10/10 パルミラ~クラック・デ・シュバリエ~アレッポ
真っ青な青空の下、午前中はパルミラ遺跡観光。入口の記念門を抜け、「四面門」、「円形劇場」、そして紀元後2世紀に建設されたという「ベル神殿」などを見学。真っ青な空の下徒歩での観光、日中はとにかく暑く帽子やサングラスは欠かせない。
そして、感動を与えてくれたパルミラを後にして次に向かうは、クラック・デ・シュバリエへ。切り立った急勾配の丘の上に建つ城の外観は、2重の石積みの防壁が高く立ちはだかりすごい貫禄を持っていた。アーチ天井の廊下や柱はまるでヨーロッパ建築を思われるような造りで、内装はイスラム風といった不思議な建物である。薄暗い廊下を抜けモスクや中庭を通り、石畳の階段を上り城の上まで行くと、街並みが一望できる。この城は「天空の城ラピタ」のモデルとなったといわれており、まさに空に浮ぶ感覚を与えてくれる。ちょうど私たちが観光に訪れた時、シリアの映画撮影が行われており、十字軍の衣裳を纏った俳優が当時の雰囲気を醸しだしてくれた。しかし、カメラが回ると絶対に音を立ててはいけないと叱られ、忍び足で城内を見学することとなった。
天空の城を堪能した後は、アレッポへ向かう。
アレッポに着いたのは夕暮れ時、ひとまずホテルへ。今回泊まるホテルはアレッポでもキリスト教徒地区にある石畳の古い町並みが印象的なところにあり、中世の雰囲気を醸し出す中庭やとてもお洒落なロビーもあるである。建物自体も築460年と聞いてまた驚き。
そんな風格のあるホテルで食事をした後、街を散策した。
日中はお店を閉めているせいなのか、ラマダン中の夜の街はまるでお祭り騒ぎだ。
まるで年末の上野のアメ横といった感じだろうか、お店の人が大声で客を呼び込み、路上には生活雑貨や食料品、洋服などが売られており、夜遅くまでにぎわっている。
ただ、観光客っぽい人は見かけられず、ほとんどが地元の人。日本人だからといって無理やりに商品を売りつけるとか、たかられることもなく、安心して夜の一人歩きもできた。
地元の食べ物は沢山あったが、観光用の土産というものはあまりなかった。ほとんどのお店では生活費需品が売られていた。(そういえばシリアポンドをまだ全然使っていない…。)