心の洗濯にはアマゾンジャングルとイグアスの滝しかないでしょ。

心の洗濯にはアマゾンジャングルとイグアスの滝しかないでしょ。




「ブラジルの人、聞こえますか」ではないが、今回は地球の裏側ブラジルに行ってきました。エミレーツ航空を利用し、ドバイ経由でサンパウロまで約30時間。そこから約2時間で最初の目的地イグアス滝に到着。これまでナイアガラの滝、ビクトリアの滝には行ったことがあるので世界3大滝制覇となりました。滝男は弊社に何人もいますのであまり自慢にもなりませんので小声で「ヤッター」と叫びました。イグアス滝の圧倒的な迫力、優美な容姿はやはり生きているうちに訪れたい場所のトップにランクされるでしょう。ブラジル側からは横に広がった滝全体を短時間で見渡すことができ、自然に発生する虹を化粧回しにして存在する姿はこの世のものとは思われない、それはうっとりする絵画のようでありました。




可能ならイグアス滝のブラジル側の中にある唯一のホテル「ダス・カタラタス」に泊まってみたい。教会のような外観のコロニアルスタイル、広い庭園は品格を感じさせる。イグアスの滝がすぐ前にあるので、遊歩道まで行けばいつでも滝を見ることができる。30分も歩けば悪魔ののど笛を近くに臨む突端まで行くことができる。ホテルからは滝は木に覆われて直接見ることはできないが、屋上の展望台に登れば、滝の水煙がまるで雲のように立ち上がっているのがくっきり見える。夕日に染まった水煙は何とも形容しようがありません。いつまでも夕日の沈むのを追いかけてしまいそうです。


アルゼンチン側からの滝は、どちらかと言うと横からの眺めが多くなるが、滝つぼにより接近しているため迫力は増してくる。特に最大の滝「悪魔ののどぶえ」のすぐそばまで行くことができるのは感動ものだ。これほどの水がどこから来るのか、そして一気に滝つぼにめがけて落ちていく巨大な水に思わず引き込まれそうな感覚にとらわれる。アルゼンチン側の観光には敷地が広いので観光列車で周ることもできる。途中駅があり乗り換えて奥に向かって行く。ジャングルを切り開いて造った遊歩道を歩きながら、様々な虫や鳥を楽しみながら自然のふところに包み込まれていく。


より滝に接近したいのなら、滝つぼに向かうボートがおすすめ。15人位の定員のゴムボートに、ライフジャケットを着て出発です。だんだん滝の奥に近づくにしたがって、ボートは絶叫マシーンに変身していく。ドライバーは波の高い所へボートを突っ込み、着地する時は2階から落ちるような感覚です。バケツをひっくり返したような大雨というより、水の大きな塊が落ちてくるのです。もちろん服はびしょぬれ、カッパも役にたちません。カメラの持ち込みもおすすめできません。(代わりにスタッフがツアー中の撮影をしてくれます)とはいえ、見上げるとそこは滝つぼ。悪魔ののど笛までは行けませんが大迫力の景色が目の前に現れます。



興奮もさめやらず、次に向ったのはアマゾンのジャングル。マナウスまで5時間のフライトに乗りジャングル・ロッジを目指します。マナウスの町からネグロ川の上流に向かってボートで1時間ほどでエコパークに到着。桟橋の横には可愛いビーチがあり、若干リゾート気分を味あうことができる。荷物はボーイさんが部屋まで運んでくれますのでスーツケースで問題なし。ロッジでの基本プログラムは、08:30~10:30の間はジャングルトレッキング。ジャングルの中には原住民が生活の中に取り入れている、樹木や草が繁茂している。ガイドさんの説明に感心することばかりです。10:30~12:00は野生の猿の餌付けを見学。ケガの治療後野生に戻した猿が集まってくる。15:30~17:00はピラニア釣りと原住民の住居見学。ピラニア釣りは結構難しく、入れ食いとはいかない。18:30からは闇夜に目を光らせるワニ狩りに出かけます。以上の基本アクテビティに加えて、希望者はサンライズ・ツアーやサンセット・ツアーも組んでくれます。もちろん、ビーチでゆっくりすごすのも楽しみです。ここアマゾンのジャングルでは時間の経過も忘れ、自然にどっぷり浸かって、文字通り心の洗濯ができます。都会にいたら決して味あえない感覚です。




最後は今話題の街リオ・デ・ジャネイロへ。2014年のワールドカップ、2016年のオリンピック開催で盛り上がる街。世界三大美港のひとつとして知られ、山と海の景観と、その間を縫うように造られた大都市が2012年7月に世界文化遺産に登録された。街の象徴でもある「キリスト像」は海抜709mのコルコバードの丘に立てば、リオ全体を箱庭のように見渡せる。ここに登る登山列車は事前予約が必要になっているので要注意。もう一つ眺望では見逃せないのが、ポン・ジ・アスーカル。グアナバラ湾に張り出しているため、左にコパカバーナ海岸、正面にボタフォゴ海岸、遠くにコルコバードの丘や空港まで見渡せる絶景ポイントです。二つのロープウエイを乗り継ぎ頂上まで行きます。でも、リオに来たら何といってもコパカバーナの海岸とイパネバの海岸を実際に歩かなければ。解放感たっぷりで、心地よさで満たされる。
「日本の人、聞こえますか」、ブラジルに心の洗濯に来てみませんか。
2014年3月
本山泰久
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