毎日が絶景との出会い!大自然満喫カナダの旅★

毎日が絶景との出会い!大自然満喫カナダの旅★

世界で2番目に面積が大きいカナダ。日本という小さな島国で生まれ育った私には、カナダのような大国への憧れが強い。
特に今回、北米大陸への上陸が初めてということもあり、いつも以上に期待度は高かった。

初日からカナダの素晴らしさを感じて、毎日が期待を上回る楽しい旅となった。


ホースシューキャニオンで見つけたローズマリーの花


トロントで出会ったリス

★以下、スケジュール★
1日目 エアカナダでカルガリーへ
バッドランド観光
2日目 レイクルイーズ・モレイン湖観光
3日目 コロンビア大氷原観光
4日目 カルガリーからモントリオール乗り継ぎ、シャーロットタウンへ
5日目 赤毛のアン観光
6日目 シャーロットタウンからトロントへ
7日目 ナイアガラ滝観光
8日目 トロント出発
9日目 成田

<1日目>
バッドランド観光。
バッドランドは、カルガリーから南東に約150キロ、「ドラムへラー」という小さな街を中心に広がる地形のこと。「ドラムへラー」は恐竜の街として有名で、世界三大博物館の1つロイヤルティレル博物館は最大の観光スポットでもある。バッドランドは、ロッキーとは全く違ったもう一つのカナダの姿と言える。

カルガリー空港へ到着後、睡魔と闘いながらバッドランド観光へ。
ひたすら続く牧草地と、感動してしまうほどの真っ直ぐな道路。早速、異国へ来た実感を湧かせてくれた。

最初のポイントは「ホースシューキャニオン」。

牧草地帯に突如現れた荒涼の地。

地層がくっきりと浮かび上がっていて、まるでジュラシックパークの世界を見ているよう。
あいにくの天気で青空ではなかったけど、曇り空が更に雰囲気を出していてグッド★

その後、ロイヤルティレル博物館へ。

ドラムへラーは「恐竜の街」を全面的に主張していて、WELCOME!の看板も恐竜だし、街のあちこちに可愛らしい恐竜が置いてある。

車中は眠くて眠くてたまらなかったが、眠気を吹っ飛ばしてくれたのがこちらの巨大恐竜の模型。

高さ26メートルのティラノサウルスが観光案内所に置いてある。
写真に収まらないくらい大きい!素晴らしい。
展望台にもなっていて、入場は4ドルで、バッドランドを一望できる。

そしてドラムへラー最大の観光地、ロイヤルティレル博物館へ。

日本語の有料オーディオサービスがあったはずが、5日前になくなったらしい。
アプリをインストールすればあるよ!と言われたけど、日本語はない・・・。
日本人客が少ないからしょうがない。

入場して出迎えてくれるのは、ティラノサウルスとアルバータサウルスの模型。
迫力満点で期待が更に募る。

時代の背景や進化の過程、自然の再現が展示されていて、展示内容にも工夫がされているので恐竜マニアでなくとも十分に楽しめる。
英語で書かれているから詳しく呼んでも分からないけど、だいたいの言いたいことは分かるし、タイトルだけでも理解ができるからオーディオがなくても大丈夫!

時代背景や進化の過程の説明コーナーが終了すると、いよいよ化石の展示コーナー!
展示数が多いので、コースがいくつにも分かれていて、見学していてまだあるの?と思うほど。1番大きな展示コーナーは圧巻で、水中生物コーナーもある。

図鑑でしか見たことがないアルバータサウルスは初めて見ることができた。
椅子に座ってずっと見ていられるほどカッコイイし、1番好きなトリケラトプスも完成度が高くて興奮!
魚のお腹の中に魚がいる化石も、写真でしか見たことがなかったので、本当に来てよかったと実感した。
改めて、同じ地球に住んでいた生き物かと思うと、不思議な気持ちになる。
日曜日だけはシアターも開催されている!


迫力満点!さすがティラノサウルス!


個人的に1番好きな恐竜 トリケラトプス

この後、リトルチャーチ、フードゥーズへと足を運んだ。
リトルチャーチはその名のとおり小さな協会。


想像より小さくてビックリしたのだが、ちゃんと協会として働いているらしい。

「PEACE TO ALL WHO ENTER」の言葉が印象的。

最後にフードゥーズへ。
キノコ型の岩が有名で、もちろん人工ではない。全て自然が作り出した。

年数を重ねるごとに風景は変わっていく。私が訪れたときも、最近落ちてしまったであろうキノコの傘が落ちていた。見た目が本当にエリンギやエノキ!可愛らしい岩だ。
背景には曲線を描く岩がずらり。なんとも不思議な風景で、個人的にすごく好きな場所になった。

<2日目>
レイクルイーズ・モレイン湖とヨーホー国立公園へ。

レイクルイーズはバンフから車で1時間ほどのところに位置する小さな村。
湖畔にはシャトーホテルレイクルイーズが佇み、ホテル内のデリでコーヒーを買って粉雪が舞う中、湖の景色を楽しんだ。

モレイン湖はレイクルイーズ近郊、標高1884メートルに位置する。カナダドル紙幣にも使われていた有名な湖で、カナダ一美しい湖と言われている。

見れば納得、ミルキーブルーの湖と周りを囲むカナディアンロッキーの山々。
10分程石でできた階段を上っていくと、高台から湖を望むことができる。

バンフ国立公園からヨーホー国立公園へ。

まずはスパイラルトンネル。

八の字型をしたトンネルのことで、峠の勾配が大きいためにその解決策として造られた。大陸横断鉄道を敷設した際の最大の難所として知られているそうだ。
ハイウェイ沿いにあるビューポイントから見ることができる。
貨物列車が通るが、ダイヤもなくいつどこを通るか分からない。運がよければトンネルを通過する列車を見ることができる。貨物列車の全長が長すぎるため、トンネルを出てくる中間列車とこれからトンネルに入る後方列車を一度に見ることができる。それだけでなく、ビューポイントの真下を通過する先頭列車も見ることができるので、同じ列車が3箇所に分かれて見えるのだ。

写真だと分かりにくいが、1つの列車が3か所で見えている★

見れたらラッキー★というポイントだが、幸運にも列車を見ることができた。

次にナチュラルブリッジ。
名前の通り自然の橋だが、人や動物が渡るための橋ではない。キッキング・ホース川が1箇所に集まる場所で、川底の石灰岩が侵食されてできた橋。

最後にエメラルドレイク。
エメラルド色に輝く湖はヨーホー国立公園ので最も大きな湖。
湖畔にはまだ雪も残っていた。

タカカウの滝もポイントだが、まだ道路がしまっているため今回は見ることができなかった。6月下旬頃にオープンの予定。

<3日目>
コロンビア大氷原。

カナディアンロッキーと言えば、これ!と言えるほど、絶対に外せない場所。
カナディアンロッキーを南北に走る州道93号線は、別名「アイスフィールド・パークウェイ」と呼ばれている。
雪を被った山は本当に美しい。そしてカッコイイ!
湖と氷河が連続して現れるこの道路は、何度も車を止めたくなるようなほど。


野生の動物にもたくさん会えた!

コロンビア大氷原では、雪上車でアサバスカ氷河を観光。
160センチくらいある大きなタイヤと可愛いペイントが特徴的な雪上車に乗り換えて氷河へ。氷河での自由時間は20分程。
分厚い氷の上に立っているのかと思うと、なんとも不思議な感覚になった。

<4日目>
バンフからシャーロットタウンへ移動。
バンフからカルガリー空港までは、いくつか空港シャトルバスが出ている。

今回はカナダの大手旅行会社「BREW STAR」のシャトルバスを利用した。
いくつかのピックアップポイントを回っていくが、2時間程で空港に到着する。
空港シャトルバスは事前予約が必要で、ネットから簡単にできるが、いくつかバスも出ているようだったし、バス停もよく分からなかったのでホテルのスタッフに聞いてみた。
今回利用したBREW STARのバスは、私が泊まったロッジ「BOW BIEW KODGE」の隣のロッジ「PARK VIEW LODGE」(系列のロッジ)にピックアップがある。料金は75カナダドルくらい。事前予約の際にクレジットカードで支払う。

モントリオールで乗り継いで、シャーロットタウンに到着したのは夜の12時。
空港からダウンタウンまでは来るまで30分もかからなかった。

<5日目>
赤毛のアン観光

ランチのロブスター!

日本人でも必ずと言っていいほど読むであろう「赤毛のアン」。小さい頃に何度か読んだことがあるが。物語の内容は全くといっていいほど覚えていないし、せっかくの機会なのでもう一度読もうと心に決めていたが、なかなか時間を作ることができず、結局前日の夜中に読むこととなった。
物語に描かれる風景がカナダにあるということ、その前にフィクションなのかノンフィクションなのかすら知らなかった。
正確にはノンフィクションの物語だが、作者であるルーシー・モード・モンゴメリ自身と重なることが多いらしい。


グリーンゲーブルズ

物語の舞台となったキャベンディッシュという街は、アン好きにはたまらないくらいの観光地である。この街はプリンス・エドワード島国立公園内にあり、アンが育った家グリーン・ゲイブルズを始め、博物館や郵便局、お化けの森、作者モンゴメリの生まれた実際の家などなど、不朽の名作「赤毛のアン」の世界を楽しむことができます。

<6日目>
トロントへ移動し、フリータイム。

今回の旅で終日のフリータイムがある貴重な1日なので、前々から下調べをしてどこに行こうか、何を買おうか、いろいろと考えていたが、最終的に水族館だけは行きたい、と決めて特にルートも決めずのブラリ旅となった。

まずは空港から市内へ移動。
空港と市内のユニオン駅を25分で結ぶUPエクスプレスを利用した。
到着から乗り場までは『TRAIN FOR CITY』のサインに向かって進めば問題ないので簡単。
成田~日暮里間の成田エクスプレスのようなもので、約12ドルで25分。WIFIもあるので快適で便利!
ユニオン駅がお洒落でビックリ★ニューヨークのグランドセントラル駅の小さい版みたいな雰囲気。(映画でしか見たことない)
さすがカナダ1の大都市ということもあって、高層ビルがズラリ、路面電車もあって交通量も多いし都会!というのが第一印象だった。


UPエクスプレス

荷物をホテルへ預けて、まずはSTローレンスマーケットへ。
ここはトロント市民の台所と言われていて、1803年から続く大きなマーケット。
古くから続くお店がずらりと並び、チーズやお肉、魚介類、スパイス系など全て揃う。
フロント通りを挟んで2つの建物からなり、旧市庁舎を利用した南棟の地下にはお土産屋さんもある。土日はフリーマーケットやアンティークショップも開かれる。

その後、CNタワーやロジャーズスタジアムがあるハーバーフロントエリアへ移動。
上述の2つは外観のみ観光して、リプリーズ水族館へ。
個人的に水族館と動物園が好きだが、とくに水族館は日本国内でも結構行っている。
しかし、わりとがっかりすることが多い。
直近で行った日本の水族館はサメもイルカもいなくて、1番見ごたえがあったのがマグロというなんともシュールな水族館だったが・・・。笑

まず規模が大きいし、種類も豊富!そしてサメの数が多い!!(サメが1番好き)
エイと触れ合える大きなコーナーもあるし、海亀もとってもキュート。
トロントでフリータイムがある方は、ここは是非訪れて欲しいスポット!

次に向かったのはケンジントンマーケット・チャイナタウン。
エリアが違うだけで雰囲気や街並みが全く異なるので街歩きも面白い。
チャイナタウンに近づくにつれて赤レンガの背の低い建物が多くなり、もともとはユダヤ系の移民によって作られたエリアで、様々な文化が交じり合う雰囲気。
お店はラテンアメリカ系が多いが、日本のカフェもあり中華もあり。東京の下北沢のような感じで若者に人気なエリアでもある。

ケンジントンマーケットから15分程歩くとトロント大学がある。
トロント大学は世界の大学ランキングで東大よりも上位に入るほど素晴らしい。
学内のエリアや校舎から歴史を感じられるので散歩がてら入ってみると、その日は卒業式だったらしく、盛大に式が行われていた。
観光客としては、なかなかアウェイだったので、数枚写真を撮って退散。
映画でよく見るようなGRADUATES! カッコいいな~

そしてオンタリオ州議事堂へ。
政治の中心地でもあるトロントには、オンタリオ州議事堂がある。建物は19世紀のロマネスク様式でとても美しい。
議事堂はクイーンズパーク内にあるので、歩き疲れて公園で休憩。
公園内にいるリスにも会えた。

そして最後に、ブロア&ヨークビルエリアとトロント中心部を歩いて、充実した1日が終了。


オンタリオ州議事堂

<7日目>
ナイアガラ観光

トロントから車で約1時間半。世界三大湿布の1つにやってきた。
特にカナダ滝のダイナミックさは圧巻で、テーブルロックから眺めるだけでも水しぶきがかかるほどの勢い。
陸からの観光後は船からの観光。
赤い色のポンチョを配られるけど、意味がないんじゃないかと思ってしまうほどびしょ濡れに。笑実際上半身は全く濡れなかったので、確実に意味はあるが、嵐の中にいるような感じで着替えなきゃいけないくらい濡れた。 そのくらい近くまで連れて行ってもらえるので、とってもエキサイティング!水しぶきが凄過ぎて、写真をとっても真っ白になって何がなんだか分からないし、防水じゃなければそんなにたくさん写真を撮っていられないほどだ。


この船に乗る


カナダ滝は水しぶきがはんぱない!

昼食の後は、ナイアガラ・オン・ザ・レイクへ。
ここはナイアガラの滝から車で約20分にある湖畔リゾート地。メインとなるクイーンストリートには可愛くてお洒落なショップやカフェ・レストランが並び、5分程歩けば美しいオンタリオ湖の景色を眺めることができる。
イギリス植民地時代に州都がおかれていた古都で、19世紀半ばの建物が多く残る。


オンタリオ湖

街歩きの後はワイナリーでテイスティング。
カナダは凍ったブドウから作られるアイスワインが非常に有名で、特にこのナイアガラ滝周辺の地域は、カナダ有数のワイン生産地。世界のアイスワインの約9割はこの地で生産されている程。
糖度が高いためアルコール入ってる?と思うほど甘く、(アルコール度数は10%程)デザートワインという名前がピッタリなワイン。

夜はナイアガラ滝のライトアップ「フォールズ・イルミネーション」を見学。これは夏場は毎日開催されていて、21時~2時まで見ることができ、22時から5分間は花火もあがる。土曜日ということもあって人の多さにビックリ、加えてナイアガラはリトルラスベガスと言う人もいるほど賑やかな街。
ネオンがキラキラ、お化け屋敷や遊園地もあってテーマパークのような街だ。

滝のライトアップと花火のコンビネーションは最高で、涙が出そうなほど感動した。
昼間とは異なるナイアガラ滝の雰囲気を楽しむことができる。

ナイアガラの町を楽しんで、ライトアップを見ることができるので、トロントからの日帰り観光よりもナイアガラでの1泊がお勧め★

以上で9日間の旅は終了。

雄大な自然が最大の見どころのカナダ。
それに加えて歴史ある街並みや世界的に有名な観光スポットを堪能した。
大地と海が育むお肉や魚介類も絶品で、ワインも美味しくて本当に素敵な国。
期待以上の旅となった。

バンフ ★★★★★ カナディアンロッキーの雄大さに感動!街歩きも楽しめる。
シャーロットタウン ★★★★ アン好きにはもってこい!できれば2泊したい島。
トロント ★★★★★ さすがかなだ最大の都市!雰囲気の異なるエリアを楽しんで!
ナイアガラ ★★★★★ カナダ有数の見どころの1つ。船に乗って滝の中心部へGO!

(2018年6月 須能麻葵)

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