6月末、じめじめと汗ばむ陽気の中、これほんとに使うのかな~と思いつつ、
スーツケースにダウンジャケットを詰め込んで、空港へと向かう。
羽田→オタワ(1泊)→トロント(1泊)→ナイアガラ滝(1泊)→バンフ(4泊)→成田
時計の針を14時間元に戻して、初カナダの旅スタート!
★1日目★
日本からオタワまでは、トロントで国内線に乗り継いで向かう。
トロントに着くと、まず入国審査を受け、その後税関申告書の提出。
いったんスーツケースを受け取り、税関審査を終えて再度乗り継ぎ専用のカウンターに預ける。
乗り継ぎ時間は2時間あいていたが、入国審査&荷物の受け取りに意外と時間がかかり、小走りでなんとか乗り継ぎ便に間に合った。
オタワに到着したのは20時頃。なのに、あれ。まだ日が沈んでいない。
早速カナダの気候に驚かされながら、ホテルにたどり着く。
★2日目★
お初にお目にかかります、カナダの朝。
ホテルから歩いて15分のところにある、バイワードマーケットへ。
オタワの台所とも呼ばれるバイワードマーケットでは、果物や野菜、メープルシロップにチーズとあらゆる食材が売られている。花や衣類などを販売するお店もあり、マーケットエリアは15ブロック以上にも渡る。
オシャレなカフェや雰囲気の良いレストランもあるので、カナダらしいお土産探しから食事まで1日中楽しめる。
おすすめは、オバマクッキー。オバマ大統領がオタワに訪れた際、買ったことからその名が付けられている。1つ3ドル。
この日はオタワからトロントまでVIARAILに乗って向かう。
乗車券を事前購入した場合はE-チケットの印刷を忘れずに。
電子掲示板で列車と出発ホームを確認し、しばし待機。
小さな売店があるが本当に小さいので、車内で食事をしたい場合は車内販売を利用するか、事前にどこかで用意しておいたほうがいい。
改札はなく、発車時刻に近づくとアナウンスがあり、ホームへの入り口に一気に列ができる。E-チケットを係員に見せピッと機械にてチェックされ、いざ乗車。
スーツケースなどの大きな荷物は預けず、自分で車内に持ち込む。乗車口の所にスーツケース置き場がある。エコノミープラスの場合、荷物の重さ上限は23kgまで。少しでも超えてしまうと手荷物に移すよう言われるので、要注意。
夜21時頃、約1時間遅れて5時間かけトロントに到着。
★3日目★
この日は1日ナイアガラの滝観光。
トロントから車で約1時間かけ、ナイアガラの街へと向かう。
着いた瞬間からゴーゴーと水の流れる音が響く。世界三大瀑布のお一方と初対面。どきどき。
アメリカ側から乗るときは青色のカッパ、カナダ側からは赤色のカッパが配られる。
しっかり着込まないと、足から腕から顔からびしょびしょになるので注意。
十分にナイアガラ滝を楽しんだ後は、車を30分ほど走らせてナイアガラオンザレイクへ。ここはナイアガラ滝周辺のにぎやかな場所に比べて、のんびりとしたのどかな街。
19世紀のイギリス統治時代の面影が今もなお残っている。
小物や雑貨など、個性的で可愛らしいお店がたくさん。
ナイアガラオンザレイクは、ワインの生産地として世界的に有名で、街の周辺には雄大なブドウ畑が広がっている。ワイナリーが数多くあり、白ワイン、赤ワイン、そしてナイアガラ名産のアイスワイン(デザート感覚で飲める甘いワイン)と、様々なワインの試飲を楽しめるので、ワイン好きにはたまらない場所だと思う。(私はワインは好きだけど味はよく分からない。)
★4日目★
トロントから国内線でカルガリーへ。
そこから車で1時間半でカナディアンロッキー観光の拠点となる街、バンフに到着。
中心街のバンフ通りには自然と調和した建物が並び、お土産屋さんやスーパー、ショッピングモールなど、様々な種類の店がずらりと軒を連ねる。コンパクトな商店街といったような感じで、端から端まで歩いてみても20分くらい。
街歩きに夢中になっていて、ふと時計を見ると「え!もうこんな時間!?」と驚くことがよくある。夏だと22時ごろまで太陽が落ちないので、なんだか得した気分。
★5日目★
この日はアイスフィールド&コロンビア大氷原ツアーに参加。
ガイドさんがカナディアンロッキーの中で一番好きと言っていたペイトー湖。
「今日は天気がとても良いので、きっと綺麗に見えますよ。」と言われ、期待に胸膨らませる。
駐車場から展望台まで10分ほど森の中を登り旧展望台へ。(旧の方が人が全然いない!)
生い茂った木々の間の道を抜けると、ペイトー湖が現れる。
こんな綺麗な水色、絵の具でも見たことない・・・
天国に来たのかと思うくらい、幻想的で、壮大で、言葉が出ないほどの絶景。
氷河から削り出る岩の粉、通称ロックフラワーが湖に混ざりこみ、それが太陽の光に当たるとそれはそれは鮮やかなターコイズブルーの絶景を生み出す。
大きな雲もなく快晴だったので、湖への光を遮るものはなにもなかった。
★6日目★
この日はカナディアンロッキーの中で唯一入山規制のある、レイクオハラへ。
ここへ行くためには1日の乗車席数が42席という特別バスの確保が必須になる。予約は電話のみ。そして予約開始とともに全世界から電話が殺到するほど、大人気でかつ予約困難なコースである。100回かけても繋がらない!なんてことも珍しくなく、ハイカーの憧れとも呼ばれる。
バスの予約が取れなかった場合は、歩いてレイクオハラまで行くことも出来るが、4時間ほどかかってしまう。ロッジに泊まったりキャンプをしたり、宿泊予定のある人であれば問題ないかもしれないが、日帰りだと難しいそう。
今回は無事シャトルバスの予約ができたので日帰りで向かう。
風がないので、湖面に山々が映りこむ。
バンフ市内ホテル→車(1時間)→レイクオハラシャトルバス乗り場→バス(30分)→レイクオハラハイキングスタート
ハイキングはレイクオハラがスタート地点になる。
その日の天候状況により、「レイクマッカーサー」・「レイクオエサ」・「オパピンレイク」の3つのコースからハイキングプランが決まる。どのコースもハイキングのレベルに大差はないとのこと。
今回は、先月アメリカ最高峰の山マッキンリーを登り終えたばかりのガイドさんおすすめの「レイクオエサ」に挑戦した。
約2時間でレイクオエサに到着。道中は、比較的なだらかな道だが、途中崖のような足場の悪いところを歩くので、手袋や杖があると便利。
普段あまり運動しない私でも、ガイドさんが私たちの体調を常に見て休憩を挟みながら、
ゆっくりとしたペースで歩いてくれるので、難なく登って降りてこれた。
帰りのバスは、予約はいらない。入山規制はしているが、山を出て行くのはご自由にどうぞ、ということだそう。
他のどのエリアにもないほどの美しさで輝く氷河湖が点在しており、生き生きとした野生動物の姿や、日本の山ではめったに見られない希少種の高山植物などを観察することができた。
★7日目★
この日はヨーホー国立公園&レイクルイーズツアーに参加。
ペイトー湖に並ぶ、美しい色合い。展望台にはごろごろした崖がたくさん。
カナダ最後の夜はここエメラルドレイクの湖畔にただずむエメラルドレイクロッジに宿泊
バルコニーからはエメラルドレイクを独り占めできる。
本物の暖炉に興奮し、寒くないしむしろ暑いけど、せっかくだから暖炉をつける。
案の定暑くて、でも消し方が分からないので窓を全開に開ける。
大自然には天気の良さが絶対だが、今回は見事に全て晴れ、最高のカナダ初旅となった。
トロントでお世話になったガイドさんが、「カナダは自分の国を表現するのが下手だ。メープルシロップやサーモン以外にももっと魅力に溢れているのに・・・」と嘆いていた。
その通りだと思った。行かなくても分かることもあるが、カナダは行かないと分からないことの方が圧倒的に多い。カナダの魅力は、実際に訪れて歩いてみないと分からないのだ。
夜寝てしまうのが惜しくて、けれど明日が待ち遠しくて、まばたきするのがもったいないほど常に刺激的で感動に包まれた旅だった。
【スタッフおすすめ度】
●オタワ ★★★★
バイワードマーケットは朝から晩まで楽しめる!女子向けの可愛い雑貨もたくさん☆お気に入りのお店を見つけてみては?
●レイクオハラ ★★★★★
運動が苦手な人でも大丈夫!最高の景色と日本の山では見られない希少種の植物に出会える。
●ナイアガラ滝 ★★★★
ナイアガラクルーズは必須!パワーで満ち溢れる滝を全身で感じよう!
(2016年7月 酒井)
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