Best in Balkan. Timelessなマケドニアの食と自然に惚れる

Best in Balkan. Timelessなマケドニアの食と自然に惚れる



マケドニア観光支援・開発局の全面バックアップにて今回は日本旅行業協会(JATA)の主催でマケドニアの研修旅行に参加させて頂きました。全く予備知識もない中で、先月のパキスタン出張でアレクサンダー大王の生誕地な事を知り、繋がる世界を楽しみにしていました。北にコソボとセルビア、東にブルガリア、西にアルバニア、南にギリシャ、五つの国と国境を接しバルカン半島に位置しています。また出発前に頂いた政府観光局の資料に目を通すと何と、かのマザーテレサが生誕し、今尚博物館や生家跡がスコピエ市内に残っています。また街の建物には、尊敬の念からかテレサのプレートが入り口に嵌められ崇められています。



マケドニアの首都スコピエには、ターキッシュエアラインズを利用しイスタンブールで乗り継ぎ約18時間で到着しました。往復共に接続も悪くなく、日本からは第一の選択肢になるでしょう。最近は、カタール航空やオーストリア航空も乗り入れていますので、以外と身近になりました。到着日には、マケドニア在日本大使館の全権特命大使である羽田恵子大使と昼食を共にする貴重な機会を頂き、マケドニア国内の現状や観光事情を知る事ができ、これからより観光産業に力を入れたいマケドニアをより実感する事が出来ました。昨年には、在日本大使館も設置されたので、何があっても安心です。
特徴的な赤と黄色のマケドニア国旗は、独立の為に流した血と太陽がモチーフになっているそうです。太陽が国旗に描かれるくらい、晴天日が多いことでも知られ、年間280日は晴天日との事です。そのおかげで新鮮なオーガニックの生野菜と赤ワインのクオリティは非常に高いです。


スコピエの市内の中央には、シンボルのアレクサンダー大王の大きな像が聳え建っています。しかしながらギリシャへの配慮から戦士の像と名乗っているそうです。また4、5年前に政府の政策で街の至る所に立派なモニュメントが建築され、市内観光の際は、その数の多さに驚かされます。また1963年の大地震で市内の大部分が破壊されてしまったそうです。
復興の都市計画は、日本人建築家の丹下健三氏を策定したことから、日本にも所縁があります。歴史的な建物は多くが再建された為、街中が真新しく感じました。また空港から市内への車中では、ベオグラード、ソフィア、アテネの標識が目に付き、隣国との距離の近さを実感します。






スコピエ市内から約1時間でマケドニアのハイライトの一つであるマトカ峡谷に行く事が出来ます。スピリチュアルな自然の中の峡谷内で、新鮮な空気がとても美味しく感じます。週末には、マケドニアの人で賑わうそうです。また峡谷内のボートクルーズでは、ヴレロ洞窟にも行きます。残念ながら大雨に打たれ引き返した為、今回は行けませんでしたが、きっと素晴らしい事でしょう。



2日目にはマヴロボ国立公園内にあるbistra hotelに滞在しました。到着日は豪雨の中でしたが、翌朝は快晴でマケドニア人にとっての山間の別荘地で夏は40度にもなる市内からの避暑地として、冬は高原のスキーリゾートとして人気です。新鮮な空気に心も体も洗われました。緑が生い茂り、雪が残る周りの山に道中の景色はアルプスを思い起こされます。






マケドニアの旅のハイライトでもあるオフリドは、世界でも30件台しかない自然と文化の複合の世界遺産になっています。ゆっくりとした時間の流れるマケドニアでも、一際目を惹く美しい湖と歴史的な旧市街は、一度訪れれば、素晴らしさを実感出来るでしょう。
物価も安い為、オフリドでロングステイしたいとの声も聞かれるほどでした。
海のないマケドニアでは、オフリド湖畔にビーチのあるリゾートが建ち並びます。街の中心の湖畔のレストランでは湖で取れたトラウトがオススメです。食事だけでなくカフェなどでゆっくりとリラックスするのが良いでしょう。
オフリドから約30分の聖ネウム僧院や水の博物館も是非訪れて欲しい場所です。ドリム川からオフリド湖へ流れ込む澄んだ透明の水には、オフリド湖の水が綺麗で美しい理由に納得するはずです。またドリム川でのショートクルーズは、澄んだ水のため、湧き出る水が肉眼でも見る事が出来ます。














今回はスコピエとオフリドで、合計30社のホテルおよび現地旅行会社とミーティングする機会を頂きました。バルカン半島全体のアピールと共に、マケドニア共和国をセールスする熱意をさらに感じる事が出来ました。現地旅行社の方もバルカン半島の隣国とのコンビネーションでマケドニアにも、是非訪れて欲しいと提案されました。しかしながら今回の旅で実感したのは、真のマケドニアの素晴らしさを感じるには、マケドニアだけで一国で訪問すること事がベストでしょう。それだけマケドニアには観光資源が溢れています。それでこそバルカン一のホスピタリティを実際に肌で感じる事が出来るでしょう。
そして今回参加した方との共通の意見として、食事とワインのクオリティの高さには驚かされました。毎食の前菜には、新鮮なオーガニック野菜のサラダとホームメイドのパンにアイバン(パプリカのペースト状のソース)の組み合わせは絶品です。またメインには、丸ごと1匹の魚かお肉の盛り合わせには食べ切るのが不可能なくらい大満足です。強いて言えば、トルコからの影響でトルコの甘すぎるデザートが出て来るのが残念なくらいです。そしてマケドニアで作られた赤ワインを食事の際には、毎食欠かしてはいけません。美味しすぎて、毎食お腹いっぱい食べ過ぎ、帰国後の体重増加を気にする会話が旅の後半には増えていきました。全員がお土産にマケドニア産の赤ワインを沢山買い込んだ事実が全てを物語っています。





なかなか日本人には知識や馴染みもありませんが、ヨーロッパや隣国では物価の安さから密かな人気になっています。自然と食事に癒されるマケドニアでTIMELESSな時間を過ごすのがオススメです。きっと五年後にはクロアチアに次ぐバルカン半島の観光国になっているでしょう。

【スタッフおススメ度】
スコピエ★★★★ 偉人の足跡を辿る
オフリド★★★★★ 湖畔でゆっくり過ごしたい
ワイン★★★★ 毎食の食事に欠かせない。

(2018年5月 大道 隆宏)

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