地中海沿岸の島・国を周遊してみた!(北キプロス、キプロス、マルタ、チュニジア)

地中海沿岸の島・国を周遊してみた!(北キプロス、キプロス、マルタ、チュニジア)

今回は9日間で4か国(うち1国は非承認国家ですが)を周遊してきました。温暖な地中海らしく、のんびりとした時間が流れる素晴らしい国々でした。


北キプロス・ギルネ港 おしゃれなレストランが立ち並ぶ


チュニス猫。

北キプロス・キプロス
北キプロスはキプロス島の北部にある地域で、1983年隣国トルコの軍事的な後ろ盾を得てキプロス共和国からの独立を宣言した非承認国家で、現在時点でトルコ以外からの国家承認は受けていません。そんな書き方をすると危ないのでは??と思われますが、実際は平穏そのもの。キプロス島中部にはグリーンラインと呼ばれる境界線がありますが、北キプロス・キプロス双方で何かトラブルになる事は現在めったになく多くの観光客が来ていました。個人的にはトルコが好きなので、トルコ語やトルコ料理を食べれる事の出来る北キプロスの方がお勧めです。


北キプロス側のニコシア・昔のキャラバンサライを利用したお店が多数


アイラブキプロス。


北キプロス側からのグリーライン。いたって平和。

ギルネ
古くはコンスタンティヌス帝の時代から始まる港町で、海洋貿易の拠点として栄え多くの勢力がギルネ城を改築して使用してきました。現在はカジノがあり、多くのヨーロッパ人がバカンスや遊びに来るようです。港周辺にはおしゃれなレストランなども多く、バカンスでも楽しいかも知れません。


北キプロス・キレニア城


キレニア城・世界最古の木造船らしい・・・・


キレニア城・かっこいいお城の紋章


キレニア城・悪いことをすると落とされる謎の地下室


キレニア城・ベネチア時代に増築された銃眼部分


ベッラパイス修道院・オーソドックススタイルの教会


ベッラパイス修道院・イコンの数々

ニコシア
キプロス、北キプロス共に首都とする都市。複数の国が同じ都市が首都とする唯一の例でかなり珍しい。街の中心は旧市街地となっており、キプロス・北キプロスを分断するグリーンラインが設けられています。グリーンライン自体は物々しい雰囲気もなく、観光客や地元の人もパスポートコントロールを通り普通に行き来しているようです。北キプロスにはモスクや昔のキャラバンサライを改築したレストランやお店などがあり賑やかな雰囲気。それに反してキプロスのメインストリートは流行りの服やファストフードなどおしゃれな感じなお店が多いです。1日あれば十分両国共に見れます。


北キプロス側のニコシア お店やレストランも多数


北キプロス側のニコシア 昔のキャラバンサライ


北キプロス側のニコシア とりあえずケバブは外れが少ない


キプロス側のニコシア 北キプロス側と違ってなんかおしゃれ。


キプロス側のニコシア 旧市街地こちらもなんかおしゃれ。


キプロス側のニコシア キプロス側のグリーンライン

マルタ
マルタ島は地中海のほぼ中央にあり東京23区の半分の面積というミニ国家です。アフリカ大陸にも近く、カルタゴ、共和政ローマ時代に既に地中海貿易で繁栄し、その後多くの勢力が海上貿易の要所として利用されてきました。なんでも犬のマルチーズの発祥の地であり、マルチーズの名はマルタに由来するらしい。でも実は猫が多く猫フェチにはたまらないという一面もあります。
そんなマルタの公用語は英語でかなりの確率で通じるので、大変旅行はしやすいと思います。市内移動はバスが中心で首都ヴァレッタから各地へ気軽に行く事ができます。概ね各観光地は半日程度見る時間がかかります。ヴァレッタも最低半日はぶらぶらしたい所です。遺跡とかリゾートとか色々楽しめる上に治安も良くて、さらに物価もそんなに高くないというかなりハイスペックな観光地であると断言できます。


スリーマの街並み レストランやお店もたくさんありスリーマのホテルがお勧めです。


対岸のヴァレッタ行きフェリー 30分に1本の割合です。


スリーマ 海から内陸に入るとおしゃれなお店も。


マルサシュロックの日曜市 お土産やより地元の方のお店が多め。


マルサシュロックの日曜市 マルタ刺繍のお店


曇天のマルサシュロック まったくばえない。


イムディーナのメインゲート。なかなか重厚なつくり


雷雨のイムディーナ。晴れていれば楽しいのに・・・


首都ヴァレッタのバス乗り場。


首都ヴァレッタの騎士団長の家


首都ヴァレッタのメインストリート


国立博物館にある巨岩遺跡のオリジナル

チュニジア
最後はアフリカ大陸へ上陸しチュニジアのチュニスへ向かいました。チュニスではシティブサイドとカルタゴ遺跡を見学。将軍ハンニバルとかポエニ戦争とか、さんざん世界史で勉強した所に来るのはさすがに感動を思えます。カルタゴ遺跡は古代ローマ自体の遺跡なので、どこかで見たな~という感は否めないのですが、2,000年以上昔の遺跡と考えると残っているのがすごい所です。

カルタゴ遺跡
チュニスから大よそ30分くらいでローマ遺跡の多く残るカルタゴに到着します。街の歴史はもちろん古く2800年前にもさかのぼると言われています。海に面した立地から海洋貿易などが盛んにおこなわれ街は反映していたようです。事実、古代ローマ人の残した遺跡も多く円形競技場やローマンスタイルの浴場などはある事を考えると街の規模はかなり大きかったと思われます。


アントニヌスの共同浴場 かなり保存状態はいいです。


アントニヌスの共同浴場 共同浴場にしてはとても敷地が大きい


ローマ人の住居跡 丘の上のなかなか好立地な住居


カルタゴの昔の港跡 これも古代ローマ自体の遺跡


ビュルサの丘 昔はカルタゴの中心地がこの丘の上にあったそうです。

シティブサイド
シティブサイドは今でこそ別荘、リゾートとなっていますがかつては古代ローマ人の邸宅があったり、灯台があったりと歴史自体は古い街のようです。文献上でも初めて登場するのは11世紀とかなり歴史のある街。今では
ドアや窓が鮮やかなチュニジアンブルーに塗られて、天気がいいととてもばえる風景です。街自体はそんなに大きくないですが、おしゃれなカフェやお土産屋さんが多くぶらぶらするのが楽しいかも知れません。


シティブサイドのメインストリート


シティブサイドの歴史のあるカフェ


さすがバカンス地。大西洋もきれい。


かわいい家が立ち並ぶ。

駆け足で4国を周遊しましたが、どの国も大変良かったです。個人的にはマルタが観光や食事など滞在が大変しやすく驚きました。北キプロスも今は平穏なのでお勧めです。

◆スタッフおすすめ度◆
・北キプロス★★★★★・・・トルコの香りがする地中海のリゾート。食事もおいしい
・キプロス★★★★・・・こちらはギリシャの雰囲気。北キプロスのついでに。
・マルタ★★★★★・・・観光、グルメ、治安、トータルバランスが恐ろしくいい観光地
・チュニジア★★★★・・・シティブサイドの風景はかなりお勧め!

2019年 5月 菅原

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