軒先のお爺さん ~キューバ~

軒先のお爺さん ~キューバ~

トリニダー5月の終わり、豚インフルエンザの情報が飛び交う中、キューバへ飛び立つ。
キューバは一度いってみたかった。
革命の国、キューバ。
社会主義国、キューバ。
アメリカが経済封鎖を行う国、キューバ。
ラム酒と葉巻の国、キューバ。
識字率、医療水準が高い国、キューバ。
ヘミング・ウェイが愛した国、キューバ。
ブエナビスタ・ソシアル・クラブの国、キューバ。
キューバに旅立つ人々はキューバでしか味わえないであろう空気感、雰囲気に非常に惹かれるのであろう。
友人と2人で旅立つ機会を得た。


キューバへはカナダかメキシコから(便利なのはカンクン)の乗り継ぎでいくことができる。アメリカから直行便はない。
私たちは、初日カンクン(ホテルゾーン)にて1泊
翌日からキューバ3泊(ハバナ1泊、トリニダー1泊、ハバナ1泊)
復路もカンクン(セントロ)1泊 という旅程である。
大体飛行機の時間が朝7時などの早朝だったので毎日早起きしなければならないというハードスケジュールであった。
1日目 成田→カンクン カンクン(ベラノビート)泊
コンチネンタル航空にてヒューストンまで約12時間のフライト。
しかしコンチネンタル航空には驚いた。パーソナルテレビで見られる映画の数が350本を越えている。最新作からクラシックまでもちろん揃っている。ゴットファーザー3部作、アラビアのロレンスなど渋いところもおさえている。もちろん邦画もおくりびととか新しめの作品も。興味を引くような作品をなんとか探して見ることが多い航空会社が多い中、コンチネンタル航空は映画好きには一押し!
ヒューストンに到着。待っていたのは入国審査のながーい列!
とにかく一人一人に時間をかける。
まず入国カードと税関申告書の確認。
次に両手全ての指の指紋。そして目の網膜まで。
それからこれまでの入国歴をパスポートをじっくりみて確認。
ようやくパスポートが私の手元に戻ってくる。
待っている身としては一人10分以上かけているように長く感じた。
着陸してから入国審査が完了したのが約1時間後。その後、荷物検査などいろんな手間で実質2時間程度はかかるから、乗り継ぎ時間が1時間30分前後の場合は空港係員に伝えた方がよい。
(緊急の場合は空港スタッフが誘導してくれるらしいが。)
こんなに大変な乗り継ぎは初めてだよ、全く。
ヒューストンからカンクンまで約2時間。
メキシコの入国審査もヒューストンまでとは言わないが時間がかかった!私達は約1時間かかった。
同日乗り継ぎでハバナに行く場合は早めに通してもらった方がよい。
カンクン到着!
カンクン空港の出口にはタクシー会社のカウンターがいくつかあり、それぞれのスタッフが声をかけてくる。
私たちは出迎えがないため、乗り合いタクシーでベラノビートホテルへ。
一人150ペソ。それぞれホテルまでお客を降ろして行くので結局空港から40分程度かかった。
ベラノビート☆ベラノビート
ベラノビート(現在Q-BAYホテルという名称に変更しているが、ベラノビートの方が現地では通じる)はカンクンのホテルゾーンに位置する経済的なホテル。ミニバーやドライヤー、セーフティーボックスはない。1泊くらいなら問題ないけど折角カンクンに2泊以上するならグレードアップをお勧めしたい。ホテルゾーンの北西、比較的セントロ近い場所に位置する。ショピングゾーンなど繁華街へは結構遠くてバスやタクシーを使わないと行けない。
夕食はベラノビートから徒歩5分位の場所に位置するレストランで。
すでに夜の11時を回っていたが営業していた。
ビュッフェと飲み物で一人400ペソ。サーモンやシーザーサラダ、ペンネにバナナのテンブラなど。美味しかったがちょっと割高だなぁ。
その後就寝。
日本時間ではすでにお昼過ぎ。時差含めて約2日分動いた。割と心地よい疲れである。

2日目 カンクン→ハバナ ハバナ(プラザ泊)
朝6時頃目覚める。
意外にも旅行にでると早起きになるもんだ。
一緒に走りたい朝食後ビーチ沿いをぶらぶら。ランニングする人数名。柔らかい砂浜の上、淡い朝日を浴びなからランニングなんて素敵じゃないですか。今回の旅行はあいにく初日と最終日にカンクンは1泊ずつするだけ。しかも季節はビーチシーズンとあり実際もっとたっぷり時間を取って滞在したかった!
その後、弊社の一部コースにも付いているタコスクーポンを利用するためラ・イスラ・ショッピングビレッジに行く。このショッピングモールのタコグリルというタコス屋さんが現在タコスクーポンが使えるお店である。正直タコスは美味しすぎる。ビールがあれば天国。自分で好きなようにトッピングできる。肉や生野菜を挟みサルサソースを上からかけて食べる。辛いため、飲み物が進み、一皿でお腹いっぱいになる。しかも日本のカレーのようなしつこい辛さではなくてさっぱりして後に引かない。さんさん太陽が照り輝くカンクンにぴったりの食べ物である。
トッピングタコス
時間があったのでカンクンのホテルゾーンに程近いエルロイ遺跡へ。今回、チェチェンイツァーには時間の都合でいけないが、このマヤ文明の小さな遺跡で僅かに雰囲気を味わった。
移動にはバスを使う。バスはセントロからホテルゾーンの最南端を往復しているので方向さえ間違いなければよい。バス停は約100メートルおきにあって、前から乗り運転手にTRIBONOというバスチケット、もしくは7.5ペソを渡し、行き先を告げればよい。
カンクンのビーチ沿いをざっと観光したあと空港へ。空港へはセントロまでバスで移動し、タクシーで行った。200ペソと言われたが半額に値切る。約20分で空港につく。
カンクンからハバナまではコパ航空を利用する。
通常はメキシカーナ航空だが運悪くこの時期運休となっている。キューバ国営のクバーナ航空も通常運航しているがこちらも運悪く運休。出発前ぎりぎりに取ったのがコパ航空だった。コパ航空は一旦パナマシティーにて乗り継ぎが必要となるため時間的には大変効率がわるい。しかしカンクンまでの航空券は買ってしまったし、ホテルも予約済みだ。背に腹は変えられない。
結局ハバナに到着したのは午後10時半。
ガイドさんがボードを掲げて待っていてくれた。
最初は両替。観光客は兌換紙幣に両替する。ドルよりはユーロの方が手数料が安くてレートはよい。空港は日本円でも両替可能であった。
ちなみにキューバでは旅行者が使う兌換ペソと、キューバ国民が一般的に使う人民ペソがある。
1兌換ペソ=24人民ペソ。
旅行者が使うペソは兌換ペソがもっぱらで、ハバナやトリニダーなどの観光地は兌換ペソの表記となっている。人民ペソが使えるお店もあるが、いわゆる旅行者がいくところではない。
メガネケースは気にしないで下さい私はプラザホテルで会った日本人旅行者に聞いたのだが、旅行者でも兌換ペソから人民ペソに両替できるらしい。だからと言って得なことがあるわけではなく、いわゆる一般的なお店にいけたりするだけである。当然そういったところで買うものというのは兌換ペソで買うものより質は落ちる。しかしこれだけは言いたい!人民ペソをあなどるなかれ。
兌換ペソはあまり面白い絵柄がないのだが、人民ペソ絵柄は肖像画であり、特に3ペソはゲバラの絵柄なのである(硬貨、紙幣両方とも)。これをお土産にすると人によるが結構喜ばれる。でも実際のところ3人民ペソは人気でなかなかくれないらしい。そんなときはお土産屋さんを探せば普通に1兌換ペソで売ってくれます。
そして今回の宿泊先ホテルまでのプラザまで空港から約30分。
ホテルでガイドさんとお別れ。
プラザ☆プラザ
プラザは旧市街の中心地、セントラル公園付近の観光に便利なコロニアルホテル。建物自体は立派で赴きあるのだが、ちょっと古めかしい。☆でいうと5が満点で3~4くらい。ドライヤー、ミニバー、セーフティーボックスあり。バスタブはない。
夕食がまだだったので、これから食べに行くことに。
旧市街をぶらぶら。しかし既に夜も遅い。私達は地元の音楽を楽しみながら食事やお酒を飲みたかった。
路地を歩くと時々おじさんが日本語で「コンニチハ」「アリガト」「マツザカ」「イチロー」・・・etcと、おそらくと知っているであろう全ての日本語をすべてぶつけてくる。
他の国であれは、そのあと宝石屋やカーペット屋に誘いかけるお決まりのパターンになるが、キューバはそれで終わり。ほかに何かあるといえば握手をするだけ。ただ陽気で、知っている日本語で日本人に構いたかっただけなのである。
見知らぬ男性にこの辺によいレストランがないかを訪ねる。
すると、ここだ!ここはマジでお勧め最高だよ!
とすぐ近くのレストランを指差す。でも私たちは音楽が聴けるところで食事がしたかったのでアイ、ウォント、リッスン、ミュージックとたどたどしい英語で伝えると、
おっしゃ!わかった俺についてこい!と足早にあるき始める。ついていく私たち。
するとなんだか騒がしいコロニアル風の建物に着く。おそらくここなのだが看板もなにもないので多分私たちだけではわからなかっただろう。
見知らぬお兄さんしかし入ってみると音楽が大音量でなり響くディスコだった、まぁ間違いではないけど・・・。
さすがに2日連続の長時間フライトあとにディスコはしんどいのでモヒートだけのんで後にした。まじかよ!もう帰るのかよー!と若者は言っていたが最後握手して写真をとったときはニッコリしていた。特に気を悪くしていないといいが。

3日目 ハバナ→トリニダー トリニダー(ラス・クエバス)泊
この日はバスでトリニダーへ。ハバナの世界遺産の街である。
朝8時15分のバスに乗るため6時に起床。プラザホテルは7時からが朝食の時間だが今日のように早めにチェックアウトするお客には1階のバーでトーストとコーヒーだけ出してくれる。
VIAZULというバス会社のバス停へ。車で約15分。待合室でしばらく待ち、バス乗車時に運転手にチケットを渡す。すでにバスのチケットは手配済み。
いい雲してる
10時に1回だけ休憩をとることを除いて延々とのびる真っすぐな道を走る。回りには木々があるだけで代わり映えしない風景。
高い建物も山さえない平らな地形のため空が日本と比べ大きく近い気がした。
しかし、ここでトラブル勃発。
予定時刻の13:15ごろにようやくバスが街中の停留所に止まる。
私たちはホテルまで歩くかタクシーに乗るかを考えて、まず現在位置を確認するため現地の人に確認したところ、ここはトリニダーではないという。
なぬー!!!!
ここからは更に2時間かかるという。バス遅れ過ぎだよ。
その人がいうにはトリニダーにいくにはタクシーで行って40ペソ、次の5時発のバスでいくなら6ペソ。トリニダーの滞在時間がもともと長くない私達はタクシーでいくことに。仕切ってくれた現地の人もなぜか一緒にいくことに。思わぬドライブとなった。キューバの道は1本道で交差点はなく脇から車が飛び出すことはない。車は時速120オーバーでとばすとばす。車の中ではキューバ人同士がおしゃべりで大爆笑しっぱなし。仕切ってくれた人が簡単な英語で内容を教えてくれるのだが大抵エロ話である。
無事トリニダーに到着。
すでに15時すぎ。ホテルはラス・クエバス。
ラス・クエバス☆ラス・クエバス
トリニダーの丘の上にあるホテルだ(入口からレセプションまで結構あるきます)。部屋は1棟に2部屋ずつそれぞれ独立して建っており、それなりに清潔。バスタブはないがホットシャワーがでる。ミニバー、セーフティーボックス(有料2ペソ)あり。ドライヤーはない。町の中心までは徒歩で20分くらい(トリニダーの町は入り組んでいるのでかなり迷いました)。
ハバナでは洗濯物が渇かなかったのでこのホテルで干して出発。
ホテルからトリニダーの中心地にいこうと街をうろうろ。
トリニダーの町並みはカラフルで通りは石畳。高い建物というのは町の教会や博物館を除いてはない。おじいさん、おばあさんは自分の家の入り口で椅子にボーっと座っている。
とってもノンキ。
あまりに絵になる風景なので写真に撮らせてもらえばよかった。
(大抵の家にはエアコンがないのでこうして軒先に座っているらしい)
子供たちはペットボトルのキャップで野球をしている。サッカーじゃないのだ。
若者たちは仕事をしている人たちもいるし、老人と同じくボーっとしている人もいるし、友達同士で遊んでいる人もおり人それぞれだ。
なんだか音楽が聞こえる方につられて歩いてゆくと、若者たちが沢山いる。
あそこにいけ!あそこで写真をとれ!ということを(たぶん)言われ、その方向に進んでいくと結婚式かなにかしら宗教的な儀式が行われていた。写真を撮れという人もいるし、撮るなという人もいたので、疑わしきことはするべからず、の法則にのっとり一寸拝見しただけで失礼した。
その後、若者たちに中心街の場所を聞いて再出発。
上半身裸の若者と写真を取ろうとすると、こんな格好をとられるのかよー!まいったなー!と非常に照れていた。
昼食は街のカフェでピザをたべる。2ペソ。
トリニダーの田吾作さんここで博物館の閉館時間が迫っていることに気付く。閉館は17時、すでに16時半まわっている。いそいで博物館までいこうとするものの街が入り組んでおり、現在位置と思っていた場所は全然違っていた。
現地の人に尋ねると親切にわざわざその場所まで道案内してくれる。
ハバナの人も親切だが、トリニダーの人たちも負けずおとらず親切だ。
閉館時間にぎりぎり間に合ったがもう終了だから駄目と断られた。しょうがない。
アンコンビーチ観光施設はもう全て終了してしまったためトリニダーでみるものはなくなってしまったのでビーチへ。ここに来るバスからみた海が大変綺麗でいってみたいと思っていたのだ。
タクシーで20分、6ペソ。アンコンビーチに到着。大勢の現地の人と旅行者で賑わっていた。所謂、ビーチのシーズンは雨期と重なっておりだいたい5月から10月ほどらしい。
1時間後ホテルに戻り、シャワーを浴びてトリニダーの夜の街を散歩。夜のトリニダーは中心地を除いて街灯がほとんどない。現地の人は夜になると出歩くことがほとんどない。
観光地化されてきたとはいえ自分達の生活スタイルは変えていない。それがトリニダーのゆったりとしたどこか懐かしい雰囲気を形成しているのかもしれない。
午後6時をすぎた辺りからお昼の晴天が嘘みたいに曇りはじめていた。
夕食をとっているといきなりの雨。すぐにドシャブリとなった。屋外だったので急いで食べ終え、屋根のある場所へ避難。やむ気配がないためダッシュでホテルへ。
ホテルまでは徒歩で20分。街中タクシーはあまり流していないので大雨の中必死に走る。
雨でびしょびしょになりつつも、先ほどいきなり食事が中断となってしまったためホテルのバーで一杯やりなおす。キューバでは名産ラム酒をつかったモヒートなどのメニューが豊富だ。
明日朝は7時30分のバスに乗るため早めに就寝。
4日目 トリニダー→ハバナ ハバナ(プラザ)泊
朝5時半に起きて、6時半頃ホテルをチェックアウト。朝食は朝7時からなので食べられない。
ホテルからVIAZULバスターミナルは約30分。
休憩を挟み12時30分くらいに今度は予定時刻通りハバナに到着。
休憩ではサンドイッチの朝食をたべた。
先日に宿泊したプラザまで移動。洗濯物を干し足早にハバナの街へ。
生演奏まず向かったのは昼食をたべるため現地スタッフお勧めのラ・ボデギータ・デル・メディオというレストランへ。ヘミング・ウェイが贔屓にしていた店で直筆のサインや写真が飾ってある。
ポークステーキのようものを食べた。なかなか美味しい。
食事中このレストランお抱えのバンドが生演奏をしてくれる。友人はCD(10ペソ)を買ったら一緒に写真とCDにサインをしてくれた。
そしてカテドラルからモロ要塞をぐるっと見て回り、そして革命博物館へ。
革命博物館とマキシモゴメス像

革命博物館は革命前に大統領官邸として使われたことだけあって大変立派なコロニアル建築。
内容は革命前から革命後までのキューバ史とそれに関わる調度品など。
また革命博物館の入場者はグランマ号が展示されているガラス張りの建物の近くまで行くことができる。グランマ号はカストロ率いる革命軍がキューバに上陸した時の船である。
革命博物館から外に出るとトリニダーでどしゃ降りとなった時と同じく黒い雲がハバナの街を覆いはじめていた。
内務省、夜になるとゲバラの顔が光ります革命博物館からココナッツタクシーで革命広場へ。往復10ペソ。
革命広場には、ホセマルティ記念博物館が中心にそびえ、その回りを政府官庁のオフィスが取り囲んでいる。まさにキューバの政治の中心なのである。
ゲバラの顔が描かれている内務省を写真におさめようとしたところ、大粒の雨が。いそいで撮影しカメラを腹で覆いながらココナッツタクシーまでもどる。
ココナッツタクシーは窓ガラスがないのでホテルまでの道でびっしょり濡れてしまった。
とりあえずホテルで濡れた服を着替え、一寸休憩。
友人がお土産を買いたいというので今度は新市街の方まで足を延ばす。
(結局お土産は新市街にはなく、旧市街のカテドラル周辺が一番多い。いつもはフリーマーケットが路地に立ち並んでいるようだが残念ながら日曜日だったので休みだった。ただし空港でも朝7時前から売っていたので心配することはない。)
新市街ではライブハウスとパリジャンというキャバレーショーのお店を見に行こうかと考えたがいずれも夜遅く開始なので断念。翌日は朝早いのだ。
しょうがなく有名らしいコッペリアというアイスクリーム屋さんに行く。
ガイドブックによると公園らしき場所にお店があるようである。
公園には何かがあるらしく公園を取り囲むように列が。
多分公園で有名人のサイン会だとかなんかのチケット発売日とかあるのだろうと思い、とりあえず中へ。
コッペリアは有名だと聞いていたがそこまでお客さんはいなかった。
チョコ、バニラなど割合スタンダードのフレイバーが数種類。
1つ2.8ペソ。日本円に換算すると300円ほどである。
有名なだけあって結構高いなーと思ったが、日本で食べるアイスクリームの値段とさほど変わらないのでまぁいいやと食す。なかなかうまい。
店を出て何が公園で行われているのかを見に行く。
するとキューバ人から、アイスを食うなら向こうで食えるぞ!と言われる。
さっき食べたよ、大勢の人が何で並んでいるのか知りたいんだ、というと
アイスを食うんだ!とキューバ人。頭の中でクエスチョンマークが湧き上がる。
どうやら私たちは兌換ペソでアイスを食べたが、人民ペソでもアイスをたべることができるらしく、
しかも格安で(7分の1くらいの値段らしい)。それでこの長蛇の列になっているようだ。
最初から並ぶと少なくとも2時間以上かかるだろう。まさにキューバのディズニーランド。
しかし話によると一人でアイスクリーム7杯ほど食べる人が大半らしい。そんなに食べるお金あるんだったら並ばずに食べればいいじゃん!
まぁ日本のドーナツ屋とかと同じく並ぶのが一種のトレンドなのだろうか。
コッペリアの列は毎日のことらしいが・・・・。
夕食を食べるためタクシーを拾い、音楽やショーが見られるところがないかを聞いて行ってもらうことに。
キューバの中ではかなり雰囲気のよいレストランだったが残念ながらショーは日曜日だったためになかった。しかたなく食事だけとってプラザホテルまで歩いた。
夜のハバナの街も素敵だ。歴史的建造物のライトアップの無駄に派手ではなく、街の街灯も申し訳程度にあるだけ。慎ましく落ち着いた雰囲気がある。
道端やレストランでのバンドの演奏に時折立ち止まりながらホテルに戻った。
次の日は4時起きなのですぐに就寝。
ちょっとここでハバナのホテルについて一言
ハバナのホテルの位置は主に旧市街エリアと新市街エリアに分かれる。
弊社でよく使うホテルは下記のホテルである。
・ 旧市街のホテル
プラザ
テレグラフォ
アンボス・ムンドス
・ 新市街のホテル
ベタド
ハバナリブレ
アンボス・ムンドス観光には旧市街エリアが断然お勧め。
新市街はタクシーを使わないと主な観光地にはいけない。
ハバナに宿泊するので絶対プラザ以上、欲を言えばテレグラフォかアンボス・ムンドス。
プラザよりも1ランク上のテレグラフォかアンボス・ムンドスはどなたでも満足できるであろう高いクオリティーのホテルである。テレグラフォかアンボス・ムンドスどちらがいいかは難しいが、ヘミング・ウェイの常宿であったという歴史的付加価値でここはアンボス・ムンドスに軍配。

5日目 ハバナ→カンクン カンクン(ラディソンホテル)泊
コパ航空7時20分の便に乗るため4時に起き、4時半に朝食。前回はなぜかトーストだけだったのにサンドイッチにパワーアップした。
ガイドさんと空港まで出発。約30後に空港到着。すでにカウンターには列が。チェックインし出国税25ペソを支払い、ガイドさんとはお別れ。
出国審査を受けて、お土産を買い込みキューバを後にした。(土産屋や再両替は出国審査後にもあり。)
行きと同じくパナマシティーにて乗り継ぎ。カンクンには13時に到着。
今日はホテルゾーンではなくセントロに宿泊する。セントロまではADOというバス会社が40ペソと格安どで運航しているためこのバスを使う。カンクン空港を出てバス乗り場にあるADOとペイントされた赤いバスが目印だ。
ホテルはマルガリータス。スタンダードホテルだ。タクシーから降りてチェックインしようとしたところホテルが一時的に休業するためマルガリータスでなく私達は他のホテルに宿泊となるとのこと。変更先はラディソンホテル。ホテルの質はワンランク程上のホテルになった。
☆ラディソンホテル
ラディソンホテルはダウンタウンに程近い中規模のホテル。バスタブ、ドライヤー、セーフティーボックス、プールあり。ミニバーなし。1日宿泊することを考えたら十分なホテルだ。
今日は最後の滞在になる日なので買いたりないお土産を買うことに。
セントロの土産屋はホテルゾーンよりも種類豊富で安いものが多い。
その後、タコスで早めの夕食。やっぱりタコスはすこぶるうまい!
明日は朝3時起きである。ホテルに戻ってプールでひとかきしてから就寝。
6日目 カンクン→日本(7日目に帰国)
朝3時半ごろに用意して、4時半前に出発。
ホテルの出口にはホテルスタッフがいるためタクシーを呼んでもらう。
タクシーの運転手はエアポートまで200ペソという。
前回同じ距離で100ペソまで負けてもらったが、交渉するのも面倒だしすぐに代わりのタクシーが来る時間帯でもないから深夜料金として200ペソでOKを出した。
コンチネンタル航空チェックインカウンターに出発3時間前に着く。
コンチネンタル航空スタッフがカウンターに来たのが出発1時間45分前。
それまでずっっっと待つことに。
こんなに待つならもうちょっと遅く来ればよかった。
ほかの外人さんも怒り心頭だった。
カンクンの人々もノンキである。
そんな感じで今回の旅行は終わりである。
ハバナはとにかく町並みが美しい。
旧市街はコロニアル建物が立ち並ぶ様は圧巻である。
しかも看板やポスターなど一切ないため、時代の移り変わりとはほぼ無縁。
昔ながらの風景が高い水準で残っているのだ。
トリニダーは立派な町並みというわけではないがどこか懐かしい雰囲気が残っている街だ。
世界遺産ではあるが無駄に観光地化されておらず気取っていないのも好感がもてる。
そして街以上にそこに住む人々が陽気であったかくて、我々を惹いてやまない国なのである。
感想としてはもう少し時間がほしかったなと。
特にキューバに関しては。
観光に割く時間としてハバナは最低でも2日、トリニダーは1日必要だ。
今回私たちはハバナを実質1日ほどしか観光できなかった。
1日でまわれるほどのサイズの都市ではあるが、博物館の中など詳細にみることはできなかった。
言い方を代えればハバナに4泊以上するのであればトリニダーなどほかの都市に1泊くらい行くこともお勧めしたい。トリニダーまで行くのに片道6時間程度かかるが町自体は小さいので観光には時間はかからない、ハバナとはまた違ったキューバの一面が垣間見られる。
欲を言えばもう2泊くらいカンクンでのんびりしたいものだが、あいにく日本人の休暇っていうのは限られているのでなかなか贅沢はいえないのが現状である。
のんびりした国を急ぎ足で駆け回ったが非常に充実した旅行だった。
2009年5月 橋本

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