皆さまの「旅行に出かけるときに大事なことベスト3」は何でしょう?
世界遺産?芸術?絶景?秘境?文化?リゾート?
私のベスト3は、1に海、2にごはん、3にアウトドア。
はい、体育会系です。(間違っても文化系ではない。)
今回の渡航先は「何を食べてもスベらない」と噂のスペイン!これは美味しいに違いない。
行程も「イビサ島→バルセロナ→グラナダ→マラガ」なので、残りの1&3も難なくコンプリート。
の、はずだった。不運にも1つ落としてきました。なんてこった。無念でならない。
そんなこんなで、体育会系女子(?)の食べて笑って歌って駆け抜けたスペイン旅をレポートしたいと思います。
☆★イビサ島★☆
美しい中世の町並みが残っていて、自然も豊かで、海もきれいで、オサレカフェもあって、パーティーだらけのどんちゃん騒ぎ、そして島自体が世界遺産。パーティーアイランドなイメージが強いイビサだけれども、ここには本当に色んなものがぎゅっとあるのだ。一週間は滞在したい。(現実はたったの2泊)
新しいものと古い物、自然と人工的なもの、相反するものがミックスしちゃっている島:イビサ、ここにはイビサにしかない空気感がある。どんな感じ?と聞かれたら、「クラブだらけの京都にビーチがある感じ」が惜しい線をいってる気がする。
関空を夜出発、イスタンブールで乗り継いで、お昼にはバルセロナ。次は国内線VUELING AIRLINESへ乗り継いで、やっとこさイビサ!もう夜!!へろへろの私は清々しい初夏のイビサへ上陸した。空港で周りを見渡すと老夫婦やファミリーが見える、噂に聞くパーティーアイランド感は特にない。
私が訪れたのは5月末、まだ多くのクラブは閉まっていた。まさにOPENING PARTY直前のオフシーズン。オフでもPACHAだけは年がら年中オープンしているという。せっかくイビサに来たんやし行ってみようかな~なんて思っていたら、ヨーロッパ出身の友人たちのお説教をくらった。
女の子ひとりで!?イビサのクラブ!?何しに?え?あんたちょっと考えて言いなよ、1人ぼっちでクラブ?スペインで?え?(以下省略)
1人で行くところではないらしい。
翌朝からイビサ散策を開始。確かに他の旅行者を観察してみると、グループやカップル、夫婦、ファミリーが多い。あれ?お一人様って少ない…?私以外にお一人様はほんの少ししか見当たらなかった。ビーチやダルトヴィラ、旧市街をうろうろと歩いた。お天気にも恵まれ、非常に楽しいお散歩となった。
スペインで見なかったもの、それは時刻表。バスも地下鉄も「○時~○時まで運行」「○分おきに1本」などと書いてあるだけで、一体何時にくるのかが分からない。さすがスペイン。
そんなテキトーなバスもあるが、イビサではレンタカーを借りて動くのが一般的らしい。超ペーパードライバー(でも免許はゴールド、なぜなら運転してないから)の私がそんな高度なチャレンジをできるはずもなく、移動はタクシーを頼ることになる。貧乏性の私はこの「一人旅をタクシーで移動」という贅沢さに眩暈がした。よし、歩こう。→ 迷った。
その辺のひとを捕まえて「ここどこ!?」と地図をみせてみた。英語で聞けどもスペイン語でお返事が返ってくる。ひえええ!と思ったけれども、イビサの人々は皆やさしかった。あっち!あっち!と指差すほうへ歩いた。
さすがにサンアントニには歩いていけない。よし、バスに乗ろう。→ バス来ない。
その辺のひとを捕まえて「バスは!?バスは!?」と聞いてみた。答えはやはりスペイン語。さすがに分からなくて、インフォメーションセンターへ行くと英語が達者なお姉さんがいた。バス停までの道を地図に記し、バスの番号も書いてくれる。オンのときはバスもばんばん来るらしいが、しかし「今はオフだから間引き運転」とのこと。
え、いつ来んの!?と私、えぇ~そのうち来るデショ?とお姉さん。そのうち…?
30分ほど待ってみたが来ないので観念して、タクシーにのる。イビサタウンからサンアントニまでは30ユーロ前後、陽気に歌うお兄さんとのドライブだった。Yeah~yeah~~que no pare la fiesta Don’t stop the paaartyyy~♪ やっときたパーティーアイランド感。
Pitbull(タクシードライバー)と別れ、私が向かった先はもちろんCAFÉ DEL MAR!
イビザを知らなくてもCAFÉ DEL MARは知っている、そんな人もいるくらい有名なサンセットカフェ。チルアウト・ミュージックが世界的に人気を呼んだきっかけとなったのもこのお店と言われている。覗くと渋いDJがいる。やばい、かっこいい!また、裏にはショップもあり、グッズが売られている。お土産を少し購入して、サンセットを待つべくカフェへ。オフといえどここは普通に満員状態、世界中からここで夕日を見ようと人が集まってきていた。そして、ここでも気が付く。ひとりで来ている人が見当たらない!なにこれ私とっても寂しい人!
それでも日は沈む。
サンセットと同時に音楽がストップし、そして拍手と歓声が沸く。感動。
隣のカップルがアッツアツのひゅーひゅーでも、グループのみな様がハイタッチやハグを交わしていても、私はお一人様だけど、それでも感動。ぱちぱちぱち!拍手が鳴りやむ頃、音楽が変わる。DJが盛り上げにかかってきた。お隣のCAFÉ MAMBOも大盛り上がり。きっとここからイビサの夜は長いのだろう。昼間の迷子やなんやでお疲れモードの私は、喧騒をバックミュージックに暗い道をとぼとぼホテルへと歩いた。
イビサは一人で行くところではない。
☆★バルセロナ★☆
そしてやってきましたバルセロナ!ここはお一人様でも大丈夫。市内の移動にはメトロが便利だった。1回乗車券が2.15ユーロ、10回が10.30ユーロ。5回くらい乗ったら元とれるやん!ってことで10回券を購入した。もちろん時刻表はない。
独自の文化をもつカタルーニャの都バルセロナでは、ガウディの作品もたんと見られるし、美術館も、旧市街もと見どころ満載。サグラダファミリアは素晴らしかった。グエル公園もカサミラも音楽堂もカテドラルもフラメンコも旧市街の町並みも何もかも素晴らしかった。
しかし、ここで一番感激したのは、カンプノウのバルサツアー!FCバルセロナ!!
ネイマールに会いたい!というのは全然無理だけれども、やってきましたカンプノウ。ガイドブックによるとメトロ3番線マリア・クリスティーナ駅から徒歩10分とのことなのだが普通に迷った。道行くひとに「バルサ?バルサ?」と聞きながら進むこと30分。無事到着。試合のない日はここでスタジアムツアーが催行されているのだ。チケット売り場でツアーチケットを購入して、スタジアムへ。記者会見のところやロッカールーム等を見学しながら進む。その中でも一番の感動ポイントはこれ!ピッチに上がる階段!
大音量で流れるバルサの応援ソングと歓声、それを聞きながらピッチへ駆け上がるのだ。
めちゃくちゃ楽しい。嬉しくて嬉しくて3回くらい駆け上がった。Blaugrana al vent un crit valent tenim un nom el sap tothom ~ Barça , Barça, Barça!!なんて口ずさみながら、浮かれたこの日。レアルが優勝しました。心なしかバルのおじさまたちは元気がない様にみえた。
☆★アンダルシア★☆
スペインといえば!闘牛、白い村、フラメンコ・・・これらがどーんと一挙に見られるのがアンダルシア。今回はグラナダに2泊して、時刻表ないしバス来ないしのもはや定番のこのパターンでアルハンブラ宮殿までを15分で激走したりした。
グラナダからは、専用車でアルプハラ地方・フリヒアナ・ネルハ・ミハスを巡りながらマラガまで向かう。やはりこの辺りの点在するポイントをまわるには専用車が便利。自分で行くのは難しそうだ。
アルプハラ地方へ行こう、そう思っている方。ここに行くには山道をぐねぐねと進むので、乗り物酔いしてしまう方は要注意です。もう私は車酔いげろ酔い!せっかくの美しい村をバックにマーライオンである。酔い止め飲んでおけばよかった。しかし気分が悪くても、大変美しい町や村であった。白い村にカラフルな花が映える。おすすめはミハスの美術館。小さな美術館だがピカソの作品が見られる。そして空いている(ポイント!)
あとは午前中の雲が出る前にアルプハラの美しい風景をみておきたい。
こうして、これぞイメージしていたスペイン!という感じの村や町をまわり、幸せな1日を過ごした。
☆★おまけ:バルめぐり★☆
スペインと言えばバル。ひとりバル。バルセロナでは、ちょっと覗いてかっこいいお兄さんがいたら入ったりした。一人旅なのだ、イケメン鑑賞でもしながらバルで美味しいタパスをいただきたいものである。
グラナダでは現地の方にオススメのお店を教えてもらいながらバルめぐりをした。本当に美味しかった。
本当に美味しくて素敵だったから、なんだか内緒にしておきたくなってしまうのだけど、でもやっぱり教えてあげたくもなってしまう。複雑な感じです。知りたい方はこっそりお問い合わせください…。
さて、最後に。
冒頭で嘆いた「旅行に出かけるときに大事なことベスト3」がコンプリートできなかった話、なにができなかったのかといいますと、「3.アウトドア」です。めっちゃやりたかったイビサのSUPもSUP YOGAもバルセロナのサーフィンもできなかった。非常に心残りである。今度は一人じゃなくて、誰かとわいわいイビサにリベンジへ行こうと心に誓い、時刻表のない空港行きのバスを探してマラガの町を駆け抜けた。
【スタッフおススメ度】
・イビサ島(バレアレス諸島):★★★★★L まさに楽園、その独特の空気に浸りたい。
・カンプノウ(バルセロナ):★★★★ サッカーファン必見、スタジアムツアーが楽しい。
・グラナダのバル(グラナダ):★★★★★ 飲みものを頼むと1つタパスがついてくる。
2杯目以降も被ることなく1品ずつ。是非バル巡りを!
・アルプハラ地方:★★★★★ まだ観光客で溢れかえっていない素朴な村たちに癒される。
2014年5月 増井友香
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