感激の気球体験!!リトアニアでのお楽しみ

感激の気球体験!!リトアニアでのお楽しみ


フィンランド航空さん、リトアニア政府観光局さんのご招待で、リトアニアを訪れる機会を得た。夏至が近いこともあり1日が最も長い季節に、まさに朝から晩まで充実の観光となった。
フィンランド航空はヨーロッパへ日本から最短で行ける航空会社。今回エコノミーコンフォートを利用させてもらったのだが、エコノミー席よりも足元が広めで前の席の下に荷物を置いても余裕がある。そしてアイマスクなどのアメニティキットが入ったマリメッコのポーチ付きなのもうれしい。
ヘルシンキでの乗り継ぎも日本語案内があり安心だ。
今回リトアニアで訪れたのは首都ビリ二ュスと郊外のトラカイ。
トラカイはビリニュスから車で30-40分ほどの郊外で14-16世紀に首都がおかれていた町。現在はカライメというトルコ系の少数民族が伝統を守りながら暮らしている。カラフルな家々と通りに面して3つ並ぶ窓が伝統的な住居で何とも言えずかわいらしい。


そしてトラカイ観光でメインのトラカイ城はゲーム好きな人には「まさにドラクエの世界」との評判なのだとか。実際のゲームをやったことがないのでその感じがわからなかったのが残念だが、湖上に浮かぶ赤レンガの古城は絵本に出てきそうなかわいいお城だ。


湖上クルーズ船

水鳥の親子

トラカイおすすめグルメは名物キビナイ。カライメの民族料理でお肉や野菜が入ったパイは中身がギュッと詰まって食べごたえ十分。素朴な味でおいしかった。


キビナイのレストラン看板

首都ビリ二ュスでは旧市街を散策。この旧市街は東ヨーロッパの中で最も広いものの一つだ。といっても他の国の旧市街のように城壁や運河のようなはっきりとした境界は現在はなく、唯一の名残である夜明けの門から大聖堂までいくつか通りの名を変え、南北に続いているのが旧市街のメインストリートとなる。





旧市街内には数多くの教会が建ち並び、中世の雰囲気を保ちつつ、おしゃれなレストランや雑貨屋、ギャラリーがそこここにあり、歩いているだけ楽しい。





アートホテルの壁画

リトアニアは琥珀が名産で琥珀を集めたギャラリーがある。博物館に匹敵する量と質を集め、琥珀に閉じ込められた虫も展示されている。その虫は拡大鏡で見ることができ、映画「ジュラシックパーク」のようで面白かった。
旧市街にはウジュピスという地域がある。なんとここは自称独立国のウジュピス共和国なのだ。憲法や国歌もあり、独立記念日の4月1日には玄関口の橋に検問所も設けられるらしい(エイプリルフールなのがまた粋だ)。ビリニュスのモンマルトルとも言われるこの地はアート関係の学生や若者が住み、整備された旧市街より旧市街らしいとの意見もあるようだ。今回は車で通り過ぎただけでゆっくり見る時間がなかったが興味深く印象に残った。
ビニリュスでも名物グルメを味わった。ツェペリナイはジャガイモのお団子にお肉を入れたものなのだが、ジャガイモの中にお肉というとコロッケが思い浮かび、それをイメージして食べると全く異なる食感に一瞬?マークが浮かんでしまった。食感はまさにお団子でモチモチ。日本人にはボリュームがあるので、シェアするのがお勧めだ。

デザートはシャコーティスというモミの木のようなバームクーヘン。誕生日やクリスマスなど大勢人が集まる機会によく食べるそうで大きいものだと1メートル級のものからお土産サイズの小さいものもあり、味はバームクーヘンそのものだが、より生地がしっかりしていてみんなでわいわい食べるのにぴったりだ。

ナイフで切り分ける

リトアニアはビール大国でもある。ブルワリーを兼ねたレストランがいくつもあって、飲み比べもでき、お値段もリーズナブル。ビール好きな人にはうってつけだ。私はアルコールがダメなのだが、おいしいノンアルコールビールをいただいた。香ばしくて甘いジュースのような初めての味。日本にはないくせになりそうなおいしさだった。

とっておきは気球体験。気球の観光というとケニアやトルコが有名だが、実はリトアニアも気球が名物で夏には毎日のようにあがり、人口比に対して世界一気球が多いとのこと。飛んでいるところはテレビや画像などで見たことはあるが、バルーンがどうやって広がっていくのか、準備段階から見ることができて面白かった。




気球というと朝早いイメージだがリトアニアでは夜でも乗ることができる(でも十分明るい)。風の状況を見ての出発となるので予定より多少遅れての出発。高いところは苦手ではないが気球は初めてなので少し緊張したものの、いったん浮き上がるとどんどん高度を上げていき、飛行も安定しているのでリラックスして空中散歩を楽しむことができた。気球がこんなに心地よいとは!途中他の気球の高度が下がって上から見ると道路すれすれに見えたりするから「あれは大丈夫なのか」と心配したり、郊外の住宅は庭が広くてびっくりしたり、その庭にいる人たちが手を振ってくれたりと約1時間があっという間で最高のひとときだった。

バルーンを見上げる

見物客も




旧市街の眺め

夜10:00ごろの夕日

リトアニアの人々は温かく、時間は穏やかに流れとても居心地がよい国だった。
Iki(イキ)=またね!リトアニア。
スタッフおすすめ
ビニリュス 旧市街がかわいい ★★★★★
トラカイ ★★★★
気球 ★★★★★
(2017年6月 平田真美)
リトアニア
フィンランド

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