今回の出張はおフランス!

今回の出張はおフランス!


中でもパリから日帰りツアーなどで人気のモンサンミッシェルとロワール地方。
それぞれに1泊して、モンサンミッシェルからロワール地方へと移動した。
フランスといえばモンサンミッシェル!
時代によってある時は修道院、教会、城砦、刑務所と使用され、一時は人口が一万人いたこともあるとか。いち早く世界遺産に登録されてからは、フランスの地方では最も観光客が多い建造物。観光客が多い上に、すれ違うのがやっとなくらいの狭く曲がった石畳の坂道の両側に、びっしりと立ち並ぶ土産物店、レストラン、ホテル。念願だったモンサンミッシェルを訪れ、あいにくの雨模様だったが、カメラのシャターを乱れ押ししながら感動に浸った。





モンサンミッシェルでは、対岸のホテルに宿泊した。
対岸には、それぞれのホテルに付属するレストランの他にもレストランやカフェ、スーパーマーケットもあり、お土産や軽食、お酒、ちょっとした日用品なども購入できて、なかなか便利。

HOTEL DE LA DIGUE のレストランより

対岸にあるスーパーマーケット


そしてなにより、モンサンミッシェルの全景を眺める事が出来る!

対岸の展望デッキ

島内のホテルに泊まって朝昼晩それぞれの島の雰囲気をたっぷり楽しむのも良いが、個人的には、昼間にしっかり島内を観光して、対岸のホテルから夜景と朝日を浴びたモンサンミッシェルの全景を眺めるのがおすすめ!

ただし、モンサンミッシェルへの道の歩道は非常に狭く、長い雑草の生えた土道のため、車道に出て歩く人が多いようだが、街灯ひとつない真っ暗闇の道のため、交通事故も多い。くれぐれも車道を歩かないようご注意下さい。

翌日、モンサンミッシェルからロワール地方へ。


モンサンミッシェル前と、対岸のメルキュールホテル前にあるKeolis社のバスに乗りレンヌまで約1時間。レンヌからは列車でルマン、アンジェと乗継ぎショレへと向かう。

24時間耐久レースで有名なルマン

ルマンからアンジェへ

それぞれ約1時間ずつ程の乗車時間だが、乗継ぎ時間の時間次第では、移動に丸1日かかる。この道中でおすすめなのが、アンジェ!
古代から中世にかけて華やかな宮廷文化が花開き、現在はフランスの学芸の中心地となったアンジェ。ロワールの古城巡りの西の玄関口でもある。


アンジェ駅から北へ徒歩10分。厚い壁に守られたアンジェ城がある。ロワール地方のロマンティックなお城たちとは異なり、敵の侵略から身を守るための軍事的な城であり、暗いイメージのお城かと思っていたら、そのずっしりと構えた城構えのまわりには、鮮やかな緑とたくさんの花に囲まれ、なんとも言えずいい雰囲気を醸し出している。




アンジェ城といえば、フランスに現存するものでは最古といわれるヨハネの黙示録が描かれたタペストリーが有名である。が、、今回列車の乗継ぎ時間の都合上、入場することができなかった。時間があれば、美しいフランス庭園や、城壁の上も歩くことができる。近くに流れるメーヌ川の景色は美しく、城壁の上からはさぞ素晴らしい景観だろうな・・と、後ろ髪惹かれる思いでアンジェ城を後にした。


そして・・アンジェには有名なパティスリーがあり、日本人の見習いの受け入れも多いとのこと。
最後にしっかりケーキを2つ仕入れて、駅へとダッシュした。



アンジェから今回宿泊する古城ホテルのあるショレまでは1時間弱。
北海道の様な長閑な景色を眺めながら、貸切状態の車内でケーキを味わう。なんとも贅沢な気分に浸りながら、あっと言う間にショレに到着した。


到着後、まずはチケット売り場の窓口へ。帰りの列車の時刻を調べておかなければ、ショレからの列車は本数が少ないので要注意。
ショレから古城ホテルまでの交通手段はタクシーのみ。駅前のタクシー乗り場で待つこと10分。・・・来ない。それどころか、車自体、ほとんど走っていない。駅員さんを捕まえて、タクシーを呼んでもらい、待つこと15分。『日曜日だから家で休んでいたよ~』と、若干寝起きの雰囲気を漂わせたドライバーさんがニコニコ顔で登場した。

市内の中心部を抜け、走ること約15分。小さな森の入り口に到着した。
そこには、今回宿泊するシャトー・ド・ラ・トランブレの看板。更に森の中を進んで行く。

すると、突如視界が開けてそこには絵本から飛び出してきたようなお城が!!一気にテンションが上がり、ドライバーさんと一緒に大盛り上がりで古城ホテルへと到着した。

中へ入ると、ホテルのオーナーマダムと看板娘がお出迎え。マダムの一言目は、『ようこそ!・・・1人で来たの?!』だった。


シャトー・ド・ラ・トランブレは、19世紀に建てられたシャトーホテル。お城の中は、赤を基調にした壁紙と照明で、立派な階段が印象的。歴史と気品漂う調度品を眺めながら、階段を上り最上階の部屋へと案内される。ドアを開けると、またまた一気にテンションが上がる!Oh~~トレビア~~~ン!ミント色の壁紙に大きなベッド、机や椅子、ランプ、クッションに全てがレトロでかわいいものばかり。許させる事ならば全て持って帰りたい!こんな素敵なホテルに私は・・・1人で来たの?!確かにその通りのホテルだった・・。




この日は日曜日のため、ホテルのレストランはお休み。お城の周りは広大な庭で、あたりにレストランなどは一切ないので要注意。それを知っていたのに何も準備してこなかった私に、優しいマダムがランチプレートの残りを晩御飯に、と部屋へ運んできてくれた。サラダとバゲットといった簡単なメニューだったが、これがまた本当においしかった!レストランの料理が食べられなかったことが更に悔やまれる。

日曜日は、ホテルのレストランの他にも、街中のお店もほとんど閉まってしまう。また、タクシーも日曜日プライスで高くなる。シャトーホテルの宿泊をお考えの方は、日曜日を避けることを強くおすすめします。
部屋の写真を撮り尽くし、広大な庭へ出る。パーティーができるタイル敷きの広場に、温水プール、ポニーまでいる。冬は寒くてなかなか散策するにも厳しいが、夏はこのお庭でゆっくり楽しめそうだ。



また、ショレから車で30分ほどの距離に、中世をテーマにした大型テーマパークLe Grand Parc・Puy du Fou(ルグランパルク・ピュイデュフー)があるそうだ。闘技場での戦いや戦車のレースなどが見られるグラディエーター、バイキング、中世騎士のショーなどがあり、夏には花火をまじえてさらに盛大なスケールとなるらしい!いつの日か、“夏”の“平日”に“誰かと”また訪れたいホテルとなった。

弊社のツアーでは、パリ8日間フリータイムが一番人気だが、是非世界遺産のモンサンミッシェル、ロワールで優雅にシャトーライフなど、パリ以外の都市での滞在も加えてみていただきたい。
2010年10月 冨樫

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