タンザニアと聞いてなにを思い浮かべるだろうか、旅行業に勤めて10年今まで手配をしているとはいえまさか一生の間にタンザニアに訪問するチャンスがあるとは考えてもいなかった。動物の宝庫であり、ンゴロンゴロ動物保護区やマニャラ湖の国立公園、セレンゲティ国立公園など一通りの知識はあるが、正直本当はどんな国なのだろうか。まさに私にとって大冒険のはじまりだった。この旅のはじまる前のわくわくした気持ち本当に久し振りだ。
タンザニアまでのルートは今回日本からタイのバンコク・エチオピアのアディスアベバ乗継ぎナイロビ経由で丸1日かけてキリマンジャロ空港へ到着した。キリマンジャロ空港は国際線の到着空港?と思えるほどかわいらしい空港だ。その日は現地旅行社のスタッフと合流してアリューシャの町へ、アリューシャの町はとてもわかりやすく小都市なのに治安も悪くないそうだ。私は今回中心部エリアに近いイルボルサファリロッジに宿泊させていただいたが、郊外にもお洒落で、湖もあるマウンテンビレッジセレナホテルや、ホテルで出す食事の全てを施設内でつくっているというグルメさんにもお勧めのDIKDIKホテル(もうここのステーキは今まで食べた海外のどのステーキよりも美味しい。ご馳走さまでした。)ドアを開ければすぐに動物がっ、ホテル内で動物と触れ合えるマウントメルーゲームロッジなどアリューシャに泊まる所だけでも沢山のチョイスがあるので是非参考にしていただければ幸いです。(旅の楽しみの1つは泊まる施設をチョイスする事と考えます)今回の旅では日本人の女性スタッフ大串さんがいてくれる事がなにより心強い。どんな時にもベストケアで対応してくれる方がいらっしゃる事はやはり辺境と呼ばれる地域に行く際には大切な事だと思う。
到着翌日は早速キリマンジャロ山ハイキングへ標高3,350メートルに位置するシーラプラトーに車で向かい自分自身高山病になりやすいタイプなので標高が高い事を心配していたが、標高の高さを感じることも無く壮大な景色の中でハイキングを楽しむ事ができ、アップダウンのほとんど無い歩きやすいコースなので日頃運動不足の人でも私が平気なのであればどんな年齢の人でも大丈夫と帰国後社内でも太鼓判を押されるくらいである。見たことの無い高山植物や、雲の切れ間から覗くキリマンジャロ山の輝くばかりの山頂、山に登る経験はほとんど無いのだが、なんだか登山ロマンを感じた。また何より楽しいのがキリマンジャロ山を望みながらのランチタイム、現地スタッフが用意し
て下さったランチはランチボックス定番のサンドイッチとフルーツという簡単なものでは無く、チキンにサラダに、ケーキにパンにフルーツ沢山!とハイキング中とは思えないほどの充実振り美味しい食事に壮大な景色ハイキングは苦手なのでと今までいろんな国のハイキングコースは基本的に行く前から旅の候補から外していたのだが、ネパールやペルーなどのハイキングコースも是非参加してみたくなり旅の幅が広がった。
そして次の日は一番楽しみにしていたンゴロンゴロ動物保護区へ、途中贅沢な事に最初のサファリとしてデイサファリをマニャラ湖国立公園で楽しむ。アリューシャから距離も近く正直大きな期待をしてなかったが、(失礼!)その動物量の多さに驚かされた、目の前でみるキリンや、見渡す限りのヒヒ達親子連れのお尻がかわいいシマウマ達、お昼寝中のカバ、もうテンションが上がってしまいガイドさんと一緒になって大興奮。鳥類の種類も多くバードウオッチングを楽しみたい方にもお勧めで、木の生い茂った場所と平坦な場所そして水場があるのでそれぞれのポイントでいろんな種類の動物が楽しめる。サファリ内のピクニックポイントで今日も現地旅行社コックさん特製の美味しいランチ(手作りのキッシュなど最高!)を食べてンゴロンゴロ動物保護区へクレーター内の詳しい案内は弊社スタッフが別の旅行記で記載させていただいているので今回は別視線からンゴロンゴロの名前の由来は以前遊牧民族が飼っている牛達をクレーター内に放牧させており、その牛の首についているカウベルが広いクレーター内でゴロンゴロンと響くように聞こえたのからきているとの事。クレーターの渕からクレーター内を覗くとあまりの美しさに吸い込まれそうになる。現在はクレーター内の放牧はされてはいないのでカウベルが聞こえるわけでは無いが、現在も保護区内のクレーターの渕ではマサイ族が普通に生活しておりクレータの渕では牛達を連れて歩いているマサイの族の方とすれ違う国立公園内で普通に生活をしているなんて本当にすごい。クレーター内に入るには環境保護の関係上もあり車1台に付き入場料がかかるのもありサファリは明日の終日サファリの楽しみに取っておいて、まずは、クレーターの渕に住むマサイ族の村へ訪問しウォーキングサファリへ向かう、向かう途中にもいきなり象が出てきたり、とクレーター内へ降りなくてももうそこは既にサファリの世界。公園内のロッジの近くにもマサイ族の村があるがガイドさん曰くロッジに近い村は観光用になるそうで現地の旅行社のナイロビオフィスの門番をしているマサイ族の方の奥様の住むより深い観光用では無いそのままの生活を見に行く事になった。
マサイ族というのは人と人との結びつきを大切にしていて、信頼関係があってこそ村の訪問ができるとの事。そういわれてみれば遠い国の知らない人が突然自分の家の生活がみてみたいと部屋や台所にずかずか入ってきたら私だったらびっくりする、でも信頼のおける人の紹介なら是非日本の文化を紹介したいと思うしそれはどの国も同じだなぁと思った。日常生活を覗かvせていただくわけだから、失礼のない様にしなければと思う。マサイ族の方が住んでい
る家は家畜の糞を乾かした土で外壁を覆っていて中はランプを付けないと本当に真っ暗だ。これは目がいいというのもわかる気がする。基本的に女性は村にいて子供の世話をしたり、ビーズ細工を作成したりと家を守るという生活をしている。男性達は皆、体を鍛えていて足とかは非常に細くて長いのにたくましい。身につけているビーズの飾りは女性からいただいているそうで、装飾品が多いほどもてているという事らしい。もしかしてこっそり自分で作ってもてている事にしていたりしてなんて勝手な想像をしながら
男性マサイさんをウオッチング。皆さんとても親切でしとめた獲物を焼いているとの事だったので私も少しつまみ食いをさせていただいた。よく焼いた肉は燻製のようだであるそして、木の皮を煎じて液体の飲み物も作っていて私も混ぜるのを参加させていただく。ほのかにピンク色の飲み物は勧められたがさすがに遠慮してみた。そういえばいろんな国に行ってほいほいローカルフードを食べ何度具合が悪くなった事があった事かと今更ながら思い出す。お客様には気をつけて下さいね、と行っているのに食べ物の誘惑には勝てない。気をつけなくては・・。男性チームとそのままサファリカーに乗ってハイキングのポイントで一緒に向かうまさかマサイ族の人と相乗りで車に乗るとは、普段の生活とのギャップがありすぎてマサイ族と車に乗ったというだけで興奮してしまう。大丈夫か私。
マサイ族の男性は中々話好きで移動中の車の中でもいろんな話をしてくれる、変な話しだが、夜這いをかけに隣村に夜中に出かけることはこんな野生動物のいる中私の為に会いにきてくれるなんでなんてあなたは強くて素敵なの!とマサイ族の女性は思うらしい(あくまで男性側の意見だから本当かどうかは謎)日本はどうだと聞かれたのであなたそれはセクハラですからーとつっこみたいところだが、そこはマサイのノリでそんなのナイナイ、と全否定。というか夜這いなんて基本的に日本では犯罪ですから(笑)文化の違いを感じるでもこれはガイドブックには載ってない面白い事実である。そして、ポイントに到着した私は、マサイの戦士と並んでサファリを楽しむ。兵隊さんのようにみんなで1列に並んで歩いてみたり、横になって手を繋いでスキップしながら歩いてみたり、なんだかみんなで心の底から大笑いしながらウォーキングを楽しんだ。別に私がマサイ語を話せるわけでもないし、マサイ族の人達が日本語をわかるわけではない、でも大自然の中で、ただみんなで大笑いしながらウォーキングを楽しんだ事これが私の一番のタンザニアの思い出になった。もうこの上なく楽しい本当に素晴らしい経験ができた。そして翌日はクレーター内のサファリへこのクレーターというのがとてつもなく広くてデカイ。朝から快晴で空は青く澄みきっており、最高の気分だった。
ドライバーさんやガイドさんはサファリのプロなのでどんなに離れていてもあっあそこにライオンが、あっなんとあそこにサイがと見つけてくれて私はその度にどこ?どこ?とサファリカーの右左と世話しなく動いて動物ウオッチング。前にも旅行記に書いたがサファリにいる動物は草食動物でも本当に足が太くて筋肉でプリプリしているので動物園でみる動物とはまったく異なる。いつ肉食動物に襲われるかわからないそんな危険の中で生きているのだからあたりまえであるが、シマウマ達をいつまでも見ていても飽きる事が無い。水辺にはカバたちや野鳥。木の近くにはキリンなど、クレーター内のポイントには本当に数多くの動物達が生息している。今ここに自分がいて動物達と同じ場所に立っているという事実に無性に感動した。言葉も出ないというのはこの事を言うのだと思う。
そして、翌日忘れられない地になったンゴロンゴロ動物保護区を後にして、アリューシャ近郊のマサイ族の村ムティモジャ村訪問に向かう。ここではホームステイも行なっておりマサイ族のナチュラルな生活を楽しむ事ができる。ンゴロンゴロ動物保護区内で訪れた村もそうであったように観光用のマサイ族の村では無いので、生活のリズムにあわせていろんな体験を楽しむ事がこの村ではできるのだが、その中で今回はマサイビーズの装飾をお借りしてマサイ族の方と一緒にダンスを踊り、そしてビーズ細工作りを楽し
んだ。ビーズ細工作りを教えて下さったマサイの女性は不器用な私にも丁寧に教えてくれて、言われるがままに作成したらあっという間にかわいいブレスレットができあがった。その色合いがなんともマサイらしい色合いで、渡されたビーズの1つ1つは米粒の半分くらいの大きさでとても小さいのに完璧な模様が驚きであった。ここの村ではホームステイをすると、放牧に一緒にいったり、牛の乳しぼりをしたり、料理をママと一緒につくったりと本当に一緒の生活を知る事ができる。宿泊の設備はきちんとした現代的な家を敷地内につくっているのでそこに泊まる事もできるし、希望すればマサイ族の方の家にそのまま泊まる事もできる。今回は時間が無くて宿泊はできなかったが是非チャンスがあればここに泊まっていろんな話をしながら生活に触れてみたいと思う。
そして翌日、楽しい時間はあっという間にすぎて、ついにタンザニア最終日を迎えた。夕方の飛行機の出発にはまだ時間があるので、アリューシャにあるアフリカンカルチャーを学びに木琴を学びに行く事に(その他スワヒリ語・太鼓・マサイダンス等のチョイスも可能)急遽先生に太鼓も一緒にやってみようと誘われ木琴と太鼓を教えていただく事に、2時間という時間に行く前は正直結構長いなぁと思っていたのだが初めてみると子供のように熱中してしまい休憩無しで一心不乱に木琴や太鼓をたたく私、後から撮影していただいた写真をみると写真を撮られていたことすら気がつかないくらい真剣に取り組んでいた。リズム感が無いのにも自信があるのでできるようになるだろうかと心配をしていたが、先生がお手本を目の前で見せて下さり、マンツーマンで教えてもらえる為楽譜なんてもちろん無いのに頭の中に音楽とリズムが入ってくる。ここで学んだリズムは日本に帰ってきてからも抜けないでついつい足を叩いて無意識にリズム打ちをしてしまう自分がいたやはり何でもやってみなければはじまらない。
9日間の旅程で往復の飛行機の時間もあるのでタンザニア滞在は6日間であるが、あまりに1日1日の内容が濃くてどれをとっても今までにない経験をすることができ行く前以上にタンザニアに興味をもった。もっともっとタンザニアを知りたいそして伝えたいそう強く感じた旅であった。余談になるが、ガイドさん曰くキリマンジャロ山へ訪れ石を拾って帰った人は必ずまたキリマンジャロ山へ戻ってくる事ができるそうだ、せっかくなので私も小指の爪ほどの小さな石を持って帰ることにした。いつの日かまた訪れる事ができますように。今でもこの石は私の会社に行く鞄の中にいつもしのばせている。
2009年2月 岡野