百聞より一訪、アメリカの広大なる自然公園

百聞より一訪、アメリカの広大なる自然公園





今回は念願のアラスカとグランドキャニオンを出張で訪れる機会をいただきました。
出発の一か月前にアラスカ州政府観光局のセミナーに参加し、アラスカへの気持ちを大きくし日本を出発しました。2度目のアラスカ訪問ではあるが、前回はインサイドパッセージ航路のクルーズ船で沿岸部のみだったので新たなアラスカ発見のチャンスです。
アラスカ最大の都市アンカレッジまでは、夏場のチャーター便以外は一般的にシアトルなどの西海岸で乗り継ぎし訪問できます。


シアトルで入国審査をした後に、日本で預け入れたスーツケースを一度ピックアップして、税関審査をして乗り継ぎ用のコンベアに荷物を流してアラスカ行の航空機に乗り換えます。
時間に十分に余裕があれば、一度外にでて喫煙なども可能ですが、再度入国の荷物検査が国内とはいえ厳重で恐ろしく時間がかかるので十分注意が必要だ。
夏のアラスカは旅行の最盛期は6月から9月まで非常に短いがハイシーズンの間にはアラスカ州の全人口73万人の倍以上の160万人もの観光客がアラスカの大自然を求めて訪れています。またこの時期のアラスカは日没が夜の12時前と1日中明るく陽が沈んだ後も白夜の為、すっかり夜であることを忘れてしまいます。
青い空が広がる午後10:00前のフェアバンクス

●海洋生物の宝庫キーナイ・フィヨルド国立公園
アラスカ旅行の玄関口のアンカレッジからスワードへは、バスを利用し所要2時間半で到着する。日帰りでもキーナイ・フィヨルドクルーズに参加することが出来るので、ぜひお勧めしたい。キーナイ・フィヨルド国立公園クルーズはスワードを出発してクジラや野鳥が観られるスポットを進んでいきアイアリック氷河を観て折り返す航路となる。
6時間のクルーズでは、運が良ければクジラ、シャチ、トド、ラッコ、アザラシなどの海洋生物を観るチャンスが大!!









●マッキンリー山を中心に広がるデナリ国立公園
夏場はアメリカ本土からも多くの人が訪れる、デナリ国立公園へは大人気のアラスカ鉄道で大自然を優雅にのんびり縦断しなければ来た意味がないのかもしれない。行ってみると列車に乗ることをアラスカ旅行の第一目的にする人がいるほど人気なのです。アンカレッジからデナリ国立公園経由でフェアバンクスまでの全長約600kmを結ぶ路線はデナリスターと呼ばれ、多くの欧米人で賑わい美しい山や川に沿うように走っているため、アラスカの雄大な自然をのんびり眺めながら旅が出来る鉄道は大変込み合い、運がよければ列車から野生のムースやカリブーなどの動物に巡り逢える。

アンカレッジ駅



ゴールドスター展望車





「偉大なもの」を意味するデナリ国立公園では人気のツンドラウイルダネスツアーに参加しバスは、デナリ国立公園の入口からほぼ中間地点に位置するトクラットで折り返すが英語のドライバーガイドが解説をしてくれバスの窓からは、グリズリーベア、カリブー、ムース、ドールシープといった大型の野生動物や、咲き乱れる花を眺めるチャンスも十分あり滞在が短い方には、効率よく公園内をまわるツアーがお勧めです。







旅の後半はアラスカを後にして一路グランドキャニオンの玄関口のラスベガスへ飛び。
今回はグランドキャニオンの日帰りではなく、グランドサークルの1泊2日のツアーに参加させてもらいました。アンテロープキャニオン、ホースシューベンド、モニュメントバレー、グランドキャニオンと廻りルート66の名残が残るセリグマンにも立ち寄ります。


●レインボーブリッジ国定公園 大自然の芸術アンテロープキャニオン
日本でも近年話題になっているアンテロープキャニオンは、水の力によって大地が削りだされてできた大自然の芸術は不思議な回廊のような大地の下に広がっている。かつてはナバホの子供の散歩道だった土地も度重なる鉄砲水が何とも言えぬ滑らかな曲線を描き出し、天井から差し込む太陽光線が宝石のような美しい色合いが渓谷を彩り、ナバホ族のガイドさんが一緒に、ベストショットを探してくれます。





断崖の風景ホースシューベントは、コロラド川がまるで馬の蹄鉄の形のように大地を削りだされた高さ300mの大渓谷です。ナバホ族居留地に接しているアリゾナ州ペイジの町にあり日陰などない砂地を歩いて15分の絶壁の上から眺める緑色の川と織りなす景色は圧巻の一言。柵など一切ないので転落には注意が必要だ!




●原風景が広がる荒野のモニュメントバレー
ユタ州とアリゾナ州の境に位置するモニュントバレーはネイティブアメリカン・ナバホ族の広大な居住区の一部に過ぎず、正式名称はモニュメントバレーナバホトライバルパーク(Monument Valley Navajo Tribal Park)と言います。アメリカの国立公園ではなく、ナバホ族が管理するモニュメントバレーは『アメリカの原風景』とも言われ、赤茶けた荒野にそそり立つビュート(残丘)は非常に印象深く、今も自然な原風景をとどめています。
また数多くのテレビコマーシャルや映画の舞台になっており800本以上もの作品が撮影されたロケ地です。モニュメントバレー内の観光道路(バレードライブ)でジョンフォードポイント、ノースウインド、アーティストポイントなどを巡り、翌朝に美しい朝日を眺めました。







●世界遺産のグランドキャニオン
世界遺産そして国立公園に指定されているグランドキャニオンは、全長446km、最大谷幅2800m、谷の深さ平均1600mの巨大な渓谷です。サウスリム沿いのビューポイントから谷底を眺める景色は、地球誕生から刻々と歴史を刻んできた大自然を目の当たりすることができ、年間500万人以上の観光客が訪れます。その雄大さにグランドキャニオンへ2度3度と訪れるリピーターの人が多いらしい。片道5時間近くかかるグランドキャニオンへは日帰りはもったいないのでぜひ泊まりのツアーを!!







今回は海、山、大地とアメリカ(アラスカ)の国立公園や居住区を実際に見て歩くことで、改めて雄大さを実感し2度3度とまたリピーターをする人の気持ちがわかり、次回は個人的に再訪しようと思い密かに帰りの飛行機でガイドブックを読みあさったのである。
写真や映像では絶対に伝わらない場所ばかりなので、ぜひ訪れて欲しい。
【スタッフおススメ度】
キーナイ・フィヨルドクルーズ ★★★★★ 海洋動物を沢山発見できる。
アラスカ鉄道 ★★★★★ 乗車するならゴールドスターで。
デナリ国立公園★★★★ グリズリーベアにムース、ゴートと発見しよう。
モニュメントバレー★★★★★ 原風景にカウボーイ気分。
グランドキャニオン国立公園★★★★ ずっと眺めていたい。
アンテロープキャニオン★★★★★ ナバホのガイドさんと光の芸術を。
(2015年 7月 大道隆宏)
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