ヨーロッパはどこも同じような街並みで刺激がなく面白みにかけると思っていたため、今まで敬遠していた。しかし今回の旅で・・・。
観光地へアクセス方法なども含め旅の日記をご案内したい。
成田を定刻で出発しデンマークのコペンハーゲンにて乗継ぎグダンスクへ。
到着は予定より1時間ほど遅延したが無事到着。時差は7時間。
18:50に到着したがすでに外は暗く、日本に比べかなり寒い。
普段暑がりの私だが厚手のジャンパーを持参して正解である。
今回は基本的に個人でのフリーのため送迎がついていないのでタクシーにてホテルへ向かう。
空港より約30分で市内のホテルへ。料金はチップ含め70ズウォティ(日本円で約2000円)。
●グダンスクの宿泊はメルキュールホテル。部屋はやや狭いが清潔で快適。
中央駅まで歩いて約5分。旧市街へも10分程で行ける立地もうれしい。
・セフティボックス、湯沸し、ドライヤー、アメニティひと通り、バスタブあり
2日目列車で世界遺産のマルボルク城へ行くことにした。
駅の窓口は現地語のみで英語が全く通じない。
切符を購入する際は事前に時刻表を調べ、列車番号と行き先をメモして窓口に出すのが良い。
アナウンスも現地語のみでわかりづらい部分はあるが、看板などの表示を確認していればさほど難しくはない。
尚、マルボルク行きは予約が必要な列車と必要ない列車があるが、時間帯が良いのは予約する方がよい。
グダンスクより約1時間、電車の中からマルボルク城が見えたらマルボルク駅に到着。
駅を出て右へ。大通りの高架橋の下をくぐり下段を登ると右前方に1本のみ店が並ぶ石畳の通りが見える。その通りの向こう側にマクドナルドがあり目印になる。
すでにマルボルク城の塔の頭が見える。石畳の通りが終わりそのまま道なりに進むとマルボルク城に到着する。駅を出て約15分で到着。
オープンは10:00からで(時期により異なる)入場券の発売も未だのため、城の横を流れる川の対岸に渡りマルボルク城を眺める。
朝日が城のバックより輝き、川面の映る城も含めGOOD!!
入場券を購入しマルボルク城の中へ。
ガイドブックではガイドツアーでの観光とあったが、入り口で入場券を提示しても何も言われず入場できた。恐らくピークシーズンは入場者が多いため、入場整理含めガイドツアー限定にしていると思われる。
尚、入り口横に案内テープの貸し出しがあり、説明を希望される方は利用するとよい。
但し、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語のみの案内。
観光客が少なく、じっくりと自分のペースで見学ができた。
ガイドツアーだと恐らく早周りになり、じっくりとは見学できないように思う。
建物・外観も修復されてはいるがすばらしいものがあるが、内部の修復途中の壁画であるとか当時のままの教会や中庭も実に興味深い。さらには琥珀が有名なエリアなので、琥珀博物館内の琥珀細工の装飾品や家具なども一見の価値がある。
ゆっくりと見学したのだが考えているより早く終わり(1時間30分もあれば見学できる)、駅へ向かう。
時刻表を見てみると11:57発のグダンスク行きのローカル列車があるので、慌てて切符を購入し(出発10分ほど前で窓口に2~3人並んでいるのであせっていた)列車に飛び乗る。この後は約2時間後に出発の列車になるのでタイミングがよかった。
ローカル列車のため座席指定がなく、後で考えたら切符を購入しなくても日本で用意していった乗り放題のパスで乗車できたので、切符を購入しなくても良かった。帰りも約1時間ほど。
グダンスクに到着し旧市街へ向かう。
旧市街入り口の「高い門」は現在修復中。そのまま「囚人塔」の横を通り、「黄金の塔」を潜り抜け、「ドゥーキ広場」へ向かう。目の前には「市庁舎」の高さ82mの尖塔が目に飛び込んでくる。
広場にはグダンスクのシンボルである「海の神ネプチューンの銅像」が建ち、周りには露店やカフェが並んでいる。「緑の門」をくぐり運河へ向かう。運河沿いは様子が、赤レンガの倉庫やカフェが良い雰囲気をかもし出している。最近ポーランドで人気だという「すしバー」もある。小舟で対岸へも渡ることができる。約2時間ほど散策しホテルへ戻る。
3日目列車にてワルシャワへ行く。
窓口に列車パスを提示し、希望の列車の予約をしてもらう。
ホームへ行き列車を待っているが、予定時間になっても列車が来ない。
何を言っているかわからないアナウンスが流れるが、遅延しているらしいことがわかる。
他の乗客がホームから出て行った。待つしかない状況。結局約40分遅れで列車が入線し一安心。
ワルシャワまでは約5時間。車窓からの景色は畑や牧草地帯が続き、たまに見える小さな林は紅葉が進んでおり、赤・黄色の葉っぱが周りの情景とマッチしており絵になる風景。
出発は遅れたものの、途中時間調整したらしく当初の予定通りに到着。
グダンスクもそこそこ栄えていたが、流石に首都だけあって桁違いの大都会である。
● ワルシャワの宿泊は豪華にインターコンチネンタルホテルに。駅から徒歩10分ほど。
流石に一流ホテルだけにスタッフの対応を含め居心地が良い。
アメニティ・設備充実。
・セフティボックス、湯沸し、ドライヤー、アメニティひと通り、バスタブ・シャワーブースあり、歯ブラシ、日本語の衛星放送あり。
高層階の部屋だったので眺めも良い。
4日目今日は天気が悪く小雨が降っており、部屋の窓から外を見ると街全体がモヤに包まれている。
今日は英語ガイドの定期観光バスにてワルシャワの市内観光の予定。
気乗りしなかったが09:50に集合のホリデイインホテルへ(インターコンチネンタルホテルより徒歩3分)。参加人数は自分を含め6名。
ワジェンスキ公園(水の宮殿)、旧王宮(外観)、旧市街を観光。ガイドは親切丁寧で参加者に子供もいたため、ゆっくり案内してくれた。
途中、青空も見えてきたし、広くてポイントが離れている事を考えると参加してよかったし、案外楽しめた。
終了後、クラクフへ列車で行くため駅へ。
システムダウンのため希望していた列車の予約ができない。しばらく待って一本遅い便で予約完了。
ワルシャワの中央駅はかなり大きく、ホームを含めかなりわかりづらい。
希望の列車がある場合、時間の余裕をもって駅に行くことをお勧めします。
自分も希望列車の出発40分前には駅にいたのですが・・・。
約3時間でクラクフ到着。駅までは徒歩で約15分(スーツケースあり)。
クラクフの街の歩道はスーツケースに優しくない(後で気が付くのだが、駅近くより公園の外周道路を通ると今回滞在ホテルの前を通っており、ここはきれいに舗装されており難がなかった)。
●クラクフ滞在のホテルはヴィスピアンスキーホテル。
3つ星ホテルだが古いホテルで外観・内観ともにあまり良くない。唯一の利点は旧市街に隣接しているということ。宿泊客はアジア系の方が多い(たまたまかもしれませんが)。
・ シャワーのみ、ドライヤー、シャンプー、無料の水あり
ご予算があればグレードアップをお勧めします。近くのホリデイインホテルが良さそう.。
5日目ポーランド観光のメインのひとつ世界遺産オフの遺産といわれるアウシュヴィッツへ
英語ガイドによる定期観光バスに参加した。
クラクフよりバスにて約1時間で到着。電車を利用して行くのも良いが、効率よく楽に行けるのが観光バスのメリットだと思う。アウシュヴィッツ内はローカルガイドによる見学になる。
中に入ると吐く息は白いのに冷や汗が背中を伝う。
ただ、カンボジアのプノンペンにあるトゥールスレン強制収容所に比べると規模は大きいが、きれいに保存されており完全に観光地化されており、「おぞましさ」的な感が薄いように思う。
約2時間で主要な観光が終了。約15~20分の休憩後にシャトルバスにてビルケナウ(第二アウシュヴィッツ)へ。
尚、昼食の時間がないので軽食を持参することをお勧めします。スナックや飲み物は売店にて購入できますが。
ビルケナウの見学は約30分。見所はやはり第一アウシュヴィッツだと思う。
終了後バスにて市内に戻り、シェラトンホテルの前で降ろしてもらう。
自身で旧市街(城壁の内側)を散策。
ここで「ヨーロッパはどこも同じような街並みで刺激がなく面白みにかける」という思いが払拭された。実際にはイメージしていたようなヨーロッパの街並みではあるのだが、何かワクワクドキドキしている。楽しい!!
「ヨーロッパはどこでも同じで好きではない」というのはクラクフの街の散策で撤回。
教会や古城(いずれも外観だけでもok)、さらにクラクフの街並中にあるオブジェが大好き。
ある意味興奮してしまい多くの写真を撮ってしまった。
尚、旧市街の中には電気自動車(ゴルフ場にあるカートのようなもの)のイヤホンツアー(日本語はないとのことだが、英語・スペイン語の説明がある)があるので、小さな旧市街ではあるが楽に主要な見所を周ることができる。もちろん自分は徒歩で散策した。
とにかく、自身の考えを変えてくれたクラクフの旧市街に「バンザイ!!」である。
6日目ポーランドのもうひとつの見所(クラクフの旧市街が見所に含めるので3つ目の見所)である、世界遺産のヴィエリチカ岩塩採掘場跡へやはり英語の定期観光バスを利用して観光へ。
クラクフよりバスにて約20分で到着。団体用の優先入り口より中へ。
まずは約400段のらせん状の階段を下る。そこから横穴へ。
頭の中では「タッタラッター・・・」と映画インディージョーンズのテーマ曲が流れている。
尚、今日は奇しくも、チリの炭鉱で岩盤事故により閉じ込められていた炭鉱夫が救出され始めた日で、その日に自身が地下数百メートルの岩塩採掘場の中を観光しているとは・・・。
中は思ったほど寒くない。というより上着を脱いでもむしろ汗ばむほどの暑さである。
メインどころに広間への入り口でカメラチケットを購入する。
広間には売店お土産やさんがあるのは言うまでもなく、レストランまである。
約2時間の見学。戻りは4から5人乗りのリフトにて地上へ向かう。約30秒ほどで到着。
またまた比べてしまうが、ヴィエリチカ岩塩採掘場跡もそれなりに興味深く楽しかったが、コロンビアのシパキラ岩塩採掘場跡の方が教会はきれいであった。
こちらは世界遺産に認定されたのでしょうがないのだが、管理が大変厳しく完全の観光地化されており、何もかも整いすぎている。
終了後、バスにてクラクフ市内に戻る。
昨日と同じようにシェラトンホテルにて降ろしてもらい、再び大好きなクラクフの旧市街を散策してからホテルへ戻った。
しばらくの休憩の後、寝台車にてハンガリーのブダペストへ行くため鉄道駅へ向かう。
寝台車はちょっと不安であったが、1人一部屋の個室を予約していたのだが以外と居心地がよく、確かに列車の個室なので狭いのはしょうがないけれど、清潔感のあるこぎれいな部屋である。
個室の中にはタオルやフルーツジュース及びミネラルウォーター、菓子パン(ハンガリーのスーパーなどでよく目にしたのだが、クロワッサンの中にチョコレートが入っているパン。これが実に美味くヒット!!)が用意されている。もちろん無料で。
列車は定刻に静にクラクフを後にする。
何度もしつこいようだが「クラクフ大好き!!」ということで、自分のポーランドの旅は終了。
ハンガリーの旅へつづく。
2010年10月 酒井