ドキドキがいっぱい!!究極のミステリーツアー!不思議の国 マダガスカルへ

ドキドキがいっぱい!!究極のミステリーツアー!不思議の国 マダガスカルへ


バンコクから搭乗したアンタナナリボ行のマダガスカル航空の機内はすでに多くの中国人乗客で埋まっていた。そうだ、この便は広州発バンコク経由の便だった。アンタナナリボに到着。標高が高いので夜はひんやり涼しかった。ガイドさんと会って、明日の午後のモロンダバ行きのフライトは早朝出発に変更になったとのこと。数時間しか寝れないけど仕方ないか、と思うことにした。翌朝チェックインするとオーバーブッキングで10時代にもう一便、プロペラ機で飛ばすとのことだ。大きく日程は変わらないにしても前もってわかってたらもうちょっと寝られたのにと思ってしまう。マダガスカル航空よりミールクーポンをもらい、クロワッサンとコーヒーのサービスを受ける。
プロペラ機で到着したモロンダバの空港はとっても小さな空港。アンタナナリボの気候とは異なり、じりじりと太陽が地面を照りつける。モロンダバを訪れる多くの観光客の目的はなんといってもバオバブの並木道だ。特に夕暮れ時の刻一刻と変わりゆく空と背にするバオバブの巨木は何とも幻想的な世界を作り出し忘れない風景だ。ホテルがあるモロンダバの街から並木道までは車で1時間弱ほど。思いのほか観光客でにぎわっていた。

バオバブの並木道

夕日の中のバオバブの木々


翌朝も朝日のバオバブを見るために04:30にホテルを出発。並木道には犬だけで人はいない。真っ暗な中、空を見上げると降りそうな星の数で、まだ朝日の「あ」の字も予想できない空。永遠に続くのではないかと思われる夜ももちろん朝が訪れる。バオバブの並木道はあけぼの。やうやう白くなりゆく地平線、少し明かりて、紫だちたる空を背に続く並木道。夕日もそうだけど、朝日を待ち、変わりゆく空を見ながら過ごす時間と機会があるってなんて幸せなことだろう。日常生活ではない、旅だからこそもてる特別な時間。それをこのバオバブの並木道で過ごせる幸せは何事にも代えがたい。美しい空を幻想的で不思議な世界に映しだすバオバブの並木道は是非訪れたい。

朝日の中のバオバブの木々

幻想的な空の色

朝日がまぶしい

モロンダバは漁民を中心とする素朴な村で、ビーチにでれば地引網で漁をする村民の姿を見かけることができる。牛車や自転車のタクシーで行き来する人々やゆっくり流れる村の時間を感じることができ、のんびり過ごすのも素敵な過ごし方だ。

地引網で漁をする人々

たくさん魚がとれました

クラシックカーを思わせる古い車

牛車で移動する村人

マングローブの木々が茂る川で彼らが漁に使う木製の舟に乗り、行き交う人々の様子をみたり、漁村に訪れ彼らの住まいの様子を間近に観察できるのも面白い。都会とは違うのんびりとした滞在ができるのも魅力的だ。

マングローブクルーズの様子

漁村にお邪魔しまーす

印象的だったのが、女性で黄色い粉を顔につけていることで、まるでミャンマーのタナカのようだ。ガイドさんによると木からとれる粉をつけているので、きっとタナカと同じような成分の木を使っているに違いない。ミャンマーの女性と違うところはうっすら塗るのではなく、こってりと塗って顔が真っ黄色なのだ。効用は日焼け止めと「for beaty」 とのことだ。要するに美容のためだということだろうが、肌にいいパックのような存在であっても真っ黄色の顔はちょっとびっくりする。美容というものは周りからきれいに見られたいがために人目につかないところでこっそりする行為であって、美しくなるためであってもびっくりするような姿を外にさらけ出してしまうのは本末転倒ではないだろうか。日本でいうと泥パックをしてスーパーに買い物をしに行くようなものだ。そんな風に思ってしまうのもきっと日本の物差しで計ってしまっているからでマダガスカルではごく当たり前の風景なのだ。日本の常識にとらわれていたことを気づかせてくれたマダガスカルの黄色い顔の女性に感謝!
モロンダバに訪れるならぜひ旅程に加えたいのがキリンディ森林保護区。ここにはキツネザル8種、鳥類やカメレオンなどが生息しており、モロンダバからの日帰りも可能だが、夜行性の動物も多く、宿泊してナイトウォーキングに参加するのがおすすめ。キツネザルなどの夜の様子を知ることができるのも魅力だが、夜の森をガイドさんと探検できるのはワクワクドキドキの体験だ。シーンと静まり返る夜の森に入れるのはここの宿泊者のみの特権なのだ。宿泊は本当にシンプルですが降りそうな星空と豊かな森に囲まれて眠るのはとても素敵な体験。是非キリンディに宿泊してみてはいかがでしょうか。

ベローシファカに遭遇!

アンタナナリボの郊外にあるレミューパークは田園と4ヘクタールもの公園を分かつ川を自然の境界線にしている。豊かな自然の中にある園内ではワオキツネザル、チャイロキツネザル、シロクロエリマキキツネザル、2種のシファカなどが放し飼いにされており、パークのガイドが生態について説明しながら案内してくれる。自然保護区だと木の葉に隠れてたりすばしっこく動いてなかなか写真でとらえるのも難しいですが、このパークだと近くで観察することが可能です。自然保護区に行く人も違う角度からキツネザルを見て知ることができるチャンス!是非訪れてみてください。地元の小学生が校外学習としてきていることが多い。

シロクロエリマキキツネザルもこんなに間近に

ワオキツネザルはとってもキュート

美しい離島にある天国 コンスタンス・サルバンジナ
今回の大きな目的の一つはコンスタンス・サルバンジナへの訪問だ。ノシベの港からスピードボートで1時間以上もかかり、日中の移動しかできない。ノシベへのマダガスカル航空のフライトが前日に夜に変更となったため、コンスタンスが1泊目を代わりにマンガソアロッジに変更してくれた。このリゾートはロッジタイプで豊かな自然の中にあり、サービスも素晴らしかった。

天蓋つきのベッドはロマンチック

部屋はとても広々

お庭もこんなに広い

海を眺めながら朝食

マンガスワロッジのビーチにコンスタンスの舟が迎えに来てくれる

翌朝、スピードボートで約1時間、到着したサルバンジナ島では手を振るスタッフとコバルトブルーの海が我々を出迎えてくれた。

スタッフの出迎えがうれしい

客室はわずか25室で全てが独立したヴィラタイプ。ベッドルームはプライベートテラスへとつながり、コバルトブルーの海を眺めながらくつろげるようになっている。茅葺屋根で室内は木を多く使い、周りの美しい自然と見事に融合させている。

豊かな緑に囲まれたヴィラ

広々とした部屋

プライベートテラスからは美しい海が臨める

広々とした部屋

ナチュラル感あふれる洗面所

部屋の横にあるハンモックでくつろいでみてはいかが?

朝と昼はビュッフェスタイルで、夜はメイン、デザートなどが選べるセットメニュー。宿泊客はイタリア人やフランス人も多いが彼らもうならせる美味しい食事が自慢。

ランチのビュッフェの様子

敷地内は美しい自然にあふれている。

挨拶に来てくれたかわいい小鳥

客室からレストランへは気持ちいい散歩道が続く

美しい木のトンネル

美しいビーチ

食事やアルコールはオールインクルーシブで、ほとんどのアクティビティも料金に含まれる。シュノーケルセット、ビーチテニス(ラケットとボールの貸出)、セーリング(カタマランはビーチでコーチ無しでも有りでも可能。カヤックもご用意。)、バレーボールとペタンク(ボールによるゲーム)、朝の海でのアクアジム、ウォーキング(ガイド付き島の中の長距離散歩)、天体の観測、ゲーム各種(バーで貸出)などはオールインクルーシブプランに含まれ無料だ。
有料なのはスキューバダイビング(PADI)、スポーツフィッシング、様々なエクスカーション(サンセットクルーズ、夜釣り、ノシ・コンバ訪問など)などだ。
珊瑚礁に囲まれ、穏やかで透明度の高い海、手つかずの白砂のビーチに縁どられた小島で、完璧なほどの静寂と限りない自然をご堪能ください。
マダガスカルの見どころ
地図でみるマダガスカルはアフリカ大陸の横にあるため小さい島のように見えるが実は日本の1.6倍も大きい島で、それぞれの地方によりさまざまな見どころがある。幻想的なバオバブの並木道、この国固有のキツネザルなどの動植物、世界遺産で無数の切り立った針山のようなツィンギー、美しいビーチと素朴な漁村があるノシベなど、旅行者が求めるものが何かで、その旅程は無限に存在するのだ。また人々の素朴な眼差しも魅力の一つ。あなたも不思議の国マダガスカルでたくさんの魅力にふれてみてはいかがでしょうか。
スタッフおすすめ
○モロンダバのバオバブの並木道 ★★★★
一度は訪れたい絶景ポイント。夕焼け、朝焼けを背にするバオバブの木々の風景はとても幻想的!
○コンスタンス サルバンジナ
★★★★★
ノシベからボートで90分、知る人ぞ知る究極のハイダウェイ。ハネムーンの方に特におすすめ。
○アンタナナリボのレミューパーク
★★★
キツネザルを間近で見るチャンス!
(2015年4月 辻理恵子)
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