中国・古今東西

中国・古今東西

天安門.jpg中国に行ってきました。8日間で、北京 → 山東省の泰山と曲阜 → 山西省の平遙 → 上海 をまわるいささか無理のある(?)日程で、しかも夜行列車に2泊するハードな旅。
悠久の歴史を感じる世界遺産から最先端のおしゃれスポットまで駆けめぐり、医食同源の中華料理もた~っぷり味わってまいりました。


まずは北京から
万里の長城.jpg中国の首都は、オリンピックを来年に控えて盛り上がりを見せつつありました。
まず北京の空港についてビックリしたのが、出口のゲート目の前に「STARBUCKS」がばーんとあったこと。ここ、中国ですよねぇ?
万里の長城には大きなオリンピックの看板がありました。「One World, One Dream」がスローガンのようです。初めて長城に行ったときは、雨で霧が出てしまい万里どころか一里も見えず悔しい思いをしたのですが、今回はこの通り!晴天に恵まれ、尾根に沿ってうねうねと遙か彼方まで長城が続いていく様を見ることができました。満足♪
夜行列車で山東省へ
中国の長距離列車は基本的に一人で乗ります。ガイドさんが駅まで送って列車に乗るまで一緒にいてくれて、到着駅では次のガイドさんがホームもしくは出口の前まで迎えに来てくれます。それでも夜行列車に一人で乗るのは心細い・・・寝過ごしたらどうしよう・・・と思っていたのですが、中国の列車は車掌さんが切符を預かってくれてちゃんと降りる駅の前に起こしに来てくれるので安心です。軟臥(一等車)は寝心地もなかなか快適でした。(揺れるのと緊張であんまり眠れなかったけど)
同室のおじさんも親切な人たちだったんですが、翌朝3人並んで生キュウリを丸かじりはじめたときは、笑いをこらえるのに必死でした。あとで聞いたところ、中国では日常的な風景だそうです。う~ん、健康的だ。
泰山に登った
泰山山東省では世界遺産をふたつ見てまわりました。ひとつめは聖なる山・泰山。雄大な自然の美しさだけでなく、歴代皇帝がここで封禅の儀を行った歴史ある文化遺産でもあります。中国では有名であり神聖であり中国の歴史と文化の縮図とまでいわれる場所なので、修学旅行生をはじめとして観光客も多く、しかもみなさん徒歩で登るんですね~。山道+7000段超の石段をですよ。片道5~6時間は軽くかかるんですよ。わたしはそんなことできるはずもなくバスとロープウェイで登りました。頂上付近の石段は上から見下ろしただけでくらくらするほど急勾配で、よくまぁこんなとこ上り下りするわ・・・と感心しかり。
花がいっぱい咲いていて、新緑も美しく、快晴なので眺めも最高☆
孔子の町・曲阜
孔廟儒教の祖、孔子先生の故郷であり、魯の国の都だった町。小さな田舎町ですが、統一された古い街並みがしっとりしてちょっと学問的な香りの漂う雰囲気でした。みどころは「三孔」と呼ばれる孔廟・孔府・孔林。
曲阜は、「孔子菜」と呼ばれる料理が有名で、これがあっさりとして野菜が多くておいしい!脂っこい中華に飽き飽きしている胃にはちょうどいいかもしれないですね。
夜はガイドさんが孔子舞踊(?)のショーに連れて行ってくれました。孔子の教えである「論語」のことばをベースに中国の歴史やら文化まで紹介するような構成で、とっても美しく優雅でございました。
山西省(平遙)へ平遙古城
中国旅行はここで山場を迎えます。
山東省の済南から夜行列車で山西省の太原へ。着いて駅前に出たものの・・・お迎えのガイドさんがいない・・・。こうゆう時は慌てず騒がずしばらく待ちましょう。・・・来ない・・・。そういう場合は日程表の現地連絡先に乗っている旅行社の担当さんに電話しましょう。しかし、この日は日曜日・・・休みだよ、つながらないよ・・・。あきらめずに携帯の番号へかけましょう。やっと北京の旅行社の人をつかまえて確認をとってもらいました。
異国の駅でひとりぼっちで1時間半も待つのって、泣きたくなります。なんでも、列車の時刻が変更になった連絡がいってなかったそうで、「もお~しっかりしてよ~」と思いつつ、山西省の旅がはじまりました。
山西省は、夜行の疲れと待たされた疲れでぐったりしていた上に、天気もいまいち、料理もいまいちわたしには合わず、あんまり楽しめませんでした。
世界遺産の平遙古城と双林寺はなかなかよかったですけどね。
あんまり欲張らず、無理な移動をしない方が無難ってことですよね。
まったく旅は身体が資本ですから。
旅の終わりは上海
空路で上海へ。やっぱり列車より飛行機は速くて楽ちん。
上海では観光もかねて街を歩きつつ、ホテルの視察をしてまわり、上海グルメをたっぷり味わって、おみやげもたんまり買って、最後は仕事と称してバーをハシゴして、たった1日とはいえ充実した内容でした。
せっかくなので上海のホテルをいくつかご紹介しましょう。
☆金門大酒店☆
金門大酒店前楼
人民広場の目の前、南京路に建つクラシックホテル。バンドまで歩ける距離で地下鉄も近くとても便利です。建物も上海の保存建築のひとつだけあってとても趣のあるクラシカルな雰囲気。レストランやバーもステキなので行ってみましょう。客室は少々お高くなりますがグレードアップして前楼(フロントルーム)に泊まるのがだんぜんオススメ。アンティークな室内が何ともクラシカルですてきです。前楼は客室数が少ないので、早めにしっかりリクエストしてくださいね。
☆上海鉄路大厦☆上海鉄路大厦
スタンダードクラスのホテルはこんな感じです。こざっぱりとして清潔。ホテルはただ寝る場所というかたには充分でしょう。場所は上海駅のすぐ近く。中国の新幹線(日本製ですが)も見られます。地下鉄の駅も近く便利です。
☆浦江飯店☆浦江飯店
バンドに近いクラシックホテル。上海でもっとも歴史あるホテルです。内装も租界時代の雰囲気たっぷりのまま改装されてとてもきれいです。もともとイギリス人の資本家が創業したホテルだったので、今でもボーイさんがキルトをはいていたり、英国クラシックな雰囲気でした。
☆錦江飯店☆錦江飯店北楼
フランスの租界地にある有名ホテル。南楼は最近リノベーションされてとてもモダンでおしゃれな雰囲気の4つ星ホテルになりました。貴賓楼や北楼もクラシカルで上品。上海でも歴史と人気のあるホテルのひとつです。
そして、上海といえばナイトライフも充実しています。夜景もきれいですし、ビックリするほどおしゃれなバーがあったりと、うわさ以上の発展ぶりでした。
CHN17.jpgCHN18.jpg
美しいバンドの夜景が見渡せる船長青年酒店のテラスバー。インターナショナルな雰囲気でドリンクは1杯40元(約600円)くらいでしょうか。外で飲むのが気持ちのいい季節はいいですね。まさに上海という夜景が一望できるオススメの場所です。
上海一のおしゃれスポット新天地のジャズバー。上海セレブや欧米人の集う大人な雰囲気の場所です。まるでヨーロッパのような雰囲気で、中国とは思えない洗練ぶりです。ドリンクはややお高めで1杯65元~(約1000円~)くらい。
せっかくなので羽目を外さない程度に上海での夜遊びもおしゃれに楽しみましょう。
そんなこんなであわただしい中国旅行も最終日。
焼き小籠包の朝食を食べて、リニアモーターカーに乗って上海浦東空港へ。
あんまり中国にいい印象のなかったわたしですが、思っていた以上に楽しめました。
でも・・・旅行の最後にしっかりおなかを壊してしまい帰国後もしばらく苦しんでしまい、やっぱり中国とは相性悪いかも・・・と思った次第です。みなさんも無理な日程は組まず、旅行中は体調管理に気をつけてくださいね。
2007年5月 宮崎

中国カテゴリの最新記事