深夜便で時間を有効活用して行く、オーロラだけじゃないラップランドの町「レヴィ」

深夜便で時間を有効活用して行く、オーロラだけじゃないラップランドの町「レヴィ」

深夜便で時間を有効活用して行く、オーロラだけじゃないラップランドの町「レヴィ」

今回、突如舞い降りた北欧・フィンランドの旅。
別に暑い所が得意なわけではないが、寒いのがとっても苦手!な私は
天気予報で見る気温にビクビクしながら荷造りを進めた。
さすがに4月中旬なので、普通そんなにビビる必要はないのだが、暖かそうな服をたくさん詰めて、2泊分の荷物とは思えない荷物量となった。

え、フィンランドなのに2泊?国間違えてない?と友人にも不思議がられたが、
今回向かうのは紛れもなくフィンランド。しかもヘルシンキとレヴィの2本立てだ。
そんな強行にも思われる行程を可能にしたのが、関空から週2便飛んでいるフィンランド航空の深夜便だ。

往路は人生初のビジネスクラスを利用させていただいた。


マリメッコ


朝食

横になって寝ることができる快適さを噛み締めながら、ヘルシンキに到着。
朝から観光だったが疲れもほぼなく一日をスタートできた。

<今回の旅のスケジュール>
DAY 1
23:20 関西空港集合

DAY2
01:25 フィンランド航空68便にて関空出発
05:40 ヘルシンキ到着
ホテルインスペクションとヘルシンキ観光
サウナ体験
16:20 ヘルシンキからラップランド地方の町レヴィへ
17:50 レヴィ到着

DAY3
ホテルインスペクション、スキー体験、サウナ体験

DAY4
ホテルインスペクション
13:50 レヴィよりヘルシンキへ
15:10 ヘルシンキ着
17:20 ヘルシンキ発

DAY5
08:55 関西空港到着

ヘルシンキは乗り継ぎの間にさらっと観光したのだが、
月曜・火曜と2日休みが取れれば、上記のようなスケジュールは可能だ。
あまり休みが取れない方もヨーロッパに旅行に行くことができる大変嬉しいフライトだ。

さて、半日もないヘルシンキにて何をしたのかというと
市内観光かつ先日まで劇場公開されていた映画「雪の華」のロケ地巡りから始まり、最後はバルト海で締めた。

市内観光は車でさーっと回ったが、時間があれば是非歩きたい。
街並みや雰囲気にうっとりして歩いているだけで楽しいと思う。


ヘルシンキ中央駅


バーガーキングですらこのお洒落度


ヘルシンキの街並み


大聖堂


元老院広場

奥のSofiankatuという通りが大聖堂から見て中心に来ないのが違和感だったが、通りのほうが先にできた為だった。かなり古いらしい。

この通りを抜けるとマーケット広場。
石の亀がたくさんいた。

休憩がてら立ち寄ったムーミンカフェ


フィンランドといえばムーミン!

観光のあと、昼食とサウナ体験をしたが、レヴィでのサウナ体験がもっと強烈だったので、お話はそちらで。
足早にヘルシンキを去り、飛行機でレヴィへ。


キッティラ空港(レヴィ)

レヴィはスキーのコースがいくつもあり、オーロラも見られる町として観光客が訪れる。
今回はオーロラのシーズンはほぼ終わりだったので、多かったのは週末にスキーをしに来た感じの人々だった。
町は空港から車で15分ほど。中心地も徒歩ですぐに回れる小さな町だが、できることはたくさんある。また、スーパーやレストラン、パブなども徒歩圏にあるので便利だ。
夕陽を見に行ったり、中心地傍でないスキーコースに行ったりするとなると徒歩では難しいが、それでもせいぜい車で15分くらいだ。とっても簡単である。

シーズンはオーロラツアーもあるが、徒歩でも湖の方向へ歩けば暗くなるので見えると思う。今回もそこに2晩行ってみたが、日の入りが21時半頃になっている4月中旬にもなると相当な好条件が必要そうだった。

5月に入った頃には町にみられる雪も溶けてしまうようだが、
まだ雪があったので、レヴィでの過ごし方として10年ぶりくらいのスキーをした。


皆久しぶりなので、入念に準備。

町の中心から見えるZERO POINTにあるコースは大変急だったので、ザ・ビギナーには厳しすぎるよ、と怯えていたがちゃんと緩い初心者コースも用意があった。
90分ほどの体験だったかと思うが、少し感覚を取り戻して、もっとやりたい!という気持ちになったところでスキー場を後にした。


楽しかった!

午後は映画「雪の華」でも使用されたエルフ・ハイダウェイというテーマパーク?のようなところでサウナ体験をした。コンディションが整っていれば、ハスキーそり体験もできたようだが、雪が溶けすぎていた。ならばハスキーだけでも!と面会させていただき、癒された。
そしてそのあとに待ち構えていたサウナ体験がなんとも強烈だった。


エルフ・ハイダウェイ入り口付近


人懐っこい!


ハスキーそりリベンジしたい。

フィンランド人の家庭には必ずサウナがあるというほどフィンランド人にとって大切なサウナ。
よくテレビで真冬に湖や川に飛び込んでいる外人を見ては、嘘だろ?と思っていたが、先に寄ったヘルシンキのマーケットの辺りでもそういった人々を目にした。
また、私達もヘルシンキですでにバルト海に浸かってきたが、ここでのサウナはまた一味異なり、強烈な体験となった。

あたり一面は雪景色。川や湖も凍るほどである。
そこに穴をあけて水に浸かれるようにされた場所「アバント」がバルト海に変わる熱覚ましのステージだ。水温は2,3度かと思われる。
サウナで十分に温まったあと、毛糸の靴下を履いてアバントへの雪道を進む。
この時点では寒さはあまり感じない。
アバントの中はやはり冷たい。だが、一番辛いのは帰りのサウナまでの雪道だった。
私は一応入ることはできるが、お風呂にでも浸かっているかのような他のメンバーが達していた境地までは残念ながら突入できなかった。
しかし、そのあとのジャグジーをご褒美に頑張った。
ジャグジーに入ると針を刺されたかのような感覚に一瞬陥る。
それがまた面白い。このルーティーンを時間の限り繰り返す。
日本のサウナは得意じゃないけれど、皆をクレイジーにしてくれるフィンランド式サウナがとっても面白かった。


サウナ


雪景色の中でジャグジー


アバント!ここからの帰り道が辛い。

これまで次々と予想を超えてくる体験に終始アドレナリンが出っぱなしだった気がするが、
夕食の後に見に行った夕陽がとても綺麗で最後に心が落ち着いた。
ラップランドの夕陽は何層にも分かれてグラデーションのようになるようだ。
この写真を撮ったのが21時半頃だというのが驚き。日が沈まない白夜が近いので、日が沈むのが遅く、沈んだ後もほんのり明るい。
この景色を見るために来てもいいのではないか、と思うくらい綺麗だった。


沈みかけの夕陽


沈んだあとの空


夕陽が沈んだあとの街の空

総じてレヴィという町は弾丸でも楽しめるし、長期滞在でも楽しめると思う。
ファミリー向けのお部屋を用意しているホテルも多く、サウナ付きのアパートメントタイプのお部屋もあるので、卒業旅行など皆でワイワイするのにも向いていると思う。

他にも街の中心地から車で10分くらいのところにガラスイグルーを提供するホテルがある。ベッドに寝転がって空を見ながらオーロラを待つ。最悪オーロラが見ることができなくても、暖かい所で星空をぼんやり眺められるなんて贅沢だなあ。是非ともいつかは滞在してみたいなあと思った。


ガラスイグルー

最後になりますが、この度のファムツアーを企画してくださった皆様、一緒に旅行をしてくださった皆様に心より感謝いたします。

*スタッフおすすめ度*
・フィンランド航空深夜便 ★★★★
時間が有効活用できる!ヨーロッパが近い!乗り継ぎが簡単!

・フィンランド式サウナ ★★★★
日本でサウナ苦手でもまずはトライ。絶対にはまって最後はクレイジーになります。

・レヴィ ★★★★
ゆっくり型の滞在でも、弾丸型の滞在でも、少人数でのご旅行でも、ファミリーのご旅行でも、対応力ありありのスキーリゾート地です。オーロラシーズンに再訪したい!

2019年4月 東

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