イタリアには今回は2回目で、1回目は9年前でかなり昔の話。
今回はベネチア、フィレンツェ、トスカーナとマレンマ地方、ローマに訪問したが主にトスカーナとマレンマ地方についてのご紹介をしたいと思う。
今回のトスカーナとマレンマ地方訪問は専用車で日本人アシスタントの方にも同行いただいての旅。自分のペースで楽々周れるのと日本語でこの地域のことやイタリアのA to Zを教えてもらえるので自分だけで旅行するよりも知識も深まり、旅行しているときの視点も変わってくるのが良いところ。
フィレンツェの渋滞が始まる前の早めの朝に出発し、まず到着したのはサンジミニャーノ。中世から残る14の塔が美しい世界遺産の小さな街。昼間は日帰りの観光客が増えるので早めに訪れるか、泊まるのがおすすめ。
次にサンジミニャーノの町から近いアグリツーリズモにて昼食。ここはワイン、サフラン、はちみつ、オリーブの農家で、ここでできた食材を使ってのランチはとっても美味しい!お天気もいいのでテラスでいただきまーす♪こんな環境での美味しい食事は心をとても豊かにしてくれる。ワインはキャンティコッレセーネージDOCG赤とヴェルナッチャDOC白の2種。この後の行程でもワイナリーにも行くから、とここでワインを買わなかったことを今とても後悔している・・・うぅ。ここではオリーブオイルとサフランを購入。
次に訪れたのはシエナ。イタリアの3大広場の一つでカンポ広場がこのシエナにある。大きな町でフィレンツェとは長年のライバル同士。
次に訪れたのはオルチャ渓谷にある、ローマ温泉遺跡が残るバーニョヴィニョーニという村。村は小さいが可愛らしいところ。イタリアで温泉と言えばテルマエロマエをどうしても思い出してしまう。
今日の宿泊先、オルチャ渓谷にあるアグリツーリズモ。夕食は1キロ離れたところでいただくか、自炊。今回はBBQでジューシーなソーセージをいただきました♪日が長いのでついつい寝るのが遅くなってしまう。
翌日、視察に訪れたのはここもオルチャ渓谷にある小麦農家のアグリツーリズモ。こちらでの食事はこちらの家族の一員になっていただくのがホームステイ感覚で楽しみなところ。もちろん食材はこちらで生産されているもの。オルチャ渓谷の眺めも抜群、ピエンツァの町も見えます。
次に訪れたのはピエンツァ。ここからの眺めは素晴らしい。
次に訪れたのがモンタルチーノのワイナリー。この地域でできるワインで有名なのはイタリアの精選ワインの一つブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。ここで蔵を見学し、ワイン作りの工程の説明をしてもらったが、生産者のこだわりや苦労、ワインへの熱い情熱を強く感じた。見学ののち、ワイナリーの奥さんの手作り料理をいただく。イタリアのマンマの家庭料理をワイナリーのご家族とみんなでいただいた。本日のメニューはこの地域の名物ピンチという太い麺をポリチーニ茸を含むたくさんのキノコとあわせたパスタ、豚肉とサラダ。パスタは大盛りにしてもらったのにお代わりまでしてしまう美味しさ!!
次にモンタルチーノの街を観光。観光客がさほど多くない、ひっそりとした小さな町でブルネッロ・ディ・モンタルチーノや地元のワインを販売するエノテカがあり、ワイン好きにはたまらない。
今日の宿泊はモンタルチーノの街から歩いて10分ほどにあるワイン農家のアグリツーリズモで、オルチャの谷を見下ろせる場所にある。
ここのマンマになんと家庭料理のレッスンをしてもらうのだ。メニューは野菜のラザニアとカントゥーチ。今日の生徒は私だけ。16時にスタートしてできたのは21時ころ。
このアグリのファミリーと一緒に私と先生が作ったラザニアを食べることに!!先生監修の下なので失敗はないとはいえ、なんというプレッシャー!!!家族の皆さんも美味しいと言ってくれてとても嬉しい。自分が作った料理をイタリアのファミリーと一緒に食卓でいただく、なんて素敵な経験なんでしょう!!
翌日は日本ではまだあまり知られていない、絶壁の上に建つ街ピティリアーノへ。
この絶景をみるだけでもここに来る価値はありますが、街並みもなんともかわいらしいのも魅力。
歴史は2000年以上あってエトルリア時代までさかのぼる。またイタリアの小さなエルサレムと呼ばれシナゴーグが残る。
次に訪れたのはチヴィタバーニョレッジョ。たまたま日曜日でローマからの日帰り観光客で溢れかえっていた。駐車場も不足していて、空いている駐車場は片道30分ほど歩く距離。ここは秘境とはもう言えないようだ。しかし外観と間の橋を渡るこのドキドキ感は他よりもすごい。
世界一美しい田舎と言われるオルチャは季節、天気によって見せてくれる表情が変わってくる。私の訪れたオルチャ渓谷は緑で覆われ美しい。
ベネチア、フィレンツェ、ローマはもちろん必ず行くべきなんだけれど、毎日都市だけの街歩きはちょっと疲れてしまう。プラスアルファで自然に触れて、かつイタリア人にも接して話を聞いて、というのが旅のスパイスになり、より思い出深いものにしてくれるのだ。
アグリツーリズモ宿泊とクッキングレッスン ★★★★★ イタリア料理の真髄は家庭にあり!!その極意を習っちゃおう!
トスカーナの絶景!チヴィタとピティリアーノ ★★★★ 今やチヴィタは秘境ではない。日本人にあまりしられてないピティリアーノと合わせていくべし
ワイナリー訪問 ★★★★ ワイナリー訪問でイタリア人のワインへの愛情と情熱を感じよう
(2016年5月 辻理恵子)
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