アメリカは州ごとでまるで違う国 ニューメキシコ、アメリカ最古の都市サンタフェ ​

アメリカは州ごとでまるで違う国 ニューメキシコ、アメリカ最古の都市サンタフェ ​

今回は、ブランドUSA様、アメリカン航空様から現地視察研修の招待を受けて、
アメリカのニューメキシコ州、テキサス州へ。

アメリカでは、有名どころの東のニューヨークと西のロサンゼルスには訪れたことがあったがそれ以外の地に訪れたことはなかったので、
全くの未知の領域でした。アメリカ自体はとても刺激的で、好きな国の1つでもあるので、期待を胸に日本を後に。

<ダラス乗り継ぎで、アルバカーキへ>

アメリカの入国はテロ以降厳しくなっており、問題がないと思っていても時間のかかることがイメージがあります。少しの不安を抱えていましたが、さすが日本のパスポート。信頼が異なるのが、入国審査官からの対応から伺えました。
またアメリカは国内線への乗り継ぎの場合は、一旦入国し、荷物の受け取りが必要となります。キオスクを利用できるのは、ESTAを取得してから2回目以降の際の方となる。取得後初めての場所は有人のカウンターに行く必要があります。

また乗り継ぎに関して、往路は最低でも1時間30分の時間をみておいたほうがいいので注意が必要です。

往路はプレミアムエコノミークラスを利用しての移動で、エコノミークラスと比較すると、座席の広さはもちろんのこと、食事の内容は充実していました。食器も陶器を利用、アメニティもアメリカのファッションブランド コールハーンとコラボされたものでした。

アルバカーキに着いてから、車で約1時間ほどで、サンタフェに着き、現在はニューメキシコ歴史博物館として利用されている旧総督邸へ。
ここでは、ネイティブインディアンの時代から現代に至るまでの様々な資料が取り揃えられています。


ニューメキシコ歴史博物館

旧総督程前の露店ではインディアン手作りのターコイズを利用したアクセサリーやドリームキャチャーなど、
インディアン文化を感じられるものが数多く並びます。

サンタフェはアメリカの中でも古い歴史を持っていることに注目を浴びているが、原子力装置の開発場所としても有名で、
日本人だからこそ響くものがある。今回は観ることができなかったが、最古の核実験場所もサンタフェ近郊にあり、そこも是非訪れてもらいたいところだと感じました。
街自体は観光の中心となるプラザから徒歩で教会・博物館・美術館を回ることができるコンパクトな街です。
特に教会が点在しており、宗教の力が浸透していたことがわかります。


サンタフェの街並みとは少し異なる聖フランシスコ教会


アメリカ最古の教会 サンミゲル教会

また有名なアメリカ最古の家もサンミゲル教会の横にひっそりとあります。

<チマヨサンクチュアリ>

サンタフェからは車で1時間弱にあるチマヨサンクチュアリ。日本ではあまり知られていないが、アメリカではセドナに並ぶパワースポットとして有名。

ここには奇跡の砂が湧き出ており、病気などを治癒するためにアメリカ全土から訪れる人が後を絶たちません。
植民地化以前は、信仰対象は自然の中にありましたが、植民地化以降から人の流れとともに、宗教が流布されていきました。
その際にヨーロッパとは異なった顔形のキリストへ変化していったことが、掲げられているキリストから独自のキリスト教が発展したことが伺うえます。教会内にはその不思議な力によって治癒した人々の写真や松葉杖があたり一面にあります。


イエスの像

<特産品として有名なオルテガの直営店>

そのチマヨの町にオルテガがオープンしたのが100年以上前のこと オルテガのルーツは今から300年前、チマヨに入植したスペイン人ガブリエル オルテガによってスペインの織物技術が伝えられました。以来、その技術が現在8代に渡り受け継がれています。

スペインの織物技術とネイティブ・インディアンの伝統文化が奏でるチマヨの伝統工芸 それがオルテガです。
日本でもこの独特な模様がおしゃれなので、セレクトショップなどで販売されているのを見かけることもあるほど注目されています。

<世界遺産タオスブレブロ>

サンタフェのダウンタウンでも、一際目立つアドビ建築がサンタフェ近郊に位置するタオスではインディアンの集落として観光が可能です。
タオス・プエブロには、アドビ建築と呼ばれる日干しレンガで造られた複数階の住居「タオス・プエブロ・インディアン・マンション」があり、西暦1,000年から1,450年の間に建設され、今も約150人の先住民が住んでいる1,000年の歴史を持つ現役の住居です。Hlauuma (北の家)と Hlaukwima (南の家)がありますが、同時期に建設され、最初に建築されたころは扉は無く、ハシゴで壁を登り天井から出入りしていました。当時のネイティブアメリカンの伝統的な習慣を尊重している為、実際に住んでいる家もあるので、見学できない場所もあります
入場料は16ドル で、定時には英語ツアーがあり、アドビ建築の集落を案内もしてくれます。
ここはインディアンの歴史を見るには是非訪れてみたい場所です。


タオス・プエブロ・インディアン・マンション

サンタフェで有名なハンバーガー屋、サンタフェバイトへ。バーガー文化の根強いアメリカでは、数多くのハンバーガー屋があり、この店はベスト100にランクインする程の有名店。ダウンタウンの外れにあるので事前に確認してから行くことをお勧めします。


サンタフェインバイト

10オンス(約300グラム)のハンバーガーは量が多いが絶品。

ブルーチリチーズバーガー

※ニューメキシコ料理について
辛さがとてもクセになるので、一度は賞味されることをおすすめします。
チリと名のつくものはすでに乗った状態で提供されるので、もし辛いのが苦手な人はチリという名のついたものをレストランで頼む際には、
チリは別皿にもらうことをおすすめします。

お腹も満たされたので、サンタフェを後にし、いざアルバカーキへ
アルバカーキ近郊にあるペトログラフ国定公園には、3つのキャニオンがあり、今回はボカネグラキャニオンへ。

<ペトログラフ国定公園>

ペトログラフとは、不特定の岩に動物などの絵が描かれており、人類が後生に伝えたいさまざまな意匠や文字を岩石に刻んだもの。筆記具や紙を持たない古代の人々が残した記録として注目されています。
アルバカーキ近郊にあるペトログラフ国定公園には、3つのキャニオンがあり、今回はボカネグラキャニオンに登頂をしました。一見すると小高い丘のようですが、強い日差しと急こう配な道が意外にも体力を奪っていきます。サングラスと帽子と水分が必ず必要。

その後アルバカーキへ。

<アルバカーキミュージアム>

一部の展示はリノベーション中だったので見ることはできませんでしたが、思いのほか広く、しっかり周るとなると1日がかりになるのではないかと思うくらいのボリューム。
ここでは質の高いコンテンポラルアートや、アルバカーキの歴史、文化がエリアごとに分けられており、アルバカーキを凝縮したような内容。アルバカーキを訪れた際には是非行っておくべき場所の一つです。たまたま訪れた水曜日は、エントランスフリーでした。

<インディアン・プエブロ・カルチュラル・センター>

アルバカーキ市内にある「インディアン・プエブロ・カルチュラル・センター」。ちなみにあまり聞きなれない「プエブロ」とはメキシコ北部とアメリカ合衆国南西部、特にニューメキシコ州やアリゾナ州に残る民族集団の伝統的な共同体や集落を指し、またそこに住む人々を集合的に呼んだ言葉だそうです。ここでは主にインディアンの思想や文化、歴史について知ることができます。
スペインなど他国の侵攻にも関わらず独自の慣習を保った歴史は学ぶことが多いと感じました。

またアルバカーキはルート66が通っていることでも有名です。

<アルバカーキルート66跡>

今は廃線となったルート66はアルバカーキを縦断しており、
通り沿道の建物は、ルート66の看板を掲げた建物がいくつも並んでいて雰囲気を感じさせます。
この道がアメリカを発展させた幹線で今でも国民から愛されている感じが周辺の建物から読み取れます。

テキサス州 ダラス

アルバーキからダラスの予定が航空機がダイバードしてしまい、サンアントニオで2時間ほど機内に缶詰状態。
ダラスにに無事着いたのは深夜1時を廻った頃でした。
本来なら着後にメジャーリーグベースボールを観戦予定でしたが、あいにく間に合いませんでした。

<シックスフロアミュージアム>

ケネディ大統領暗殺事件の悲劇の歴史を振り返ることが出来る博物館訪問。ケネディ大統領を狙撃した犯人が潜伏していたビルをそのまま使って、その狙撃現場とそこからの狙撃箇所の景色を見学する事が可能。博物館では、日本語のオーディオガイドを借りて巡りました。オーディオガイドを借りるのに少し並びますが、本当に詳しく当時の状況等が分析・解説されまして、とても面白く興味深いものでしたので、オーディオガイドのサービスは絶対にお勧めしたいです。1時間という時間想定でしたが、2時間は見ておいた方が良いかなとも感じました(それ位面白いのです!)。

<テキサスバーベキューピーカンロッジ>

ローカルにも観光客にも大人気のバーベキューのお店でランチ。
お肉の種類と部位を言ってオーダー。“テキサスと言えばビーフです”という先のシティーツアーのガイディングを思い出し、我々はビーフのみに集中し(豚や鳥もある中)、“ブリスケット”と呼ばれる牛の肩ばら肉と、スモーキーな照りが食欲をそそる“スペアリブ”とスパイスのブレンドが絶妙な“ソーセージ”をオーダー。いずれもジューシー&ボリューミー。日本では食べた事のないスモーキー具合と柔らかさがとても美味!テキサスに胃袋をつかまれた瞬間でした。サイドのピクルス、マカロニチーズと青菜も好相性。

<ジョージ・ブッシュプレジデンシャルライブラリーミュージアム>

テキサス州出身でテキサス州知事もされていた第43代アメリカ大統領のジョージ・W・ブッシュ氏をたたえ設立された博物館・記念図書館を訪問。任期中の功績や生い立ち、家族の事、彼が大好きな野球グッズのコレクション、任期中に発生した9.11テロ関連等々。彼に関する事何でも展示されています。特に人気で、撮影の為に列を成していたのが、大統領執務室のオーバル・ルーム。右下の写真のように記念撮影写真の撮影も可能です。

<グローブライフパーク・イン・アーリントン>

テキサス州アーリントンにあるテキサス・レンジャーズの本拠地野球場
観光局の計らいで、当初観戦予定だった試合を別日で手配いただき、昨年度のワールドシリーズの覇者で、同じテキサス州ヒューストンを本拠地とするヒューストン・アストロズとの試合を観戦。
球場はレンガと鉄骨を組み合わせた重厚感がありながら、開放感もあり、雰囲気がとても良い球場。2020年には現在の球場と隣接した場所にて、全天候型の新球場をオープン予定との事。もう少し客席数を減らし、年間法人契約シート等の収益性の高い席を充実させる模様。我々日本人観光客へも色々な意味で価値の高い観光箇所となりそうです。


サイズが規格外なホットドック

正味、ほぼ1日だけでしたが、充実したプランで巡ることができました。またダラスはアメリカ各所への乗り継ぎ地としてだけでなく、
近年開発が進み、有名なところだとトヨタの北米事業の拠点がダラスに移るなど、大手企業の参入が目立ってきています。
加えてスタートアップ企業を誘致も進めており、実際に訪れてみてその雰囲気を肌で感じることができました。ぜひ、加熱中のダラスに立ち寄られることをオススメします。

【オススメ度】
チマヨサンクチュアリ★★★★・・・・パワースポットと言うだけあって、疎い人でも感じるものがあります。
タオスプレブロ★★★★★・・・・インディアンって何?って方は、是非ここを訪れて観て欲しいです。興味が湧くこと間違いなし
インディアン・プエブロ・カルチュラル・センター★★★★・・・・インディアンの資料が豊富に揃ってます。
シックスフロアミュージアム★★★★★・・・・ミステリー好きにはたまらない場所。ケネディ暗殺の真実は。。。。
メジャーリーグ★★★★★・・・・アメリカに来たら一度は観戦してください。

(2018年6月 小澤)

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