ベトナムの最新リゾートエリア、ランコービーチ考察

ベトナムの最新リゾートエリア、ランコービーチ考察

(漁師さんの船とランコービーチ)

(ダナンから1時間のホイアンの街角)

(ダナンから1時間のホイアンの街角)

ベトナム北部にある首都ハノイ、南部のホーチミンその真ん中にあるのが、ダナン。ベトナム第3の都市でまもなく東京からの直行便も就航します(7月予定です)。ベトナムのリゾートというと、ニャチャンやフーコック島が有名ですが、今そのダナンにリゾートホテルが続々とオープンしています。個人的には街歩きが好きなので、いや、正確に言うと一緒にリゾートでのんびりする旅の友もいないので、ほとんど海に近いところは旅行先として選ばないのですが、とあるリゾートチェーンがオープンして、以前から気になっていたダナンを今回の目的地にしました。


(ダナン)

ホーチミンから飛行機で1時間のニャチャンには超高級からお手頃なリゾートホテルまで、選択肢があり、お子さま連れのファミリーや、カップル、一人旅の方までシーズンを問わずどんな方にも大人気。昔は(といっても7年くらい前だったと思います)照明がなく、夜間は飛行機が離発着できないくらい小さな空港でしたが、今やフライトも増えてぐんと行きやすくなりました。そんなベトナムリゾートの代名詞、ニャチャンを追い抜いてしまいそうな勢いでダナンのリゾート開発が進んでいます。

(ベトナムのサンドイッチ、バインミー)

ダナンは世界遺産のホイアン、フエのからそれぞれ1時間くらいのところにあるベトナム第3の都市です。前回私がダナンを訪れた時は、まさにホイアンとフエに行くために空港を利用しただけという本当にただの通過点のような感じでした。今回の旅行でダナン空港からホテルまでの途中でダナンを車で走りましたが、素通りしてしまうのがもったいないくらい、賑やかで活気のある街。ベトナムでは都会の溢れかえるバイクはお約束ですが、ダナンももちろん。車がバイクに遠慮しながら走っています。街角ではベトナムの国民食とも言えるフォー(麺)、フランス植民地時代の名残、バインミー(フランスパンのサンドイッチ)を売る屋台や食堂があったりして、食べ歩きも楽しい街です。
そんなダナンのリゾート開発の現場は空港から20分ほどのところにある南シナ海沿い。すでに営業を始めているリゾートだけでも10以上。まさにリゾート銀座。海岸沿いの南端にはトラクターや工事中のネットがかかっていたりして、まだまだホテルが増えそうです。ヴィラタイプからホテルタイプまでいろんな種類と、お値段の幅も広く予算と目的に応じて決められます。中には滞在中にスパ、マッサージが受け放題という、気前の良すぎるリゾートもあります。弊社ベトナムのパンフレットでもたくさんのホテルをご紹介しています。

(ラグーナ・ランコー)

(ランコー村の漁師さん)

<(カキの加工中です) /font>

(カキがおいしいランコー)

(ランコーはマングローブに囲まれています)

ダナンのリゾート開発が進むなか、ダナン空港から1時間ほどのところにあるランコービーチに2012年末、バンヤンツリーホテルとアンサナホテルがラグーナ・ランコーという名前で一大複合リゾートがオープンしました。真っ青な海と深い緑の山に囲まれる、手つかずの大自然が魅力です。このビーチがある村は漁村で、今もほとんどの住民が漁業に携わっているそうです。名産はカキ(もちろん養殖ではなく天然です)とロブスター。ホテルの敷地を一歩でれば特産のカキやロブスターを加工し(といってもその辺の道路の隅っこで、手で殻を割ったり完全手作業・・・)、カゴを肩から下げて市場やレストランに売りに行く漁師さんの姿を見かけます。かねてから行きたかったところ、ラグーナ・ランコーのバンヤンツリーに宿泊したくしばらくの間お仕事のお休みをいただきました。アンサナはセールスマネージャーさんにお願いをしてお部屋などを見学させていただきました。

(ラグーンプールヴィラ)

(ラグーンプールヴィラ)

バンヤンツリーホテルのお部屋タイプは、ジャグジーのついたビーチプールヴィラとラグーンプールヴィラの2カテゴリ。ビーチヴィラの場合、お部屋からそのままビーチにアクセスできるのが魅力です。ラグーンヴィラでもプライベートプールがついていて、目の前に広がる真っ青なラグーンが広がっています。私が到着した日はシンガポール人のカップルがリゾートで結婚式をあげるということで、ホテルスタッフも総出で、ガーデンに飾り付けをして大忙しの様子でした。

(バンヤンツリースパ)

(アンサナスパのトリートメントルーム)

バンヤンツリーとアンサナ、両方とも強みとしているのは、充実したスパの施設とその技術です。東京では他のスタッフはオフィスでバリバリ仕事をしているであろう時間に、私はスパへ・・・もうたまらない瞬間です!どちらの施設でも極楽浄土に行ってしまいそうなくらい最高に丁寧なサービスが受けられます。スタッフは世界に3ヶ所あるセンターで研修を受けて、資格が取れたスタッフのみ採用されているとのこと。確かに担当してくださった方はとてもやさしくておだやかな方で素晴らしい腕前でした。一瞬、いやしばらく意識が飛びました。日本で受けたら結構なお値段のマッサージが、ベトナムということもありお手頃。ここに泊まるならぜひトライしていただきたい。お隣のバンヤンツリーにはバンヤンツリースパがアンサナホテルにはアンサナスパが、それぞれ1か所ずつあります。アンサナスパではバンヤンツリースパよりさらにお手頃なお値段で本格スパを体験できます。アンサナスパの雰囲気の方がよりカジュアルで、使用するオイルの香りがフルーツな感じ、バンヤンツリースパはよりスパイシーな香りのするスパでした。

(ホイアンの名物ホワイトローズ)

(海が見渡せるレストラン)

(バンヤンツリー内にあるバー、クワン。図書館という意味)

スパトリートメントを受けるとお腹が空いてきます。ラグーナ・ランコーには計7つのレストランとバーがあります。リゾートの間はバギーで移動するか、もしくはキャナル(運河)が通っていて、イカダに乗って移動をすれば、どこにあるレストランも気軽に利用できます。ベトナム料理をはじめとするアジアの料理(もちろん寿司と和食も!)、本格イタリアン、ベトナム語で図書館という名前のついた静かで落ち着けるバーまで、基本をおさえつつ、ユニークなメニューと雰囲気のレストラン。たくさんの選択肢のおかげで、よっぽど食事にうるさい人も大満足ではないでしょうか。ちなみにプールサイドレストランのホイアン名物、ホワイトローズ(水餃子の変形版でしょうか??)と朝ごはんのマフィンは絶品です!

(やさしかったバトラーさん)

バンヤンツリーではリゾート到着後から、出発までヴィラホストと呼ばれる、バトラーさんがつきます。私の部屋にはノックさんという、とってもキュートな女性が一生懸命細かいリクエストに対応してくださいました。ありがとうございました。この場を借りてお礼を言いたいと思います。到着するなりスパの予約やら、翌日のツアーの出発時間の調整、お金の両替などなど・・・申し訳ないくらいの数のお願いをしてしまいました。ここのバトラーさんがすごいのは、スパのロビーにいても、朝ごはんを食べていても、必要に応じてひょっこり現れて常にゲストの様子を確認していること。どこにいるスタッフの方もおそらく一度顔を見たら、どのお部屋のお客さんか、担当のバトラーさんがだれか把握していて、かなりの連携をとっているものと思われます。最後はお部屋にサービスされるフルーツの好みまで聞かれて、そのきめ細やかさは感動もの。そんな細かいところにまで!!私もそのくらい気の利く人間になりたい!!とわが身を振り返ってしまうくらいでした。1歩ずつ、いつもいつも私の先を見て動いてくれるバトラーさんでした。本当にお世話になりました。

(緑が気持ちのよいバスルーム)

バンヤンツリーのラグーンプールヴィラは131平米。緑に囲まれたバスルームとプライベートプール、目の前に広がるラグーンが美しいお部屋です。フリーWIFIはもちろん、マルチタスクTVといわれるコンピューター兼テレビ(施設内のレストランやスパの予約、テレビ、DVDも見られる複合テレビでしょうか・・・)も機能的、エスプレッソマシーンも完備しています。いつでも外に出かけて戻ってくると、お香がたかれています。いつでもヴィラはあのスパの香りがします。どこまでも快適なお部屋で、もうここに住みつきたい!

(アンサナのお部屋)

一方のアンサナはもっとカジュアル。大きな窓からは明るい日が差し込んで、気持ちのよいお部屋です。残念ながら全室プールつきではないのですが、プールのないお部屋はバルコニーがついて、リゾート全体を見渡せます。全室バスタブ付きで、なくてはならないWIFIももちろんフリー。基本的なお部屋の設備はバンヤンツリーとほぼ同じで、アンサナにお泊りの方もバンヤンツリーのレストランやスパが利用できます。

(300メートルのプール)

アンサナの自慢は全長300メートルもあるプール!アンサナの敷地内を蛇行するようにプールがあります。リゾートのプールってどうしても混みあうシーズンは混みあいますよね。どの場所にお部屋があっても、簡単にアクセスできるプールっていいですね。お部屋のタイプもデラックスルームをベースに6種類。幅広い人数に対応するお部屋はまさにファミリー向け。1軒家のような3階建てのペントハウスもあったりして、目的に応じて選ぶことができます。

(イカダでリゾート内を移動する)

(シャトルで簡単に行けます、ホイアン)

これまでお伝えしてきたランコー村の一大リゾート地、バンヤンツリーとアンサナでは5つ星以上の設備が整ったお部屋と、おいしい食事、極楽スパときれいな海、深い緑の山に囲まれて本当に快適な滞在ができます。開発の進むダナンのリゾート銀座では立ち並ぶホテル同士が近く、隣のホテルから隣の建物が見えてしまう現実もあります。ランコー村の良さは手つかずの大自然に囲まれた環境と、独り占めできてしまいそうな静かな海辺、素朴で明るい現地の人にあると思います。そんな素晴らしいロケーションがもしかすると少しマイナス点ではないかと思われる方もいるのではないでしょうか。ぼんぼりの灯りがきれいなホイアンまでは車で約2時間、世界遺産のフエまでは車で1時間。ちょっとそこまで観光に・・・、ちょっとそこまで屋台料理を食べに、とはいきません。やっぱり人間は2つのいいことを1度に得ることってできないんですね・・・。そこで最近始まったのが、フエとホイアンまでのシャトルバスサービス。1日に午前、午後の1本づつ、それぞれの行先に向けてシャトルが出ています。現地では観光するもよし、食べ歩きもよしで自由に散策できます。バスに戻れば、いつも笑顔のドライバーさんから冷たいおしぼりとお水で迎えられます。細かいところまで5つ星のサービスでとっても快適です。このシャトルはもちろんラグーナ・ランコーのサービスですのでバンヤンツリーとアンサナ、どちらに泊まっていても利用が可能です。

(ラグーナ・ランコー内のラグーン)

(ランコービーチを遠くから眺める)

中部ベトナムにはたくさんの文化遺産が残っています。昔フエが古都だった頃の王宮が今でもきれいに残されています。またかつて1000人もの日本人が暮らし日本人町をつくったホイアン。夜は灯りがともりノスタルジックな雰囲気です。こんなエリアに今、国際ブランドのリゾートホテルが次々とオープンしています。その中でランコービーチはロケーション、雰囲気ともにひときわ目立ちます。リゾートと言ってもバリ島やプーケット島とはまたちがう穏やかで静かな海が魅力。牧歌的な風景と、なつかしく古めかしい景色・・・最新の設備をもったホテルとおいしい食事、ベトナムらしさをたっぷり盛り込んだリゾート、それがラグーナ・ランコーだと思います。いつもと同じリゾートに飽きてしまったら、静かでプライベートな休暇を過ごすなら、ラグーナ・ランコーへおでかけください。
(2014年3月 吉木 真耶)
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