ベトナム研修 ハノイ4日間

ベトナム研修 ハノイ4日間

アシアナ航空がソウル~ハノイに就航することになり、ソウル乗り継ぎでのベトナム研修。思いもつかないルートだが乗り継ぎも良く、トランジットならば仁川空港の免税店での買い物ができるし、日数に余裕のある方ならばベトナムと韓国が両方満喫できるに違いない。
5月に初めてベトナムに訪れ、その時はホーチミン滞在のみだったが、今回はそのハノイ編。現地滞在は丸二日というスケジュールでちょっとハードだけれど見所凝縮。他社の方々とご一緒ということもあり、普段ではなかなかない状況に不安と緊張と一緒に旅立つ事になった。


(ハノイに到着)
既に夜遅い時間だったので、熱帯の暑苦しさはさほど感じなかった。外は真っ暗というより真っ黒。夜の23時以降はお店はやっていないので、24時間便利な生活をしている私たちにとってはあまり出会うことのない状況かもしれない。現地ガイドさんの「明日になれば景色が良く見えますから」という言葉を楽しみに本日はひとまずホテルにてゆっくり休息。今回はハノイ唯一の日系ホテルである「日航ハノイ」に宿泊させていただいた。
こんなに素敵な部屋に泊まれるなんて!と、フライトの疲れも吹き飛んでしまう。
しかし次の朝はけたたましいクラクションの音で目覚ましよりも早く起きてしまうことになる。12階であったにもかかわらず・・・。

(バッチャン村へ)
模様は手書きです様々な陶器類

今思えば知り合いが使っていたカップがバッチャン焼きであった。とても可愛くて私もそのカップが好きになってしまい、話を聞けば現地に行って気に入ったものを買ってきたとの事だった。嬉しそうにバッチャン焼きでお茶を飲む彼女を未だに覚えている。その時の遠かった思いが今まさに叶ったのだ。そしてバッチャンに来たという喜びは買い物へのエンジンに切り替わる。
今では名も知れたバッチャン焼き。最近では日本でもちょっと探せばお目にかかることができる。陶器生産によりどんな発展している村なのかと考えていたが、予想以上に小さく素朴な村だった。今では少ない昔ながらのかまど
いくつかの工房を見せてもらったが、今では使う人がいなくなってしまったが昔ながらのかまどを見せていただいたはちょっと貴重だったかもしれない。薬品につけ、絵をつける。その手作業一つ一つがあの味を出していたのだ。絵付けをしている女の子達が時おり話をしながら作業している様子がほほえましかった。

(龍が舞い降りる場所)
上、下:ハーロン湾
その幻想的な光景は誰でも一度は何かで見たことがあるだろう。「ハーロン」とは龍が舞い降りるという意味だそうだ。龍は架空の生き物だけれど、世界の多くではその存在が神のような不思議なものとして信じられている。それが舞い降りるにふさわしい場所がここだと言うのだろう。
船着場に着くと、さすがに観光客がたくさんいた。
やきもきしながら船に乗る順番を待つこと少々、「ハーロン湾クルーズ」の出発である。
すぐその辺にあの岩々がやたらにあると思っていたのだが、そうではないらしい。霞も手伝って、よく周りが見えない。ポイントまで行くのにちょっと時間を要するようで、それまではお昼ご飯を食べながら待機である。食事内容は海鮮中心で、蒸し海老・シャコ・蟹・お約束の?揚げ春巻き・その他色々。どれもおいしくて、話も弾み、食事に大夢中。ここが何処であるかを一瞬誰もが忘れてしまうだろう。(おそらく海老の皮むきも原因・・・)
ふと気づけば、絶景が目の前に広がっていた。
言葉の代わりに、溜息がでる。「すごい」とか「きれい」意外にもっといい表現があればとつくづく感じる時だった。
さて、絶景を前に癒されるのもつかの間、ひとつの島に着くと鍾乳洞を見学しに行くと言う。見なくても分かったのは急な階段を上るという事だった。
その鍾乳洞の大きい事!まさかこの場所にあると思いもしなかった。
すぐに汗だくになり、弱った体には結構キツイ階段を登りに上ってそれらしき入り口に到着。中も観光用にきちんと道が整備されていて(途中で道がわからないところもなくはないが)ライトアップも手伝い、不思議な光景の鍾乳洞だ。自然の力は本当にスゴイと思った。そして一行はもうひとつの鍾乳洞を見るため更に登ってゆく・・・。
(市内の観光)ホーチミン廟
ホアンキエム湖(伝説の亀が住む)
ハノイにあるホテルを何件か視察し、午後は市内の観光。
ガイドブックに載っているような場所を一回り。今回訪れたこの時期はホーチミン廟を見学することができなかったのが残念!ベトナムの英雄であるホーチミン、その遺体はここのガラスケースに安置されている為見学する事ができる。正直ちょっと驚きました。
観光客と地元の人でごった返していたホアンキエム湖。そこには伝説の亀が住んでいると信じられていて、日本でいう昔話のようなお話がある。その話に出てくる英雄や三聖人が祭られている玉山祠にはその亀の剥製があり、その大きさに仰天。他、子宝の寺一柱寺、ハノイ大教会も街のシンボル的存在を一通り拝見。
そんな旧市街を今回はシクロにて移動という場面もあった。観光名物というイメージが強くなってしまったけれど、疲れない散歩感覚で旧市街を見て回るのは趣があって私は好きだ。その足で市民の台所の市場を見学。現地の生活がのぞける一瞬の時間でした。一柱寺(子宝の寺)シクロで旧市街を行く

(水上人形劇)
水上人形劇 いつの日からか会社には人形劇のものと同じ人形があって、私は気になっていた。それが実際に見れるなんて!と結構楽しみにしていた。ちょっと子供騙し的な(ごめんなさい)感じだけれど、田植えをしたり、魚を捕まえたり、ベトナムの古来よりの生活が伺えるその様子が本当に可愛くて楽しめた。時折セリフがついていて、何を言っているか理解できないけれど、単純明快な内容に笑い声も多く聞こえる。それを手伝うのは舞台の横にいる演奏者。雰囲気や状況にあった音色は昔懐かしいと言うか、どこか優雅で心地が良かった・・・と終わった途端に帰国の途へ。
旅の終わりはいつもそうだけれど、「まだ帰りたくない!」と思ってしまう。それは今回も同じでした。
そんな旅のきっかけを作っていただいた、アシアナ航空の方々には大変なご配慮をいただき本当にありがとうございます。ご一緒させていただいた他社の方々にも大変お世話になり、本当にありがとうございました。忘れられない旅がまたひとつ増えました。
村上 祐子
2003年10月(10月22~25日)

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