【ここが私のアナザースカイ 自然が豊かで、文化が行き交う国 スイス】

【ここが私のアナザースカイ 自然が豊かで、文化が行き交う国 スイス】

“山といえば?“と漠然とした質問を投げかけられたら、なんと答えるだろう。



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今回はレイルヨーロッパ様、主催の招待で列車を利用したスイスのみの満喫する機会を頂きました。ありがとうございます。幸いなことに終始、天気良くスイスの真価を目の当たりにしました。
<今回の行程>
・チューリッヒ~ルツェルン~ピラトゥス~グリンデルワルド~モントルー~チューリッヒ


<ルツェルン>

ゲーテ、チャイコフスキーも愛した芸術の街 ルツェルン

チューリッヒから1時間程なので、通り過ぎてベルンやグリンデルワルドのいく人が多いがなぜこんな素敵な街が素通りされるだろうか。
練り歩くには丁度良い広さの旧市街や歴史のある教会、日帰りでも行ける山ピラトゥスやヒギ、世界で最も急こう配の登山列車、チョコレートミュージアムetc。

フランス革命時に死んでいったスイス傭兵偲んで作られたライオン記念碑

町中のマーケット

引き込まれそうな魅力を持った旧市街の路地


夜の旧市街は趣があって素敵

<ピラトゥス>


ピラトゥス山頂へのゴンドラ

今回は登山鉄道が運休の時期だったので往復ゴンドラを利用したが、往路をゴンドラ、復路を登山鉄道で、フェリーを使ってルツェルンに戻ってくるのが最も人気。

天気がいいのでゴンドラからはルツェルン市内を一望できた。

一度乗継ぎをして、いざ山頂ピラトゥスクルムへ

断崖にある発着所。怖いのは私だけ?

無事到着。こんなに簡単に山頂へ行けてしまうことに驚愕。

ピラティスには宿泊できるホテルは2件のみしかなく、日中は観光客でごった返しているが、17:00頃の最終を過ぎると宿泊客のみとなるので山頂を独占できる。
ここで“ヤッホー”を言わずして何時言うのだろうか。

ヤッホーは帰ってくる

今回は夜と朝に霧がかかって見られなかったが、ルツェルン市内の夜景とサンライズが独占して見ることできる至福の時が宿泊客には特典として付くと考えればこれ以上にない幸せ。
<グリンデルワルド>
そもそもドイツの国土は東京の2倍と、思ってたよりも小さい。列車でスイス国内を横断することは難なくこなせる。今回の行程は、東はルツェルンから西のモントルーまでを横断でつなぐゴールデンパスラインを中心に移動した。ぜひ利用する際には鉄道会社ごとの車窓幅が大きいパノラマ車がおすすめ。このルートを利用すれば列車移動からスイスを満喫できること間違いなし。

GOLDENPASS LINE

そんな王道ルートにどのような特色をつけるかがスイスの楽しみ方。隣接国を周遊もいいがお勧めしたいのが登山鉄道を利用してグリンデルワルドに宿泊するルート。
スイスグリンデルワルドがとても人気で、王道ルートの一つとして有名。実際にこの大自然を目の当たりにすれば、なるほど!と、うなずける。

グリンデルワルドから行く人気スポットといえばトップオブヨーロッパ。約100年前に開通したユングフラウ鉄道で、ヨーロッパ最高地点のユングフラウヨッホ駅(3454m)へ。名峰アイガー、ユングフラウ、メンヒが連なるベルナーアルプスの三名山とアルプス最大・最長のアレッチ氷河を含む総面積824平方キロメートルの広大なエリアは世界自然遺産に登録されており見ごたえ充分。

ネーミングが大胆だけど、負けていない現実

標高3571mから眼前に広がるアレッチ氷河

地下20mの氷河の中につくられたアイスパレス

万年雪が楽しめるプラトー展望台

100周年を記念して作られたアルパイン・センセーション

とにかく飽きさせない施設に、ここが3000m急であることを忘れそうになる。
グリンデルワルドではもう一つ外せないのが、フィルスト。
眼下にグリンデルワルドの町、正面にはシュレックホルン、ヴェッターホルン、アイガーなどベルナーアルペンのアルプスの名峰たちが広がる眺望は必見。
グリンデルワルドが、冬に混むのはここでのウィンタースポーツの為とか。
夏はトロッティバイク、フィルストフライヤーとアクティビティが豊富。


フィルスト山の断崖に沿ってつくられた全長250メートルの遊歩道はクリフウォークと呼ばれ、数十m下が丸見え。とても心臓に悪いので苦手な人は避けることをお勧めします。

腰が引けてしまった情けない様


<モントルー>
グリンデルワルドからゴールデンパスラインでの終着モントルー。
スイスの公用語が4つ(ロマンシュ語・フランス語・イタリア語・ドイツ語)あるというのは有名な話だが、ここまで変わるのかというくらい明確に分かれていたので順応するのには時間がかかった。といっても心の準備をする間もなく、いつの間にかフランス語圏に入っていた。そう、そこはモントルー

気品漂う街並みの大通りグラン通り

レマン湖沿いには、散歩している人、ランニングしている人、ピクニックをしている人など、地元、観光客問わず、憩いの場になっている。


モントルーからバスで15分ほどにあるスイス屈指の古城、シオン城。
外観は湖に突き出した岩盤の上に建てられているため、まるで水の上に浮かんでいる様に見える。中では日本語のガイダンスもあるので安心。


帰りには、売店でシオン城限定のワインをお土産にするのも忘れずに。
そしてモントルーに来たら欠かせないのは、唯一、世界遺産に登録されているラヴォー地区。
残念ながら今回は、収穫時期ではなかったので、葡萄が一面に生っている景観は拝めなかった。


ワイン好きな方だけでなく、知らない方でも楽しめるビジターセンター、ラヴォー・ヴィノラマ。スイスワインは日本では見かけることが稀。その理由は約9割が国内消費されてしまうから。白ワインがメインでシャスラという品種が有名。元々、現地では3~5000円のワインが日本のレストランで出されるときには1万円を超えることもざらみたいです。
そんな希少なワインが目の前に並べられ、ワインが全くわからない自分でも心躍ります。


今回の旅行を通して感じたことは、スイスは自然が豊富ということ。
インフラも含めて観光資源として確立しており、国土が狭いので比較的、行きたいとこ炉だけをつまむことが可能。既にいくつかの王道ルートがあるのでそれに沿って旅行すれば間違いなく楽しめる。その際にはスイストラベルパスを利用することは外せない。
そして4つの言語からなるカルチャーが多様で、地理によって明確に分かれており、選ぶことができる点の魅力。一つの国で4度おいしいなんて旨みしかない。今回は言語圏でいえば、ドイツ・フランス語圏のみだったので次回は4語圏を制覇します。
<おすすめ情報>
◎ドア・トゥ・ドア・ラゲージサービス(目的地に最短で翌日着。)
◎エクスプレス・ドア・ツー・ドア・ラゲージサービス(同日着)
スイストラベルパス利用者に限り、駅間での荷物の配送はあったが、上記のサービスはさらに進化しており、ホテルからホテルへ荷物が送れる。
※厳密には、ホテルでなくても住所があれば可能。
いくら鉄道の周遊といっても、大きな荷物があれば、気になった駅で降りてみるようなぶらり途中下車の旅はできない。鉄道で多数の都市を周遊したい時に安全面も含めて、どうしても荷物に気が散ってしまい観光に集中できなかったりも。そんな方に上記のサービスは耳寄りな情報のはず。
<スイスの鉄道で驚いたこと>
1、 列車が定刻通りに来る。
日本人の感覚では、当たり前でまったくもって違和感がないかもしれないが、列車が定刻に
来ること。これは予定を組んでいる旅行者にとってはとても大切なこと。

2、 改札がない。
駅構内からそのまま列車に乗り込むことが可能。バㇲに至っては勝手に乗り降りできる。
※もちろんパスまたは切符は必要です。なければ罰金が厳しい。

3、 どこでも列車で行ける。
標高3000m超えにも列車が開通している異常なインフラ整備


ルツェルン:★★★★★
旧市街の街並みに心惹かれること間違いなし。
ピラティス:★★★★★
山に宿泊することがここまで快適とは。
グリンデルワルド:★★★★★
ここでの宿泊はオススメ。山の澄んだ空気を感じてください。
トップオブヨーロッパ:★★★★★
ここまで線路をつなげた功績を噛み締めてください。
フィルスト:★★★★
ゴンドラからの景色は絶景。
モントルー:★★★★★
フランスのようにおしゃれな街並み。クイーンが好きな方にはたまらない。
シオン城:★★★★
湖畔の歴史あるお城は観るものをタイムスリップさせます。
ラヴォー地区:★★★★
ワイン好きなら問答無用。
(2017年4月 小澤 駿)
このエリアへのツアーはこちら

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