今回はインドとモルディブ、場所は近いが、なんとなく両極端にあるような2ヶ国を旅する機会をいただいた。インドは2回目だったが、どの都市も初めて行くところばかり。久しぶりにあのクラクションが永遠に鳴り響いていて(もはや、俺ここ通るぜ!的な意味のクラクション?)あの混沌のインドを久しぶりに感じられるのもどきどきわくわくした。
そしてモルディブ。テレビや雑誌で水上コテージを見て、留学先ホームステイ先のパパママのハネムーンで、つい最近友達がハネムーンに行き、わたしもハネムーンならここに行きたいと豪語していたこの場所。まさか、まさか、こんなに早く実現するなんて。
<インド&モルディブ 9日間の旅>
DAY1:成田→デリー <デリー泊>
DAY2:デリー→アグラ <アグラ泊>
DAY3:アグラ→ジャイプール <ジャイプール泊>
DAY4:ジャイプール→デリー <デリー泊>
DAY5:デリー→トリバンドラム <トリバンドラム泊>
DAY6:トリバンドラム→モルディブ <モルディブ泊>
DAY7:1日フリータイム <モルディブ泊>
DAY8:モルディブ→ <機中泊>
DAY9:→成田
<アグラ>
ここを見るためにインドを訪れる人も少なくないタージマハル。写真で見ていても、やっぱり実際見ると感動するよ、と教えてくれた先輩の言葉がずっと残っていて楽しみにしていた。正門をくぐり抜けると、ああ、あの写真で見た通りだ。さすが、完全左右対称なムガル建築。天気が良かったことも手伝って、白さが際立ちまぶしいくらいきれいで、美しかった。
タージマハルは当時のムガル帝国皇帝が愛する妃の死後、彼女への愛を表現するために22年の歳月と国力を費やし白大理石でつくられた“お墓”である。後に皇帝は自身のために黒大理石のお墓を建てようと計画するが幽閉され、それは叶わぬ夢となり現在は妃の横に眠る。そんなロマンティックなバックグラウンドから、インドの人々にとってはハネムーンの人気スポットにもなっているそうだ。
これをつくった王様も終世は幽閉され、ここからタージマハルを眺めた
<チャンドバオリ>
アグラとジャイプールの間(ジャイプールの近く)に、知る人ぞ知る不思議な形の階段井戸がある。チャンドバオリだ。階段井戸とはその名の通り階段状の井戸で、当時貴重な資源だった水をできるだけ多く集められるように設計されており、地下の温度は地上より5℃〜6℃低いと言われている。階段3500段の幾何学的な模様には思わず「おお〜っ」と声が漏れた。ずっと見ているとなぜか目がまわってしまうくらい階段が連なっていた。
<ジャイプール>
ピンク色の建物が目を引くようになったら、そこはもうジャイプール。通りの建物という建物がピンク色でとても印象的。お店や地元の人たちも多く、街を歩くと生活の様子を垣間みることができる。ジャイプールでまず訪れたのは風の宮殿。風の宮殿は、王様に慕われた女性たちが住んだ建物で、他に似たような建物を見たことがない。チャンドバオリといい、風の宮殿といい、インドの人は同じ形のものを積み重ねるのが好きなのかなと思った。
また、ジャンタル・マンタル(天文台)では昔の人の知恵に驚かされた。ここには時間を知るための日時計や自分の星座の運勢を知るための日時計など様々な種類の測定器があった。日時計はかなり正確で分単位まで狂いがなく、あまり興味がないわたしでも、とてもわくわくした。
<アンバー城>
ジャイプールには象に乗って城内まで行くことができる場所がある。アンバー城だ。象は想像していたよりも大きく、象使いに連れられてゆっさゆっさと登っていく。ゆっくりと登っていく途中では景色を楽しんだりすれ違う象を見たり、あっという間にお城まで辿り着く。
しかしびっくりしたのは無許可(?)のカメラマンたち。象に乗っている途中で流暢な日本語で「こっちむいて〜」とポーズを求めてきて、頂上に登った時や帰り際に「買わない?」と声をかけてくる。いらないと言ってもけっこうしつこく、「いくらだと買ってくれる?」と聞いてくる。恐れることはないがここで大切なのは、いらなければはっきりNOということ、またガイドさんが近くにいる場合は助けを求めたり、交渉してもらうこと。わたしは2000?1000ルピーくらいだった写真を300ルピーまで交渉することができた。(車に乗った後も追いかけてきたのでびっくり!でもそのおかげで約600円ほどで象にのっている写真をゲット!)
<コバラムビーチ>
北インドを満喫した後は、南インドへ。コバラムビーチは欧米の人々を中心に人気のある南インド最高と言われているビーチ。同じインド内でもジャイプールやアグラとは全く雰囲気の違う街並みに、南国気分を味わえる。また、コバラムビーチには地元の人々も多く集まるので、リゾートリゾートしていない、ローカルな雰囲気もまた魅力のひとつである。ランドマークの灯台は上までのぼることができる。最後、外にでるための階段はだいぶスリリングだ。(スカートの人は真下から丸見えになってしまうので要注意。)また、コバラムでは他にもアーユルヴェーダができたり、バックウォータークルーズでは、マングローブやヤシの木が生い茂る川をクルーズできる。暑い日にはもってこいの心地よい風を感じられる。立ち寄るだけでなく、2〜3日足を伸ばしてのんびりしたいエリアだ。
<モルディブ>
マーレ空港に着いたときから周りの雰囲気もとってもリゾート。そして国内線で南へ約1時間のガーフダール環礁へ到着。マーレに着いたときからちらちらと見えていたあの青い(水色の?)海!スピードボートに乗る瞬間からあまりの海のきれいさにすでに興奮100%、そしてスピードボートで約15分、いよいよアマリ・ハヴォダに到着。あの桟橋が見えた瞬間バロメーターがぐいーんとあがり、移動の疲れをふっとばしてくれた。
<アマリ・ハヴォダ>
滞在時間2日間とあっという間ではあったが、シュノーケリングをして、おいしい食事を食べ、美しいサンセットを眺め、スパを体験し、のんびりとバスタブにつかり星空を見て、太陽の光で目が覚めるという自分へのご褒美以上の幸せな時間を過ごすことができた。一生に一度かもしれない、この特別な時間と空間をぜひ少しでも多くの日本の方に体験してもらいたい、と心から思った瞬間だった。
そんなアマリ・ハヴォダではどのようにステイが楽しめるのか少しでもリアルに伝えられればと思う。アマリ・ハヴォダは2016年にオープンしたばかりの新しいリゾート。周りの海や砂浜も言うことなしで美しい+ヴィラなどの建物や設備もとってもきれいだが、わたしがいちばん感動したのはなんといってもアマリ・ハヴォダのスタッフさんのホスピタリティー。ゲストリレーションの方をはじめ、レストランのスタッフさん、ハウスキーピングのスタッフさん、すれ違えば笑顔で挨拶をしてくれ、快適なステイをさらに気持ちのよいものに変えてくれた。
また、日本に住んでいたことがあるゲストリレーションの方がいるので(2017年4月現在)日本語での対応も可能。部屋の使い方などの説明はすべて日本語でうけることができた。
モルディブは昼間の青い海や爽やかで静かな雰囲気も素敵だが、それと同じくらい印象に残ったのが夕暮れの時間。日本でも、今まで行った国でも夕陽を見る機会は何度もあったが、ここで見る夕陽も一生心に残る景色のひとつとなった。夕陽をみているとロマンティックな、ノスタルジックな、初めて訪れた場所なのに懐かしい、あの雰囲気はなんだろうといつも思う。何度見てもサンセットのあとには良いため息がついこぼれてしまう。これは、百聞は一見にしかず、しかり実際に見なければわからない。そして太陽が沈んでいくはやさには驚きだ。赤道が近いからか、気づいたらどんどん沈んでいてあっというまに半分、あっというまにいなくなってしまう。一度だけでなく、二度、三度見たくなる、そんな力を持っている。
そして、モルディブにきたからには、ふれずにいられないのがシュノーケリング。こんなに透き通った海を目の前にしたらついつい何度も入りたくなる。わたしはシュノーケリングツアーを含め2日間で3回もシュノーケリングをした。(つまりフリータイムのほとんどの時間海の中にいた。)シュノーケリングツアーでは、インストラクターがその日の潮の流れを見て魚たちが見られるベストポイントに連れて行ってくれる。運が良ければ、海亀やえい、サメのあかちゃんを見られるかもしれない。そして水上ヴィラの下や周辺も魚たちの宝庫。下をのぞけば魚たちを肉眼で見ることができ、トロピカルな魚たちと一緒に泳ぐことができる。
そしてアマリ・ハヴォダには2つのレストラン、2つのバー、そしてスパとプールと設備も充実している。それらを写真とともに一挙紹介していく。
①メインレストラン「アマヤフードギャラリー」
②日本食レストラン「ロバタヤキ」
③スパ「ブリーズスパ」
④イルバー」
⑤リバー
⑥ンフィニティ・プール
静かで落ち着いた空間と、爽やかでフレンドリー空気があわさって、居心地の良い空間がここにはある。そして自然を楽しむ時間、優雅でリラックス、ときにロマンティックな雰囲気を楽しむ時間、そして「なにもしない」を楽しむ時間がここにはある。ハネムーンはもちろん、ファミリーやご年配のかたにも自信を持っておすすめできる、それが「アマリ・ハヴォダ」なのだ。
アグラ ★★★★★ タージマハルは見逃せない
チャンドバオリ ★★★★★ 不思議な階段井戸は必見
ジャイプール ★★★★ ピンク色に染まった街中は歩いているだけで楽しい
コバラムビーチ ★★★★★ 南インドの注目エリア
モルディブ ★★★★★ 一生に一度は訪れてほしい楽園
(2017年3月 若狭由希)
インド
モルディブ