「ベドン・クメール」
これは、アンコールビールのCMで、カンボジアの人気歌手が左胸に握りこぶしを当てて言うキャッチコピー。“カンボジアのココロ”という意味のクメール語です。
恥ずかしながら、カンボジアと聞いて思いつくものがアンコールワットしかなかった私。
ところが旅してみるとそれはそれは魅力的な国で、大好きになって帰って来ました。すっかり“カンボジアのココロ”になって。
まずはシェムリアップに5泊。
こここそアンコールワットなどがある遺跡の町なのですが、あえて遺跡以外の私のお気に入りをご紹介します。
★マーケット
どこへ旅してもマーケットは定番の観光スポットですが、歩き回るのはやはり楽しいものです。
食料市場の横に、占いスペースを発見。
でも肝心な占い師さんがいない・・・
しばらく待っていると、昼食を食べ終え急いで戻って来たおばさんが台に上り、占いを始めてくれました。
仕事・恋愛・結婚・健康・寿命・人間関係など・・・何を聞いてもいくつ聞いてもOK!
それぞれの項目に対してトランプで占ってくれました。
夜のナイトマーケットもにぎわっていて、買い物に、食べ歩きに、スパに、何でもあり。時間が経つのを忘れてしまいます。
★ 地元の人たちの集う居酒屋
ナイトマーケットの隣にはパブストリートといって、おしゃれなレストランやパブ、バーがたくさん並んでいるエリアがあったのですが、ちょっと観光客が多いな・・と感じたので、地元の人たちが集まる飲み屋を聞き、行ってみました。
ここで人生初、カエルの丸焼きを丸かじり!
恐る恐る口にしたのですが・・・ピリ辛に味付けされたカエルはビールにぴったりで、最高。特に太もも。身が引き締まっていて美味しかったです。
★ サーカス
4日目の夜、シェムリアップの町中に大きな赤いテントを発見。
聞くと、サーカス会場らしい。
「行きたい!見たい!サーカス見たい!」
けれど惜しくもその日の公演はすでに終わっていました。
「じゃあ、明日見に行こう。」
そう決めて、5日目の夜とても楽しみにサーカスを見に行きました。
あー、シェムリアップ5泊で良かった。
サーカスはストーリー仕立てになっていて面白く、しかもBGMが生演奏で迫力満点。期待以上のものでした。
パフォーマーたちの身体の使い方が見事で、あんな風に身体を自在に動かせたらなと思いました。
公演は約1時間半で15ドル、内容は何種類もあり日替わりです。
滞在中毎日足を運んでも良いかも!
★ 絶品半額ケーキ(^^)
「5つ星ホテル『ソカアンコール』のラウンジで売っているケーキは、18時から半額になります。でも非常に人気があるのですぐに売切れてしまいます。」
という情報を仕入れていたので、サーカスの後、急いでソカアンコールへと向いました。
もうだめかな~きっともう無いよな~と半分諦めていたのですが、そこにはまだケーキがあったのです。
種類はかなり減っていましたが、正真正銘、噂の半額ケーキです。
とーっても甘かったのですが、その甘さが、1日の疲れを優しく癒してくれました。
★ マッサージ
ソカアンコールのケーキで疲れを癒した後は、マッサージ店へ。
いろいろメニューがあったので、
「一番痩せるやつ。一番脂肪を燃やしてくれるようなマッサージ!!!」
とお店の人に言うと、
「そんなのないよ。・・・けど強いて言うなら漢方マサージかな。熱くなるから汗をかいて痩せるかもね。(苦笑)」
ということなので、その漢方マッサージを受けることにしました。
施術中なかなか漢方が登場しないので、あれ~注文伝わらなかったかなと心配していたのですが、半分くらい時間が経過したところでちゃんと出てきました。ひと安心。・・・・したのも束の間、うつ伏せになった私は、首の付け根をかなりの力でぐいぐい押されむせ返りました。それでもマッサージは止まることなく最後まで続きました。
「痛かった~」
これが感想。脂肪が燃えてくれたのなら良いのですが。
★the blue pumpkin
今カンボジアでホットなアイスクリーム屋さん。それが「the blue pumpkin」です。
アイスクリームは全て店内で手作りなので新鮮。とても柔らかく、いくらでも食べられてしまう美味しさでした。
シェムリアップの次は、海辺の町シアヌークビルへ。
ここは、カンボジアの人たちには人気ですが、日本人にはまだまだ知られていない穴場のリゾート地です。
とにかくビーチがきれいなのですが、お気に入りスポットは、活気あふれるルー市場。
朝ここに行けば、新鮮なシーフードがいっぱい。
自分の目で見て、好きなものを好きなだけ買えます。
そして買ったシーフードを市場横の調理場に持っていくと、注文した方法で調理してくれます。
あっという間に出来上がり!
「超美味しい!!けど何か足りない・・・そうだ、アンコールビールだ!」
この日は旅行最終日だったので、もうすっかり“カンボジアのココロ”になっていた私。最後はやっぱりアンコールビールで締めたい!
朝から気分最高になりました。
こうして思い残すことなく、シアヌークビルをあとにしました。
アンコールビールの工場を横目に見ながら・・・
「カンボジア、ありがとう。アンコールビール、ありがとう。」
2013年12月 原野萌衣
このエリアへのツアーはこちら