キューバとジャマイカ!ゲバラとレゲエ! ~音楽の旅~

キューバとジャマイカ!ゲバラとレゲエ! ~音楽の旅~


チェ・ゲバラと陽気なお国柄にあこがれて以前からずっと行きたいと思っていたキューバ。音楽が、特にレゲエが好きな私はキューバと合わせてジャマイカも行ってしまう、というなんとも欲張りな日程で2国を周遊してきた。
キューバは前情報の通り、とても陽気でハッピーな国だった。国の体制は社会主義。やはり物資は足りず、平均サラリーも日本では考えられないほどに低い。そんな中、この国の人々は陽気だ。音楽がかかれば踊る。音楽がかかっていなければ歌う。物質の豊かさ=心の豊かさではないと感じさせられる、とても魅力的な国である。


★トリニダー★

待ち構える客引きたち
ハバナからバスで走ること約6時間。私が向かったのは世界遺産の街、トリニダー。バスがターミナルに到着するや、やかましい声が聞こえてくる。そう、CASAの客引きだ。CASAというのは正式に言うとCASA PATICULARで、要はキューバの民宿のこと。バスで到着する旅行者を大勢の客引きたちが待ち構えている。これだけ騒がれると、慎重に選ぶことなんてとてもじゃないが、出来ない。適当に捕まえた(むしろ捕まえられた)客引きについていき、そう悪くなかったのですぐに今晩の宿が決定した。

少ない時間を有効活用するために早速、市内観光へ繰り出す。
石畳の道路、軽快な足音で通り過ぎる馬車、することが無いのか、玄関先に座り込む人たち・・・。なんだかゆったりとした時間が流れる中、私はそそくさと目的地を目指す。


トリニダーではずせないのは、市立歴史博物館。ここから眺めるトリニダーの市街はパンフレットの定番。


そして革命博物館。革命博物館には打ち落とされたアメリカ軍のミサイルやゲバラやカミーロなどの貴重な写真や資料がたくさんある。


トリニダーの街を住民の居住区の方までかなりディープに歩き回った。どからともなく音楽が溢れてくる。玄関先に座りこんでいる人たちに笑顔を向けると、笑顔が返ってくる。調子に乗ってカメラOK?と聞くとポーズを決めてくれた。中には、自分の家に上げてくれる人もいた。





夜はCASA DE LA MUSICA というお店に行く。ここは屋外でサルサの生演奏の聞ける店として有名だ。この街に来てからというもの、常に周りに音楽があふれている気がする・・・。

★サンタクララ★
ゲバラが眠る街、サンタクララ。私はトリニダーからドライバーを雇ってサンタクララへ向かった。ゲバラの遺骨が納められている場所というだけあって、街にはいたるところにゲバラが見られる。



これは、ゲバラ率いる革命軍が襲撃した装甲車の写真。


その後の革命の成功へ繋がるきっかけとなった、見逃すことのできない街である。
この場所から来るまで5分ほど進んだところに、ゲバラ霊廟がり、そこには彼の遺骨が納められている。


そびえるゲバラの裏側が博物館となっていて、幼少時代から革命家として生きた間の様々なものが展示されている。ちなみに、子供の頃からとてもイケメンだった。
★ハバナ★
そうしてハバナに戻ってきたが、キューバには映画の中でしか見られないようなクラシックカーがいたるところに走っている。





実際問題、お金や物がないから、古いものを使わざるを得ないと言うところが多いのだろうが、こんな景色が見られるのは、今やキューバだけなのではないだろうか。この先もずっと残ってほしい風景である。
キューバでは革命博物館が印象的だった。本で見た、ゲバラの革命の歴史を目で見ることができて、大変勉強になった。




街に溢れるゲバラいろいろ



そしてカミーロの姿も

★ジャマイカ・キングストン★
第二の目的地ジャマイカへ。音楽が好きだ。中でもレゲエが好きだ。といっても、有名なDJを知っている訳ではない。そんな中途半端なレゲエ好きだが、とにかく行ってきた。
まずはここでしょう、ボブマーリーミュージアム!



ボブはとりわけBMWを好んで乗っていたそうだ。なぜかと言うと、BOB MARLEY and the WAILERS 頭文字をとってBMWとなるから。なるほど~~~~!彼のコンサートで一番人が集まったのは、イタリアで行われたライブ。来場者数なんと19万人!一人の人間でここまで多くの人を動かせるなんて。CDは今も売れ続け、ゴールドデスク、プラチナデスクを超えてダイヤモンドデスクなんてものまである。は~リスペクト!
ジャマイカの観光はキューバの様に、プラプラと一人歩きなど出来ない。
車でダウンタウンの観光に出かけたが、車外に出ることはもちろん、車が停車することすらない。写真をとるときには、気づかれないように素早く撮る。ゲットーと言われるスラム街を車の中から眺める。普段旅行に出るときは、なるべく自分の足で歩くように心がけているが、背に腹は変えられない。街中にはボブマーリーの壁画がいたるところに見られた。きちんとカメラに収めることが出来ないのが悔しい。


そして、ボブマーリーが設立したタフゴングスタジオへ。



レコード工場


夜はクラブへ出かけてみた。ファイブスタークラブのコースでは、ナイトツアーとしてクラブに行くことができるが、あいにく私の行った日はツアーとしては催行されておらず、同じ宿に泊まっていた日本人に連れて行ってもらった。
星空の下に響くレゲエミュージックは、日本のどのクラブよりも最高なんじゃないかな、と感じた。とにかくお酒を飲んで、大音量で音楽を聴いて、忘れられない夜となった。

音楽が大好き!な人には是非行ってみてほしいキューバ&ジャマイカ。昼も夜もどこからか音楽が聞こえてくる。そして音楽があれば、ダンスが始まる。底抜けに明るいこの国の人々にパワーをもらえた9日間だった。
2011年12月 久保井

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