気分はミステリーハンター☆謎めく魅惑の中東3カ国周遊の旅〜チュニジア&ヨルダン&エジプト〜

気分はミステリーハンター☆謎めく魅惑の中東3カ国周遊の旅〜チュニジア&ヨルダン&エジプト〜

ターキッシュエアラインズを利用して中東周遊の旅へ行ってきました。9日間の旅程の中で3か国ってちょっと忙しいな?とも思ったけれど、毎日違う面白さがあって刺激的な旅になった。

旅のレポートの前に、帰国後の出来事を。
帰ったすぐあとの週末、友人とお酒を飲みながら旅の話をしていると、話を聞いていたのか近くの席の泥酔したおじさんが声を掛けてきた!「若い人は危機感がなさすぎる、そんな危ないところへ行ってどうする!まったくけしからん」・・・ここ最近で一番怒られた。笑 言いたいことは沢山あったがここで何か伝えてまた怒られるのも嫌だったので何も言わずに我慢して、ご心配ありがとうございますとだけ伝えた。
確かに世間的に「治安が悪そう」というイメージが強いからそう思うのも仕方ない。もちろんどこの国でも最低限身の回りの貴重品管理くらいは必要だし、情勢が変わることもあるので事前情報の確認は大切だと思う。でも、でも!知ってほしい。今回行った3か国全て、とても観光地として充実したディスティネーションであり、観光客を受け入れる体制もしっかりしている印象であった。そして、何よりほんっとうにあったかい人ばかり。だからこそ知ってほしいのです。どんな国なのか。

今回の3カ国には素晴らしい遺跡、秘境感溢れる大自然、異文化が交差する街並み、そして、心温かい人々の優しさのお陰で思い出深い旅になった。これを読んだあとに少しで良いのでぜひ国の印象が変わったら嬉しいです。

********<旅程>*********
1日目 成田発
2日目 スース観光/チュニス泊
3日目 カルタゴ、チュニス観光/チュニス泊
4日目 <飛行機移動>アンマン泊
5日目 ペトラ遺跡観光/ペトラ泊
6日目 死海浮遊体験/死海泊
7日目 <飛行機移動>カイロ泊
8日目 カイロ観光/機中泊
9日目 成田着
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■チュニジア■
チュニジアの滞在は2泊3日。限られた時間でもたくさんの魅力を見つけたいと思いながら過ごした。

チュニス空港には日本円から両替できる店舗も何箇所かあった。空港には午前のうちに到着して、その足でスースへ向かう。3日間同じ英語のドライバー兼ガイドさんがお世話してくれました。

空港からチュニスを抜けてスースへ向かうまでの道のりは約1時間半。オリーブの樹林がどこまでも続き、その間をひつじたちが群で移動している姿などが車窓から見ることができ、なんとも素朴でのんびりした印象を受けた。チュニジアにそんなイメージがなかったのでちょっと意外だった。実はオリーブの生産は世界上位で、そのうち日本への輸出は17%もあるらしい。

一面に広がるオリーブ畑!
一面に広がるオリーブ畑!

スースは旧市街が世界遺産登録されている。とりあえずメディナと呼ばれる旧市街へ迷い込んだ。同じようなお土産やさんがいくつもあって、たくさんの分かれ道があるので案の定迷った。だけど白い壁に青い扉の綺麗な通りが突然現れたり、のんびり暮らす猫たちを見ながら散策するのも旅の醍醐味だと思い、迷いつつ楽しんだ。

スースのメディナ
スースのメディナ

スースのメディナ
スースのメディナ

翌日は朝からカルタゴ遺跡へ。紀元前の遺跡がこんなにも綺麗な状態で壮大な世界をそのまま残していることにとても感動した。アントニヌスの共同浴場に残っている柱は、実は色んな色がある。かつてのカルタゴ王国は、近隣の国からの資材を使ってこの巨大な共同浴場を完成させたそうだ。真っ白の大理石はローマから、滑らかでピンク色の石はエジプトから、そして緑色の入った柱はギリシャからきているそうです。触ると滑らかさなども違ってなかなか面白い。

アントニヌスの共同浴場
アントニヌスの共同浴場

エジプトからのピンク色の柱
エジプトからのピンク色の柱

ギリシャからの緑色の柱
ギリシャからの緑色の柱

レリーフが掘られた白い大理石
レリーフが掘られた白い大理石

その後シティブサイドへ。小さなエリアだが、白い壁にブルーが映えてなんとも美しい街。砂糖をまぶしたバンバローニという揚げパンのようなおやつを片手に町歩きを楽しんだ。綺麗な海も見れてさらに気分はあがる!

シティブサイド
シティブサイド

バンバローニ
バンバローニ

ランチの後はいよいよバルドー美術館へ。ここには紀元前からのお宝級のモザイク画がザクザクある。もともと宮殿だったところを美術館にしているということで、豪華な装飾や吹き抜けになっている造りは見事である。

バルドー美術館
バルドー美術館

ヴェルギリウスの肖像
ヴェルギリウスの肖像

最後はチュニスのメディナへ。スークは活気があってやはり面白い!どうしても見たい景色があったで、迷う覚悟で潜り込む。そして思い切って「パノラマ見ないかい?」というおじさんの誘いを受け入れて絨毯屋さんの屋上からナイスなビューをいただきました。あーすごい、これはきてよかった!と心の底から思えた。あとで案内してくれたおじさんのパフュームショップで小さな香水を購入することになったけれど、香りも気に入ったので良い取引になったと思う、多分。(もちろんめっちゃくちゃ値切った)

メディナからの景色
メディナからの景色

メディナの中のグランドモスクをさらに越えて、カスバ通りの方まで行くとまたガラッと雰囲気が変わってなんともモダンでシャレオツな通りにでる。カフェや小洒落た雑貨、お土産屋さんなども並んでいてかなりおすすめ。メディナに入ったらめげずに是非奥まで散策を!

かわいいマグネットを売るお店
かわいいマグネットを売るお店

ちなみにチュニジアの食事はクスクスがおすすめですが、ブリックと呼ばれる卵料理も親しみやすい味で美味しい。食事とともにチュニジアワインにもトライ。ロゼはさっぱりしていて食事とともに飲んでも美味しかった。

チュニジア料理 ブリック
チュニジア料理 ブリック

チュニジアロゼワイン
チュニジアロゼワイン

あっという間の3日間。さよならチュニジア。そして初のロイヤルヨルダン航空に乗って次の目的地アンマンへ。機材はあまり新しくなく、ディスプレイもかろうじて付いているが操作はできない。でもサービスは悪くないかな。3時間半のフライトで軽食もでて、カレーのようなスパイスが効いたチキンのサンドイッチも美味しかった。

ヨルダン航空
ヨルダン航空

機内食
機内食

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■ヨルダン
ヨルダンは3泊4日。3日間同じドライバーさんで、最後だけ違うドライバーさんでした。
到着したのが夕刻だったのでこの日はホテルで寝るだけ。翌日はペトラへ向かうため朝が早いのでさっさと寝ようと思っていたけれど、ドライバーさんがアンマンの旧市街でごはん食べようと誘ってくれたので二つ返事でYESと返す。アンマンは夜の方が活気があるらしい。確かに20時頃でも旧市街はガヤガヤしていた。

めちゃくちゃローカルなレストランへ。中東によくある豆のペーストと小さいコロッケと、ミントの葉っぱを平たいパンに挟んで食べる。ミントティーはよくあるけどパンにも挟んでしまうとは!爽やかでなかなか美味しい~

ヨルダンのローカル料理
ヨルダンのローカル料理

宿泊はアンマンのアルカサールホテル。新市街に立地しているため周りは静かでお部屋も綺麗、朝ごはんも充実したホテル。

アルカサールホテル
アルカサールホテル

翌日、いよいよペトラへ行きます!アンマンから3時間くらいかかった気がする。ずっとずーっと乾いた砂漠道が続いていました。ドライブ中はドライバーさんと終始おしゃべり。そこで発覚したのが私とドライバーさん、なんと誕生日が一緒!!!!この旅一番の盛り上がりだったかもしれない。笑

話をしていたらあっという間にペトラへ!到着後、荷物を降ろして早速遺跡の中へ。ローカルガイドさんをお願いしていたので遺跡内のレストランまでは案内してもらいました。

ビジターセンターから10分程あるくと現れる迫力満点なシーク。よく見ると地層が何重にも刻まれていて歴史深さを更に感じられる。通路のサイドには水路も見ることができます。

シークを抜けると、巨大な遺跡、高さ約30メートルのエル・ハズネがその姿を表す!
日の明るさによって見え方が違うかもしれないが、バラ色の遺跡と呼ばれるに相応しい綺麗な色をしている。この遺跡の裏側の話を聞くと面白いのが、正面から彫刻をしたのではなく、上から掘り進めて遺跡が造られたらしい。まだまだなぞに包まれているペトラ遺跡だが、当時の技術の高さは本当にすごいと思う。

エル・ハズネ
エル・ハズネ

ラクダがかわいい
ラクダがかわいい

王家の墓
王家の墓

エドディル
エドディル

今回泊まったホテルはビジターセンターから一番近いペトラゲストハウスホテル。敷地内にある洞窟レストランは夜はムード満点なので、ぜひとも立ち寄って欲しい。

ペトラゲストハウスホテル
ペトラゲストハウスホテル

洞窟レストラン
洞窟レストラン

その夜私はガイドさんにまたしても誘われて、ガイドさんのお家でのホームパーティーでヨルダン料理をいただくことに!予想外な出来事だったのでびっくりでしたがの隣の晩ご飯的な感じで楽しみました。
とってもおいしかった!ごちそうさまでした。

ヨルダンの家庭料理
ヨルダンの家庭料理

ペトラを後にして、ヨルダン最後は死海へ!また雰囲気がガラリと変わり、リゾート気分を満喫しました。

デッドシースパホテルに1泊。もちろんプライベートビーチやプールもあるホテルなので快適に過ごせます。朝食ビュッフェの食事も品揃え豊富。チェックインの時にタオル引き換え券ももらえるので死海に行く際は借りることもできます。

デッドシースパホテル
デッドシースパホテル

チェックインを終えて早速死海へ。夕方ということもあって日が暮れかけていましたが12月の死海でも十分泳げる水温でした。夕日がとても綺麗でうっとりです。

塩の結晶がごろごろ落ちています。

死海の楽しみ方は、まず普通に海に入って浮遊体験を!カナヅチでもちゃんと浮きます。思ったよりも簡単に浮きます!おもしろい!深いところまで行かなくてもからだが勝手に浮いてくるので全然怖くないです。
ただし!目に入ったらめっっっちゃくちゃ痛いことになるのでそれだけは十分に気を付けてください!はしゃぎすぎたおじさんたちが絶叫しながら目を抑えてシャワーで目を洗いに行く姿を何度も目にしました・・・気をつけましょう。心配であればペットボトルなどに水をいれておいて、すぐ目を洗えるように近くに置いておけば安心です。

ぷかぷか浮くことを楽しんだ後は是非ミネラルたっぷりの泥パックをトライしましょう。泥置き場があるのでそれをたっくさんからだ中に塗ります。塗り終わったら15分くらい乾かします。そして死海へ再度入水してよく洗い流しましょう。ツルッツルになりますよ♪それから死海の入水時間はあまり長すぎるとからだに影響があるそうなのでほどほどに。

こんな感じでとっても死海を楽しむことができました!慣れるとすぐに浮くことができるのでおもしろい。私の周りにはなぜか泳げない&浮くことのできないインド人の方々がたくさんいて、なぜかわかりませんがいつの間にか浮き方のレクチャー係に。でも気が付くとみんな目に塩水が入ってしまいシャワーの方へ行ってしまった。なんだったんだろう、面白い時間でした。

ホテルから少し離れますがショッピングモールもありました。便利です。

素敵な死海リゾートも名残惜しい気持ちはありましたが、次の国へ!
いよいよ最後はエジプトへ。1泊だけなのでとってもとっても短い滞在。全然足りない!涙
もう日が暮れる時間にカイロ到着。入国審査前に銀行があってそこで両替を済ませたのと25USドルでビザをゲットした。とても簡単。
夜到着したのでその日は特に何もしないつもりだった、が、やっぱりガイドさんに誘われてローカルレストランに行ってみる。


エジプトのローカルフード。ソラマメのコロッケを平べったいパンに挟んで美味しくいただきました!翌朝早いのでほどほどに遊んでゆっくり寝ます。

さて、エジプトですが、昔から絶対人生で一度は行きたいところ!と思っていた。この日の夜にはカイロを発たないといけないので終日観光をスピーディーにこなします。早起きしてまずは三大ピラミッド!!そしてスフィンクス!!嬉しくてハグしちゃう。

三大ピラミッド
三大ピラミッド

スフィンクスとハグ
スフィンクスとハグ

次は考古学博物館。近い将来さらに大きい新博物館ができるためちょっとずつ展示品が移行されていますが、それでもまだまだたっくさんのお宝が展示されています。入り口にロゼッタストーンがありますが、これはだけはレプリカ。古代文字も読み解くのにかなり重要だったそうで展示してあります。でもそれ以外の展示物は全て本物とのこと!古代エジプト時代からの歴史深い展示物が広がっている。本当にすごい。2時間弱いたけど全然足りないなと思いました。興味がある人はたっぷり時間を使って世界観に浸ることをお勧めします!ミイラ室は別料金で入場可能。こんなにまじまじとミイラを初めて見たのですがちゃんと髪の毛残ってるし、顔のシワとかまであって本当に驚きでした…。そしてツタンカーメンの黄金のマスクもすごく綺麗に残っています、必見。こちらは写真禁止で、もちろん撮ろうなんて思ってませんが突然警備員さんなNO PHOTO!!!と怒鳴られてびびる私。なにも撮ってないのに。。

考古学博物館
考古学博物館

そして午後はモハメドアリモスクとハンハリーリ市場へ。モハメドアリモスク、広くてとても綺麗。トルコのブルーモスクを思わせるような天井が広く大きな造りです。ちょうどお祈りの時間でたくさんの人々がメッカの方角をみて祈っていました。

モハメドアリモスク
モハメドアリモスク

ハンハリーリ市場はすごく狭いのにたくさんの雑貨が売っていてとても面白い!だが、めっちゃくちゃ高い金額をサラッと言ってくる!笑 マグネット1個に7000円くらいの料金を言われてさすがに笑いました。いやおじさんそれ300円でも高いからな!と思って勢いよく値切ったら、すごくいやな顔されました。

ハンハリーリ市場
ハンハリーリ市場

その後の市内ドライブ中の景色でめっちゃ人だらけのところがあってびっくり。
なんだかわからずに帰ってきてしまいましたがあまりの混雑ぶりに驚きました。

そんなこんなであっという間のエジプトは秒で終了!物足りなさが残ります。
今回はおいしいところだけ少しずついただいた贅沢旅だったけど、次はディープに攻めたいです。

そして、めちゃくちゃ長いので読み切ってくれた人がいるかわかりませんが、全然危険を思わせるところはありませんでしたよね?もちろん情勢によっては自分で渡航を判断することもあるかもしれません。でも、イメージで決めつけないでほしい。今まで見たことない素晴らしい遺跡、ステキな街並み、楽しい出会いがきっとありますよ。旅っていいですよね。何歳になっても新鮮な気持ちで冒険している気分になります。ということで、これからもたくさんのディスティネーションを巡りたいと思います。

2019.12 月 柳舞美

■カルタゴ遺跡    ☆☆☆☆☆
壮大な遺跡をぜひ自分の目で見てください!感動します♪
■チュニスのメディナ ☆☆☆☆
パノラマビューは必見!ぜひ奥まで探検しておしゃれスポットも訪れよう
■ペトラ   ☆☆☆☆☆
インディージョーンズ見たことなくても大感動間違いなし!
■死海    ☆☆☆☆☆
カナヅチでも問題なし!力を抜いて海に身をまかせると、あら不思議、浮きます!!!
■ピラミッドとスフィンクス ☆☆☆☆☆
これぞエジプト!!!人生に一度は!いや、2度でも3度でも見たいこの素晴らしき巨大遺跡!


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