大都会から秘境まで、南国フィリピン大満喫!2014年フィリピン社員旅行B班

大都会から秘境まで、南国フィリピン大満喫!2014年フィリピン社員旅行B班



今年の社員旅行の行先はフィリピン。
これまでの社員旅行で中東や南アジア、ロシアにも行っているので、「今年は意外と近距離なんだな。。」というのが最初に思ったことだった。
でも最終目的地のバナウェはものすごい山奥らしいし、そこへ一日中バスに乗って向かうらしいし、やっぱりそこは秘境系の旅行会社っぽいなあ。というかなんでフィリピンなのに海じゃなくて山に行っちゃうんだろ。。
・・・なんて思いながら、出発当日を迎えた。


私たちB班は後半組。A班の出発から3日遅れて、22日から27日までの旅となった。
<パッションな人々、フィリピン人>
日本に近く、日本に住むフィリピン人も多いのにあまりよく分かんない国、というのがフィリピンの一般的印象だと思う。旅行先として見ても、同じ東南アジアのベトナムやカンボジア、タイの方がずっと観光客が多い。
けれど、フィリピンを旅していて思った。フィリピン人が持っている情熱、パッション。これこそが東南アジアで、いや世界で誇れるものではないかと。

「日本の歌!」というリクエスト(無茶ぶり?)に見事応え、尾崎豊を熱唱!

気合のこもったバナウェの先住民イフガオ族のダンスショー
ガイドさんも、フィリピンやフィリピン人のことを説明するとき何度も「パッション」という言葉を使っていた。まあそのガイドさん自身がパッションあふれる方だったし、これほど説得力がある説明もないと思うのだけど。
この国の歴史もそれを物語っている。
マニラ観光で最初に私たちが訪れたリサール公園。リサールはスペイン統治時代の独立運動家で、彼自身は当時の統治政府に処刑されたものの独立運動の波はフィリピン全土に広がり、フィリピン人のアイデンティティも固まっていく。まさに現在のフィリピンをつくった国民的英雄なのだ。
リサール公園内にある彼の処刑を再現したモニュメントやリサール記念館、そしてそれを説明するガイドさんの激アツな口ぶりを聞いていると、リサールの独立への熱い思いが直接伝わってくるようだった・・・。



そしてリサール公園に隣接するイントラムロス(スペイン統治時代の城塞)内にあるサン・オウガスチン教会は1600年ごろに建てられた歴史ある教会で、毎日熱心なカトリック信者が大勢訪れている。



そして、フィリピン人はほんとノリがいい。まさにアジアのラテン。予想通りなかなかハードな旅だったけど、フィリピン人のノリのよさに何度もパワーをもらった気がする。



写真を撮るたびに笑顔で「ワケワケー!」と叫ぶバナウェの先住民イフガオ族。民族衣装よりも、そのノリのよさの方にびっくりするよ。
<意外と快適、意外とオシャレ?なマニラのマカティ地区>
私たちが滞在したマニラの郊外、マカティ地区。ここにいる間、何回思ったことか。「ここほんとにマニラなのか??」
マカティ地区の中心にあるペニンシュラとシャングリラは、まさに5つ星ホテルにふさわしいゴージャスさ。

ペニンシュラホテル ロビー

ペニンシュラホテル 客室

シャングリラホテル 客室
ご飯も毎食が待ち遠しくなるほどおいしいものばかりだった。フィリピン料理といってもなかなかイメージしにくいかもしれないけど、ほかの東南アジア料理と違って辛いものはほとんどなく、日本人に合うものばかり。マカティ地区は多国籍料理やビュッフェスタイルのレストランが多いのもうれしい。



そしてもちろん一日の終わりのビールは最高!
フィリピンを代表するビール、サンミゲルはなんと1890年から続く歴史あるビール。


巨大なショッピングモールもいくつかあるので買い物に困らないし・・・

夜になるとこんなオシャレな光のショーも!


マニラ市内を、あるいはフィリピン国内を思いっきり観光して疲れ果てても、マカティに滞在すればその快適さとオシャレさに一瞬で癒されるはず!
<「天国への階段」バナウェ>
マニラを満喫した後は、社員旅行の最終目的地バナウェへ。
マニラから約10時間、文字通り一日中バスに乗り続けてヘロヘロになった私たちを迎えてくれたのは、約2000年前から続いているというバナウェの棚田。1995年には世界遺産にも登録された。
日本にもあちこちに千枚田と呼ばれる棚田があるけど、バナウェのはとにかくスケールが違う。何しろ田んぼを平らに延ばすと地球を半周する長さなのだから。
「天国への階段」というロマンチックな別名もあると聞いていたけど、一目見て納得。


車で手軽に行けるビューポイントもあるけど、もっとおすすめなのは徒歩でしか行けない村、バタッド村。ここは途中までしか車道が通じていないため、秘境感MAX。



しんどい山道もみんなで歩くとテンション上がる!
すり鉢状に広がる棚田と、その底にある素朴な村の景色は壮観。私たちと同じ人間が作ったものとはとても思えず、いつまでも眺めていたい気分になる。



もうひと頑張りするとこんな場所まで行けます!
しかし、こんな桃源郷のような場所も日本と同じ問題を抱えている。若者が都会へ流出していくことで人手が不足し、荒れた田んぼが増えてしまっているのだそう。2001年は世界遺産の危機遺産にも登録されてしまった。
確かに、ときどき色が変わっていたり雑草が生えたりしている田んぼも見かけた。こんな素晴らしい景色が変わってしまうことなんて想像したくもないけど、そのときは意外に早くやってくるのかもしれない。農村の過疎化で悩む日本と同じように。
旅行者としては、この絶景が残っているうちに訪れて目に焼き付けておきたいものだ。

東京にも負けない大都会と、山岳地帯にある素晴らしい棚田。対照的な顔を見せてくれたフィリピンだけど、南国特有のゆるゆるな空気はどこに行っても同じだった。そしてパッションあふれるノリのいいフィリピン人も。
フィリピンが旅行者の心をつかんで離さない、魅力的な国であるのは、それが最大の理由なのかもしれない。



また来ます、フィリピン!
2014年11月 伊藤卓巳
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