キャセイパシフィック航空で行く癒しの国スリランカ!世界遺産にバワ建築にアーユルヴェーダと充実の4日間

キャセイパシフィック航空で行く癒しの国スリランカ!世界遺産にバワ建築にアーユルヴェーダと充実の4日間

キャセイパシフィック航空さんと、スリランカのリーディングカンパニーであるジェットウィングさんの共同企画でスリランカの研修旅行に参加させていただきました。

●行程
1日目 成田→香港乗継ぎ→コロンボ コロンボ泊
2日目 コロンボ→ゴール観光→ニゴンボ ニゴンボ泊
3日目 ニゴンボ→シギリヤ→ハバラナ→ダンブラ ダンブラ泊
4日目 ダンブラ→ニゴンボでアーユルヴェーダ体験→空港へ

今回はキャセイパシフィック航空にて、コロンボまで出発!
実際に降り立ってみたところ、香港空港は、デモの影響は全く見受けられず通常営業。
思った以上に心配はいらないようだ。

成田空港では、キャセイパシフィック航空ラウンジも見学。出発までの時間、飲み物や軽食を食べながら一息つける。


成田空港ラウンジ


軽食や飲み物


ソファスペース


酒類も充実

東京から香港まで約5時間、香港からコロンボまでも同じく約5時間。機内も快適であっという間に到着。


到着ターミナル


大きな仏像がお出迎え


空港インフォメーション

入国は簡単。パスポートコントロールでパスポートを提出。すでに電子渡航許可証(ETA)を取得済みのため、とくに何も聞かれることもなく。
ただ、この時に万一ETAが取れていないだとか内容に誤りがあった場合でも、時間とお金はかかるが入国できないことは基本ないそうだ。40ドルで、アライバルビザを取得できる。


バゲージクレーム


両替は空港で

深夜到着のため、すぐホテルにて就寝。

■ジェットウィング・コロンボ・セブン
コロンボ市内の高級区域に位置する綺麗なホテル。市内までは空港から約45分ほど。部屋は広く清潔で過ごしやすく、石鹸&シャンプーに加えドライヤー、バスローブ、アイロン、金庫、冷蔵庫などの設備も揃っている。歯ブラシやスリッパは持参が必要。ジムやスパも併設。朝食も明るいレストランで種類豊富。とくに、インフィニティプールの設置があるルーフトップバーが魅力的。


ロビー


ツインルーム


ミニバー


カフェサービス


バスローブ


アイロン


金庫


洗面台


ドライヤー&アメニティ

【2日目】
朝食後、ホテルの他の部屋や施設を見学。


朝食会場


種類豊富な朝食


パン


チーズなど


スタジオルーム ミニキッチン


スタジオルーム お手洗い


スタジオルーム バスタブ


スタジオルーム ベッドルーム


2ベッドルームアパートメント


ミニキッチン&カウンター


2ベッドルームアパートメント ベッドルーム


ルーフトップバー


屋上にあるプール


バーの横に広がるプール


ジム


スパ


施術室


受付

ホテルをあとにしまず訪れたのはジャヤワルダナ博物館。
第二次世界大戦後、日本を植民地化から救った大統領の博物館。
ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ(1906-1996)はスリランカの第2代大統領。


ジャヤワルダナ博物館


入り口には日本語表記も!

太平洋戦争が終わり、日本がGHQの占領下にあった1951年にサンフランシスコ講和会議が開かれた。

52か国が参加したこの会議では、戦争による被害補償問題と日本の国際社会復帰について議論された。

日本を独立させるべきか、各国の意見が交錯するなか、スリランカのジャヤワルダナ大統領が立ち上がる。

彼は、スリランカを代表として、およびアジアを代表として2つの立場から演説をした。

釈迦の「憎悪は憎悪によってではなく慈愛によってのみ消え去る(hatred ceases not by hatred, but by love)」という言葉を引用し、日本を自由にすべき(主権を与えるべき)だと主張したのだ。

スリランカも対戦中、日本による空爆の被害を受けていたにも関わらず、その賠償請求を放棄するというのだ。

人徳に満ちた彼の人柄に、当時参加していた各国からも大きな拍手が起こったという。


実際に大統領就任サインを行った机と椅子


肖像が飾られた部屋


名演説の一節が書かれた紙


日本会館には日本との交流の歴史が残されている


雛壇


かぶと


美しい着物などが飾られている

博物館をあとにして、コロンボ中心部のフォート地区にあるダッチ・ホスピタルへ。
ダッチ・ホスピタルは、17世紀のオランダ統治時代に病院として使われていた建物を改装したコンパクトなショッピングモール。


ダッチ・ホスピタル

重厚な建物が印象的。お土産にも最適な有名な店に加えてレストランも揃っており、コロンボの街歩き中には必ず訪れたい場所。


カニ料理のレストラン

なかでもおすすめの雑貨店「ベアフット」や「Luv SL」、アーユルヴェーダコスメの名店「スパ・セイロン」など見所がたくさん。


ベアフットにはカラフルな雑貨がたくさん

このダッチ・ホスピタルのすぐそばに、有名な紅茶ブランド「ディルマ」のティーラウンジがあるということでそこで一休み。


ティーラウンジ


お洒落な店内


ディスプレイも素敵

カモミールティーを試飲。ハチミツが入っているらしく、甘くて美味しい。このラウンジも店内がお洒落な作りで、壁のディスプレイも写真映えしそう。


さまざまな種類の紅茶が並ぶ

休憩後は、世界遺産の街ゴールへ移動!
コロンボから車で約2時間の道のり。

ゴールはスリランカ南部の港町。14世紀ごろにはアラビア商人たちの東方貿易地として栄えていたゴールは、その後ポルトガル、オランダ、イギリスと順に支配を受けてきた歴史を持ち、コロニアル風の建築に加え教会やモスクも点在する。
シンボルとなっている白亜の灯台は必見。ここからは夕暮れも綺麗に見えるらしい。インド洋の美しい海も一望出来る。

昼食のため、海岸沿いの地形を活かして造られたジェフリー・バワ設計のホテル「ジェットウィング・ライトハウス」へ。
スリランカ旅行の際には是非覚えておきたい有名建築家ジェフリー・バワ。彼の建築物を目当てにスリランカを訪れる人も非常に多い。トロピカル建築の天才と称される彼の建築は、規則正しい直線美を用いながらもそのなかに「自然」を融合させる自由な発想が絡み合った独特な様式が特徴的で、見るものを圧倒させる。せっかくスリランカに行くならば、1泊はしてみたいバワ建築のホテル。
そんなホテルの中のひとつが、ゴールのライトハウスだ。晩年の最高傑作とも言われている。

入ってすぐに驚いた、螺旋状の階段がすでにアーティスティックすぎる。


螺旋階段

植民地時代の兵隊のオブジェが象られているとのことだが、まるで博物館のような雰囲気。
階段をのぼると、開放感抜群のロビーエリアとレストラン。


開放的なエリア


海も見える

この「Cardamom Cafe」で昼食。


レストラン入り口

いくつかメインを選べたが、今回はスリランカカレーをチョイス。


スリランカカレー

大きなプレートにご飯とカレー、野菜の和え物のようなものに加え別の小皿にもカレーや和え物が乗せられてきた。結構ボリューミー。
と、ここでスリランカのカレーは手で食べるとさらに美味しいという一言が!どうやら個々に置かれているカレーや和え物は、全て混ぜ合わせて初めてひとつの料理として完成するらしい。
なるほどそれは食べてみたい。ということで早速手で実食!コツは全てを混ぜ合わせて手の先でつまみ、親指で押し出して口に運ぶのだとか。最初はうまく出来ないけれどだんだん慣れてきた。しかも、言われた通りにスプーンで食べるより美味しく感じる。聞いたところによると手の体温も大事らしい。
ただし、スリランカのカレーは結構辛い。自分は辛いものが好物のため問題ないが、食べる前に覚悟は必要なくらいには辛い。それでも是非食べてみてほしい。

昼食を終えたらホテルの視察。
部屋も綺麗で、実際に泊まってみたい。ちなみにこのホテルでは、スパでアーユルヴェーダの施術も受けられる。1泊では確実にもったいないくらい、居心地の良いホテルだ。


ラグジュアリールーム


カフェサービス


バスルーム


洗面台


ミニバー


スイートルーム カフェサービス


スイートルーム ミニキッチン


スイートルーム


プールサイドバー


プール


アーユルヴェーダも受けられるスパ


スパ・ウィングのラグジュアリールーム

ホテルをあとにして、ゴールの街を少し探索。コロニアル風の白い建物が多く、つい色々なところにカメラを向けたくなる。


白亜のゴール灯台


ゴールの街並み

探索後、コロンボへ戻る。また2時間くらいの道のりだ。車窓をのんびり眺めながらの移動も楽しい。

到着するころには日も暮れてきて、夕食会場にそのまま入った。会場はニゴンボのジェットウィング・ブルーというホテル。規模の大きなビーチフロントホテルだ。
お洒落なフロントを通り、レストランへ。


ホテルフロント

レストランも非常に広く、奥へ続いている。スリランカの代表的なビールであるライオンビールで乾杯。ラガー系のビールで、キレが良く丁度良い苦味。スリランカのカレーと合いそうなビールだ。夕食は、美味しい魚介類を頂きそのまま徒歩で移動できる宿泊ホテルへ。


レストラン


ライオンビール


白身魚のグリル

途中、スパ・セイロンの大きな店舗に立ち寄った。パッケージも可愛らしくて匂いも良いため、女性へのお土産にも最適。アーユルヴェーダのドーシャ(体質)それぞれに合う商品も置いてあるため、アーユルヴェーダを受けた後に訪れた方が良いかもしれない。


スパ・セイロン

■ジェットウィング・ビーチ
こちらもビーチ沿いの大きなホテル。バワが基礎設計をし、その後弟子によって完成させられた。広々とした部屋にはアメニティも揃っている。開放的なメインレストランでは毎朝ブッフェ式の朝食が提供される。メインストリートに面しており、レストランや土産屋などが近いのも利点。


デラックスルーム


洗面台


トイレ


バスタブ


カフェサービス


アメニティ


シャワールーム


アイロン・バスローブ・ビーチサンダル


金庫


ポット・冷蔵庫


ミニバー


ウェルカムフルーツ

翌日は移動続きのため、この日はしっかりと就寝。

【3日目】


朝食会場


種類豊富な朝食ブッフェ


朝からお腹いっぱい

朝食を頂き、近くのホテルジェットウィング・ラグーンを見学してからシギリヤへ移動。

ここは、バワがスリランカで手掛けた初めてのリゾートホテルとして有名。2012年に、バワの弟子が彼のコンセプトを引き継ぎながらリニューアルオープンさせたホテル。
低層の客室棟が並び、まさに南国風の雰囲気が流れる素敵な空間。建物より自然の領域が心なしか多いように思う。とくに半屋外のバスルームを備えた部屋は、やはり他のホテルとは異なる魅力を放っている。


広い庭とプール


デラックスルーム


バスルーム


洗面台


カフェサービス


レストラン


バワ建築の象徴でもある坪庭


プール


バワルーム


バワルーム


洗面台


バスタブ


ホテルフロント

また、白を基調とした美しいデザインのスパ施設も是非利用したい。ここでも本格的なアーユルヴェーダの施術を受けることが出来る。空港から約20分という立地も有難い。バワの設計が残されている広々としたメインレストランも必見。美しいラグーンに見惚れながら食事を楽しむことが出来る。


スパ


美しいデザイン


アーユルヴェーダも受けられる

さて、見学を終えていよいよスリランカ旅行のハイライトとも言うべきシギリヤへと向かう。が、どうやら雨が降りそうな予感。
ニゴンボからシギリヤまでは約4時間半の道のり。なんとか持ちこたえてくれると良いのだけれど・・・

穏やかな景色が広がる車窓を楽しみながら、途中休憩で腹ごしらえ!


立ち寄ったパン屋

P&S(PERERA AND SONS)というパン屋さん。スリランカではおなじみのチェーン店のようだ。パンだけでなく、甘そうなケーキも売っていた。菓子パンは日本円にして数十円という破格。個人的に来た時にまた立ち寄りたい。


飲み物も!

スパイスの効いたカレーパンのようなものが多く、結構辛い。辛いけれど、癖になる美味しさ。


ボリュームのある昼食

昼過ぎころに、シギリヤ・ロックに到着。
外は雨。雨でも、そこまで酷くなければ上まで登ることが出来るとのことで一安心。
静かな森の中の駐車場に到着し、奥へ進むとチケット売り場が見えてきた。天気が良ければきっともっと並ぶだろうと思うと、ラッキーだったかもしれない。


青々とした森林

★シギリヤ・ロック
古代から仏教僧たちの修験場だったこの地を5世紀後半に約11年治めたカーシャパという王がいた。彼は弟に王権を奪われることを恐れ、王位継承の過程で結果的に実の父親を殺してしまう。その後、鬱蒼と生い茂る森の中に突如現る巨大な岩山に宮殿をつくった。これがシギリヤ・ロック。岩山の中腹に、艶美なシギリヤ・レディのフレスコ画が残っており、これは殺してしまった父の霊を鎮めるために描かれたとされる。ただし現在は遺産保護のために写真撮影は禁止。修復された箇所もあるが、今でも綺麗に色が残っており感動するに違いない。また、この岩はもともと巨大なライオンの顔が象られていたとされ、足の部分だけ残っている。


入り口


チケット売り場


一歩踏み入れると別世界

シンハラ語で「シンハラ」とは「ライオン(獅子)の子孫」を表し、ライオンはスリランカの人々にとって重要な象徴的存在。国旗にも描かれている。


霧の向こうに見えるシギリヤ・ロック


雨のおかげで神秘的


ふもとには途中に小さな壁画がある


巨石の間


岩の間を進んでゆく


この螺旋階段の先にシギリヤ・レディが待っている


猿たちにも何度も会った


中腹にあるライオンの入り口


かつては顔もあったという


あと一息!


頂上に到着!王宮跡地

頂上までは約1時間。王宮跡地まで登りきると、緑の美しい絶景が広がる。周りは限りなく続く森林。年月が経ち、孤独な王は11年後に戦いを挑んできた弟にあっけなく敗れ自害する。父を殺してしまった罪悪感からか、ある意味狂ったようにこんなところに巨大な宮殿を建立したカーシャパ王。雨の力も相まって、どこか物憂げな雰囲気も漂う圧巻の世界遺産は、必見の地だ。


王の沐浴場跡


神秘的な雰囲気が広がる


まわりは深い森


すぐ近くに迫る岩肌

ただし雨が降っていると結構足場が滑るため、注意が必要。上に行けば行くほど階段(というより工事現場の足場のような道)が狭く、急になるためゆっくり登って行った方が良さそう。

頂上からの美しい景色を見ながら、王は何を思っていたのだろう。

シギリヤ・ロックをあとにして、近くハバラナのサファリに出かける。

スリランカにはいくつもの国立公園があり、野生の象をはじめとした動物たちを見ることができる。シギリヤ・ロックのある文化三角地帯には有名なミンネリア国立公園をはじめとし、カウドゥッラ国立公園やエコ・パーク(ここは自然保護区)などがある。工程にエレファントサファリを組み込むと、時期ごとに一番象が集まる公園に案内される。

今回はこの中で、当日象の群れが見られるというカウドゥッラ国立公園に向かった。

移動途中、はじめてスリーウィラー(スリランカの3輪車タクシー)に乗せてもらった。


スリーウィラー内部


いろんな色がある

案外早くて風が気持ち良く、ちょっとした移動には最適。スリランカではどこでも走っているため、積極的に活用したい。

公園に到着すると大きなジープが待ち構えていた。


ジープがお出迎え!

豊かな緑に囲まれた凸凹の道を進んで行くと、草原と湖の景色が広がる。


見渡す限り緑色!

雨が降ったあとだからか、深い水たまりの中を通る時にはスリル満点!
湖のほとりに、小さく象か水牛の群れが見えてくると、テンションも上がってくる。
さらに近づいていくと綺麗な鳥たちも見えてきた。


手前の木の上には鳥、奥に象!

すると突如、行く先に象が見えてきた。
群れておらず、草原の中にたたずんでいる。
これはチャンス!他のジープも集まっているため、順番に並び近くにきたところで写真撮影!思った以上に近くで見ることが出来て感動。


だんだん近づいて


こんなにそばに!

さらに奥へ行くと、湖の近くに象の群れ。ものすごくたくさんいた。さらに、家族で連なって歩いているところも見ることが出来た。子供の象が、可愛すぎる・・・!


群れに遭遇


湖のほとりを並んで歩く親子

日本ではこんな広大な土地でのんびり過ごす象を見る機会はなかなかないため、つい何度もシャッターを切ってしまった。

サファリを終えると、ダンブラのホテルへ移動する途中に本格的なアーユルヴェーダ施設へ立ち寄ってもらえた。

★Athreya Ayurveda(アスレヤ・アーユルヴェーダ)


突然看板が現れる


入り口

ハバラナ近くにあるアーユルヴェーダ施設。自然豊かな村のような雰囲気。中央にはドクターの問診施設があり、ここで脈をはかってもらってどんな施術を受けるか決められる。


ドクターがお出迎え

本格的なアーユルヴェーダははじめて受けるため、少し緊張。

そもそも、アーユルヴェーダとは。
その起源は古く、インドの伝統的な医学としてスリランカに伝わったのち、独自の発展を遂げてきた。WHOも認める世界最古の伝統医学とされている。
サンスクリット語で、アーユルは「生命」、ヴェーダは「科学」を表す言葉。つまり「生命の科学」といわれ、単なる医療行為にはとどまらないと思われる存在だ。
本格的なアーユルヴェーダが受けられる施設に行くと、国家資格を持ったドクターがまず診断をしてくれる。手で静かに脈拍をはかられ、自分のドーシャが何なのか教えていただけます。ドーシャとは、その人が生まれもった体質や性質で3種類に分かれている。いわゆる、生命のエネルギーのようなものだ。「ヴァータ(風)」、「ピッタ(火)」、「カパ(地)」の3種類がある。
アーユルヴェーダでは、このドーシャそれぞれのバランスを最も大事にする。生活環境や習慣などの影響で変化しやすいドーシャのバランスを、その人にとって最適な状態に保つための施術がアーユルヴェーダとなる。

なお本来は、アーユルヴェーダを受けるために食事にも気を使ったり、施術前には落ち着いた場所で身体的にも精神的にもゆったりと過ごすことが大切とのこと。そのため施術の効果を最大限に引き出すには、アーユルヴェーダを目的として長めの滞在でじっくりと施術に浸るのが良さそうだ。後述するが、そういった滞在型のアーユルヴェーダに特化したホテルもある。

アスレヤ・アーユルヴェーダでは日帰りでも本格的な施術を受けられる施設。

ドクターに脈をはかってもらい、診断書を頂く。この診断書には自分の体質をもとにしてドクターが組んでくれたその日の施術内容が書かれており、セラピストの方に渡して確認してもらう。


診断書

荷物は鍵付きのロッカーへ。

カメラの持ち込みが出来ず残念だが、いくつも棟が並んでおり2名1室で部屋に入る。

まずは椅子に腰掛けてヘッドマッサージから始まる。
そのあと台にうつり、全身マッサージを終えたあとに待ちに待ったシロダーラ。
シロダーラとは、額に温められたオイルを注ぐアーユルヴェーダ療法の一種。究極の癒しともされる。
これがものすごく気持ち良いのか、気づいたら施術が終わっていた。つまり私は眠ってしまった。単に疲れていたからとかではなく、はじめは額にオイルが流れてくる不思議な感覚がだんだんと心地よくなって自然と眠りについていた。
シロダーラはいわゆる、瞑想状態を促し心を落ち着けることが目的のひとつとなっているそうだ。

ただし、本来のアーユルヴェーダは原則、短期滞在でシロダーラなどの本格的な施術を受けることは出来ないのだそう。現在は観光客向けに今回のように、体験として受けることは可能だが施術を受ける前に身体の準備期間(精神的にも肉体的にも、落ち着ける期間)が必要とのこと。そのため、より効果を実感したい場合は少なくとも4〜5日はそういった施設に滞在して施術を受けることに専念することが必要なようだ。
アーユルヴェーダは単なるマッサージではなくきちんとした医学だということを改めて実感。

ストレス軽減にも効果があるそうで、日々の喧騒から逃れてスリランカに癒しを求めて行く気持ちもわかる気がする。
今回は体験だったけれど、また行くことがあれば是非長期滞在でより本格的なアーユルヴェーダを受けてみたいと思う。

宿泊ホテルに着く頃には夜も更けてあたりは真っ暗に。


ホテルにて歓迎の儀式を受ける

■ジェットウィング・レイク
ダンブラの石窟寺院近くに位置する、2016年オープンのホテル。スタイリッシュなフロントが印象的なとても敷地の広いホテルとなっている。バスタブつきの部屋からは自然溢れるガーデンと湖を見渡せる。各アメニティもそろっており、スパにプール、モダンなメインレストラン、バーに加え珍しく中華レストランもある。なおこのホテルはバイオマスボイラーや太陽光発電などの環境を考えたエコなテクノロジーが駆使されている。


デラックスダブルルーム


洗面台


トイレ・シャワー


アメニティ


ドライヤー


バスタブ


カフェサービス


サンダル


ミニバー

天井の飾りが風に揺れて心地よい音を奏でるメインレストランで夕食を頂いたあと、バーでスリランカの有名な蒸留酒を使ったカクテルを飲ませて頂いた。「アラック」と呼ばれるココナッツのお酒だ。


スタイリッシュなレストラン


ブッフェ夕食


雰囲気のあるバー


アラックのカクテル

ストレートで飲んだ時の印象は、やんわりと甘みのあるウイスキーのようなイメージ。ただ、わりとアルコール度数は高そう。
ライオンビールと一緒にお土産に持ち帰っても喜ばれそうだ。

ちなみに、夕食などの際に見られるスリランカの方のお酒の飲み方は少しユニーク。日本では基本的にお酒と一緒に食事をとるかと思うが、スリランカの方は先にお酒を飲み干してからものを食べる習慣があるそう。空きっ腹に入れて大丈夫なのかと心配になるが、ちょっとしたおつまみを口にしながらまずお酒を飲み干す。そのあとに、食事。また食事の時にも飲んでいるけれど、こういった日本との少しの違いが面白い。

【4日目】
朝食後、宿泊ホテルの見学。


プール

各部屋やはり広々としており、立地的にもシギリヤ近くなためハイライトの観光を終えて休むには最適の施設だ。


スタイリッシュなロビー


中華レストラン


スイートルーム


バルコニー


スパ

ここから、バワ建築の傑作と称される「ヘリタンス・カンダラマ」へ移動し見学。
このホテルもシギリヤ近くに位置し、大変人気でハイシーズンには部屋が埋まっていることが多い。

森の中に埋もれるように建つそのホテルは、おそらくスリランカのホテルの中で最も有名だと言っても過言ではない。数々の傑作を生み出したジェフリー・バワが、唯一内陸に創り上げた自然と建築が見事に融合したホテルだ。
今まで見てきたどんなホテルにも類を見ない。まるで巨大な空中庭園のなかに迷い込んでしまったかのような、そんな感覚。
小高い丘の森の中に埋め込まれるように、いやむしろここから木のように自然に生えてきたかのようにつくられたホテルは全長約1キロ。
その異様ともいえる風景はホテルの入り口からすでに広がっている。


フロント


自然と共生するホテル

フロントの横には岩肌がむき出しになり、木の根が生きているかのようにのびている。細い通路を抜けると、ひらけたラウンジスペースとカンダラマ湖が見える。その向こうには晴れていればシギリヤ・ロックが見えるという。雲が多かったが、うっすらと影を見ることが出来た。


ホテル全体図


ラキ作の大きなフクロウのオブジェ


目の前に広がるカンダラマ湖


バワ建築の傑作


プール


バワが実際に利用していたとされる机と椅子は階段の中腹に

客室棟は、シギリヤ・ウィングとダンブラ・ウィングの2つの棟にわかれている。

おすすめはシギリヤ・ウィングのデラックスルーム。高層階(4,5階)に位置し、名前の通り部屋の窓からはカンダラマ湖や晴れていればシギリヤ・ロックが湖のむこうに見える。ジャグジー付きのバスタブも魅力的。


デラックスルーム


バスルーム


バルコニー

シギリヤ・ウィングでも2,3階に位置するラグジュアリールームからはシギリヤ・ロックはほぼ見えない。ただ、カンダラマ湖の美しい眺望が期待できる。バスタブも付いている。


ラグジュアリールーム


バスタブ


洗面台


トイレ

ダンブラ・ウィングの2〜4階に位置する部屋はスーペリアルーム。最もスタンダードな部屋で、部屋からは豊かな緑に囲まれたガーデンの景色を楽しめる。バスタブはないがコンパクトにまとまった秘密基地のような部屋だ。

なおこのダンブラ・ウィングの5,6階にはパノラミックルームというカテゴリーがあり、スーペリアと同じ部屋のつくりでも見晴らしの良い部屋となる。

メインレストランでは、自然たっぷりの岩の下でゆっくりと食事を味わう特別ディナーの手配も可能。


カンチャナ・レストラン


朝食ブッフェの様子


この岩の下で特別ディナーも行なっている(要予約)


スパ


自然豊かなスパ施設


インフィニティプール

マイナスイオンをたっぷり浴びて、ニゴンボへと戻る。

約4時間の道のりだ。


途中で立ち寄ったフルーツ店


大きなパイナップル!


マンゴーの試食

次の見学ホテルは「ジェットウィング・アーユルヴェーダ・パビリオンズ」。その名の通りアーユルヴェーダに特化したホテルだ。

こちらも自然豊かなホテルとなっている。

ヴィラタイプの部屋と客室棟が並ぶ。
部屋の中もナチュラルな雰囲気で、心が落ち着く。
アーユルヴェーダを受けるためにゆったりとした時間を過ごすことが出来、かつ食事もアーユルヴェーダ食にこだわり、スパ施設はもちろん部屋によってはその場でアーユルヴェーダを受けられるように台が備え付けられている。


パヴィリオンルーム


バスタブ


洗面台


金庫


バスローブ・サンダル


部屋に備え付けられたアーユルヴェーダ用の台


部屋の入り口


ヨガルーム


クラシックルーム トイレ


クラシックルーム


スタンダードルーム


キング・パヴィリオンルーム


バスルーム


プール

ひととおり見学したあとは、ここで特別にアーユルヴェーダ食をいただいた。


レストラン


ココナッツジュース


ヘルシーなメニューが続く


ごま風味のスープ


アーユルヴェーダ風カレー

その後、体験でアーユルヴェーダの施術が可能とのことで早速お願いすることに。


スパ入り口


南国風の花が飾られる


待合室


アーユルヴェーダらしい瓶が並ぶ


お願いします!

今回のアーユルヴェーダも、とても気持ちよく半分寝てしまった。


施術後に出してくれる紅茶


受付


漢方のようなものがケースに入れられている

しっかりとマッサージをしてもらったあとは、さらにひとつホテルの見学へ。

「ホテルJ」というこのホテルは料金重視のコンパクトなホテル。カラフルな内装が可愛らしく、学生旅行などにもおすすめ。


入り口


レストラン


カラフルな館内


客室


シャワー


トイレ


金庫


バー


プール


フロント

その後は先日食事をした「ジェットウィング・ブルー」ホテルの見学。


プール


ビーチ


デラックスルーム バスルーム


デラックスルーム


ティーサービス


洗面台


トイレ


シャワー


バスタブ


スパ


施術室

夕食後は、空港へ。

短いようで濃かったスリランカともお別れ。

と、ここでキャセイパシフィック航空の方のはからいでビジネスクラスを体験させて下さることに。


スリランカ空港のラウンジ

スリランカでのラウンジには人が多く、なかなか写真が撮れずに残念。
コンパクトなスペースで、軽食や飲み物があった。


ビジネスクラス窓際席


真ん中の2席


もちろんフルフラットになる


リモコンの近くで充電可能


大きな見やすい液晶


ウェルカムドリンクとアメニティ


液晶は動かせる


機内食 

香港空港でも、有名なラウンジに入れてもらえた。


ラウンジ入り口


広いラウンジ内


飲み物や軽食が並ぶ


おすすめは坦々麺!


成田空港への便もビジネスクラスを体験


席のつくりは同じ


ヘッドホンの部分に充電用の差し込み口がある


豪華な機内食

キャセイパシフィック航空のビジネスクラスはサービスも席もレベルが高いにも関わらず、他社に比べてリーズナブルに乗ることができる面が非常におすすめ。人気の理由がよくわかった。

今回の旅を終えて。スリランカにははじめての渡航だったが、現地の人々や文化、習慣などに触れられる旅が出来てとても充実していた。現地の方の人懐こい笑顔がとても印象的だ。とくにアーユルヴェーダは奥が深いものだと改めて認識し、再訪する時にはぜひ長めの時間をとって本格的な施術を受けに行きたいと思う。

最後までありがとうございました。

2020年1月 山口

★★★★★

バワ建築 ★★★★★
ジャヤワルダナ センター ★★★★★
シギリヤ・ロック ★★★★
コロンボ市内 ★★★
ゴール ★★★★
アーユルヴェーダ ★★★★★

インド・ネパール・パキスタン・スリランカ・ブータン・バングラデシュカテゴリの最新記事