今回の旅行はバルト三国とベラルーシ。5月から6月なので日も長く、さわやかな天気で毎日たくさんたくさん、町を歩いた。そんな旅行の感想です。
世界遺産タリンでお散歩
タリンはエストニア語で「デンマーク人の城」を意味し、旧市街は主にドイツ商人が築いた町でハンザ同盟の都市として発展した。街並みは旧ソ連の面影よりもヨーロッパの雰囲気のほうが色濃い。エストニアの人々はもともとハンザ同盟のもと、バルト海を囲んで商売をしては繁栄した国なので独立するといち早くヨーロッパよりの国となる。
レトロなバイクも絵になる
街をみおろす
露店もたくさん
ぐるりと城壁に囲まれ、石畳の街並みは丸1日あればひとおおりの見どころは周れる小さな町だが、歩けば歩くほど細い路地や階段があり新しい発見がいっぱい!城壁にのぼったり、展望台の上から街並みを眺めてみた。
民族衣装に身を包む地元の人々
ラエコヤ広場にて
ラエコヤ広場でビールを飲む人々
城壁の上から
歩き疲れてレストランで一休み。「エストニア料理を食べたいんだけど一番のおすすめは?」と聞いたところ、クリスマスに食べる豚の血のソーセージをレストランの人はすすめてくれた。真っ黒のみかけで食べてみると・・・うーん、、、、美味しいとは言えない・・・けれど独特の風味は決して忘れられない思い出となった。
血のソーセージ
リトアニアってどんな国?
エストニア、ラトビアの滞在の後、リトアニアへ。バルト三国の最後に滞在したが個人的にリトアニア料理が一番おいしいと思った。ジャガイモのツェペリナイ、水餃子のようなコルドゥナイ、夏のピンク色のサワークリームたっぷりのスープなど、どれをとっても美味しい。
もっちもちのツェペリナイはボリューム満点!
水餃子みたいなコルドゥナイ も美味
リガから来るとヴィリニュスの街並みはなんとなくのどかでほっとする。
なんとなくほっとするビリュニスの街並み
リトアニアに来たのなら象徴的な聖地である十字架の丘も必見。大小無数の十字架が立ち並び、その数は今も増え続けている。ここはお墓ではないのだけどずっと頭の中で「私のお墓の前で泣かないでください」と千の風になっての歌詞が流れていた。
無数の十字架
十字架はリトアニア人口よりも多いのだとか
そして、忘れてはならないのが日本のシンドラーと言われる杉原千畝を称えた記念館。6000人のユダヤ人の命を救った彼の功績は記念館として残り、リトアニアと日本との架け橋となっている。
6000人の命を救った命のビザ
ビリニュスから小旅行気分♪ 湖上のお城トゥラカイ
ビリュニスの街並みを一通り観光したので小旅行気分でトゥラカイに行ってみた。ビリュニスから約30分ちょっとの距離にあり、地元の人たちに交じってバスに乗ってみるのも楽しい経験だった。トゥラカイは美しい自然にある、湖上のお城。お城の中を探検した後には湖の周りをのんびり散歩したり、ベンチに座って森林浴を楽しめる。
湖畔の散歩道を歩くのも気持ちいい
湖に浮かぶお城
お城の中はこんな感じ
お城の中 半日時間があれば十分楽しむことができる。ここの名産品キビナイはさくさくのパイ生地の中に肉と玉ねぎを炒めたものをくるんでいてランチにもぴったり。
キビナイと遠くに見えるお城 町も郊外も楽しめる、リトアニアでの休日を満喫できた。
激動の歴史を歩んできたミンスクの今
次に訪れたのはベラルーシのミンスク。バルト三国リトアニアの隣の国だが、バルト三国とは全く雰囲気からして違う。ベラルーシは親ロシア外交をとり、ヨーロッパ諸国からは欧州最後の独裁国家と揶揄されているが、近年観光業にも力を入れるためビザを廃止し、他国にも門戸を開き始めている。
第2次世界大戦、ミンスクの街はほぼ壊滅状態で後に復興された街並みは旧ソ連風の巨大建造物が並んでいて「ロシア以上にロシア風」なのだが、その一方で近代的で近未来的な建築物や高層ビル、はたまた伝統的な教会などが入り交じり、独特の雰囲気の街並みなのだ。
不思議な形の国立図書館
聖霊大聖堂
ナザレージナスツィ広場にあるレーニン像 町の中心を流れるスヴィスラチ川沿いには美しく整備された公園があり、散策も楽しめるが伝統的な大聖堂、国立図書館などの近代的な建築物、巨大なソ連式のビルディングなど様々な建物が並ぶ様子、街並みはミンスクならではの光景。
ミンスク大祖国戦争国立博物館は近年に移転され、新しく改築されたこの博物館は近代的な建物だ。銃剣や弾薬などの兵器の他、その当時使われていた戦車、ヘリコプター、爆撃機などが展示され、第2次世界大戦の歴史を伝えている。またパルチザン(ゲリラ戦士)の活躍や潜伏の様子も展示されている。ベラルーシの小学生、学生も課外学習の一環として訪れ、二度と同じ惨事が起こらないよう、後世に伝えようとしている。
大祖国戦争国立博物館
大祖国戦争国立博物館
大祖国戦争国立博物館
大祖国戦争国立博物館
ベラルーシの人々はフレンドリーでオープン、お隣のロシア人とは全く違うのもびっくり。このように「ロシア風なのにロシアとは違うところ」がユニークなので、あなたの目でそれを感じ取ってみてください。
◆スタッフおすすめ度◆
十字架の丘・・・★★★
杉原千畝記念館・・・★★★★
トゥラカイ・・・★★★★
ミンスク・・・★★★★
2019年 6月 辻