寒いだけじゃない!冬のカナダの大自然に感動☆星空&知られざるカナディアンロッキーの魅力

寒いだけじゃない!冬のカナダの大自然に感動☆星空&知られざるカナディアンロッキーの魅力

1月、日本にいても寒がりな私がさらに寒いカナダへと行ってまいりました。行く前に気温を調べると-20度という数字が!!!!!ちょっと待って!!!そんな防寒対策してないよ!ということで直前にあったかグッズを揃えて旅立ちました。

今回の旅程です。カルガリー から入り、エドモントンへとカナディアンロッキーを抜けていきます。
1/20カルガリー泊
1/21ジャスパー泊
1/22ジャスパー泊
1/23エドモントン泊
1/24エドモントン泊
1/25機中泊
1/26帰国

冬のカナダへの必須持ち物は、風を通さない冬用のダウンジャケット、セーターやフリースなど重ね着できる服、ヒートテック、マフラー、暖かい帽子(耳まで隠れるものがベター)、手袋、スノーブーツや滑りにくい撥水の靴、サングラス、ホッカイロ、保湿クリーム、などなど。私は利用しなかったのですがワークマンなどで防寒具を揃えるとクオリティもコスパも良いみたいです。それからとても乾燥するので保湿グッズも必ず持参しましょう。

エアカナダに乗って目的地を目指します。行きはバンクーバー乗り継ぎ。バンクーバー到着後は、国内線の案内係のスタッフがたくさんいて分かりやすいのと、入国審査はキオスクで日本語を選択して手続きを進めることができるためとてもスムーズ!スーツケースも最終地点までスルーで流れて楽ちん◎その日の混み具合にもよるかもしれませんが、飛行機を降りてから30分ほどで次のゲートまで行くことができました。


バンクーバー空港 


バンクーバー空港 入国審査キオスク

1時間半くらいでカルガリーに到着。この日は空港から車で5分くらいのウェスティンカルガリー エアポートホテルへ。新しいホテルのようで清潔感がありモダンでとってもラグジュアリー。ジムやスイミングプールもあります。


ウェスティンカルガリー 部屋

日が暮れる前にカルガリーのシンボル的存在のカルガリータワーへ。なんと今年で50周年!タワーの歴史を辿る映像を観たところ、タワー自体は50年前から変わらないが、周りの景色や環境がどんどん変わっていき、今では周りにいくつものスタイリッシュでデザイン性の高いビルが立っている。遠くから見るとさらに近代的な雰囲気を感じる。今回街の中は散策できなかったが、実はカルガリーはお買い物にもってこいの場所!アルバータ州では物品購入の際に州税が掛からないため、他の州よりもお得です♪ショッピングができるお店も充実しているためカナダブランドのアウトドアグッズを買うのもおすすめ!


カルガリータワー


カルガリータワーからの景色


足元はガラスになっているところもあります

その後、ダウンタウンから車で30分弱移動して、ヘリテージ公園歴史村へ。カナダの昔の暮らしを再現している施設で、日本で例えるなら江戸村のような施設です。残念ながら冬は営業していませんが、夏場は当時の服装を着飾った人々が来園者をもてなし、体験しながら歴史を学ぶことができるそうです。敷地内にあるガソリン・アリー博物館では貴重なアンティーク車がたくさん展示されているので車好きの方にはピッタリかもしれません。レトロでポップな内装は雰囲気だけでも楽しめます。


ヘリテージ公園歴史村パンフレット


ガソリン・アリー博物館

また、評判の良いレストランも併設されており、クオリティの高いカナダ料理を召し上がることができます。この日は特別にカナディアン+ジャパニーズのフュージョン料理をいただきました。まさかカナダでおにぎりと味噌汁をいただくとは!笑


ヘリテージ公園歴史村のレストラン

翌日、カルガリーを出発していよいよカナディアンロッキーを目指します。途中のレッドディアという街までは車で1時間半、更に2時間ほどでアブラハム湖に到着しました。車中から見えるロッキーの山々が本当に美しかったです。

アブラハム湖ではこの季節限定の「アイスバブル」という現象を見に行きました。極寒かと思ったら、空気が乾燥している為か、予想よりは寒さを感じませんでした。風がなく、天気にも恵まれたのもラッキーだったかも!とは言っても寒さ対策は必須!超極暖ヒートテック+ニット+ブロックテックパーカー+冬用ダウンジャケット&タイツ+靴下2枚+ブロックテックパンツ+ダウンパンツ+スノーブーツ&ニット帽&カイロ持参、という感じでばっちり防寒しました。はしゃぎすぎたため少し暑く感じました。笑 氷の上を歩くため、レンタルで尖った歯がついたアイスシューズ(アイゼン)をつけて準備完了!


ブーツにアイスシューズを履かせる

カナディアンロッキーに囲まれた絶景のロケーションにあるアブラハム湖。全長30キロ近くある湖面が完全に凍っているので歩くことができます。川底が見えるくらい透明のまま凍っており、そこに湖底から出てきたメタンガスの気泡がアートのように美しく形を残しています。日の光が入ると角度によってキラキラと光って本当に綺麗!!写真家も注目している秘境スポット!アート写真、映え写真を撮るのもおすすめ♪


アブラハム湖のアイスバブル

その後、近くのヘリポートステーションから冬のロッキーを上から遊覧しました!雪化粧された山々は本当に絶景で、渓谷に見える凍った川、凍ったアブラハム湖も本当に綺麗でした。時々山肌から地層が見えたり、氷河のブルーが現れたりと、見所が多いのでひとときも目を離せませんでした。はじめてのヘリコプターでしたが緩やかに上昇、着陸していて全然怖くなくて楽しかった!!!ヘリのビジターセンターでは冬の期間だけ軽食などが振る舞われますが、今回は日本人の私達のために特別に日本食を頑張って作ってくれたそうでおにぎりやうどん、草餅などがテーブルに並んでいました!ホスピタリティに感動!どれもおいしかったです☆

ヘリで地上からは行けない吹雪いた山奥へ行き、4メートルくらい積もった雪の上を歩きました。普通のスノーブーツでは足が膝上まで埋まってしまうところも、本格的なスノーシュー(かんじき)を履けば簡単に歩けます!慣れると上手に歩けました。雪の下には湖があるそうで、積雪が少なければ凍った湖に穴を開けて釣りも楽しめるそうです。雪の降る山奥で飲むホットチョコレートは至福すぎて現実離れした素晴らしい世界でした。


スノーシュー

この日の宿泊はフェアモントジャスパーパークロッジ。人気のホテルでピークシーズンの夏場は予約が取れないそうです!冬は隣接する湖でクロスカントリースキーやスケートのアクティビティなども楽しむことができ、レンタル代金も宿泊費に含まれています。


フェアモントジャスパーパークロッジ 客室


メインレストラン


温水プール


豊富な朝食メニュー

次の日は朝から野生動物サファリツアー。ジャスパー国立公園内に生息する動物を車窓から見つけます。まず最初に見たのはエルクのいう鹿。先住民の言葉ではワピティと言い、意味は「黄色いおしり」というそうです。名前の通りキュートなおしり。かわいい。
エルクのツノは2月から3月くらいに何の前触れもなく突然抜け落ち、また少し経つと新しいツノが生えてきます。落ちたツノのネズミやリスの餌になるそうで、ジャスパーの山の中にはたくさん落ちているが、拾うと国立公園の規定で罰金になるとのこと。

そのあとは道路の真ん中でビッグホーンシープという牛科の動物を群れで発見!路面凍結を防止する塩を舐めているそうで、雪の多い時期はよく道路に現れるそうです。ツノは一度生えたら抜け落ちることはなく、年輪のように何本も線が入っていてそれを見ると年齢がわかるそうです。

時間の中で見られた動物はこの他にミュールと呼ばれるツノが小さめの鹿、それからヤギを確認できた。今回見られなかったが、凍った湖の上をカワウソが滑っていたり、川にはビーバーがいたり、もう少し標高の高いところではムースという大きなツノを持つ鹿もいるらしい。国立公園の規定で動物に餌を与えることや、近づきすぎることは禁止されているので、遠くからそっと見守るように観察することが必要です。

ランチはマリーンキャニオンワイルドネスロッジというおしゃれなレストラン。肉づくしでヘビー!笑 ソーセージは野生動物ツアーでも発見したエルクの肉!臭みはなくスパイシーで美味しい。


マリーンキャニオンのレストラン


エルクのソーセージなどのお肉料理

その日の午後はマリーンキャニオンでアイスウォークのアクティビティ。約3時間凍った渓谷を歩きます。暖かい服装はもちろん、帽子、手袋も必須。丈夫な長靴とアイスシューズ、ヘルメットはレンタルできます。
お髭が素敵なベテランツアーガイドさんがご案内。川や滝などが時を止めたように凍り、自然の青色が美しい。凍った滝ではアイスクライミングができるのもこの渓谷のひとつの魅力。また、雪が深くとても寒いのですが、実は年間通して凍らない川もあります。なぜかというと、地下から湧き出る水があり、その湧水は地表からとても深いところから湧いている為、温度が高い水が流れ続けるそうです。なんとも不思議。


レンタルしたブーツ


マリーンキャニオンの美しい氷のアート

夜、その日のアクティビティを終えてホテルの敷地内へ。ジャスパー国立公園、実は星もかなり綺麗!星空が美しいところに指定される「ダークスカイ保護区」の中で世界第2位の広さを誇っているそうです。運が良ければオーロラも見られるそうですが、残念ながらこの日は見られず。それでも無数の星が広がる夜空はとってもロマンチックで大感動!!外気氷点下10度以下はさすがに寒くて長い時間は耐えられなかったけれど本当にきれいだった。

素晴らしい自然を大満喫したジャスパー国立公園をあとにして、翌日はエドモントンへ。約4.5時間のドライブでした。現地の方の話によると、「先週は寒波で-45度だったよ!普通の気温に戻って良かったね!」と言われて驚いた、、、しかも普通に戻ったと言っても私たちが訪れ時でも-5度前後!エドモントンには住める気がしない。笑

エドモントンでは昨年8月にオープンしたばかりのラグジュアリーホテル、JWマリオットエドモントン・アイスディストリクトホテル。ノーマルルームは朝食付きプランがないのでホテル内のレストランで食べる場合は直接支払いが必要。ラグジュアリールーム以上はクラブラウンジで朝食やドリンク、スナックなどを摂ることができます。


JWマリオット 客室


クラブラウンジ

冬のイベントが豊富なエドモントン!この季節限定の素敵なイベントを2つご紹介。
①アイスキャッスル
エドモントンの寒さを利用して、人工的に水を流し続けて氷のアートを作っているイベント。行く前になんとなくイメージがついたので期待せずに行ったが、予想を超える素敵な世界!しかも楽しい!自然が作る青色もとても綺麗ですが、日が暮れると氷の下にあるライトが光るそうでそれもなかなか良い。写真スポットや氷の滑り台がいくつかあるので子供連れには間違いなく楽しいスポット。もちろん大人も大はしゃぎ。


エドモントンのアイスキャッスル

②ホワイトフェスティバル
こちらも冬限定。札幌の雪まつりを小規模にした感じで、氷のアートを見ることができます。作品がいくつかあるので、気に入った作品にひとつ投票することができ、恐らく後日結果が発表されるようでした。
敷地内にはドリンクブースもあり、限定のカクテルなどを飲みながら楽しむことができます。

エドモントンの魅力はもちろん冬だけではない。市内ではアルバータ州立博物館では恐竜展やカナディアンロッキーの動物の生態が見れたり、サイエンスセンターで最先端のプラネタリウム施設でオーロラを学んだり、本番カナダのアイスホッケーチームのアリーナなんてのもあります!ちなみに、サイエンスセンターでは期間限定でマーベルの展示をやっていました。


アルバータ州立博物館


テラス・ワールドオブサイエンス


ロジャースプレイス

最後の夜は是非とも食べてみたかったお肉をお腹いっぱい頂きました。なんとバイソンのステーキ!!!シェフの腕がいいのもありますが、ジューシーで柔らかくてお肉の味をしっかり味わえる最高の一品!!!


バイソンのステーキ

最後にもうちょっと。
エドモントンからバンクーバー乗り継ぎで帰る際のトランジット時間で空港外に出てみました。すぐにスカイトレインの駅があり、表示に沿って進むとあっという間に乗車できます。チケットは自動販売機で買えて、日本語も対応しています。空港駅から2駅目まではなんと無料!アウトレットがあるので空いた時間にショッピングを楽しむことができました。くれぐれも飛行機に乗り遅れないよう注意が必要!


バンクーバー空港駅のスカイトレイン


カナダブランドが安くゲットできるアウトレット

そして、もうひとつ。エアカナダ様のご厚意でバンクーバー→成田間はビジネスクラスを体験させていただきました。貴重な体験本当にありがとうございました!!!!サービス、シート、食事、何をとってもパーフェクト!


快適すぎるフラットシート


機内食


アメニティ

以上でございます。
冬のカナダ、寒いだけではないのです、おわかりいただけましたか?このシーズンならではの美しい自然を思いっきり楽しめます。ジャスパーのリゾートならこの季節だけは静かにお篭り滞在可能、しかもウィンタースポーツ楽しみ放題!!星も綺麗です。たくさんの動物がかわいいです。洒落たレストランがかなりそろっているアルバータ州、ごはんも裏切りません。みんなが行かないからこそ、ぜひぜひこのシーズンのカナディアンロッキーで新たな発見をしてみるのはいかがですか?絶対ほかの人とは違う旅ができますよ!

2020.01月 柳 舞美

◆冬のアブラハム湖
☆☆☆☆☆
アイスバブル最高!写真映えも抜群☆
◆マリーンキャニオンのアイスウォーク
☆☆☆☆
自然が作り出す素晴らしいアート!自然の空気が吸ってリフレッシュしながら歩けます♪
◆カナディアンロッキーの星空
☆☆☆☆☆
星の数に圧倒されます!運が良ければオーロラにも期待できる☆
◆エドモントンのアイスキャッスル
☆☆☆☆☆
シーズン限定ですがとても楽しい氷のイベント!お子様連れにもおすすめ☆


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