アドリア海の真珠とよばれるドブロブニク、アルプスの瞳とたたえられるブレッド湖、なんともおしゃれに形容されていて、絶景が見られそうな予感のするクロアチアとスロヴェニアに行ってきた。まずはウィーン乗継でスロヴェニアの首都、リュブリャーナに到着。
リュブリャーナ空港は首都にある空港とは思えないほど小さく、日本の地方都市、例えば松山空港をもう一回りも小さくしたような空港だ。エアポートバスに乗り込み市内へ移動。
空港を出た途端に広がるのはのどかな田園風景。林をぬけ、ぽつりぽつりと教会の建つ村をぬけ、約30分でリュブリャーナ駅に到着。
駅から歩いて約5分の「セントラルホテル」にチェックイン。
荷物を預けて夜の旧市街に散策にでかける。
旧市街の中心地、プレシェーレン広場までこれまた歩いて5分。
なんとも小さい首都だ。リュブリャーナの大きな魅力はこの町の小ささ。
スロヴェニアの首都なのに範囲がかなり小さく、それでも中心部はにぎやかで雰囲気がとてもよい。旧市街の中心にあるのはプレシェーノフ広場。ここを基点に中世にタイムスリップしたような町並みとモダンなカフェが立ち並ぶリュブリャーナ川沿いの散策を楽しめる。
リュブリャーナ川沿いのカフェは本当におしゃれ。また町中のお店も古い建物の中に入っているのですが、よく見るとセンスのよいものばかり。
古いものと新しいものがうまく溶け合っていて、本当にあきない。
自分の足で散策すればするほど、愛着がわいてくる町だ。
全面ガラス張りのシースルーエレベーターでリュブリャーナ城へ
絶景、リュブリャーナ城から眺める夕日
翌日は日帰りでブレッド湖へ。
リュブリャーナから約1時間でレスツェ・ブレッド駅に到着。そこからローカルバスで約10分ほどでブレッド湖畔に到着。
湖に浮かぶように建つ聖母被昇天教会と険しい岩肌にそびえるブレッド城、そのコントラストが絶妙なブレッド湖はスロヴェニア一の景勝地だ。
ボートで聖母被昇天教会へ
教会内部に垂れ下がるロープ。大音量で鐘が鳴らせます。
湖の周辺には遊歩道が整備され、サイクリングや手漕ぎボートなどアクティビティも充実している。日帰りでも行くことが可能だが、湖畔にはリゾートタイプのホテルもあり、是非1泊してのんびりと朝夕の幻想的な風景も楽しみたいもの。ユリアン・アルプス~陽のあたるアルプス~の大自然をのんびりと体感できる。ブレッド城へは山道を約15分ほど登る。ブレッド城からのブレッド湖の眺めは最高。まさに絵葉書のような風景だった。
リュブリャーナから列車でクロアチアの首都、ザグレブへ
こちらの首都はやはり大都会。
ザグレブからは長距離バスでプリトヴィッツェへ
目指す進行方向は怪しげな雲行きで、プリトヴィッツェは雨の中の散策になるのかな。。
と思いきや、着いたら太陽がでてきた。
陽光に輝く木々とそれを映した湖面、まさに絶景。
広大な公園内はエコロジーバスやボートで移動する。
また歩きやすいようにトレイルも整備されている。
マイナスイオンをたっぷり浴びながら、約4時間プリトビッツェ国立公園散策を満喫。
夕食は名物のマス料理がおすすめ。
ブレッド湖のものより小ぶりで、くさみのない味なので食べやすい。
早起きして出かけると、幻想的な朝もやの湖畔も見られる。
プリトヴィッツェから専用車で世界遺産の町、シベニク、トロギールを経由してスプリットへ
シベニクはアドリア海に面して、海岸から続く急斜面に造られた古い町。世界遺産に登録されている。町の中心には100年以上の歳月をかけて完成した白亜の大聖堂「聖ヤコブ大聖堂」がそびえている。
おもしろいのが、壁面を取り囲む人面彫刻。72人もの人や犬の顔が刻み込まれている。
トロギルはクロアチアなかでも特に古い歴史を持つ。都市防衛のために堀が張り巡らされ、今では海に浮かぶ小島のような形になっている。青空の下、オープンテラスで食事をとる観光客も多く、とても明るい雰囲気。
長距離バスでスプリットからドブロブニクへ。
クロアチアの長距離バスは、天井にむけて大きく湾曲した窓ガラスとなっていて、
アドリア海が一望できる。南下する場合は右側のシートがおすすめ。
クロアチアのダルマチア地方生まれの「ダルメシアン」を発見!
ドブロブニクに到着。ホテルに荷物を預けて、早速ドブロブニク旧市街へ出かける。
まずは、ファイブスタークラブのスタッフ一押しのシーフードリゾット店「ロカンダ・ペスカリヤ」へ直行。シーズン中はいつも満席で1時間待ちもあるという人気店。
2~3人前はあるかと思われる大鍋のリゾット、一人で完食しました。
城壁内部には古い教会あり、細い路地あり、おしゃれなカフェあり、手作りの雑貨屋さんあり、、、世界中の人々が訪れるはずだ、と納得。
城壁の上には約2kmの遊歩道がありぐるりと一周できる。途中にカフェやトイレもあるのでのんびり散策できる。
おもしろいものを発見!
城壁はかなり高さがあるので、下から荷物を運ぶ場合はロープを使って引き上げていた。
旧市街に昔から暮らす人々の知恵。
夕暮れ時に旧市街を一望できるというスルジ山へ向かった。山頂のロープウェイは1991年の独立戦争の際にユーゴスラヴィア連邦軍に破壊されたが、2010年に復活したもの。
一番の絶景は、ドブロブニクのスルジ山からみた夕暮れだった...
今回の旅をふりかえりつつ、アドリア海に沈む夕陽をのんびりと眺める。
旅の最後にふさわしい贅沢なひとときを過ごせた。
2011年10月 山本