青少年のためのアフリカ入門〜南アフリカ・ジンバブエ・ザンビア・ボツワナ〜

青少年のためのアフリカ入門〜南アフリカ・ジンバブエ・ザンビア・ボツワナ〜

ケープタウンは知られざる美食の街なんです。しかもリーズナブル!

10月中旬、10年に一度の大型という台風26号が関東地方に直撃した日、南部アフリカ9日間、弊社ど定番のツアーに行ってきました。
今回、旅行して分かったのは、「アフリカを旅するならまず南部アフリカに行くべき」だということ。つまりこれらの国には日本人がアフリカから想起するものや、それ以上の楽しみが詰まっているのである。
まず雄大な自然、これはもう言わずもがな、三大瀑布に数えられるヴィクトリアフォールズ。そしてアフリカの代名詞とも言えるサファリ。さらにはケープタウンを一望できる巨大なシンボル、テーブルマウンテン。南部アフリカの発展はケープタウンから始まったと言われるだけに、ほかのアフリカ諸国とは違い自然だけでなく、ヴァスコ・ダ・ガマが発見したと言われるケープ半島の最南端、喜望峰やネルソン・マンデラさん関連の建造物など歴史的にもみるべき価値のある場所が多い。
アフリカというと日本人から見ると、アジアやヨーロッパの近代化した国々とは違い、なんとなく自然に溢れた雄大な景色やボロボロのバラック小屋が立ち並ぶ街並みをイメージしがちですが、それは一部の側面でしかなく、南アフリカは相当な都会。2010年にワールドカップが開かれたことが記憶に新しい南アフリカ。当初はその治安面の悪さなどのマイナスイメージから反対の声もあったと聞きますが、見事ワールドカップは成功を収めたのも、実際に行って見て納得。非常に快適な旅でした。
感じたのは他のアフリカの国々と比べて旅行のインフラが整っているなぁということ。電気や水道はもちろん、現地スタッフのホスピタリティ、食事の嗜好、ホテルのクオリティーなどなど。もちろん、夜中出歩かないことは必須ですが、逆をいえば明るい内であれば街中を散歩していいのも、アフリカの中でも治安の良い南部アフリカならでは。
「一度アフリカに行ってみたい、でも治安面が心配だし、サファリだけで飽きないかしら」という方には最適。南部アフリカは毎日違う種類の感動が味わえるのですから。


10月16日・17日 日本出発、そしてザンビア側の観光
10月16日出発の日、関東地方に大型の台風が直撃。
午前便は全て欠航か大幅なディレイ。幸いにも私が乗る便は午後6時。それにしても京成スカイライナーも成田エクスプレス、はたまたリムジンバスまで運行中止なのには閉口した。早めに自宅を出たものの成田へゆく手段がない。京成スカイアクセスのみ運行していたため何とか成田へ。
この日、キャセイパシフィック航空にて香港乗り継ぎを経てヨハネスブルクへ向かう。
香港での乗り継ぎ時間が1:30しかなかったので空港スタッフに日本出発の便を1本早くできないか確認したが定刻通り運行する予定なので今回はできないとのことだった。
やはりというべきか、台風の影響で遅延したフライトで滑走路が混み合い、私の乗った便は離陸が30分以上遅れた。結果、香港での乗り継ぎ時間は1時間もなくボーディングタイムまでは20分をきっていたが運良く香港空港では誘導スタッフが待機していたためことなきを得た。ヨハネスブルク空港到着。私は成田空港にてヴィクトリアフォールズ空港までスルーチェックインをしていたため南アフリカに入国することなく国際線乗り継ぎ手続きを行う。ヨハネスブルク空港にてヴィクトリアフォールズ行きの搭乗時間を待った。
実はこのヨハネスブルク空港発の区間は乗り遅れが多い。搭乗開始が非常に早いのだ。出発の1時間前に搭乗開始となり出発時間の35分前にはゲートクローズ。通常の飛行場のように出発の30分前程度にゲートに向かうと乗り遅れてしまう。余裕をもって少なくとも出発の1時間前にゲート付近でスタンバイしよう。
ヴィクトリアフォールズ空港に到着。
この日は日帰りでザンビア側の滝観光をするために、ジンバブエのダブルビザを空港で取得(45米ドル)。なかなか進まない入国審査とビザ取得をやっと終え、ガイドのブサニさんと合流。

後に悲劇の舞台となるヴィクトリアフォールズ空港

ブサニさんはよく話かけてくれる実にフレンドリーな方で、笑うと出てくる白い歯が印象的だった。まず、ジンバブエの通貨に両替した方がいいかを聞いた。ブサニさんは即答で、全くする必要はないという。というのは現在ジンバブエドルがそもそも流通していないのだ。確かに以前ジンバブエでとてつもないインフレが起こったことは耳にしたことがある。正確には2009年に廃止されたそうだ。そのため現在はジンバブエで流通しているのはアメリカドルと南アフリカのランドだそうだ。ザンビア、ボツワナには自国の通貨は存在するがアメリカドル・南アフリカランドでも通用するそうだ。
※ちなみに現在は廃止されたジンバブエドルだが、ヴィクトリアフォールズ村やザンビア側との国境付近では、ジンバブエドルをお土産として販売する商売人がたくさんいる。道を歩いているだけで声をかけてくるので興味があればジンバブエのお土産にとてもいいと思う。私は100億ドル札を買った。(違う種類のお札5枚セットで10ドル。交渉すればもう少し安くなると思う。)
まずこの日のホテル、ファイブスタークラブ御用達のレインボーホテルへ。空港からは約20分。
<レインボー>
ヴィクトリアフォールズ村の中心部にある3つ星ホテル。スタンダードホテルではあるが天蓋付きのベッドなどコロニアル調のデザインに、開放感のあるレストランとプール、スタッフの雰囲気もよい。そこまで多くを求めないのであれば十分期待に応えられるホテルである。室内にはミニバーやドライヤーはないが、テレビに電話はもちろん、エアコンにバスタブ、湯沸かしポットにセーフティーボックス、無料のWIFIもある。

レインボーホテル

ホテルでチェックインしたあと、ザンビア側のヴィクトリア滝へ。
<ザンビア側ヴィクトリアフォールズ>
ジンバブエ側のヴィクトリアフォールズ村からものの数分でザンビア側との国境に到着。これまで何度か国境は渡ってきたが、イグアスの滝などの国境と比べると多少面倒。ジンバブエ側の出国審査の平屋の前で車を降りて、まず出国手続き。そのあとジンバブエ側とザンビア側の緩衝地帯にてザンビア側のガイドさんと合流。二人のガイドさんが再集合の時間を確認して、ジンバブエ側のガイドさんとはしばしの別れ。車をしばらく走らせザンビアの入国審査の建物へ。ここでも一旦車を降りて、ザンビアの入国審査とシングルビザ取得(20米ドル)。
国境から数分で、ヴィクトリア滝国立公園へ。
車を降り、トレイルを歩く。途中、この滝の発見者と呼ばれる、デイビット・リビングストンの像の前で記念写真。断崖絶壁と滝は見えてきたものの、イグアスの滝を目の前にしたような空間を引き裂くような音量はない。どうやらこの時期(9月〜12月)は乾季で水量はあまりない。雨季には滝がカーテン状に現れるそうだが、私が見ることができたのは数本。それでも勢いのよい瀑布だった。
乾期の水量は低いものの乾期なりによいところがあると思ったので、幾つか挙げてみよう。
・水しぶきが多くないので、雨具などを着る必要ない。
・水しぶきが多くないことで、谷や滝つぼがクリアに見える、
・雨が少ないので当然、晴れている写真が取りやすい、またカメラに水滴が付着しないため写真が撮りやすい。
・もちろん観光客が少ないためゆっくり観光できる。
・乾期しか行くことができないデビルズプールがある。
パッと思いつくだけで、雨季の水量と引き換えに良い点が乾期には5つもあるのである。
ところで今回はデビルズプールにはいかなかったのだが、これが大変命知らずな場所、つまり水の吹き出し口にできた自然のプールで、日本でもテレビで取り上げられて知られるようになった。思え返すに、ガイドさんに無理を言ってでも連れてってもらえば良かったと少し後悔した。

乾季のヴィクトリアフォールズ

ザンビア側から見えるジンバブエ側の観光客

雨季には水しぶきで渡れないほどになるというナイフズエッジブリッジ

乾期のザンビア側の観光は、見所である滝が少ないため1時間未満で終了。
改めてザンビア側の出国手続きをへてジンバブエ側の入国手続き。ジンバブエのガイド、ブサニさんと再会。
この日の観光はこれで終了。ホテルへ向かう。
まだ日が明るかったのでホテルで一休みしてからヴィクトリアフォールズ村をぶらぶら散歩。以前訪れた同じアフリカのケニアはこのように気の向くまま散歩とはさすがいかなかったが、比較的治安の良い南アフリカの街であれば問題なし(ただし日が落ちてからは出歩かない方がいいそうだ)。
ヴィクトリアフォールズ村には、地元の人々が利用するいくつかの商店と、外国人観光客向けのお土産屋さんや旅行会社、レストランが軒を連ねている。街並みが美しくのどかな場所だ。私はホテルから徒歩5分のスーパーマーケット「OK」へ。幾つかの飲み物とスナックを購入。値段表記はアメリカドル。水のペットボトルが0.5ドル、ビール500ミリ瓶が1.2ドル。高くもないが、すごく安くもない。

のどかなヴィクトリアフォールズ村

ホテルに戻ってからはしばらくまともに寝ていないから熟睡してしまった。
10月18日 チョベ国立公園へ
この日の出発は11時。それまでゆっくり朝食を食べて過ごす。
11時にロビーにて、この日のドライバー、シェルトンさんと合流。
この日は、ヴィクトリアフォールズから約70キロ先に位置するボツワナのチョベ国立公園へ。
乾いた大地をひた走ること約1時間。ジンバブエとボツワナとの国境に到着。例によってジンバブエの出国審査を受けたあと、緩衝地帯でボツワナのドライバーさんと合流。緩衝地帯をしばらく車で移動し、ボツワナの入国手続き。ビザは必要ない。ボツワナに入国するとすぐチョベ国立公園の入口の村、カサネに到着。
この日の宿泊はカサネにあるチョベ・マリナ・ロッジ。
<チョベ・マリナ・ロッジ>
チョベ川沿いに建てられたアフリカンスタイルの4つ星ロッジ。ウッディーな温かみのあるデザインの広々したゆとりある室内はリバービューとなっており、いつでもチョベの雄大な自然を堪能できる。バスルームはバスタブとシャワールームがセパレートになっている豪華なつくり。室内にはドライヤー、セーフティーボックス、冷蔵庫、エアコン、テレビ、天蓋付きベッドあり。スリッパはなかった。ホテル内にはスーベニアショップや、バー、ビュッフェタイプとアラカルトのレストラン2軒、もちろんプールも完備。WIFIはロビー近くにて利用可能。

チョベ・マリナ・ロッジ

チョベ・マリナ・ロッジのレストランにて昼食をとった後、午後3:30からボートサファリに参加。
<ボートサファリ>
ボートサファリはその名の通り、ボートに乗りながら水辺に住む動物たちを観察するツアーである。私は、世界各国からの7人の旅行者と同じボートに乗り込み、いざ出発。
ボートサファリに適しているシーズンは乾季と呼ばれている。チョベ川の水位が低くなることによって中州が現れ、青々と茂る草をもとめに動物たちが中州に移動するのだ。そのため動物が一部の場所に集まり、観察しやすい。
私が、今回のボートサファリで見られた主な動物は下記のとおり。
・アフリカ象
・キリン
・バッファロー
・カバ
・クードゥー
・アフリカヘビウ
・バブーン
・アメリカンフィッシュイーグル
・クロコダイル
途中、スナックやビール、ジュースが振舞われ、優雅なひと時を過ごした。
約3時間、水上で動物たちを観察したあと、サンセットを見て終了。チョベ川に沈む夕陽が人も動物も川も大地もすべてをオレンジ色に染め上げる様は何事に代えようがないほど美しかった。

ボートサファリ

カバ

お母さんバブーンとその赤ちゃん

アフリカヘビウ

夕日の中のアフリカゾウ

オレンジ色の夕日を眺めるおじいさん

ホテルに戻ったのは18:30ごろ。その後、夕食を食べて明日の早朝サファリに備える。
10月19日 チョベ国立公園のサファリとジンバブエのライオンウォーク
朝5時のモーニングコールで目を覚まし、5:50にホテルロビーに集合。
この日はチョベ国立公園のモーニングサファリに参加する。
<チョベ国立公園サファリ>
ロビーには出発を待つ間に、小腹を満たすためコーヒー・紅茶、マフィンが用意されている。サファリカーがホテル前に到着すると、それぞれ9人乗りの車に割り振りされる。私の乗った車は様々な国から集まった私含め8人のグループ。
ホテルを出発し、まず入場登録のため、チョベ国立公園の入口に車の中で待つこと数分。ゲートが解き放たれ、いざ国立公園の中へ。
朝焼けに照らされた見渡す限り広がるオレンジ色の乾いた大地を走ること、数分。
レンジャーが何かを発見。こちらも目を凝らして見てみると、何とライオン(雌)だ。
ライオンは朝の涼しい時間帯にしか姿を表さず、尚且つ自分達のテリトリーからあまり動かないそうなので最初に見られたのは大変運がいいそうだ。レンジャーはトランシーバーで互いに連絡を取り合い、足跡や糞からどの動物が近くにいるか判断しているようだ。否が応でも今度は雄ライオンへの期待が高まる。
次に見つけたのは残念ながら雄ライオンではなく、イボイノシシ。こちらも昨日のボートサファリでは見なかった動物である。首が短いので、草を食む時は肘をつく。その姿がなんとも愛らしい。
そしてその後も動物達を次々に発見。
サファリの行程の内、半分が過ぎたところで、「ストレッチポイント」と呼ばれる休憩スポットへ。その名の通り、この場所に限り車から降りて身体を伸ばすことや軽食をとることができる。我々はコーヒー・紅茶とビスケットで一呼吸。20分位休憩をとったところで再出発。
サファリカーが荒野を走ると数分。今度は道路脇に、それも至近距離にアフリカ象が、しかも象の群れがサファリカーの合間を抜けて行く。至近距離過ぎて、望遠レンズでは顔の一部しか収まらない。なんとも嬉しいハプニングだ。
サファリはこうした予想もつかないことが起こるから面白い。
今回のサファリで見ることができた主な動物は下記の通り。
・ライオン(雌)
・イボイノシシ
・インパラ
・バッファロー
・クロコダイル
・アフリカ象
・キリン
サファリが終わりかけた頃には、太陽は燦々と私達を照りつけ、早朝の肌寒さは何処へやら、というくらい暑さが増してきた。日差しから逃げるようにホテルへ舞い戻った。

肘をついて草をはむイボイノシシ

つぶらな瞳のインパラ

サファリカーを横切るアフリカゾウ

サファリの後は朝食をたべ荷物を整えて、ヴィクトリアフォールズ村に向けて出発。
朝10時にホテルを出て、例によってボツワナとジンバブエの出入国審査を行う。緩衝地帯で車を乗り換える。ジンバブエではすでにダブルビザを消化しているのでシングルビザを取得。
国境からヴィクトリアフォールズ村まで1時間。以前も泊まったレインボーホテルへ。
昼食を食べた後は、お昼の暑い時間帯はホテルの室内でゆっくり過ごす。
この日の午後はライオンウォークに参加。
<ライオンウォーク>
ライオンウォークはジンバブエでできる興味深いながらもスリリングな体験ができるツアー。なんとライオンウォークができるのは南アフリカとモーリシャス、そしてこのジンバブエのみの世界に3箇所だけ、非常に貴重な体験ができるのである。
午後3:30にホテルロビーに集合。ツアーバスが各ホテルへお客さんをピックアップする。
私を乗せた後も次々とお客さんが増えて行き、全席満員となった。バスはメインロードを外れ、舗装されていないでこぼこの道を突き進む。だだっ広い荒野に乗客は降ろされ、茅葺屋根の建物に集められた。20人ほどの乗客は前半後半の2グループに分けられ、前半組はまず、ライオンウォークへ。後半組はその間、ライオンウォークを行うライオン保護団体「Lion Encounter」が制作したライオン保護と野生に還すためのリハビリテーションに関しての映像作品を鑑賞する。
私は前半に属していたので、まずライオンウォークから始めた。今回私達を担当してくれる1歳になったばかりの2頭の雌ライオンにご対面。2頭とも大変おとなしい。目を細めてなんだか眠そう。ライオンとはいえキチンと教育されており、かなりリラックスした様子。近づいても威嚇や噛むようなそぶりはまったくない。参加者は誘導用の杖を渡され、ライオンがじゃれあって噛みそうになったらその杖をライオンの口に当てる、そうすると噛まなくなるそうだ。
一通り説明を受けたあとに、ライオンと記念撮影。サファリでもなかなか出会えないライオンを目に前に、尚且つ手を触れられるのはなんとも不思議な感覚。
その後、参加者一人ずつ交代で、ライオンの横について一緒にお散歩。道がでこぼこしているので私達にとっては歩きにくいがライオン達はそんなこともろともせず歩いて行くのでついて行くのがやっとだった(サンダルではなくスニーカーなど歩きやすい靴をお持ち下さい)。
幼いライオンといえども注意には余念はなく、ガイドの他に3人のサポートスタッフ(万が一の場合に備え、ライフルを持っているスタッフも)とライオンウォークの様子を撮影しているスタッフというかなりの大所帯。
開始から約1時間半、途中のポイントで後半組にライオンウォークをバトンタッチ。
参加者は歩いて小屋へと戻り、ライオン保護についてのビデオをみる。そして今回ライオンウォーク中に作成されたお土産用のビデオをその場で流してくれた。希望者は30米ドルでこのDVDを購入できる。
ライオンとの触れ合いと減少するライオンへの理解が深まり、楽しいながらも考えさせられるツアーであった。

とっても仲良しのライオンちゃん

ライオンウォーク中

ライオンにこんなに接近できる

よく訓練されておりおとなしい

ツアー終了は午後6:30。すでに街中は暗くなりつつあり、私は地元の売店で夕食を購入してからホテルに戻った。
10月20日 ヴィクトリア滝観光とケープタウンへ(?)
朝9時ブサニさんと合流。
この日の午前中はジンバブエ側からヴィクトリアフォールズを観光する。
<ジンバブエ側ヴィクトリアフォールズ>
街の中心から5分足らず、ヴィクトリアフォールズ国立公園の入り口に到着。
中に入ると滝の姿は見えないのになぜか水しぶきは体にまとわりつくのを感じた。音が轟く方へ足を向けると素晴らしくダイナミックな光景が目の前に広がる。やはり三大瀑布と言われるだけある、いや三大瀑布に数えられるほかの滝と比べても引けをとらない、それどころかそれをも上回る圧倒的なスケールだ。
ザンビア側にあったリビングストン像がジンバブエ側にもあった。リビングストンが最初にこの滝を目にした時大変な驚きようが目に浮かぶようだ。
乾季のためザンビア側から見える滝は数えるほどしかなかったが 、ジンバブエ側からの滝は乾季にも関わらず、おびただしい数の巨大な滝の吹き出し口からは大量の濁流を天から滝壺めがけて叩きつけていた。またザンビア側と比べて全体を高低差を持って見ることができるビューポイントが多く、ヴィクトリアフォールズ特有のその幅たったの50mと言われる大地の裂け目をパノラマミックに実感できる。ジンバブエ側とザンビア側のどちらがいいかというと水の量とその見える角度の良さから、圧倒的にジンバブエ側である。それに加え、滝の近くは常にシャワーで熱帯雨林状態。ザンビア側で見られない珍しい植物が見れるのもジンバブエ側の楽しみ。ちなみに満月の夜には「ルナレインボー」と呼ばれる現象を見に公園内に訪れることができるそうだ。

ド迫力のヴィクトリア滝

ヴィクトリア滝と虹

乾季のヴィクトリア滝は深い谷が見渡せる

ヴィクトリアフォールズ大橋にてバンジージャンプに興じる勇気ある人

見えるだろうか? 遠くにデビルズプールに浸かっている観光客

その後、そのまま空港へ向かう。
南アフリカ航空には長蛇の列、非常に進むのが遅い。
やっとこさチェックインを終え、出発するのをいまかいまかと待ち構える。どうやらディレイしているようだ。
ヴィクトリアフォールズ空港はゲートが1と2しかない。
私が乗る便はゲート2だ。出発時間がすぎても一向にアナウンスもない。またゲート2の前には先ほどと変わらず人だかり。ディレイして、いつ搭乗するかも分からないのに立っていても疲れないのかな。すると飛行機が到着、これに乗るのかなと目を凝らすも、機材はブリティッシュエアウェイズ。私が乗るのは南アフリカ航空だからこれではない。搭乗口にいる係員に南アフリカ航空の出発を待っているのだけどいつくるのですか、と尋ねると空港スタッフは目をまん丸くして「いっちまったよ」と一言。私も同じく呆気にとられるほかなかった。
人生初めて飛行機に乗り過ごした。そのショックで、なぜ名前を呼ばなかったか、なぜファイナルコールもなかったのか、なぜ、なぜが頭の中をぐるぐるし出す。自分を正当化するための言い訳を探すが、ほかのお客さんは乗り遅れていないわけで、私の完全なる不注意だ。空港職員に別の便を探してもらい、この日のヨハネスブルク行きはすでに満席のため、次の日の便に交渉してくれることとなった。南アフリカ航空のオフィスはすでに閉まっており、値段は交渉次第で、今の段階ではわからないとのこと。
ほかのお客さんを迎えに来ていたブサニさんが丁度空港にいたので今晩の宿の手配と、今後の流れを再調整してくれることになった。また一度の通った出国審査をキャンセルするなど、空港スタッフと行う。空港の職員さんや、ブサニさん、またケープタウンで待ってくれていていたスタッフに面倒な手続きをかけてしまい、大変申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
今後弊社お客様への案内のため、自分への戒めとして今回の原因を思い返した。
⑴搭乗口から離れた席に座っていた。また空港の規模が非常に小さい割に、登場する予定の人々で待合室は溢れており、私が同じ便に乗る人々がゲートを出発することを目で確認できなかった。
⑵南アフリカ航空の30分あとにブリティッシュエアウェイズのフライトがあることを理解していなかったため、ゲートに並んでいるほかの乗客の人々と私と同じ便の人々だと思いを、安心し切っていた。
⑶空港には電光掲示板などの設備もなく、ファイナルコールのアナウンスもなかった。(時々なされる空港アナウンスは訛った英語で尚且つスピーカーはノイズが混じりうまく聞き取れない。)
⑷ゲートばかりを遠くから目視するのみで、実際に空港の係員に確認することが遅れた。またブリティッシュエアウェイズの機材が南アフリカ航空の手前に配備されるため、遠目からは南アフリカ航空の飛行機の動きが見えなかった。
*こんな思いを是非弊社のお客様はされないように特に南部アフリカ発のフライトは細心の注意をもってお乗りいただけるよう心がけ下さい。特に一人旅の方は、他に注意してくれる方や気づく方がいらっしゃらないので、細心のご注意を。
この日はホテルをもう1泊とってもらい、ケープタウンの担当の方にお詫びの連絡をして、翌日の出発に備え休息。
10月21日 2度目の正直、ケープタウンへ
この日のホテル出発は朝10時。昨日と同じ飛行機に乗る。
私のスーツケースはヨハネスブルクまで行ってしまったのでこの日は着ていた服を石鹸で洗い乾かした。やはり日本と比べて乾燥しておりすぐに乾く。
空港に到着。昨日対応してくれた空港スタッフと再会。
空港内南アフリカ航空スタッフに交渉してくれてはみたがやはりチケットは変更ができず、ヴィクトリアフォールズ空港からヨハネスブルク空港およびヨハネスブルク空港からケープタウン空港への2区間の航空券チケットで結果的には6万円ほどの自己負担をすることとなった。
この日は何事も見逃さぬようゲートに引っ付いて出発を待った。
2時間後、私は無事機上の人となった。
ヨハネスブルク到着は少し遅れ気味。私は急いで入国審査を経てロスト&ファウンド(遺失物預かり所)へ。係員のおじさんが倉庫を指差し言う、「多分そこにあるから自分見て来て」。倉庫の中に行くとうず高く積まれた荷物の山。中には何年前からあるのか聞きたくなるほど古めかしいものまである。私のスーツケースは幸いにも入口から曲がってすぐの中段の無造作に押し込まれていた。それを引っ張り出しカウンターのおじさんに感謝を伝え、南アフリカの入国ゲートをくぐった。
次のミッションはヨハネスブルクからケープタウンへのチケットをゲットすることだ。ネットで調べるとクルラ航空という航空会社が安いみたいなのでそこのチケットカウンターへ。事前にネットで購入することもできたのだが万が一、ヴィクトリアフォールズ空港からの便が遅れることやスーツケースがすぐに見つからない場合を勘案して現地で買うことにした。チケットカウンターは混んでいたが何とかチェックインタイムにギリギリ間に合った。
2時間半という国土の広い南アフリカならではの国内線としては長めのフライトの末、ケープタウンに到着。
荷物を受け取り、ドライバーさんと合流。とても明るい白人の女性の方だった。ジンバブエ・ボツワナ・ザンビアでは白人というと旅行客かホテルのマネージャーかどちらかしか見なかったため、改めて「南アフリカに来たなぁ」と実感した。
両替をしようと思ったのだが、ドライバーさんがいうには空港は手数料が高いから良くない、明日ホテルか街中でした方がいいよ、とのこと。
空港からホテルは渋滞がなく約20分で到着。
この日泊まるのはアン・アフリカン・ヴィラ。
<アン・アフリカン・ヴィラ>
ケープタウンの瀟洒な住宅街にある、まるでB&Bのような佇まいのホテル。正直申し上げて、ホテルでこれほど感動したのは久方ぶりである。例えるならバックバッカー宿とラグジュアリーホテルを見事に融合させたようなホテルで、外観からは全く豪華には見えないのだが、館内に入ると一目瞭然、このホテルのオーナーは相当の目利きだ。適度にちりばめられたアフリカンカラー、1ミリの隙のないインテリアセンス。しかしながら高級ホテルにありがちなこちらが畏まってしまう堅苦しさや上から目線を感じさせない塩梅のラグジュアリー感。スタッフはごく少数ながら演技のような恭しさは微塵もなく、もちろん丁寧ながらもフレンドリーで自然体。レストランはないがキッチンは使い放題、常駐しているスタッフはたった一人、門番はもちろんいないので玄関は自分で開錠するなど、まるでバックバッカー宿のようなシステムだがこの気取らなさが居心地いい。値段も思い切り高いわけでない、むしろホテルのクオリティーからいうと私からしたらたったそれだけの値段でいいの、ってくらい安い。ホテル周辺には住宅地のため何もないのだが、南アフリカの大都市だ。観光が終わったあと、街中を徒歩でうろうろすることはないだろう。
室内にはドライヤー、湯沸かしポット、無料のWIFI、セーフティーボックス、バスタブとシャワールーム、洗面台も2カ所ある。また屋内にはプールまである。
ケープタウン初日がこのような素晴らしいホテルで少々ドギマギしてしまった。

一見普通の邸宅

中に入ればこんなにお洒落

なんとプールも完備

アン・アフリカン・ヴィラ お部屋の一例

すでに夜9時を回ろうとする頃でホテルにはレストランはないため、近くのガソリンスタンドのコンビニで夕食を購入した。
10月22日 ケープタウン観光
朝6時に起床し、朝食をたべ、出発の用意をする。
本来ケープタウンの観光に割く時間は2日間あったのだが、私のミスによりケープタウンの観光に割けるのは1日だけになってしまった。
1日で見所をすべて制覇するために出発をしばし早めて7:30にホテルを出た。また通常英語ガイドがお世話してくれるところを日本語ガイドの澤田さんとドライバーのシャーリンさんの2名体制でサポートしてくれることになった。本当にありがたい。
まず向かったのはテーブルマウンテン。
<テーブルマウンテン>
ケープタウンの街をぐるりと囲むよう連なる巨大な岩山、テーブルマウンテン。ナイフで切り取ったように平らな山の上部はまるで、巨人のテーブルのよう。街のどの位置からもその姿を望めることからケープタウンの象徴と言われている。強風日にはテーブルマウンテンへのロープウェイは運転を中止することもあるそうだ。ハイキングコースもあるそうだが道がわかりにくく、ハードなのでお勧めはしない。幸いにもこの日はケーブルカーに乗ることが出来た。まずエレベーターを使いケーブルカー乗り場まで移動、その後ケーブルカーで一気に頂上へ。
頂上からは美しいケープタウンの街並みを一望できる。インド洋と大西洋の見渡す限りのブルーと、まるで稲妻のように入り組んだ海岸線、そしてそれに沿うように連なった岩山の峰。まるで神々にいだかれたような造形をもつケープタウン、誰しもがこの景観に魅了されずにはいられないだろう。

テーブルマウンテンからの眺め1

テーブルマウンテンからの眺め2

テーブルマウンテンの次に向かったのはボルダーズビーチ。

ケープ半島をドライブ中 見えてくる美しい海岸線

<ボルダーズビーチ>
海岸沿いの線路の終着駅、サイモンズタウンを過ぎると見えてくるのが、3000羽ものアフリカペンギンが生息するというボルダーズビーチ。ビーチでくつろぐペンギンちゃんがなんとも言えず可愛い。観光客慣れしているのか、人間を見ても逃げることなく、じっとしている。もともとはこのビーチに生息していたアフリカペンギンは2匹のみであった。その後、保護の甲斐あっていまでは非常に多くのペンギンが住み着き人気観光スポットとなった。ケープタウンにきたら是非訪れたい場所の一つだ。

ペンギンは立ったまま眠っている

ボルダーズビーチ

そしてケープ半島の先、喜望峰とケープポイントへ。
<喜望峰とケープポイント>
喜望峰は日本人であれば大抵耳にしたことがあるだろう。ヴァスコ・ダ・ガマが大航海時代インド経路を発見する際に経由したと言われる場所。それを記念して、ポルトガル国王がここを喜望峰と名付けたそうだ。英語とアフリカンス語の2言語で表記された標識の前で写真を撮るのがお決まりのパターン。
ケープ半島の最南端、ケープポイントは喜望峰から目と鼻の先。ケーブルカーにのって頂上へ。頂上に到着後、徒歩5分。階段を登り終えると灯台に到着する。現在は、さらに先端に新しい灯台が造られた。灯台をあえて2つつくったある理由があるのだが、さてそれはなんでしょう・・・。
ケープポイントから望む海岸線はため息ができるほど美しい。

喜望峰にて お世話になった澤田さんと私

とてもきれいなケープポイントからの展望

ケープポイントはインド洋と大西洋が交わる場所でもある

途中、海を望む素敵なレストラン、トゥーオーシャンズレストランにてシーフードの昼食。南アフリカ産の白ワインとタラ料理に舌鼓を打つ。ケープタウンではフレンチやイタリアンが基本で、郷土料理っぽさを少し加えたようなおいしいフュージョン料理を出すしゃれたレストランが多い。ちょうどジンバブエではビュッフェは食傷気味だったので、目も舌も満足して、おいしく平らげた。

海を臨むレストラン トゥーオーシャンズ

トゥーオーシャンズ 前菜

ケープ半島を折り返し、次に向かったのがグルート・コンスタンシア。
<グルート・コンスタンシア>
長年ケープタウンにお住まいになっているガイドの澤田さんが特に日本人に知られていないケープタウンの魅力としてお勧めしてらっしゃったのは、何といってもケープタウンは美食の街であるということ。日本だと軽く3万円は超えてしまいそうな有名シェフのコースが1万円以内、3コースディナーであれば3000円以内で楽しめる。それもそのはず地中海のような気候を持つケープタウンは、シーフードやお肉はもちろん、野菜の出荷量でも知られているところだ。それに何といってもワイン。南アフリカ以前は南仏に住まわれていたという澤田さんによるとはこのあたりの自然は南仏にとっても似ているのだとか。
今回訪れたグルート・コンスタンシアは南アフリカで最初にワインがつくられた、いわばアフリカワインの発祥の地。様々な種類のテイスティングが楽しめる。
もちろんグルート・コンスタンシアのほかにも様々なワイナリーが存在する。オランダ様式の街並みが残るステレンボッシュにはワイナリーにラグジュアリーホテルが併設されており、雄大な自然と地産の美食を心から楽しむことができる。そのほかのワイナリーでは、フランスのワイナリー農家が南アフリカへ移り住んだ街、フランシュフックもその名が知られている。
南アフリカワインの特徴はとにかく安い。500円でも美味しい、1000円でとても美味しい、2000円で超絶美味しいワインボトルが買えること。またフランスにあるような由緒あるワイナリーでは制限が多くできない試みを南アフリカの若い世代のワイン農家が挑戦し、伝統に縛られないワインを開発しているのだとか。

広がるワイナリー

ケープタウン観光最後に訪れたのはカースデンボッシュ植物園。
<カースデンボッシュ植物園>
植物園というと、たいした観光地ではないイメージを受けるがケープタウンのそれは違う。日本にはない花が、テーブルマウンテンをバックに見渡す限り咲き誇る様はジュラシックパークのワンシーンのようだ。
<チューダーホテル>
ロングストリート沿いにあるロケーションが良い3つ星ホテル。3つ星といってもブリティッシュコロニアル調のお洒落なブティックのよう。部屋は至ってシンプル。湯沸かしポット、冷蔵庫、金庫、無料のWIFIあり。バスタブやスリッパはなし。ドライヤーは部屋で貸し出してくれるそうだ。一人旅や自分で観光したい方には最適なホテルである。

チューダーホテルロビー

チューダーホテルのお部屋

そしてチューダーホテルから徒歩数分、この日宿泊するペッパークラブホテルへ。
<ペッパークラブホテル>
ロングストリート沿いにある5つ星ホテル。ロケーションの良さとホテルのクオリティーを両方重視するのであればこれ以上ない選択肢。非常に洗練されたモダンでスタイリッシュなデザイン。礼儀正しいスタッフが温かく迎えてくれる。ゆとりのある室内はすべてキッチン付き。電子レンジやトースターまで完備。さらに湯沸かしポットはもちろんコーヒーメーカーまである。セーフティーボックス、スリッパ、ドライヤー、無料のWIFIもあり。バスタブは角部屋などの一部の部屋を除き完備。全210室の館内にはジムやプールはもちろん、スパにマッサージ、サウナまで擁する。更に嬉しいのはウォーターフロントエリアまで無料の送迎シャトルバスがある。タクシーが面倒な方は是非。

ペッパークラブホテルのお部屋

ペッパークラブのプール

ホテルにチェックインしたあと、お世話になったガイドの澤田さんとドライバーのシャーリンさんとお別れ。澤田さんには私が乗り遅れたあとの現地でのアレンジの調整やこまめに確認とっていただき大変お世話になった。また南アフリカを魅力を短時間に関わらず惜しむことなく私に叩き込んでくれた。シャーリンさんは底抜けに明るく、車内では退屈することがなかった。どれくらい明るいかというと、コカコーラの看板をみただけで、🎶コカコーラ〜!!と節付きで歌ってしまうほど、何でもネタにできるそのパワーに圧倒された。
お二人と別れたあとはロングストリートをぶらぶら散歩。
若者向けのセレクトショップが多くてそぞろ歩きが楽しい。
しかし午後6時になるとお店が一斉に閉まりだしてしまい、しかたなくホテルに舞い戻り、ホテルのシャトルバスでウォーターフロントに行くことにした。

ケープタウンの目抜き通り ロングストリートにはハイセンスなお店がずらり

<ウォーターフロントエリア>
ウォーターフロントエリアは日がおちても快適にショッピングや食事が楽しめるエリアだ。まず観光客が多いのでダウンタウンを歩き回るよりも人目をひかなくてすむ。またダウンタウンのレストラン以外のお店は午後5時か6時で閉まってしまうので午後9時まで開店しているウォーターフロントエリアでは夜でも土産物探しに重宝する。特にヴィクトリアワーフという巨大なショッピングモールにはスーパーマーケットが併設されており便利。ここでお土産を買って海の見えるレストランで食事をするのが理想的なケープタウンの夜の過ごし方だろう。
お土産を買ったあとはヴィクトリアワーフ外に止まっているタクシーにのりホテルへ。
中には治安の面を心配する方にいらっしゃるかもしれないが、ケープタウンのタクシーは至って安全、メーターの明瞭会計。
ホテルに到着し、明日早朝出発の便に備え就寝。

夜遅くまで賑わうウォーターフロント

10月23日 さようなら、南アフリカ
朝6:20の飛行機に乗るために4:20にホテルを出発。
ドライバーは時間通りに迎えにきてくれた。
早朝のためほかの車はほとんどなく、快走に空港へと向かう。
まずはケープタウンからヨハネスブルクまで国内線で移動。
その後、ヨハネスブルクの空港にてキャセイパシフィックの香港乗り継ぎ成田行きにチェックイン。ここで気をつけたいのが、キャセイはヨハネスブルク空港のターミナルAから離発着するのだが、チェックインカウンターはターミナルBにある。ターミナルAからターミナルBは徒歩で5分ほど。
往路は台風で難儀したが、復路は問題なくオンタイムで運行予定。よかった、よかった。
今回の旅行を振り返ってみると、個人的なハイライトだと感じるのはケープタウンだ。もちろんヴィクトリアフォールズ、チョベ国立公園も期待通り、いやそれ以上に面白かったのだが、ケープタウンは事前にどういったところかイメージがつかめていなかった。アフリカの都市は治安が悪いという先入観があったが実際行ってみると、全く持って治安が悪い雰囲気もなく(ガイドさんが歩いていいというところしか歩いていないから当然なのだが)、会う方会う方は皆さんフレンドリーだった。自然はもちろん、街自体の造形もとても美しく、欧米の文化とはまた違う文化圏が存在しており、住む人が生き生きして見えた。またホテルのクオリティーや食事の洗練度はほかのアフリカ諸国より群を抜いており、尚且つリーズナブルなのが嬉しい。
人生初のフライト見過ごしやケープタウンの嬉しい誤算、今回の旅は忘れたくとも忘れられないものになりそうだ。
~毎度お馴染みお役立ち情報~
その1:ザンビア、ジンバブエ、ボツワナはアメリカドルさえあればok,南アフリカはランドだがクレジットカードの使い勝手がいいのでタクシーや地元の商店などを使わなければランドへの両替不要なくらいだった。
その2:ザンビア、ジンバブエ、ボツワナと南アフリカの気温が全く違ってびっくりした、おそらく10℃くらい開きがあったと思う。しかしいずれの国も乾季のせいもあるかと思うが乾燥していて、のどがからからで咳き込むことが多かった。
その3:南部アフリカの空港は私に限らず、乗り遅れる方が異常に多い。ヨハネスブルグではボーディング時間にゲートにいないとゲートクローズする。ヴィクトリアフォールズ空港では前述のとおり。現地スタッフの方曰く、南部アフリカの空港には「魔物がすんでいる」のだそう。
2013年10月 橋本
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