フィリピンに抱かれて パート2

フィリピンに抱かれて パート2

エルニド エンタルーラ島 前回の「フィリピンに抱かれて」のクラブノア編に引き続き、パート2としてエルニド編をお送りいたします。
ダイバーの方なら皆さんご存知のエルニド。私はダイバーではないけれど、海の素晴らしく美しいので名高いし、フィリピンとはいかなる国ぞ?とかねてから興味があったのでこのたび行ってきました!


エルニド行き飛行機 マニラ空港のエルニド行きのカウンターは空港とは思えないほどの小ささで、小さな旅行代理店のような、一部屋を使っている。セスナに乗るので一人一人の体重を量るのだが、体重計は小学校の保健室にあったような超・アナログなもの。かわいい飛行機に乗り込み、いざ出発!!
エルニド空港にて歌と水牛のお出迎えをうけ、ボートに乗り込み、ラゲンリゾートに到着すると辺りはすでに夕闇の薄暗さに包まれ、ホテルの明かりがやさしく灯っている。そのボートで到着したのは私と同行者のみで、ロビーにてアクティビティーコーディネーターのダリさんとスタッフの方々のお出迎えをうけるが、私たちだけのために歌とダンスの出迎えは身に余る、というか恐縮してしまうが、スタッフの皆さんはそんなことお構いなしにあふれんばかりの笑顔と陽気さで出迎えてくれた。
ミニロックリゾート エルニドのラゲンリゾートとミニロックはエルニドの素晴らしい海を後世に残すため環境対策に力をいれていて、自然の摂理を尊重し、自然の中に人間が入らせてもらうという考え、“Take nothing but photo,leave nothing but foot print, kill nothing but time.(写真以外は何もとらないこと、足跡以外は何も残さないこと、時間以外は何もつぶさないこと)”という概念をもとにリゾート作りを実践している。それは例えば、普通のホテルに滞在していると宿泊客1人に対して1日に2本以上はでてしまう空のペットボトルを排出しないよう、毎日ミネラルウォーターのサービスが各部屋にされ、宿泊客は500ペソほどの水筒を購入し、それにミネラルウォーターをいれ、アクティビティの参加の際にはそれを持参していくのだ。ミニロックリゾート宿泊客は確かに水筒を購入が必要だが、それはエルニドのような透き通った海をイメージさせる、とてもおしゃれなボトルで、日本に持ち帰ってもきっと素敵な思い出になるに違いないし、なによりも焼却施設がないこの島に少しでもゴミを残さないようにするために貢献できる。 また、リゾートはスタッフの方々にも環境学の講習を開いたり、万一の事故があった場合の救命活動ができるよう、ライフセーバーとしての訓練などもしている。また、前述のように各リゾートにはゴミの焼却施設がなく、自然の摂理を壊さぬようゴミを埋め立てたりせずに、生ゴミはエルニド村にゴミを持っていって処理し、さらにプラスチックのゴミなどはマニラに空輸して処理をするという徹底ぶりだ。ラゲンアイランドリゾートエルニドへのツアー代は高いなぁ・・・と思ってる方は多いかと思うが、エルニドの美しい海を守るためのこれらの対策を考えると致し方ないことと考えていただけると思うし、宿泊代を払うことで宿泊者もその環境保護に貢献していると考えていただきたい。また、旅行代金には飲み物代を除く全食事代、ダイビングを除くアクティビティーが含まれている(体験ダイビングは一回のみ可)ので、現地での出費は実際かなり少ない。だから食いしん坊な人は食べたいだけ食べれるし、アクティブな人はいくらでも現地ツアーに参加でき、気兼ねなく楽しめるシステムになっているのである。
ラゲンアイランドリゾート ミニロックにしようか、ラゲンにしようか迷う方もたくさんいらっしゃるかと思う。ミニロックは近くにダイビングスポットがたくさんあり、透き通るような大ラグーン、小ラグーンにも近いので、アクティビティー目的で行かれる方にお勧めだ。また、リゾート自体もカジュアルで素朴で、真ん中にアクティビティーセンターとレストランがひらけているところにあるので、よりオープンな感じなので、お友達、ファミリー向けと言えると思う。ラゲンはフォレストルームも水上コテージもプライベート感があり大人のリゾート風で、プールもあるのでゆっくり過ごしたいという方、カップルやハネムーナー向けと言える。個人的な意見ですが是非ご参考にしていただければと思います。
ラゲンアイランドリゾート アクティビティはアイランドホッピング、洞窟めぐり、ピクニックランチ、ハイキング、魚釣り、スノーケリングなどあり、よっぽど長く滞在する方以外、滞在中にすべてしきれないほどたくさんあり、どれにしようか迷ってしまうほど。そんなときに相談に乗ってくれるのがアクティビティコーディネーターで、天候も考慮した上でツアーを組み立ててくれる。どれも素晴らしいが、ぜっっっったいに参加していただきたいのはラグーン巡りで、 エルニドの写真といラゲンアイランドリゾートえばこのラグーンが必ずでてくるが、せりたった岩壁に囲まれたラグーンは穏やかで、信じられない青さ、透明の海をカヤックで漕いでいると、普段の生活とあまりにかけ離れているので、自分がこの世に存在していなくて全くの異空間にいるかのような気さえしてくる。

今回特別にお願いしたのがプライベートディナー(別途料金要)だが、夕暮れ時にサンセットクルーズをした後、パンガルシアン島(または別の島)にて、専用のコックさん、ガイドさん、サービスする方についてくれて、前菜からメイン、デザートまで用意してくれる。離島ながら、素晴らしい料理で思わずたくさん食べ過ぎてしまった。
パンガルシアン島パンガルシアン島

帰りにマニラに滞在した。あまり女性の方でマニラに滞在される方はいないかと思われるが、何を隠そう、マニラはショッピング天国なのです!アジア最大級のモールオブエーシアやSMマート、たくさんのショッピングモールがあり、そのそれぞれが一日ではとてもみて回れないほどの大きさだ。テナントも意外(?)におしゃれなお店も多く、物価も安いので買い物フリークにはたまらない!今回滞在したのはヘリテージホテル、パンパシフィックだが、ヘリテージは空港に近く、またモールオブエーシアにも近いのでお買い物も便利だし、日本人のスタッフもいるので安心して滞在できる。パンパシフィックはエルミタ・マラテの中心地にあり、各観光スポットにも近く便利です。エルミタ・マラテ自体は地元の人も多く、混沌とした雰囲気なので、パンパシフィックの豪華さがより抜きん出て見える。
フィリピンの素晴らしさは自然とショッピングだけではない。実はフィリピン人の素晴らしいホスピタリティーとフィリピン人の笑顔が何よりのフィリピンの魅力なのだ。フィリピン人の皆さんは明るく、誰に対しても人の役にたちたい、と慈愛の精神に満ちていて、これがフィリピンの虜になる最大の原因だ。日本から約5時間ほどしかかからないので週末にマニラに癒しを求め出かけてみるのはいかがでしょうか?
2008年11月 辻

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