これぞ女子旅in クロアチア&ちょっぴりボスニア9日間

これぞ女子旅in クロアチア&ちょっぴりボスニア9日間




今回の出張はクロアチア。宮崎アニメ「魔女の宅急便」の舞台とも言われるドブロブニクをはじめ、プリトヴィツェ、スプリットなど見どころが多く日本でも人気のディスティネーションだ。
ヨーロッパの出張はガイドさんがつかず一人でまわることが多い。もちろん一人でも悪くないが、ちょっと寂しい時もある。それが今回は素敵な出会いがあり楽しい楽しい女子旅となった。
出会いの前に、クロアチアの首都ザグレブ。ファイブスタークラブのコースもザグレブの滞在が少ないものが多いのだが、訪れてみてその印象は一変、ぜひおすすめしたい都市になった。特に気に入ったスポットは旧市街にある聖マルコ教会。カラフルな屋根をもつこの教会は国会議事堂と首相官邸に挟まれていて、日本でいう永田町みたいな場所ということなのだが、かわいすぎる!女子は好きでしょう!



そしてドラツ市場と呼ばれる青空市。毎日開かれるこの市場は現在ザグレブに残る市場のなかでは最も古いものだそう。赤いテントの下で青果や雑貨、チーズ、木工品などさまざまな物が売られ、見ているだけで楽しい。ちょうどイチゴの季節でどの屋台にもイチゴが山盛りで、「買ってもたべきれないな~」と思いながら他の試食をしつつグルグルした。
(結局は誘惑に負けてイチゴを買ってしまったが・・・)





お土産もかわいい

ロトゥルシュチャック塔は13世紀に建てられた見張り塔。私が上ったとき他のお客さんはいなかったので眺望を独り占め。その塔のふもとも高台になっていてちょっとした展望所になっている。

お土産もかわいい

塔からの眺め

塔からの眺め

世界一短いケーブルカー

ここで今回の旅の友になる女性に出会った。彼女も一人旅で、聞くと一か月の長旅の始まりでドブロブニクまでは私と同じ泊数だった。この偶然には驚いたのだが、次の日プリトヴィッツェへ行くバスも同じだったので、「明日また会えますね~」とこの時はサクッと別れた。
プリトヴィッツェではバスターミナルで再度会った女性と一緒にハイキングをすることになった。以降それぞれの街の観光を一緒にすることになるのだが、素晴らしい景色を共有できるということは楽しさ倍増、食事もシェアできるし、よいことづくしだ。
プリトヴィッツェ湖群国立公園は16の湖と92か所の滝がある。親戚に「滝なんて水が落ちるだけやろ」と言った人がいた。それはそうなんだけれど!! その人に見せてあげたい、このエメラルドグリーンの輝く景色を。どんなに写真をとっても実際見る景色は撮りきれない(自分の腕もあるのだが・・・)。どこを見ても「すごーい!」「きれーい!!」という言葉を連発していた気がするくらい本当にきれいな景色で、マスが気持ちよさそうに泳いでいるし、森の緑とマイナスイオンをたっぷり浴びて心身ともに浄化されたような気持になった。






夕食は人気レストランでマスのグリル。湖で泳いでいたマスがこんな姿になってしまったが、もちろんおいしく残さずいただいた。


アドリア海沿岸のスプリットに入るとまったく雰囲気が変わった。まず人が多いのにびっくり。まさに南のリゾート、そして暑い・・・ここでクロアチアでの初ジェラードを食べた。やはりアイスは暑い中で食べなければ(冷房の中で食べると最後は冷え切ってしまうし)。




クロアチアのスイーツ クレムシュニテ

スプリットの旧市街はローマ時代の皇帝の宮殿内に築かれている。厚さ2mという城壁に堅剛な城壁に囲まれた宮殿の中央にはペリスティルという広場がありローマ時代の雰囲気が残っている。城壁の内外にはかわいいカフェやレストラン、お土産屋などあり、どこを見ても絵になるので「ここ、かわいい」「ここも素敵」などとワイワイにぎやかに散策したのだった。






幸運が訪れるというグルグール・ニンスキ―像

そしてクロアチアの一番の見どころ、アドリア海の真珠ドブロブニクへ。スプリットも人が多いと思ったが、こちらはそれ以上。やはり大人気都市だ。グルージュ港には3隻ものクルーズ船が停泊していた。
旧市街の眺め




このアドリア海に浮かぶ旧市街を一望するにはスルジ山から見るのがよいのだが、今回上りを歩いてみることにした。高さによって見え方が違うし、山頂とはまた違った写真がとれると聞いたからだ。
登山道までは住宅街をぬっていくので地元の人に道を聞きながら進んでいく。スマホの地図アプリを使って(オフラインでも使えるものがあると教えてもらった。便利な時代だ。)何とか登山道入り口にたどり着く。ここでも結構な高台になっている。



登山道にはいると道は石がゴロゴロしていて歩きにくいし、この日はこの旅一番の快晴になったのでかなり暑く(写真にはよいけれど)、お互い励まし合いながら一歩一歩進んでいく。

道はつづらおりになっていて、それぞれの曲がる地点にはキリストの受難の碑が建っているので、それぞれの碑を目標にして(計14か所)、写真を撮りながら頂上まで2時間ほどかかってしまったが空と海の青とオレンジの屋根を終始横目に見ながらのハイキングは最高だった。

キリストの碑

最初は木に隠れて見えないが

だんだん遮るものが無くなる

だんだん遮るものが無くなる


登山道



山頂にて



夕食はやっぱりシーフード。


そしてアドリア海名物スイーツのロジャータ

一緒に行動していた方とはドブロブニクまでなので、名残惜しみつつボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボへ向かう。その途中に世界遺産のモスタールに立寄った。「スターリ・モスト」と呼ばれる橋につながれたこの地は川を挟んでイスラム教徒とクロアチア人が住み分けしている。1993年の紛争時に破壊されてしまったのだが、現在は復元され美しい姿を見せてくれる。




旧市街はオリエンタルな香りムンムンで、一人になって寂しいな~と思っていたイスラム好きな私はテンションが上がってウキウキしてきた。モスクや職人さんが造った細工づくりの食器など見たいのもがたくさんで滞在時間は1時間半とっていたのだが全然足りない。




もっとゆっくり見たかったがサラエボまで行かないといけないので後ろ髪をひかれながらモスタールを後にした。
サラエボというと第一次世界大戦のきっかけになった地であり、ユーゴスラビア紛争でも多くの犠牲者を出した、という悲しい歴史がある街。中心地に向けて車を進めていくと落書きがかなり多くて不安になってしまったのだがバシチャルシァと呼ばれる職人街を中心とする旧市街にでるとその不安はまったくなくなった。というのもこの旧市街も大好きなイスラム色に包まれていたのだ。







イスラム以外にもカトリック、ユダヤ、東方正教会など多民族、多宗教が混ざりあっていて滞在したホテル周辺や町並みはヨーロッパ調、街は盆地になっているので周囲の山の緑も目に飛び込んできて、散策していると自分はどこの国にいるんだろうと不思議な感覚になった。




旅を終えて今回ほど余韻に浸っていることはない。それぞれの国の人々は優しくとても居心地がよかったのはもちろん、改めて気の合う人と旅する楽しさを実感したのだった。
お勧め度
ザグレブ ★★★★ 聖マルコ聖堂は必見
プリトヴィツェ ★★★★★ 湖の透明度がすばらしい
スプリット ★★★★ ローマ時代の遺跡と現在のコラボレーション
ドブロブニク ★★★★★ 旧市街は何を見ても絵になる
モスタール ★★★★
サラエボ ★★★★
(2017年5月平田真美)
クロアチア
ボスニア・ヘルツェコビナ

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