フィジーのコーラルコーストにて開かれるBFTEに、フィジー観光局、エアパシフィック、キャセイパシフィックの熱いサポートを受け参加することができました。
BFTEとはBula Fiji Tourism Exchangeのことでフィジーの各ホテルやツアーオペレターなど観光業に携わる現地の機関と、フィジー行きの商品を開発している日本やオーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、イギリスなど世界各国からの旅行会社のスタッフが一堂に会するビッグイベントです。
フィジーはオーストラリアやニュージーランドに住む人たちにとって、日本人のハワイのような「定番」のリゾートで、多くのオージーとキーウィがハネムーンやファミリーでやってきます。
そのせいか日本では特に印象はないのですが、現在フィジーの年間の来訪者数はどんどん増加する一方で、ホテルも最新設備を搭載した新しいものから趣向をこらした隠れ家的なネイチャー系リゾートまでバリエーション豊富。身も心も解放するにはもってこいのリゾート地なのです。
5月16日の羽田発香港行きCX543から香港発フィジー行きのFJ392に乗り継ぎ、17日の朝6:50にナンディに到着。香港まで約4時間、香港からは約10時間の移動。
香港での乗り継ぎの時、気をつけていただきたいのは
日本にてチェックインするときにナンディまで荷物を流すようあらかじめキャセイパシフィックに伝えておくことと香港までのボーディングパスしかもらえないのでナンディまでのボーディングパスを香港のトランジットカウンターにてもらうこと。
エアパシフィックのカウンターは香港空港内のE1エリアにある。そこで乗り継ぎ便のチェックインをして、手荷物検査を受け登場ゲートエリアまでゆく。
*復路はE2の乗り継ぎカウンターにて手続きする。乗り継ぎ時間が少ない場合はWエリアのカウンターになることもある。
我々はフィジーの入国審査を受け、空港内で両替をし、今回宿泊するワーウィック・ホテルのインスペクションをしながら移動。
まず、デナラウエリアから。
デナラウはナンディ空港から車で15分程度のリゾートホテルが集まるエリア。それだけに船でママヌザ諸島や国内線で離島への移動など滞在には非常に便利な立地。またデナラウ港にはショッピングやレストランも充実。すこし足をのばせばナンディ・タウンでローカルな雰囲気も楽しめる。ここの滞在でフィジーを満喫できるといっても過言ではない。
ラディソン・フィジー・リゾート
ラディソン系列の豪華リゾートホテル。ホワイトを基調としたスタリッシュな作り。バルコニー付きの部屋は40平方メートル以上のゆとりのある空間。うれしいのは全室にバスタブがあること。もちろん大型のプールやジム、室内にはミニバー、ドライヤー、セーフティーボックスも完備。スイートにはキッチンもついている。WIFIではないがインターネットが無料で利用できる。そこまでおしゃれすぎないのでカップルだけでなくファミリー、友人同士でもおすすめ。
ウェスティン・デナラウ・アイランド・リゾート
シェラトン・デナラウ・ヴィラズ
シェラトン・フィジー・リゾート
これら3つの質の高いリゾートホテルは同じマネージメントとのためいずれの宿泊の場合でもすべてのホテルの施設を利用できる。
中でもウェスティンはシックでハネムーンやカップルでの宿泊に最適。室内はモダンなアジアンテイストでこちらも全室バスタブ付き、室内にはミニバー、ドライヤー、セーフティーボックスももちろん万全。フィジー古来のマッサージとヨーロピアンのスパを組み合わせた「ヘブンリースパ」も大きな魅力。
シェラトンデナラウヴィラズはウェスティンに対して家族向けにおすすめできる豪華なホテル。大きなプールがあり子供にも人気。客室の半数以上がキッチン付きのスイートルームで優雅に長期滞在される場合やプライベートに過ごす場合に便利。ウッディーな暖かみのあるゆとりのある室内、ミニバー、ドライヤー、セーフティーボックスもあり。
シェラトン・フィジー・リゾートはパステルピンクのポップな外観。対して室内はシックすぎず友人同士や家族連れにおすすめ。バスタブとセーフティーボックスは一部の部屋のみ。ミニバー、ドライヤーは完備。オーシャンビューのカテゴリーでも角度によってはあまりよく見えないこともあるのでオーシャンビューが希望の場合はオーシャンフロントにすること。またキッズクラブが充実しており、子供連れのご夫婦にもセカンドハネムーンとして人気だ。
ソフィテル・フィジー・リゾート
万人におすすめできるのがこのソフィテル。シックでシンプルなデザインながらもジャングルのような大きなプールやハワイやグアムにも支店をもつ「マンダラスパ」などお子様や女性にも喜ばれそうな施設も充実。数あるデナラウのホテルで唯一エレベータを完備しており、足の悪い方でも滞在を満喫できる。バスタブは一部の部屋のみ。
ミニバー、ドライヤー、セーフティーボックス完備。日本人スタッフも駐在しており安心。
フィジー・ビーチ・リゾート・ヒルトン
ヒルトンが運営しているデナラウ島にある最新のホテル。2011年5月現在まだ建設中で、今後さらなる拡大と設備の充実を予定している。さすがヒルトンだけありダークブラウンを貴重にした非常にモダンなつくり。またプールが5つあり、すべてオーシャンビュールームとなっているため、カップル、ハネムーン、ファミリーなど万人におすすめ。また全室バスタブ付きなのがうれしい。特に3ベッドルームヴィラには専用のプールがありお子様連れにはこれ以上内ほど豪華な作りとなっている。ストゥディオをのぞくすべての部屋はキッチン完備で、BBQもできる(食材はホテルから購入ができる)。室内はミニバー、ドライヤー、セーフティーボックスももちろんある。日本人スタッフ駐在。
デナラウ島から目的地のワーウィック・ホテルにかけてのコーラルコースト沿いのホテルをいくつかインスペクション。インター・コンチネンタルを除き、南国風、フィジーらしい部屋づくりのホテルが多い。
インター・コンチネンタル・フィジー
ナンディの空港から約1時間程度の距離、2009年にオープンしたばかりの最新の豪華ホテル。近くには大きなゴルフコースをもつ東京ドーム3個分という巨大なリゾート。非常にモダンなつくりでカップルやハネムーンにぴったり。大人のみの利用可能なインフィニティプールと子供が入れるファミリールームがある。釜ラウンジにて毎日サンセットの時間になるとトーチライティングのイベントがあり、その隣のメケラウンには週ごとのエンターテイメントが用意されている。ミニバー、ドライヤー、セーフティーボックスあり、日本人スタッフが駐在。WIFIはないが有線インターネットが別料金にて可能。
シャングリラ・フィジアン・リゾート
インター・コンチネンタルから約10分程度。
ヴィチレヴ本島から桟橋でつながれたヤヌザ島。この島まるごと44万平方メートルがシャングリラフィジアンリゾートの敷地。新しいホテルがどんどん建設されているここフィジーでおそらくいまだもっとも巨大な老舗のホテルである。1島まるごとだけにすべてビーチに囲まれたオーシャンビューはもちろん、10のレストラン・バー、3つのプール、スパやテニスコート、ゴルフさらにはエンターテイメント専用の会場まで常設と至れり尽くせり。ファミリーにはもってこいのホテルでリピーターも多いそうだ。室内はウッディーでカジュアルなスタイル。バスタブは一部の部屋のみ。ミニバー、ドライヤー、セーフティーボックス完備。日本人スタッフが駐在。WIFIはないが有線インターネットが無料。
ワーウィック・フィジー
今回宿泊したのがこちらのワーウィック。
シャングリラからさらに車で30分。モダンなフィジー風の室内でカジュアルな雰囲気の豪華ホテル。プールやジムなど設備も充実。特にビーチから桟橋をわたったところにあるレストラン「ウィキッドワル」では打ち寄せるさざ波の音を聞きながら優雅なディナーを満喫できる。1階のイタリアンレストランもおすすめ。ミニバー、ドライヤー、セーフティーボックス完備。バスタブは一部の部屋のみ。
もしホテルの選び方で迷っているのであれば下記を参考にしていただきたい。
◎あまり移動をせず、設備的・立地的にも便利なホテル
→デナラウのホテル。デナラウであれば空港も近いし、外資系の豪華なホテルがいくつもある。また離島までのアクセスもよいためデイクルーズで遊びに行くことができる。
◎フィジーらしい隠れ家的なホテル
→離島のホテル。離島にあるだけにアクセスには時間が多少かかるが、その分宿泊客も多くないし自然も残っている。初めてフィジーに行くのであれば離島のホテルがおすすめ。
◎家族連れでゆけるフィジーらしい大型ホテル
→コーラルコーストのホテル。このエリアのホテルはフィジーらしい老舗のホテルが多い。敷地も大きいため巨大なプールや充実した設備が備わっており、ゆったりしたリラックスした時間を過ごすことができる。
5月18日から3日間はBFTEに参加。
BFTEにて見つけた、いくつか気になったホテルなどを紹介。
ヤサワ・アイランド・リゾート
ヤサワ諸島最北端のホテル。映画にも使用されたという島だけあって海がキレイ。おしゃれなデザインもハネムーンによさそう。マリン系だけでなくローカルの村を訪ねるアクティビティもある。
マンタレイ・アイランド・リゾート
限られた予算だけどフィジーに来たならやはり離島に行きたい、という方や一人旅にもおすすめ。離島の豪華なホテルではあるが珍しくドミトリーの部屋がある。時期によってはホテルの名前のとおり、シュノーケリング中にマンタをみることができる。
ワナナブ・リゾート
ナンディから約2時間、ラキラキタウン近くのリゾートホテル。小規模でありながらフレンドリー、ダイビングが充実している。また近くのローカルな村を訪れ、フィジーのカルチャーにふれることもできる。
マナ・アイランド・リゾート
ナンディからアクセスのよいマナ島の豪華なリゾートホテル。セールスの松本さん曰く「一番最初に来ていただきたいリゾート」。それだけにファミリーやカップル、ハネムーナ向けの部屋タイプやアクティビティも充実しておりフィジー初心者でも十分楽しめること間違いなし。もちろん日本語スタッフも駐在。
ロマニ・アイランド・リゾート
子供が入ることができないカップル限定のリゾート。そのためカップル用、ハネムーン用のリゾートが充実している。
セニカイ・スパ
フィジーの主なホテルにも店舗をもつスパ。フィジーのスパはよいと聞いていたので早速ブースにてマッサージだけを体験。10分だけだったがフィジー人は比較的体の大きな人が多く手が大きいからか、ほどよく力がこもっている。またフィジー人はホスピタリティー精神にあふれているので心もこもっており非常にリラックスした時間を過ごせた。フィジーに来たらなら是非スパをご体験ください。
ビーチコマー
ファミリーからハネムーン、バックパッカーのためにドミトリーまである大型リゾートホテル。マリンスポーツも充実しており、ナンディからの日帰りの旅行者も多いとか。ナンディのアンカレッジホテルとは同じ系列。
トコリキ・アイランド
ナンディからほど近いトコリキ島の豪華ホテル。客室はすべて1棟独立型のブレ。12歳未満の子供は宿泊することができず、静かな環境がカップルやハネムーンに受けている。日本語スタッフも駐在。
ヴォモ・アイランド・リゾート
ヴォモ島の唯一の豪華5つ星リゾート。部屋数が31室と限られており、こじんまりしたフレンドリーな雰囲気でありながら室内はシックで大人な雰囲気。近くには無人島がありそこまでボートでピクニックや海水浴ができるのが特徴。
プランテーション・アイランド・リゾート
ナンディからもアクセスしやすいマロロライライ島のリゾート。カジュアルな雰囲気のホテルで、ファミリーや友人連れなどがダイビングやシュノーケルを楽しむのに適したホテル。
マタンギ・プライベート・アイランド・リゾート
最大宿泊人数がわずか30人という超プライベートな高級リゾート。大木の上にブレがあるなどかなりナチュラルなつくりでありながら室内は心ゆくまでリラックスできそうな落ちついたデザイン。極上の時を過ごしたいハネムーンやカップルにおすすめ。
マタマノア・アイランド・リゾート
マタマノア島の唯一のリゾート。また12歳未満の子供は宿泊不可、日帰りのお客も受けつけていない。部屋も33室とこじんまりした高級なリゾート。ハネムーンやカップル向き。フィジーらしさを残しつつ高級な質感の室内でゆとりある時間を過ごせそう。
3日間のBFTEが終了し、その夜、BFTEを締めくくるエアパシフィック60周年のパーティーがあった。
もちろんお酒や食事もおいしかった。
(ビールもフィジーオリジナルのものがあり、個人的にはプレミアムフィジーというビールが麦芽の味がしておいしい、ワインもオーストラリア産の良質なものがあって選択に困らない)
一番そこで印象に残ったのはパーティーの余興で行われた「メケ」である。メケは伝統的な舞踊で、男性の踊りは戦闘の前の鼓舞ためのもの。女性の踊りは歓迎のためのもの。太鼓と竹筒の一定のリズムで古来の言葉を歌いながら激しく踊る。リゾートで行われるものはアトラクションではあるが、いわゆる日本人が想像する「南国的」なものそのもので、心揺さぶれるエンターテイメントだった。プライベート旅行でこれを見ながら食事なんぞしたさぞ幸せな気分だろう。「パラダイス」という言葉はフィジーのようなためにあるのではなかろうか、そんなことを思い浮かべた。
日本から近いリゾートはほかにもたくさんあるけれど、現地の人々のホスピタリティーという点では、これ以上の国はない。
ブスっとしている人は見かけることがないほどフレンドリーな人たちで、すれ違えばかならず「ブラ」(こんにちは)と挨拶をしてくれる。仕事のための笑顔でなく心からの穏やかな笑顔であると誰もが感じるはずである。
こんな良い体験をさせていただきましたフィジー観光局の川端様、なにから何までありがとうございます。エアパシフィックの日埜様、中華レストランからのトランスファー今でも思い出に残っています。ATS野田様、帰国時は朝早くの送迎、そして、Tシャツをご用意いただきありがとうございます。大切にします。マナアイランドの松本様、中華美味しかったです。キャセイパシフィック柳沢様、皆様おかげさまで非常に楽しい旅行になりました。改めて個人的にじっくり味わいたい国です、フィジー。
2011年5月 橋本