中国・上海のスーパー銭湯で体に根が生えて動けなくなったの巻

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えらいめに遭ってしまいました。もう、気持ちよくて気持ちよくて・・・
そこは・・・
「上海小南国湯河源日式温泉」
(しゃんはいしょうなんごくとうこうげんにっしきおんせん」
中国語発音では・・・
「シャンハイシャオナングォタンホーユェンリーシーウェンチュエン」
日式とあるから日本式。つまり日本でも大人気の、あのスーパー銭湯が中国に輸出されたわけですね。レストランに併設された銭湯なので、すぐ隣がレストランです。食べてから湯につかるか、湯につかってから食べるか。難しい選択を迫られることになるかもしれません。
レストランの名前は「上海小南国」。日本の銀座にも同じ名前のレストランががあり、TV番組『ぐるナイゴチになります』でも登場しているようです。同じ経営者なのかどうかは不明ですが、上海でも「CoCo壱番屋」、「サイゼリヤ」、「吉野家」など、日本で有名なお店の看板が目に飛び込んできます。日本と中国の活発な経済交流が垣間見れます。


さて、話を元に戻しましょう。
スーパー銭湯の建物に入ると、とてもゴージャスな雰囲気。高級感たっぷりです。もちろん何も持っていく必要はありません。すべて貸してくれます。
入館料 一般フロア  68元(約 950円)
VIPフロア 138元(約1,950円)
これが、最低かかる費用になります。評判を聞いていたので迷わずVIPフロアを選びました。一般のフロアは見ていませんが、無難な選択だと思います。
VIPフロアはとても清潔でした。浴場で滑らないように草履も貸してくれます。浴槽に入るたびに草履を脱いで入るのですが、すぐさま係員がやってきて草履の向きを変えてくれます。これまで聞いていた中国のイメージの中にはないことでちょっと驚きでした。さすがはVIPフロアです。
このVIPフロアの料金にはアカスリの代金も含まれています。ゆっくりお湯に浸かったあと(露天風呂も別にあります)サウナに入り、ざっと汗をかいたところでアカスリのベッドへ。
韓国でもアカスリをしたことはありますが、今回のアカスリでは驚くほどの垢が出てきてこれまたびっくり。丁寧な仕事をしてくれたんだと思います。まず一回目の気持ちいい~でした。
一通りアカスリを終えると、アカスリのおにいさんが料金表を持ってきて、塩揉み&オイルマッサージを奨めてくれました。このお値段は180元(約2,500円)。少々お高いですが、これまた気持ちいい~。体に塗りこまれる塩がちょっとぴりぴり。終えた後のお肌のつるつる感は何とも言えませんでした。
※ご注意 塩は刺激が強いです。お肌の弱い方は塩に負けてしまう恐れがあります。
塩揉みマッサージが終わると、おにいさんがサウナに入るように案内してくれました。毛穴にしみ込んだ塩を汗で追い出す効果でもあるのでしょうか。サウナに入る前に冷たい水を渡され、それをサウナの中で一気飲み。「おいし~」でした。細かな気配りもうれしいVIPフロアです。
また、洗い場で体を流し浴室を後にします。日本でもよくある七分袖の上着とズボンをはいてリラックスルームへ。VIPフロアの客には、ソフトドリンクとくだものの盛り合わせが付いています。
リラックスルームは男女共用です。カップルで行ってもそこで合流できます。ご安心を。そこでもまたメニューを渡され、体の様々な部位のマッサージを別料金で受ける事ができます。
私は、足裏と頭のマッサージ、そして、耳垢取りを希望してリクライニングのソファーへ
足裏マッサージ 78元=1,100円(60分)
頭のマッサージ 48元= 680円(30分)
耳垢取り    38元= 530円(約15分)
さて、どういう順番でやるかですが、これが少々戸惑ってしまいました。男性が一人足裏を担当。ゆっくりと足裏をマッサージし始めると程なく別の一人の女性がやってきて耳を簡単にマッサージしたあと耳垢取り開始です。ゆっくりと、でも力強く揉んでくれはするものの、どうしても体は揺れます。そんな中で耳垢取りです。ちょっと怖かったです。
同時に施術してくれているので、足裏の揉みがちょっと強くなったときに、「痛たたた・・・」と言葉を発すると同時に、足なのか、耳なのか、どちらが痛いのかを伝えるために指で痛い部位を指し示す。そんな感じでマッサージは続きました。何度か、「痛たたた」と言う場面があったのですが、マッサージするお兄さんも、お姉さんも、何故だかおもしろそうに笑っていました。
足裏マッサージが続く中、まず、耳垢取りが終了。これまた、たくさんの耳垢。丁寧に仕事してくれます。その耳垢取りのお姉さんがそのまま頭のマッサージへ。
体の両端をマッサージされ、もう、私はとろけてしまいそうでした。マッサージ中、体はどんどんソファにのめり込み根がはってしまったように感じ、マッサージ後は動けなくなってしまいました。そして、知らない間に眠りに落ちたのでした。
この内容で費用は合計482元=6,750円でした。 これだけのサービスを受けてこのお値段。安いと思います。居眠りしていた時間も含め3時間の夢のような時間でした。
上海には、他にもたくさんスパやマッサージを体験できる施設があります。いずれにしても日本で体験するよりは格安です。たまには贅沢に、はしごしてみるのもよいのではないでしょうか。
実は、私、このブログを書き始めるその時まで、「湯河源」ではなく「湯河原」だと思っていました。
場所は、人民広場や、南京東路を中心に考えると、少々不便な場所にあります。最寄り駅は地下鉄9号線「漕河涇開発区」駅。そこからタクシーで約5分。料金は15元前後(=210円)
※日本円への換算はすべて1元=14円(2009年11月現在の目安)
2009年11月  森

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