この度、トルコ航空さんとベルギー政府観光局さんのご協力で、ベルギーのワロン地方を旅することとなった。
トルコ航空コンフォートクラスにてブリュッセルへ。
コンフォートクラスは、ビジネスクラスとエコノミークラスの間で、シートが広くとても快適。各シートにはUSBのポートがあって、自分のiPodを接続できる。ということは自分の好きな音楽や映画を機内で楽しめてしまう。そしてガラスのグラスでサービスされるウェルカムドリンクに続き、陶器の食器で前菜、メイン、フルーツ、チーズ、デザートと3回にわけてサービスされる。どれもおしゃれに盛り付けられていて、機内から気分が上がりまくりだ。また成田からイスタンブールでは、機内wifiの利用も可能でびっくり。
イスタンブールで乗り継ぎブリュッセルへ到着。空港から市内のホテルまでは車で約20分の距離だ。
翌朝、ベルギー国鉄でトゥルネーへ。ブリュッセルから約1時間の列車の旅。
トゥルネーはベルギー最古の町と呼ばれ、世界遺産に登録されている。駅を出て、エスコー川を渡ると、美しい石畳の街並みが見えてくる。その奥には4つの塔が美しいゴシック建築のノートルダム大聖堂が。ローマ時代から増改築を繰り返していて、歴史的な見どころが豊富な町だ。
トゥルネーからモンスへは列車で約30分。小高い丘の上にある古い町。グランプラス周辺にはカフェがぐるりと並んでいて、テラス席で飲むビールは最高。ここでは地元ビール「サン フイヤン」を飲んでみたい。市庁舎の入り口には頭をなでると幸運が訪れるという猿の彫刻がある。頭が手のひらにすっぽりはいるぐらいのとても小さな銅像だが、人々がひっきりなしに頭をなでていく。ちょうどモンスを訪れた日は、ユネスコ無形遺産に登録されているお祭りの前日。町中がお祭りムードになっていた。グランプラスの裏通りを歩くとひっそりとした石畳みが続く。通りに小さなテーブルを出して仲間とビールを飲む男たち、中世の街並みを感じながら、古くから変わらない人々の生活を垣間見る。
列車でブリュッセルへ戻り、今夜の夕食のレストラン「シェ レオン」へ。100年以上の歴史を持つ老舗。いつもたくさんの客で賑わっているみたい。ベルギー料理とベルギービールを堪能する。ココット鍋に山盛りのムール貝は、セロリと玉ねぎが入っていてさっぱりしているのでいくらでも食べられる。シェレオンオリジナルビールで乾杯。北海でとれる小エビの入ったクリームコロッケ、トマトのサラダ。ムール貝のエスカルゴ風、デザートはバニラアイスクリームの上からホットチョコレートをかけたダム ブランシュ。やっぱりベルギーチョコはおいしい!ビールとベルギー料理で大満足のお腹をかかえ、ほろ酔い気分でホテルへ戻る。22:00になってもまだ明るいブリュッセルの夜。。。
車でブリュッセルから約30分のフォロンミュージアムへ。広大な敷地のユルプ城の農場跡を改装したジャンル ミッシェル フォロンの美術館。ブリュッセル出身の画家で、テレビコマーシャルや人権問題のポスター、日本の作家の本の装丁など幅広い活動をしていて、名前を知らなくても一度は目にしたことがあるはず。優しい色合いの水彩画や詩的な作品が多く、時間を忘れてみいってしまう。美術館の周辺には緑が広がり、癒しの空間になっている。
ワロン地方の中心都市、ナミュール観光はあいにくの雨。。。その後、マレッツ修道院へ。ここでは修道院で作られたビール、チーズ、パンなどが食べられる。セットで約5ユーロ。ベルギーでは行く先々でご当地ビールに出会える。ビールだけでなく、マレッツ修道院のチーズは本当に美味しかった。
アンヌヴォワ城もあいにくの雨。。。だが自然の力だけで作られた噴水の音が心地よい。美しい庭園が魅力の城。
デュルビュイ。人口約300人の世界で一番小さな町と言わている。中心部の石畳の小道には、小さな雑貨屋が並んでいる。その中でもおすすめはラ マロット。ベルギー老舗の陶器 ボックの品揃えが豊富でアンティークのコーヒーカップやキッチュなカフェオレボウルが超お得な値段で購入できる。小さな町なので、30分もあれば一周できてしまうくらいだけど、是非一泊はしたい。なぜならグルメの町とも呼ばれていて、美食 レストランを併設したモダンなホテルがあるから。夜はゆっくりと地ビールを飲みながら贅沢にベルギー料理を堪能したい。
早朝、デュルビュイの町を散歩したあとは、ホテルでたっぷり朝食を取る。パン、チーズ、ヨーグルト、たまご、フルーツとシンプルだけど、どれも新鮮で本当においしい。
車でモダーブ城へ。オユー川を見下ろす崖の上に建つ、ワロン地方でも最も美しい城の一つ。日本語音声ガイドあり、城の優雅な内装をじっくりと堪能できる。またここでは日本人でも結婚式を挙げることができる。サックスの生みの親、アドルフ サックスの出身地ディナンは川沿いに建つ教会とその後ろにそびえる城砦とのコントラストが見事な町。またベルギービール レフの生まれた町でもある。
ブリュッセルへ戻り、ショッピングタイム。チョコレート、アイスウォッチ、レース編み、革製品、ベルギー生まれのかわいいものが町中に溢れている。個性的で刺激的なブリュッセルの街。大人女子にぴったりのおみやげものが見つかるはず。
最後に、ブリュッセルで宿泊したおしゃれホテルをご紹介。
パントンホテル
印刷やデザインの色見本で知られる パントンがプロデュースしたホテル。客室に内装はパントンの色見本にあわせてコーデイネートされていて、客室ごとにテーマカラーがことなる。街中にある壁のペインティングアートからホテルにいたるまで、おしゃれなデザインで溢れた町だ。
ブリュッセルを起点とし、日帰りで小さな村をおとずれるもよし、古城ホテルで優雅に滞在するもよし、ブリュッセルでチョコレート三昧を楽しむもよし、ベルギービール飲み比べの旅に出るもよし、きっと何度も足を運びたくなる、そこは自分流に旅をデザインできる癒しの国だった。
2012年6月 山本