美しいペトラへ ヨルダン

美しいペトラへ ヨルダン

エル・ハズネが見えてきた!ヨルダンにあるペトラ遺跡はわたしの中では見てみたい遺跡ナンバー3に入るものだ。
インディジョーンズを見たから、なんてベタな理由だが、わたしにとってはじめてちゃんとした映画館で見た映画が「インディジョーンズ/最後の聖戦」だ。というところからなんとなく思い入れのある映画だった。小学生のころ、親に連れられて映画館でドキドキしながら見た覚えがある。
この最後に出てくる印象的な建物がぺトラ遺跡だと知ったのはもちろんもっと大きくなってからだが。


エミレーツ航空でアンマンに到着。ペトラまでは車で約3時間。デザートハイウェイという道が通っており、道は整備されているのだが、変化のない風景が続く。
ペトラに到着。遺跡近くのレストランでランチを食べたあと、いよいよペトラ遺跡へ。
ペトラ遺跡専門のガイドに案内してもらう。残念ながらここに日本語ガイドはいない。
遺跡の入り口からシーク入り口まではラクダに乗る人も多い。わたしが乗ったラクダは機嫌が悪かったらしく進まない。歩いたほうが早いと思った。
シークは遺跡へ続く細い道だ。岩の裂け目の道。ここに着くと、あー、インディが馬に乗って通ったところだ、と思い出す。ペトラにはこの細い裂け目の道からしか入れないので、なかなか見つからなかったらしい。エル・ハズネに着くまでこのシークがけっこう長く続く。20~30分程度歩くと有名なエル・ハズネが見えてくる。ピンク色のきれいな建物だ。自然が作り出した色だと思うと驚きだ。このきれいな岩をくりぬいて彫って作った建物がエル・ハズネである。
エル・ハズネ美しい、と感じる遺跡だった。ただ、エル・ハズネしか知らなかった自分にとって、それ以上にペトラが広いことに驚いた。ガイドさんと分かれ、その先に進む。エル・ハズネの横の道を進むと、ペトラの街の跡が広がっている。ペトラの街は大きい。凱旋門やお墓、円形劇場、寺院跡などもある。岩山に囲まれた街で、周りはピンクの岩山だ。それぞれが自然の作った美しい岩肌をしている。波をうつ縞模様もとてもきれいだ。
凱旋門を抜けて少し行くと、フォーラムに着く。ここには観光客用のレストランがあり、ここで遺跡観光は一区切り着くといった感じのようだ。
でもまだまだこの先にエド・ディルがある。エド・ディルはエル・ハズネより大きい遺跡だ。
ただ、エド・ディルまではフォーラムからずっと登りで、だいたい50分くらい。日差しも強いので、かなり疲れる。水、サングラス、帽子は必需品だ。
エド・ディルまで行こうと思うと、やはりペトラには2日間くらい使うべきだと思う。わたしには半日しかなかったので、日がくれないよう、早足でなんとかエド・ディルまで急いだ。道の途中ではべトウィンの人たちがお土産を売っていたりする。ロバ引きの人たちもたくさん声をかけてくる。でもわたしは歩くのが好きだし、さっきのラクダみたいに歩いてくれないといやなので、どんどん歩いていった。ロバ引きにはだまされない、と断固断り続けるのもありだが、時間やお金など余裕があれば、やり取りを楽しみつつ、疲れたらロバに乗るのも悪くないと思う。
エド・ディルやっとの思いでエド・ディルに到着。これも岩山を彫って作られた建物で、自然の作る美しさと昔の人のすごさを感じずにはいられない。また、ここは高いところにあるので、眺めも良い。

時間、光のあたり具合などで違った色を見せるというペトラ。時間をかけてじっくり見るのがお勧めだ。
2008年5月 加藤

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