ラオスの古都ルアンプラバンと少数民族を訪ねて<ラオス&ベトナム>

ラオスの古都ルアンプラバンと少数民族を訪ねて<ラオス&ベトナム>


ラオスの古都ルアンプラバンとベトナム北部の少数民族を訪ねる旅へ行ってきました。
大好きな民族雑貨に囲まれて癒され、美しい風景も堪能しました。
まず到着したのは、1995年に世界遺産に登録されたラオスの古都ルアンプラバンです。
こちらは朝市の様子です。新鮮な野菜が並び、日本でもおなじみのもの、それ食べるの?と思ったものなど食材は豊富でした。



左の紫のものはバナナの花です(食用)

そして市内観光へ。メインはお寺巡りです。ラオスでも寺院はワットといいます。
メイン通りのシーサワンウォン通りには数々のお寺や元王宮だった国立博物館などが静かにたたずんでいます。




ワット・シェントーンには持ち上げると願いがかなうとされている仏像がありました。私もチャレンジしましたが重くて持ち上がりませんでした。残念。。。

町の中心にはプーシーがそびえています。この階段300段以上をのぼりますが、上からはメコン川とハン川に囲まれたルアンプラバンの町が一望できます。




各寺院は花や木がたくさんあるのですが、特に気になったのはこの花。

ガイドさんに日本語は分からないといわれたのですが、私も初めて見る花です。サボテンの一種??でもこの花を置いておくとお金持ちになれると言われているそうです。
町にはマーケットもあるのですが、なんとなくのんびりとした雰囲気。自然と笑みがこぼれてしまいます。


夜にはシーサワンウォン通りが歩行者天国になり、毎晩ナイトマーケットが開かれます。
民族雑貨やアクセサリーで溢れていて目移りしてしまいます。




路地には屋台もあり、バイキング形式でいろいろなものを食べることが出来ます。




今回は食事付きだったので、私の胃に屋台で食べる隙間がなかったのですが、なんとかスイーツだけ挑戦。
これはココナッツミルクを甘くした液をたこ焼き器のようなもので焼くもので、食感はホットケーキよりフワフワ。ほのかに甘くおいしかったです。

翌日はパクオー洞窟へ。メコン川をボートでさかのぼること2時間!
川沿いには畑が広がります。乾期はメコン川の水位が低く低地でも畑ができます(雨季にはこの畑は水の底です)。
川面すれすれに行くボートの上はとても寒かったですが、風が心地よく気持ちがよかったです。



砂金をとる人々

途中、バーンサンハイという酒造りの村へ立ち寄りました。ここでは400人もの人が暮らしています。
他には機織もしていてお土産屋も並んでいました。




出発時は曇っていた空もだんだん晴れてきました。そしてパクオー洞窟に到着です。



洞窟は2か所あり川に面した切り立った崖をくりぬかれたタム・ティンには約4000体の仏像が納められています。現在でもお願い事があるときは仏像をつくりここへ奉納することができます(置きたい場所も指定できます)。



もう一つは15分ほど階段を上ったところにあるタム・ブンと呼ばれる横穴があります。
こちらは真っ暗なので、懐中電灯が必要です。こちらにも仏像を奉納できます。
ルアンプラバン最終日は早起きして朝の托鉢も見学しました。まだ暗い中、僧侶が喜捨を求めて町を練り歩きます。お寺が集中している地区でよく見かけられ、町の人々は僧侶が来るのを待って供物をささげます。
私が泊まったホテルの近くで托鉢が行われる場所を聞いて行ってみたのですが、行けども、行けども見あたりません。これで合ってるのかな~と思っていると、目の前に僧侶の列を発見!!


邪魔をしないように遠巻きに見ていましたが、その姿を見ているととても清々しい気持ちになりました。
お寺に戻っていくのを見届けて、ホテルへ戻っていると、なんとホテル前の道でも托鉢が行われているではありませんか! 暗いうちから早起きして出かけていったのに・・・いやいや2回も遭遇できて幸運だったと思うことにしましょう。空はすっかり明るくなってきました。



ルアンプラバンは今日でお別れ。ホテルのスタッフや町の人々はとても控えめで、でも気配りがきいていて気持が穏やかになり、静かな町にとても癒された気持ちになりました。
そのような穏やかな気持ちで到着したハノイでは軽いカルチャーショックを受けました。
ハノイには夜の到着となったのですが、空港からハノイへの道は街灯が明るく、車も多く、高速道路もあり日本のようで、さっきまでいたルアンプラバンとは全く別世界だったのです。ハノイは喧騒の町という印象でした。
到着翌日はハロン湾クルーズへ出発です。
いわずと知れた観光名所。船はゆっくり進みます。食事を楽しんでいると、30分くらいで奇岩が次々に現れます。
龍が降りた海の名のとおり起伏が激しく、見るものを楽しませてくれます。



途中で水上生活を見学。日本では天然記念物のカブトガニもここでは食料です。同じ船に乗り合わせたお客さんがカブトガニをお買い上げ。調理をしてもらい、おこぼれに預かりました。にんにくや調味料で炒められたカブトガニはおいしかったです。身はカニの味がしましたよ。


風景を堪能したあとは、ティエンクン鍾乳洞へ。この鍾乳洞は高さ20m、幅10mほどでカラフルにライトアップされています。入った瞬間自然の力に圧倒されました。見る人により象、ライオンなどさまざまな形に想像できて子どもに帰ったように楽しめました。
そして約4時間のクルーズは終了です。



このあと、ハノイに戻り寝台列車で少数民族の町サパの拠点ラオカイに向かいました。
寝台列車は1等4人1室のコンパートメント。各ベッドにミネラルウォーターが用意されていて清潔な感じでした。ベッド脇にはコンセントもありデジカメなど充電もできます。
お手洗いは車両ごとについています。


列車の車窓と音というのは、そこが知らない土地でも郷愁をかきたてますね。
ただ振動があるので最初は少し眠りにくかったですが、私なりに試行錯誤し進行方向と逆を向いて寝れば、あまり振動を感じず眠ることができました(私だけかもしれませんが・・・)
ハノイから約9時間でラオカイに到着です。朝食は駅近くの店で朝食をとったあと、バックハーのサンデーマーケットへ。ラオカイから車で約1.5時間です。山道を登っていくと、民族衣装を着た人々が現れてきます。
バックハーの目的はサンデーマーケットです。日曜日になると少数民族(おもに花モン族)が市場で様々なものを売り買いするために大きな籠を背負って遠くから歩いて(たまにバイクで)やってきます。
ここでは日用品に衣料品、食料、そして家畜(ペット)と何でも揃ってますし、食堂のようなものもあるのでお腹が空いたら休憩もできます。
カラフルな衣装を着た花モン族が同じような柄の服を選んでいましたが、私たちには分からないこだわりがあるのでしょうね。マーケットは見渡す限り色・色・色で圧倒されてしまいました。








サンデーマーケットを満喫したあとは、サパへ向かいます。サパへ行くには朝到着したラオカイを通ります。
ラオカイは中国との国境の町ということで、国境付近を見学しました。
日本は海に囲まれていて国を超えるには船か飛行機が必要なので、歩いていける隣の国というのは不思議な感じです。

サパは山間部にある小さな町です。フランス植民地時代には避暑地としてフランス人の別荘が建ち並んでいましたが、いまその面影を残すのはサパ教会だけ。この町はホテル、レストランなどがどんどん建って毎年様子をかえていっているそうです。




町には周辺の村から少数民族がお土産などを売りにやってきます。
英語も達者で、手作りをアピール!一度つかまるとなかなか放してくれません。たくましい!
でもその雑貨はとてもかわいらしく、ついつい手が伸びてしまうのです。。。




黒モン族の皆さんと

その周辺の村へはトレッキングのツアーもあります。
棚田が一面に広がる風景がすばらしく、言葉では伝えきれないくらいです。田植えの時期、収穫の時期にもまた来たいと思いました。




こちらは赤ザオ族の皆さんです。眉がないので少し怖い感じですが、人懐こくまた商売上手です。生活がかかっていますからね。でも値段交渉はしっかりしてきました。




そして寝台列車に揺られ、ハノイに戻ってきました。
ラオスのルアンプラバンでは人や町に癒され、ベトナムではたくましすぎる少数民族に驚きつつ、これも時代の波だなぁと考えることもありましたが、カラフルな衣装や民族雑貨に囲まれて楽しい旅でした。

2011年12月 平田

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