かけてマラガ空港に到着すると、ついにスペインとさよなら。
ふたたびブエリング航空に乗り、イスタンブールへ向かう。


マラガ空港


空港内部

イスタンブール到着後はすぐにホテルへ。

*FEHMIBAY
ブルーモスクから歩いてすぐの好立地な旧市街のホテル。部屋も綺麗に整備されており、ドライヤーなども完備。Wi-Fiもよく繋がる。バスタブつきのシャワールームに、スリッパの用意もあり快適な滞在が期待できる。朝食はホテルの屋上でいただくが、豊富なメニューはもちろんのことテラス席で街の景色を見ながらのんびりするのもおすすめ。


外観


ダブルルーム


シャワー・レストルーム


ミニバー

翌日は1日かけて旧市街の観光が控えているためすぐに就寝。

5/15
今回のホテルの朝食は屋上!


テラス席からの景色


朝食


種類豊富で嬉しい

外へ出るとすぐに旧市街観光の中心地へアクセス出来る。

*アヤソフィア
かつてキリスト教の総主教座が置かれ、またオスマン帝国時代には格式高いモスクとしても利用された建造物。現在は教会でもモスクでもなく、博物館として解放されている。
館内はキリスト教とイスラム教の特徴が共存する、神秘的な内装となっている。


アヤソフィア


入場の際はセキュリティチェック


内部は神秘的な空間


猫も住んでいる?


それぞれの宗教が入り混じる

偶像崇拝が禁止されていたイスラム教の繁栄時に、キリスト教時代のモザイク画には漆喰が塗られてしまったが、現在では一部が剥がされ黄金の壁画を見ることが出来る。


半分漆喰が剥がされた壁画

またアヤソフィアには不思議なジンクスのある柱がある。入って左に位置する「マリアの手形」と称される柱の窪みに親指を入れたまま腕を1回転させることが出来ると、願いが叶うという。


マリアの手形

神聖な雰囲気だけに、何だか本当に叶ってしまうような気がしてしまう。
アヤソフィアの内部は一部修復をしている。大修復ではないため見学に問題はないが、全て終わるには数年かかるそうだ。

*ブルーモスク(スルタンアフメト・モスク)
イスタンブールを代表する旧市街のモスク。アヤソフィアの目と鼻の先にある。徒歩圏内。オスマン帝国代14代スルタンによって7年の歳月をかけて建設された。
現在大修復中のため、ささっと見てすぐに出た。やはり一番みどころの中心部が改装されているためここは終わってからまた来たい。数年前、修復前に入った時にはその美しさに圧倒された。
改装終了にはあと2年ほどかかるそうだ。

ブルーモスク 外観のみ

*トプカプ宮殿
15世紀中ごろから19世紀中ごろまでオスマン帝国の君主が住んだ宮殿。ここもアヤソフィアから徒歩圏内。三方を海に囲まれた丘の上にある。トプが大砲、カプが門を意味しているが緑の多い宮殿の敷地からはあまり想像がつかない。内部はとても広いため、じっくり見ると時間がかかる。またここも一部修復中のため、ささっと見てまわった。


挨拶の門


図書室の天井


図書室


聖遺物博物館


正義の塔


閣議室


閣議室内部の豪華な天井


宮殿中庭

各観光を終えてガラタ橋へ。
移動にはトラムを利用した。市内の交通はトラムがとても便利だ。


トラムの券売機


新市街への移動もトラムが便利


ガラタ橋

ガラタ橋付近はレストランが多く、ランチには最適の場所。
ここでシーフードをいただく。

トルコ料理は世界三大料理のひとつ。基本的に日本人の口にも合い、美味しい。

*Balik Noktasi
ガラタ橋の下に並ぶレストランのうちのひとつ。テラスからは金角湾の景色を楽しみながら食事が出来る。


店内


広めの店内


前菜


ボリューミーなサラダ


大きな魚のグリル


ガラタ橋沿いにはレストランがたくさん!

今回、ラマダンの時期にトルコに訪れたがトルコでは国全体としてそこまで宗教の教えに厳格な国ではなく、断食をしない人々も多い。もちろん人によるが、気にしない現地の人とは昼食を一緒に食べることも可能。断食をしている人の前では気遣いが大切だが、観光客として訪れてレストランで食べることができないということはないため安心出来る。むしろラマダンの時期は昼間人が少ないため、観光には丁度良いかもしれない。


ラマダン期間だけ開催される本市場

ちなみにこのガラタ橋の近くには有名な鯖サンドの店もあり、いつも賑わっている。

食後、ボスポラス海峡クルーズへ。
1時間に1本くらいのペースで出ている。
クルーズ船は1時間ほどかけて、ボスポラス海峡沿いをゆっくり進む。海沿いには上流階級の邸宅から、要塞、宮殿、学校、モスクなど様々な建物が並んでいる。
終わりの方には少し寒くなるかもしれないため羽織るものがあると良さそう。


クルーズ船


船内


モスクが見えたり


要塞が見えたり


宮殿が見えたり!

今回は観光の途中でいくつか旧市街のホテルも見学した。

*Grand Yavuz
弊社でよく利用しているホテルだ。
実際訪れるのは初めてだが、大きく綺麗で立地も中心部に近く、観光には便利。ホテル内にスパやハマムもある。


外観


ロビー


レストラン


ハマム


ツインルーム


シャワー・レストルーム


洗面台


ツインルーム


金庫・スリッパ


スイートルーム


屋上のバー


カフェスペース

*Kybele Hotel
ここはものすごく内装が可愛い!また、立地も文句なしのブティックホテル。こぢんまりとして部屋数も多くはないが、所狭しとつり下げられたトルコランプが美しい。


外観


フロント


ロビー


レストラン


バー


共有スペース


ダブルルーム


シャワー・レストルーム


部屋の天井にもトルコランプ!


冷蔵庫


ミネラルウォーターサービス


スリッパ・アメニティ


トリプルルーム


ファミリールーム

*Seven Hills Hotel
旧市街のど真ん中にある4つ星ホテル。クラシックな雰囲気の部屋はもちろん綺麗だが、屋上は必見!ブルーモスクとアヤソフィアがすぐそこに見える素晴らしい空間で食事を楽しむことが出来る。


外観


外観


ダブルルーム


ダブルルーム


シャワー・レストルーム


トリプルルーム


レストラン


屋上のレストランから見えるアヤソフィア


トルコ風紅茶


トルココーヒー

*Fourseasons Hotel Istanbul Sultanahmet
セブンヒルズの向かいにある5つ星ホテル。セキュリティもサービスもトップクラス、部屋はもちろん中庭に設けられたレストランも美しく居心地の良さそうなホテル。このホテルの屋上からも景色を楽しむことが出来る。


ロビー


フロント


スーペリアルーム


ミネラルウォーターサービス


ミニバー


シャワー・レストルーム


デラックスルーム


屋上テラス


屋上から見えるアヤソフィア


中庭


ラマダン中の特別なディナーメニュー


レストラン

夕食は、別のガイドさんとともに。こちらの方は厳格なイスラム教徒で断食をしている方。一緒に入ったレストランで、断食明けを待つ。日の入りとともに、アザーンが流れ始めると断食明けの合図!ガイドさんはとても嬉しそうにパクパクと食べ始めた。


Baran Restaurant


美味しそうな料理が並ぶ。メインを1つ選んで注文。


サラダやパンやスープがどんどん運ばれてくる


断食明けの人々は嬉しそうに食事をしている

異なる文化体験が出来たところで今回の旅は終了。
空港へ向かう。

ヨーロッパはやはりどこを歩いても絵になる街並みが素晴らしい。昔から残る景観を大切に保っており、その歴史的価値、芸術的価値から世界遺産に登録されている場所も多い。
今回渡航したどの国も、個人的にまた訪れたい。トルコに関しては今回で2度目の渡航だが、何度行ってもやはり良い。アラビア風の雰囲気や食事の美味しさ、ユニークな人々が魅力的。そしてラマダンという貴重な時期に訪れることで異文化生活を垣間見ることも出来た。
実際に行ってみないとわからないことも沢山ある。それを教えてくれるのが旅行の醍醐味だといつも感じている。

お読みいただき、ありがとうございます。


発見のモニュメント・・・★★★
ジェロニモス修道院・・・★★★★
シントラ・・・★★★
オビドス・・・★★★★★
グエル邸・・・★★★★★
サグラダ・ファミリア・・・★★★★★
カサ・ミラ・・・★★★
グエル公園・・・★★★★
カサ・ビセンス・・・★★★★★
アルハンブラ宮殿・・・★★★★★
アンダルシアの白い村・・・★★★★★
アヤソフィア・・・★★★★★

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